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Posted by ブクログ
『2001年宇宙の旅』を想起させる結末で、『2001年宇宙の旅』が突出したSF小説だったように、本作の突出したディストピア世界観に、僕はもう追いつけない。
Windows95の出現を社会人として経験し、トラディショナルな価値観の下で人生を過ごした自分には理解できないところに、まさに世間は到達しているんだと思った。
今も昔も自意識も承認欲求もない人間はいないが、世の中には不条理があり、不条理に向き合った時、SNS以前の青年はうつむくことしかできなかった。本書を舞台に現在を生きる彼・彼女らはSNSで発信することでそれらと向き合う。ディスプレイに表示される共感を得ることで身を律していくんだろう。
僕はSNSのない時代に青春時代を過ごせて本当に良かったと思う。世界は狭かったが、狭い世界の少ない人たちに認めてもらい、あとは自分の満足感で身を立てることができた。つまり、自分がやりたいことができる余地が大きかった。それが良い時代の青春の特権だったと改めて思う。
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小説・文芸
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