本谷有希子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレリンデという一人の女性の、16歳・28歳・34歳・47歳・3歳・63歳のとある一日が連作形式で描かれている。
十年ほど前に読んだときから好きな小説なのだけど、ふと思い出して書棚から取り出したら、現在の年齢と一致していたので久しぶりに読んでみた。読んでいる期間、思いがけず28歳・63歳の女性とも会う機会があり、それはちょっと興味深いことだなと啓示のように感じた。
自分に関して言えば、リンデ的な一日というのはたしかにこれまでもいくつかあった。なにげない日常から浮かび上がる、その後の人生を決定づけていくような出来事。
最終章で、年老いたリンデは必死ともいえる様子で不器用に日常をこなしていく。
いくつかの用事をリストアップし、「もしこれらを今日中に済ませてしまえたら、自分のことが好きになるだろう」と彼女は思う。そのささやかだけども大きすぎる期待、あるいは願いのようなものに胸が締め付けられた。
たとえ何歳になっても、そういうことで自分を好きになったり、嫌になったり、そのくりかえしでしか生きてゆかれないのだと悟った。 -
Posted by ブクログ
いやあ、すごいな
おもしろかった。
「異類婚姻譚」
最後はえーーなんだけれど、
夫婦というのを例えに近しい二者間の話。
まあ、ところどころドキッというかわからなくもないというところもあり、個人的にはアライさんが気になる。
どんなに近しくても、やっぱりお互いの輪郭はくっきりしていたいし、境界は保っていたい
世にも奇妙な物語みたいでおもしろかった。
初読み作家さん
ここからネタバレあります…
ご注意を…
最終盤
「自分だけ、俺に…」のところ
いや、ホラーー
なんというか、共依存にお互い気づく感じというか、気づいたら共依存になっていたというか、それは夫婦に限らず、親子とかでもありうると思うので、ゾワッとした。
でも本当に近しい人であっても、いや逆に近すぎるからこそ、その人が求めていることは、全くわかっていなかったっていう…
あるあるだなあと思った。
ハコネちゃんの「もう少し別の人間でいたい」もわかる
結婚しても、ちゃんとずっと、別の人間でいたいし、いるべきと思う。
どうしても周りの人間の言動、仕草に影響を少なからず受けるという内容は「コンビニ人間」的要素もあった。
なんでもかんでも受けいれちゃあ、いけないな
何かを挟むか、断るか、手放すか…そもそも近づきすぎないか…
解説読んで、さらになるほどなと、本当に家族というものの末路とは…おそろしや
おもしろかった。さすが、芥川賞
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