本谷有希子のレビュー一覧

  • 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

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    2018.2.25

    小説の中には絶対に筆者が登場していると思う
    この場合は次女 どの人間の視点も微妙に狂っている
    こういう姉の性格は先天性のものなのだろうか?

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    2018年02月25日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    初めて読んだ、本谷さん。
    これはちょっとトラウマになりそう。短編3作。どれも、実際にいたら絶対距離を置きたい突き抜けて危ない人間をこっそり近くで覗き見た感じ。
    怖くてもう本谷さんの他の作品見れないかも。この作品も再読は無理かも。それぐらいゾワゾワした…。

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    2017年08月11日
  • 自分を好きになる方法

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    「理想的な友人が欲しい」と願っている、リンデという女の子の一生を、各章ごとに描いていく。
    舞台は「英語圏ではないどこか」だが、国名は明らかにされていないので、不思議な世界観が醸し出されている。

    「自分を好きになる方法」とは、リストにやるべきことを書き、それをこなしていくことだと、リンデは63歳にして知るのだが、果たしてそれで彼女は幸せなのか…は最後まで分からなかった。

    ハッピーエンドとはハッキリ言えない。
    彼女が人間関係に不器用なのはひしひしと伝わるけど…
    どこかぼんやりと、寂しい結末のように思った。

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    2017年04月28日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    本谷有希子さんが小説を初めて書いたときの短編集。
    「本谷有希子文学大全集」というサブタイトルの威勢の良さが素敵。
    3つの短編どれもエキセントリックだった。
    エンタメを重視して執筆したとのことですが、この本を読むかぎり本谷有希子の考えるエンタメの方向性そのものをまず小一時間問い詰めたい。
    決して好きな作風ではないんだけど、むしろぶっ飛びすぎてて苦手なんだけど、どうしてか読んでしまう。
    絶対嫌いにはなれない不思議。

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    2017年04月29日
  • 嵐のピクニック

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    発想が凄い。そうくるか!とか、そんな考え方もできるのか!と度々驚かされた。

    『ダウンズ&アップス』の「本音をぶつけてくる世界も、お世辞を浴びせる世界も実はそっくり同じなんだってことに気づいたよ。みんな、僕を喜ばそうとしていることに変わりはないんだ」ってセリフが一番印象に残っている。どっちも結局ただの生存戦略なんだから、好きな時に好きな方の振る舞いを選べばいいんだと思った。書き手の意図とは全然違うかもしれないけど。

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    2017年03月29日
  • 自分を好きになる方法

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    リンデに対して持つ嫌な感情は自分にも似たところがあるからなのかも。
    読む人が歩んできた人生や現状によって、読んだ後の感想が違う作品だと思いました。

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    2017年03月06日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    短編3つ。初期のものらしい。暗狩の嘘みたいなざくざく感、ホラー、苦手と思いつつ勢いで読んだ。エンタメ的。他の作品、江利子のやばさもアキ子のやばさも勢いで読んだ。彼女らの言ってることはなんとなくわかる。

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    2017年02月19日
  • 自分を好きになる方法

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    年代ごとに切り取られる”ある女性”の日常とその感情。
    自分の言いたいことを言えるようになる瞬間
    目の前の人間が本当に一緒にいたい人ではないと確認する瞬間
    人にしてもらいたいことをしてもらえた経験と
    それを求めるようになったきっかけ

    リンデという登場人物の素顔。
    それはどんな女性にも当てはまるものではないかもしれない。
    ただ、その抱える不安や痛みには
    どこか人間として絶対的な何かを内包しているようにも思える。

    個人的にはジョウさんとの関係の中で出てくる47歳のリンデと
    郵便配達人を待つ63歳のリンデに魅せられる。
    それは共感とも違う、けど、何だか理解の中にある感情。

    僕はまだ47歳でも63

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    2017年02月14日
  • 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

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    ネタバレ

    女優志望の女性が両親の葬儀のため実家に帰ったことから巻き起こる家族内の確執とその結末を描いた物語です。

    どこかにいそうと思える部分がなくはないものの、現実離れした個性を与えられた登場人物が何よりも印象的でした。

    特別な人間でありたいという思い。
    自分の負の側面から目を背けること。
    本人が大真面目でも、他人から見て滑稽であること。

    誰もが経験するありきたりなものと思えますが、その歪さを何倍にもして見せつけられました。

    登場人物たちの姿は読後振り返ってみると滑稽としか言いようのないものですが、ままならない性質や環境に対する切実さ・重々しさは尋常でなく、悲劇というのか喜劇というのか判別不能な

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    2017年02月12日
  • 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

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    悲しみの愛ってなんだろうか。
    憎悪に満ちたなんとも烈しくて凶暴な話だった。
    両親の死をきっかけに東京から戻ってきた姉の澄伽が、かつて自分を貶めた妹に復讐をしかける。
    この姉がくせ者というか、プライドの高さがエベレスト級なのである。
    「自分は特別なんだ」という自意識はこんなにも周囲を破滅させていく恐ろしいものだったとは。
    突き抜けすぎていて、読者としてはいっそ面白いほどだったのですが、それでも拭えぬ絶望感。
    澄伽を救おうとする兄の宍道が、結局のみこまれて身を滅ぼすところなんて目も当てられない。
    でも、不思議だ。
    みんなはいつ気付くものなんだろう。自分は特別な存在なんかじゃないんだってことに。

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    2017年03月10日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    短編3本を収録しています。

    「江利子と絶対」は、引きこもり少女の江利子と彼女の飼い犬の絶対の毎日を、彼女の姉の視点から描いたもの。「生垣の女」は多田秀雄という男の家にアキ子というエキセントリックな女が押しかけてくる話。「暗闇」は、近所の家で起こった殺人事件の現場を目撃してしまった3人の子どもが、犯人の青年から逃れようとする話。

