本谷有希子のレビュー一覧

  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    ネタバレ

    「江利子と絶対」
    引きこもりの妹がマイペースに奮起する。
    ちょびっとエキセントリック。

    「生垣の女」
    開けなさいよォォォォーーーッ!!
    こんな怒鳴り方をされたら、「アフロ田中」によく出てくる表情が浮かんでしまう。

    「暗狩」
    サイコホラー。
    伊藤潤二を思い出したりして。

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    2015年06月14日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    会社の先輩にお借りした本

    狂気、生きること

    逃げたい今のあたしに「生きたい」という気持ちを思い出させてくれるお話

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    2015年02月10日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    ▼江利子と絶対
    軽快なテンポ。ぶっとんで、ひねくれた、憎めない若さ。その「前向き」の勢い、嫌いじゃない。純粋な感情え素直に生きようとしてんだよね、いやまぁ、ひねくれてておばかなんだけども。
    ▼生垣の女
    気持ち悪い。出てくるすべてのものが気持ち悪い。かわいそう。勢いのある文章だから敢えてさらっと読めたけど、やっぱ、なんか、気持ち悪い。
    ▼暗狩
    あかん、怖い。不意打ちのごとく、最後に待ち構えていたホラー。シンプルなホラー。波多野君と小田原君の心の変化云々に、ほんの僅か心が震えた・・・かな?

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    2015年02月12日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    ネタバレ

    【本の内容】
    北陸育ちの姉妹。

    長女は大学を出たもののバイト生活を送る、いわゆる「ワーキングプア」。

    そんな姉を反面教師にした次女は、高卒で信用金庫に就職。

    姉妹は母も交えた女三人でグアム旅行に出かけることになるが、長女の身勝手な行動のせいで、早くも旅は不隠なムードに…。

    時代の理不尽、血の繋がった女同士のうっとうしさを、シニカルな筆致で笑い飛ばす、奇妙で痛快なホームドラマ。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    北陸出身の姉妹と母が3人で初の海外旅行へ。

    東京在住の姉はワーキングプアで自分勝手、ギャルファッションに身を包む妹は姉のようになるまいと堅実に暮らす。

    ぶつかる2人の間で気

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    2014年11月06日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    暗狩はどこかで見たようなサブカルっぽさのあふれたホラーなんだけど、あまりホラーを見ないからなのか、面白く読めた。本谷でこんなホラーが読めるとは思わなかった。
    えりこの、電車のシーンは胸がざわっとして、でもあんなカップルじゃなくても道ゆく人々に汚さを覚えることはあるなぁ、なんて思いました。

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    2014年10月20日
  • あの子の考えることは変

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    本谷有希子、初めて読んだけれどもとってもチャーミングだ。そして支離滅裂さが癖になる。自分の存在価値が胸しかないと思い込むっていうのは、私はないけれどもなんかそういう人はいるんだろうなって思うし、処女で臭いコンプレックスみたいなのはなんかもう心を抉ってくるし、それを豪快かつ盛大に描くこの筆致。可愛らしいんだけど、多分現実にいたら全然可愛らしくないであろうふたり。でも憎めなくてそれがすごく面白い。

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    2014年03月03日
  • あの子の考えることは変

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    グルーヴしちゃう(キレちゃう)巡谷や、思い込んでしまう日田と二人の主人公に女がもっている負の側面が託されている印象を受けた。

    二人芝居をみているよう。

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    2014年01月12日
  • あの子の考えることは変

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    フられた男におっぱいで成敗する場面は男として嫌だなあと思いながらとても可笑しかった。男性的なものに立ち向かう女性2人、その先に決着などはなく、ただ立ち向かっていくだけ、その姿が面白かった。最後まで読み続けさせるグルーヴ感は見事。

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    2014年01月03日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    現代的な質感の言葉を繰り出しテンポよく笑える、よく出来たコント。父親の飄々さが、物語を可笑しいペーソスの上に支える。

    実体不分明な匿名多数という権力としての「社会」が、誰でもない誰かを、「何か」として範疇化する。そうした言語による概念的規定を通してでしか他者を視ることができないのなら、そこに在るのは、当の個人そのものではなく、「社会」が機械的に撚り出していく言葉の束以上ではない。手垢に塗れた意味の塊でしかない、という無意味、物。逆に、その範疇を通してしか自己を視ることができないのなら、「社会」という権力に翻弄された自己喪失でしかない。

    「社会」に対する態度は、闘争か逃走か、二つに一つだ

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    2013年10月06日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    いがみあってる姉妹と母親、三人のグアム旅行は生憎の雨。行く先々でも日々の生活同様に、全然思ったようにいかない。妹からの提案で、母親のためにも旅行中は仲良くしようとするが、、、

