本谷有希子のレビュー一覧

  • 嵐のピクニック

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    タイトルに惹かれて購入した短編集。
    長さもテイストもバラバラな作品が13篇収録されており、いい意味での雑多さが作風に合っていると感じた。目次のレイアウトも自由。
    何度も読み返して考えたくなる話もあれば、理解不能な話、一度大笑いして2度と読まないだろうなと思う話も含まれていて、これぞ短編集。
    「アウトサイド」、「ダウンズ&アップス」はメッセージ性が高く、登場人物の感情の機微が読みやすかった。どちらもあまり明るい結末ではなかったものの、致命的な傷を残すということもなく、喪失感と引き換えにしてしか得られない視界の広がりを感じられた。
    「私は名前で呼んでいる」、「Q&A」は大好き!疾走

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    2021年01月04日
  • 静かに、ねぇ、静かに

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    3編の短編。
    「本当の旅」
    ここに登場する誰もに、私はイライラさせられっぱなしだ。
    「本当の〇〇って、こういうことだよね」
    はい?なんだ本当の〇〇って。
    嘘もほんともヘチマもあるかい!
    みりん風調味料、とか、畑のお肉、なら本当のみりんはこう、肉はこうとわかる。
    しかし此奴らは、いい年こいて(40代らしい)結婚とか家のローンは搾取だ、とか、個性を理解できない周りの人間と俺は違う、的な事ばかり言って、周りに合わせようとしない。
    それは単なる自意識過剰で自己中心的なだけじゃ!
    は ら た つ うぅぅぅぅぅぅ!
    結末は、不穏な様子で終わるが、清く正しく生きたいと思う私は決して此奴らの未来を呪うまい。

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    2020年12月31日
  • 静かに、ねぇ、静かに

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    1話目の衝撃が凄過ぎて2、3話目が物足りなく感じましたがどれも共通して独特の気持ち悪さがあって面白かったです。サクサク読めました。

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    2020年12月24日
  • 静かに、ねぇ、静かに

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    冒頭の「本当の旅」以外はSNS…?な感じで、あおりの"SNS三部作"っていうのはちょっと適当すぎないか。
    「本当の旅」の、画面を通して客観視することでしか現実に向き合えないうそ寒い感じは中々読ませると思うんだけど、主要登場人物がアラフォーだから、痛々しさが勝ってしまってイマイチ引き込まれない。
    主人公が赤いTシャツに短パンにサンダルに麦わら帽子で現れて、ONE PI●CEにこんなんいたなって思いました。映えないだろ。 

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    2021年01月31日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    恋愛でも偏愛でもなく、変愛。変な愛の短編集。変だけど当人たちにとっては大真面目。
    幻想小説を読んでいるときみたいな、いつの間にか背後にこことは違う世界の気配がぶわっと広がって迷い込んでいくような没頭感を覚える作品が多め。
    一部文章が合わなくて読みづらい作品もあったけれど、そこを乗り越えたらすいすい読めた。
    形見…川上弘美さん
    梯子の上から世界は何度だって生まれ変わる…吉田篤弘さん
    クエルボ…星野智幸さん
    あたりが好み。

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    2020年04月06日
  • 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

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    ストーリー的には面白かった。だが恐れ多いが、情景描写に美しさを感じ取れなかった。本谷有希子さんは劇作家でもあるので、台詞は煌めいていたし、その部分に関しては惹き寄せられるものがあった。個人的に私は散文詩のようなものを好んでいるし、今回の作品のような硬い文章であるのなら、もっと奥ゆかしい部分が欲しかったと思う。

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    2020年03月21日
  • あの子の考えることは変

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    日田と巡谷
    私とは違う世界で世界観を持って生きている。
    最後のシーンで.煙突をチンコのメタファーだと思って、この経験のおかげでこの先の孤独も乗り越えていけるというのは印象的だった。

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    2019年10月12日
  • あの子の考えることは変

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    会話のテンポが良かったです。
    巡谷も日田もイタい人なので、読んでてイタくなってきますが、自分も20代前半はイタかったなと思い出させられました。もしかしたら今も、後から振り返るとイタいのかもしれませんが。
    そういう気持ちにさせられて最後まで一気に読ませてもらえたので、本当は高評価かもしれませんが、なんだかイタい自分を思い出して鬱々してしまったので、申し訳ないけど★3つ。

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    2019年09月19日
  • 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

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    しんどー!終始陰鬱な雰囲気で読んで疲れた。全然良いことないし、みんな狂ってるし。笑
    しかし、最終シーンでのスミカの圧倒的な咆哮、独白は強烈に心に刻まれた。
    田舎というギミックを使って陰鬱な雰囲気を微細に描くのが上手すぎる。

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    2019年09月01日
  • 生きてるだけで、愛。(新潮文庫)

