ぬるい毒(新潮文庫)

ぬるい毒(新潮文庫)

440円 (税込)

2pt

あの夜、同級生と思しき見知らぬ男の電話を受けた時から、私の戦いは始まった。魅力の塊のような彼は、説得力漲る嘘をつき、愉しげに人の感情を弄ぶ。自意識をずたずたにされながらも、私はやがて彼と関係を持つ。恋愛に夢中なただの女だと誤解させ続けるために。最後の最後に、私が彼を欺くその日まで──。一人の女の子の、十九歳から五年にわたる奇妙な闘争の物語。渾身の異色作。

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ぬるい毒(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    まさに本谷有希子作品。誰もが持つ人間の嫌な部分を蒸留して千倍濃縮したような毒性がありますよね。
    素直に共感はできないが、自分の中にある何がえぐりだされて後ろめたさを感じるような。
    すごく良かったです。

    0
    2025年10月24日

    Posted by ブクログ

    タイトルの「ぬるい毒」まさにそのまま(笑)
    すごいタイトルがしっくりきたし、手が止まらない面白さがあったので星5。

    こんな男に5年も……もったいないね(´;ω;`)

    0
    2024年09月25日

    Posted by ブクログ

    主人公の考え方に共感?というか自分に似たものを感じて、どんどん読み進めてしまいました。

    ただ、途中の時代劇のような場面は理解ができませんでした。が、そこをどんな意味があるのだろうと考えることもまた面白さがあるなと思いました。

    人間の汚さとか東京の大学生の下品さが自分もその場にいるように感じるくら

    0
    2022年12月17日

    Posted by ブクログ

    本屋で手に取り数ページ読んでみると、これは自分を投影させた話のように思えて思わず購入してしまった。
    家や容姿、過去の経験などから構築された圧倒的な熊田の自意識と、向伊の出現により熊田自身が向き合わなければならない状況へと引き摺り込まれる様子をまざまざとそして冷静に描かれている様に感じた。
    ハッピーエ

    0
    2023年05月27日

    Posted by ブクログ

    ゆったり、ねっとりとしていて最高だった。ムカイのクズ男っぷりも最高。自意識過剰すぎるクマダさんも最高!
    好きな男と不幸になる幸せ,,, はぁ、うっとり。

    0
    2022年05月30日

    Posted by ブクログ

    自分もいつかぬるい毒に陥ってしまう時が来るのかもしれないと思った。魅力の塊のような男性に出会ってしまったら、私はどうするのだろう。もう出会ってしまった時点で毒されてしまう気がする。非常に非現実的な側面を持ちながら、自分もいつかそうなってしまいそうで非常に恐怖を覚えた。

    0
    2021年05月24日

    Posted by ブクログ

    あー、めんどくせぇ!でもこのめんどくせぇのにハマってますわ。
    いいところなーんにもない。自己中心的な小説をわざわざ書いてるんだろうね。
    イヤミスと同じ括り。怖いものみたさのみ。

    0
    2019年03月09日

    Posted by ブクログ

    欲望と欲望は惹かれ合う。欲を重ね合う私たちはどこまでが本当でどこまでが嘘かなんてわからない。それは実に滑稽に見えるけれど同時にそれがリアル、でもある。

    僕たちが紡ぎ出す言葉や行動は滑稽でなんの思考も介さない浅はかなものに他人の目からは写るだろう。だがその過程には、並々ならぬ葛藤と迷いと、欲望やらが

    0
    2018年06月14日

    Posted by ブクログ

    2018.2.26

    魅力的な人間に対しての表現が鍵がしっくりおさまるようにぴったりくる表現でとてもよかった すきだと思う気持ちと暴くという気持ちを同時に持ってしまう感情をわたしももったことがある、最後までこれが恋なのかわからなかったし暴いたと思った瞬間どうでもよくなったりした そしてこういう人間と

    0
    2018年03月03日

    Posted by ブクログ

    結局 主人公目線の世界がどこまで本当で、本当の世界はどんななのかな?!
    と 考えずにはいられない おもしろさ。

    序盤では話が掴みきれずになかなか興味がそそられなかったけど、中盤からは 結末に何が待っているのか…?!と前のめりで読んでしまった。

    0
    2016年03月24日

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