本谷有希子のレビュー一覧

  • 嵐のピクニック

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    改めて小説って自由だなぁと思った。
    じわじわきます。
    お家やお出かけ先に連れて行って、ちょこちょこ読んで楽しませていただきました。

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    2019年06月15日
  • ぬるい毒(新潮文庫)

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    本谷有希子さんが可愛いことに気付いたので、どんな本書いてんだろ、と試しに読んでみました。

    女性と分かっていて読んだからか、女性作家特有のドロドロ感が心地良くはありましたが、なんだか気に食わないやつしか出てこない小説でした。

    やたらとモテる嘘つき男と、そいつを好きになったフリをしているようで、実は本当に好きになっているような感じの主人公と、その主人公を小馬鹿にするモテ男の友達、、、

    特にモテ男の口車に乗ってるフリをしているハズなのに、なんか女出しちゃう感じの主人公がなんともムズムズしました。

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    2019年06月09日
  • 嵐のピクニック

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    勢いのある短編集。勢いが良すぎて途中でついていけなくなったり、もやもやしたりしながら終わった作品もあった。20~30代女性がもやもやとして気分転換したいとき、ちょっと外にお出かけするバッグの中に忍ばせておきたい本。

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    2019年04月19日
  • 嵐のピクニック

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    本谷さんの本を初めて読んだ。
    奇妙な短編集で、好きな短編もあったけど、頭がついていかないままに、終わった短編も。

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    2019年03月24日
  • ぬるい毒(新潮文庫)

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    文庫版解説にある「弱火でずっと沸騰している感覚」という文言が非常にしっくりときた。
    本谷有希子の作品は好き嫌いの激しいものが多いと思うけど、そのぶん宗教的、熱狂的な人気もある。
    ただし今作はその信者でさえもふるいにかけるような挑発的な作品だと思う。

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    2019年02月03日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    恋愛ではなく「変」愛を集めたアンソロジー。 
    どこへゆくやら全くわからない。
    予想も付かない展開、意味さえわからなくなるけれど、なぜか読むのを止められない引力。
    奇妙な、強烈な印象を残す読後感です。
    面白かった。

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    2018年08月16日
  • 嵐のピクニック

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    初読み作家さん。
    実に奇妙な短編集だった。
    いきなり方向がガクッと変わったり、
    始めから変な方向だったり。
    オチらしいオチもなかったりするのだが、
    なぜか妙に惹きつけられた。面白かった。

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    2018年03月24日
  • ぬるい毒(新潮文庫)

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    (01)
    罪や罰,自意識,渇きと潤いというさまざまな連関があり,中盤あたりを読み進めるうちに,ふと,ドストエフスキーの独白に思い当たった.
    文庫版の解説にもあるように,確かにこの小さな物語は,主人公の女性の長いモノローグ(*02)であったのかもしれない.そこには他者が存在しているようでもある.男性,女ども,家の歴史,水,そして他人のような自分など,モノローグを語る主体の存在の危うさも示され,主体が他者の関係性の間にか発生していないようにも思える.
    対話や会話の内容はいつも嘘であること,その嘘を成立させている身体や物の方にアイデンティティの対象が向いてしまうのは,そちらの即物の間の関係のほうがよ

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    2018年03月22日
  • 自分を好きになる方法

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    2018.3.3

    心から一緒にいたいと思う相手、を見つけるというのは時間をかけるかたくさんの人と出会うか、その両方を並行してやるかどれかだと思う

    最近相性や、会話や、そこにまつわる関係性や、見えてくる人間性ってなんだろうと思う 全くわからなくなってしまったように思う 結局誰かと一緒に何かをわかちあうみたいな、そんなわかりやすい結末になるのかな

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    2018年03月03日
  • 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

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    2018.2.25

    小説の中には絶対に筆者が登場していると思う
    この場合は次女 どの人間の視点も微妙に狂っている
    こういう姉の性格は先天性のものなのだろうか?

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    2018年02月25日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    初めて読んだ、本谷さん。
    これはちょっとトラウマになりそう。短編3作。どれも、実際にいたら絶対距離を置きたい突き抜けて危ない人間をこっそり近くで覗き見た感じ。
    怖くてもう本谷さんの他の作品見れないかも。この作品も再読は無理かも。それぐらいゾワゾワした…。

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    2017年08月11日
  • 自分を好きになる方法

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    「理想的な友人が欲しい」と願っている、リンデという女の子の一生を、各章ごとに描いていく。
    舞台は「英語圏ではないどこか」だが、国名は明らかにされていないので、不思議な世界観が醸し出されている。

    「自分を好きになる方法」とは、リストにやるべきことを書き、それをこなしていくことだと、リンデは63歳にして知るのだが、果たしてそれで彼女は幸せなのか…は最後まで分からなかった。