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    ネタバレ

    躁鬱病の女の子の話。すごい勢いで頭の中を吐き出している。テンポがはやく、展開は少ないのだけと、吐き出される頭の中がおもしろく、わかるわかるって気持ちもあり、あっと言う間に読み終えた。
    対照的な津奈木の静けさが怖く感じたけど、本当に懐の深い人だったんだ。
    (映画を見た)内容をほとんど忘れていたけど、確か暗い話だったよなーっていう印象だけ。でも、自分の感想見直すとそうでもなかった。そして、映画、すごくよかった!見終わって、なんだか心が救われた。趣里ちゃんと菅田君の演技が本当によい。二人のインタビューで、ラストは話し合って、脚本と変えた、セリフを減らした、とのことだった。もう一度原作読みたい。

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    2024年01月08日
  • あの子の考えることは変

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     二人の変な女性(20代)が同居している。語り手たる「巡谷」は第一印象がチェルノブイリという強烈な女の子「日田」に同居を持ち込まれ、一緒に住むことになる。読者たる私は巡谷の抱く日田へのイメージから「あぁ、日田はやばいね」と思うのだが、だんだんと「えっ、お前も大概だぞ」と巡谷にも思うようになってゆく。そんな話。私も大概かもしれないが。

     巡谷が日田を飼ってあげてるんだけど、そのくせ巡谷が日田を必要としているようにも見える。狂気に振り回され地に足を付けたくても付けられない感じ。そんな自分が世間からつまはじきにされている感じ。そんなもやもやを全て吹き飛ばしてやろうとする終盤の畳みかける爽快感。
     

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    2019年07月05日
  • 嵐のピクニック

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    改めて小説って自由だなぁと思った。
    じわじわきます。
    お家やお出かけ先に連れて行って、ちょこちょこ読んで楽しませていただきました。

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    2019年06月15日
  • ぬるい毒(新潮文庫)

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    本谷有希子さんが可愛いことに気付いたので、どんな本書いてんだろ、と試しに読んでみました。

    女性と分かっていて読んだからか、女性作家特有のドロドロ感が心地良くはありましたが、なんだか気に食わないやつしか出てこない小説でした。

    やたらとモテる嘘つき男と、そいつを好きになったフリをしているようで、実は本当に好きになっているような感じの主人公と、その主人公を小馬鹿にするモテ男の友達、、、

    特にモテ男の口車に乗ってるフリをしているハズなのに、なんか女出しちゃう感じの主人公がなんともムズムズしました。

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    2019年06月09日
  • 嵐のピクニック

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    勢いのある短編集。勢いが良すぎて途中でついていけなくなったり、もやもやしたりしながら終わった作品もあった。20~30代女性がもやもやとして気分転換したいとき、ちょっと外にお出かけするバッグの中に忍ばせておきたい本。

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    2019年04月19日
  • 嵐のピクニック

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    本谷さんの本を初めて読んだ。
    奇妙な短編集で、好きな短編もあったけど、頭がついていかないままに、終わった短編も。

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    2019年03月24日
  • ぬるい毒(新潮文庫)

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    文庫版解説にある「弱火でずっと沸騰している感覚」という文言が非常にしっくりときた。
    本谷有希子の作品は好き嫌いの激しいものが多いと思うけど、そのぶん宗教的、熱狂的な人気もある。
    ただし今作はその信者でさえもふるいにかけるような挑発的な作品だと思う。

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    2019年02月03日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    恋愛ではなく「変」愛を集めたアンソロジー。 
    どこへゆくやら全くわからない。
    予想も付かない展開、意味さえわからなくなるけれど、なぜか読むのを止められない引力。
    奇妙な、強烈な印象を残す読後感です。
    面白かった。

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    2018年08月16日
  • 嵐のピクニック

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    初読み作家さん。
    実に奇妙な短編集だった。
    いきなり方向がガクッと変わったり、
    始めから変な方向だったり。
    オチらしいオチもなかったりするのだが、
    なぜか妙に惹きつけられた。面白かった。

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    2018年03月24日
  • ぬるい毒(新潮文庫)

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    (01)
    罪や罰,自意識,渇きと潤いというさまざまな連関があり,中盤あたりを読み進めるうちに,ふと,ドストエフスキーの独白に思い当たった.
    文庫版の解説にもあるように,確かにこの小さな物語は,主人公の女性の長いモノローグ(*02)であったのかもしれない.そこには他者が存在しているようでもある.男性,女ども,家の歴史,水,そして他人のような自分など,モノローグを語る主体の存在の危うさも示され,主体が他者の関係性の間にか発生していないようにも思える.
    対話や会話の内容はいつも嘘であること,その嘘を成立させている身体や物の方にアイデンティティの対象が向いてしまうのは,そちらの即物の間の関係のほうがよ

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    2018年03月22日
  • 自分を好きになる方法

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    2018.3.3

    心から一緒にいたいと思う相手、を見つけるというのは時間をかけるかたくさんの人と出会うか、その両方を並行してやるかどれかだと思う

    最近相性や、会話や、そこにまつわる関係性や、見えてくる人間性ってなんだろうと思う 全くわからなくなってしまったように思う 結局誰かと一緒に何かをわかちあうみたいな、そんなわかりやすい結末になるのかな

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    2018年03月03日