本谷有希子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ・異類婚姻譚
感想がまとまらない
あとで考える。保留
・トモ子のバウムクーヘン
この世界が途中で消されてしまうクイズ番組だということを理解した。
ってどんな感じ?
・〈犬たち〉
白い犬と雪深い白い世界が美しい。
街に誰もいなくなった描写は、本当に自分以外が街からいなくなったのか、それとも自分が異世界に連れて行かれたのか分からなくて、でも不思議と恐怖がない。一番好きな話。
・藁の夫
藁の夫むかつく
けど、車を傷つけたのは奥さんも悪いしな…とも思ったり。
全体的によくある夫婦の話だけど、少しのファンタジー要素が混じって不思議な読み心地と、家庭・夫婦の問題以外に伝えたいことがあるんだろうなと思わせる本谷有希子さんの作風がおもしろい -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み進めるとちょっとずつ違和感を感じ始めて、その違和感がどんどん取り返しのつかないことになっていく、空恐ろしい話ばかり。
1話目の「本当の旅」
40代に差し掛かった意識高い系イタい3人組の話は、ラストを読んで起こるべくして起こった結末だなと自業自得感があり、登場人物の誰1人にも同情も共感も全くできず。
づっちんがフードコートで食事が出てくるのが遅いとワンオペのおばさんに激ギレし、返金させたお金を募金して、「今となってはフードコートで唐揚げ食べられなかったのも、いいことだった気がしてくるよな。あのおばさんに感謝だよな」などという件は、その人間性にうんざりしてしまった。
いちいちイタくてウザくて、描き方が秀逸。
登場人物たちがちょいちょい用いるヴァイブス、ヴァイブレーションという言葉が、自分たち仲間は人とは違う価値観で生きている、特別なんだという盲目さを象徴していて、愚かに思えてならなかった。
2話目は買い物依存の奥さんの話だったが、なぜ「奥さん、犬は大丈夫だよね」というタイトルなのかがよくわからなかった。
3話目、夫が妻をでぶと呼んでいて、最初に猛烈な違和感があった。妻がそれを許容していることにも。歯並びが交通事故にあったみたいにガタガタな妻を自分よりも可哀想な人間としてみていて、自分も同類の人間だということも自覚しており、最初は意味がわからなかったが、夫が言う「印」とは生まれながらにして自分の努力では変えられない辛い宿命みたいなものを言っているのだろうと理解し、妻の崩れた顔面を動画で発信しようという展開にものすごい憂鬱な気分になった。
読後感は総じてあまりよくはなかったけれど、一気に読めてしまった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ12編のアンソロジー。
どの作品も変愛の名に相応しかった。この一冊に密度濃く詰め込まれたそれぞれの変愛。愛と一口に言っても当たり前ながら1つも同じものはない。
その中でも特に好みだった2つについて書きたい。
『藁の夫』
2人の間に嫌な空気が流れる、その始まりはいつも些細なことなのだと思い出させる自然な流れだった。あんなに幸福そうだったのに、藁に火をつけることを想像させる経緯、鮮やかな紅葉にその火を連想させるところがたまらなく良かった。
『逆毛のトメ』
シニカルでリズムのいい言葉選びが癖になる。小説ってこんなに自由でいいんだと解放して楽しませてくれた。躊躇なく脳天にぶっ刺す様が爽快だし、愚かな人間の頭に邪鬼の形相のトメがいることを想像してそのコミカルさに取り憑かれる。気づけばトメのことが好きになっていた。
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