    ハッピーエンドとはハッキリ言えない。
    彼女が人間関係に不器用なのはひしひしと伝わるけど…
    どこかぼんやりと、寂しい結末のように思った。

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    2017年04月28日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    本谷有希子さんが小説を初めて書いたときの短編集。
    「本谷有希子文学大全集」というサブタイトルの威勢の良さが素敵。
    3つの短編どれもエキセントリックだった。
    エンタメを重視して執筆したとのことですが、この本を読むかぎり本谷有希子の考えるエンタメの方向性そのものをまず小一時間問い詰めたい。
    決して好きな作風ではないんだけど、むしろぶっ飛びすぎてて苦手なんだけど、どうしてか読んでしまう。
    絶対嫌いにはなれない不思議。

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    2017年04月29日
  • 嵐のピクニック

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    発想が凄い。そうくるか!とか、そんな考え方もできるのか!と度々驚かされた。

    『ダウンズ&アップス』の「本音をぶつけてくる世界も、お世辞を浴びせる世界も実はそっくり同じなんだってことに気づいたよ。みんな、僕を喜ばそうとしていることに変わりはないんだ」ってセリフが一番印象に残っている。どっちも結局ただの生存戦略なんだから、好きな時に好きな方の振る舞いを選べばいいんだと思った。書き手の意図とは全然違うかもしれないけど。

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    2017年03月29日
  • 自分を好きになる方法

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    リンデに対して持つ嫌な感情は自分にも似たところがあるからなのかも。
    読む人が歩んできた人生や現状によって、読んだ後の感想が違う作品だと思いました。

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    2017年03月06日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    短編3つ。初期のものらしい。暗狩の嘘みたいなざくざく感、ホラー、苦手と思いつつ勢いで読んだ。エンタメ的。他の作品、江利子のやばさもアキ子のやばさも勢いで読んだ。彼女らの言ってることはなんとなくわかる。

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    2017年02月19日
  • 自分を好きになる方法

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    年代ごとに切り取られる”ある女性”の日常とその感情。
    自分の言いたいことを言えるようになる瞬間
    目の前の人間が本当に一緒にいたい人ではないと確認する瞬間
    人にしてもらいたいことをしてもらえた経験と
    それを求めるようになったきっかけ

    リンデという登場人物の素顔。
    それはどんな女性にも当てはまるものではないかもしれない。
    ただ、その抱える不安や痛みには
    どこか人間として絶対的な何かを内包しているようにも思える。

    個人的にはジョウさんとの関係の中で出てくる47歳のリンデと
    郵便配達人を待つ63歳のリンデに魅せられる。
    それは共感とも違う、けど、何だか理解の中にある感情。

    僕はまだ47歳でも63

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    2017年02月14日
  • 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

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    ネタバレ

    女優志望の女性が両親の葬儀のため実家に帰ったことから巻き起こる家族内の確執とその結末を描いた物語です。

    どこかにいそうと思える部分がなくはないものの、現実離れした個性を与えられた登場人物が何よりも印象的でした。

    特別な人間でありたいという思い。
    自分の負の側面から目を背けること。
    本人が大真面目でも、他人から見て滑稽であること。

    誰もが経験するありきたりなものと思えますが、その歪さを何倍にもして見せつけられました。

    登場人物たちの姿は読後振り返ってみると滑稽としか言いようのないものですが、ままならない性質や環境に対する切実さ・重々しさは尋常でなく、悲劇というのか喜劇というのか判別不能な

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    2017年02月12日
  • 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

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    悲しみの愛ってなんだろうか。
    憎悪に満ちたなんとも烈しくて凶暴な話だった。
    両親の死をきっかけに東京から戻ってきた姉の澄伽が、かつて自分を貶めた妹に復讐をしかける。
    この姉がくせ者というか、プライドの高さがエベレスト級なのである。
    「自分は特別なんだ」という自意識はこんなにも周囲を破滅させていく恐ろしいものだったとは。
    突き抜けすぎていて、読者としてはいっそ面白いほどだったのですが、それでも拭えぬ絶望感。
    澄伽を救おうとする兄の宍道が、結局のみこまれて身を滅ぼすところなんて目も当てられない。
    でも、不思議だ。
    みんなはいつ気付くものなんだろう。自分は特別な存在なんかじゃないんだってことに。

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    2017年03月10日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    短編3本を収録しています。

    「江利子と絶対」は、引きこもり少女の江利子と彼女の飼い犬の絶対の毎日を、彼女の姉の視点から描いたもの。「生垣の女」は多田秀雄という男の家にアキ子というエキセントリックな女が押しかけてくる話。「暗闇」は、近所の家で起こった殺人事件の現場を目撃してしまった3人の子どもが、犯人の青年から逃れようとする話。

    いずれも作風は大きく異なっており、「あとがき」によると「江利子と絶対」は「マイルドさを意識して書いてます」とのことで、個人的には他の2編に比べて自然に受け止めることができました。

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    2016年12月26日