    いずれも作風は大きく異なっており、「あとがき」によると「江利子と絶対」は「マイルドさを意識して書いてます」とのことで、個人的には他の2編に比べて自然に受け止めることができました。

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    2016年12月26日
  • 自分を好きになる方法

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    芥川賞作家の本谷有希子の作品。デビュー作などいくつか読んだが、いまのところ一番良かった。これまでの作品はやや狙いが鼻に付く感じがあったが、本作では肩の力が抜けた感がある。作品の内容も軽快、自由でよい。

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    2016年10月24日
  • ぬるい毒(新潮文庫)

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    あの夜、同級生と思しき見知らぬ男の電話を受けた時から、私の戦いは始まった。魅力の塊のような彼は、説得力漲る嘘をつき、愉しげに人の感情を弄ぶ。自意識をずたずたにされながらも、私はやがて彼と関係を持つ。恋愛に夢中なただの女だと誤解させ続けるために。最後の最後に、私が彼を欺くその日まで――。一人の女の子の、十九歳から五年にわたる奇妙な闘争の物語。渾身の異色作。

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    2016年10月06日
  • 嵐のピクニック

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    キュートで奇想天外。奇妙な味が堪能できる初の短編集にして大江健三郎賞受賞作。
    お気に入りは「パプリカ次郎」。市場に突然現れる、カンフーのような動きをするアジア系の男ときれいな白人の女、そして銃を撃ちながら追いかける黒いスーツの男たち。露店商側の視点で映画のよくあるシーンを描く発想がお見事。

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    2016年10月03日
  • 自分を好きになる方法

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    ある年代の特別でない日を1日だけ抜き出して,主人公のそれぞれの年代の6日分だけが描かれている。けれども,その6日を読むことで主人公がどのように生きてきたかが結構はっきりわかってしまうからすごい。作者の手腕なのかな。
    主人公の行動にはちょっとモヤモヤを感じでしまうけれど,自分の中にも同じようなことってあるから,同族嫌悪みたいなものなのかもしれない。リンデにモヤモヤしたところは,今なら遅くないから治せるから治したほうがいいのかもな。

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    2016年08月25日
  • ぬるい毒(新潮文庫)

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    しんどい読書だった。主人公はコンプレックスの塊の自意識過剰人間なのだが、個人的にとてもよく共感できてしまって苦しい。さらに、出てくる男がどいつもこいつも人を舐め腐ってるタイプの最低な人間で、主人公を何度も精神的に辱めるものだから、気分が悪くて人間不信が悪化しそうになった。復讐劇を成功させて欲しかったけど、実際にこういう人たちに自分で復讐を果たすのは極めて難しいのは分かるし、自分は立ち向かったんだということで満足するのができる限りの最高の落とし所なんだと思う。最後に主人公が言う、笑われるのも慣れれば良いものだ、というのは私には理解しかねるしそんなことに慣れたくはないと思うが、決定的な反抗を示すこ

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    2016年08月14日
  • 自分を好きになる方法

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    面白かった。個人的な感想になるが、昔友人が書いた戯曲はこんなことを書きたかったのだろうかと感じた。

    16歳のランチ、28歳のプロポーズ前夜、34歳の結婚記念日、47歳のクリスマス、3歳のお昼寝タイム、63歳の何もない1日。主人公リンデの計6日間を切り取り、「お互い心から一緒にいたいと思える相手」を求め続けるリンデの密やかな孤独と後悔、それでも残るほのかな期待を描く。

    3歳の時には無条件に自分のことを思ってくれる人がいた筈だった。なのに16歳の時に友人、28歳の時に恋人、34歳の時に旦那にそれを求めて挫折し、47歳で諦観が漂い、63歳の時にはもう望むべくもない。大まかに言って、そんな内容だっ

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    2016年08月01日
  • 嵐のピクニック

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    16/07/28
    奇妙な世界に片足つっこんだ感覚。
    まず目次のきれいに並んでないタイトルたちが愛しいです。
    お気に入りは「マゴッチギャオの夜、いつも通り」「亡霊病」「Q&A」「いかにして私がピクニックシートを見るたび、くすりとしてしまうようになったか」。
    自転車のサドルを恋人におすすめする「Q&A」。“もちろん折りに触れ、「お前、それサドルだぞ」などと心ない人たちから野次が飛ぶでしょうが、” て吹き出すわ!

    ・それと、人間はみんな同じだってこと。本当だよ。人間はみんな同じだよ。(P175 ダウンズ&アップス)

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    2016年07月28日
  • 自分を好きになる方法

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    リンデにちっとも共感できなくて、読むのが辛かった。
    最初の16歳の話は、まあスクールカーストってこんな感じか、と思ったけど、それ以外はさっぱり。

    ただ、「なぜ私はリンデに共感できないのか?」と考えながら読んでみると、自分が無意識でしている行動やその根底にある価値観が浮き彫りになったようで、興味深くはあった。

    このリンデという人は、他者との関係性の中に自分の価値を見出そうとしているわりに、物事の見方があまりにも自己中心的。イライラする一方で、気の毒だなとも思う。

    小説(しかも短編のようなもの)にこんな疑問持つのは野暮かもしれないけど、この人仕事してるんだよね?仕事はどんな感じでやってたのか

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    2016年06月25日
  • 嵐のピクニック

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    これが舞台になったら面白いだろうなと想像しながら読んだ。
    言葉が映像に変換できる。
    不思議な世界観。
    亡霊病は怖すぎて夢に出てきそう。

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    2016年04月14日