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    2013年09月16日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    母と娘二人の3人でグアムへ旅行。楽しいはずの旅が様々なアクシデントに見舞われ・・・。

    元々ソリが合わない姉妹に、間を取り持とうとするもどこか間が抜けて空回りする母。
    楽しいはずのグアム旅行も、着いてみればまさかの台風直撃。妹は歯痛に苛まれ、母は生理痛。
    自分の境遇に満足せず時代を恨み妹を羨む姉に、姉を反面教師に堅実に生きてきたが社会人生活がしっくりこない妹。
    元々ソリが合わない二人は、旅中に重なるアクシデントや互いの理解できない振る舞いにストレスが重なり、常に険悪ムード。
    間を取り持とうとする母も、肝心なところでサンダルで足を痛めてたり、睡眠導入薬を間違って娘に飲ませたりと、いい感じに水を差

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    2013年05月12日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    母姉妹の三人がグアムに旅行に行く話。長女と父親の会話がおもしろかった。
    読んでるうちに私もグアムに行きたくなりました。

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    2012年09月04日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    本谷有希子さんの初期3作品。
    表題作、「江利子と絶対」が一番安心できた。・・・というのも、後の2作品はちょっと毒気が強すぎて、たぶんもう読み返せないと思う。
    それだけインパクトが強い作品。特に2作目のワンシーンでかなり中てられてしまいました。
    だけど、相変わらず、というか、初期のころから言葉選びのセンス、特に笑いのセンスが半端なく高い。
    いや~ぁな気持ちを引きずりながらも一気読みさせられてしまう。
    なんだかんだ言ってもやっぱりすごい。

    それにしても本谷作品の入り口がこれじゃなくって良かったなあ。

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    2012年07月17日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    人間の汚いところをもう、えぐるえぐる。
    内臓をその辺で拾った木の枝でほじくり回すようだ。
    やめてグロいグロいグロい、グロいから、いやマジで。マジでやめて。
    けど面白い。悔しい限り。

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    『江利子と絶対』★★★★☆ 私たちの頭の中の"絶対"なんて結局全然絶対的存在じゃない。
    『生垣の女』★★★☆☆ 「突拍子ないですけどなにか?」という無頓着さが好き。
    『暗狩』★★☆☆☆ 説明的なくせに想像しにくい。

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    2012年05月25日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    大全集というコトで、短編3作品のジャンルがバラバラでした(笑)

    晴れた爽やかな朝に、読んじゃった。
    「暗狩」(笑)
    ホラーなので、朝に読むのはおススメできません(苦笑)
    あと、グロいのがダメな人はダメかもしれない。

    「江利子と絶対」は本谷さんの世界観が前面に出てます!!
    「生垣の女」はブッ飛んでますね(笑)

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    2012年03月28日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    とてもシンプルな本。
    ちょっとだけにやにやしながら一気に読めた。
    本谷有希子の作品は一見普通のエンターテインメントっぽいので大して深く考えずにどんどん読めてしまう。
    何かくだらないものに動かされている感の続く三人の、あまりに居心地の悪い旅行譚の中で時折り垣間見える「素直さ」みたいなものが待ち遠しくなる。
    それはベランダで電話を切った後の妹であったり、母と妹が快晴のグアムを前に眠ってしまい、いびきの歯ぎしりの中での長女の思案であったりする。
    それは絶望状態でも希望状態でもない、フラットな何かであったりする。

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    2012年03月01日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    ロストジェネレーション世代の姉と堅実な妹と折衷主義な母がグアムに行く話
    たまに出てくる父とおもち(うさぎ)が面白かった

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    2012年02月03日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    私も将来犬を買ったら、絶対と名付けようかな。絶対私を裏切らない、私の絶対の味方。
    蛇口を思いっきりひねっちゃったときのような勢いで文章が飛び込んでくる。それも、どいつもこいつも精神的にイッちゃってる。痛々しくて毒々しい。だけど、きっと誰もが持ってる心の脆さなんだろうな。

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    2012年01月04日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    表題作はまさに「本谷有希子」という感じで違和感なく楽しめた。
    2作目の「生垣の女」は、動物虐待の描写が私には合わなかったから☆1・・・
    3作目は、読んでいて本谷氏を感じられなくて、話としては面白いんだけど、なんか物足りないなあという感じ。この話なら、この人じゃなくていいと思う。ていうか乙一ですね。

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    2011年11月28日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    『腑抜けども…』のような爆発的なトンデモなさはないけれど、この人の描いていきたい「家族」というものが、フツーに伝わる一冊になっています。
    なぜ、『グ、ア、ム』なのか。
    そしてそれをタイトルにする感覚、好きだー。

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    2011年10月02日