本谷有希子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
『僕らの時代』に、小木さん、ファーストサマー・ウィカさんとともに本谷由紀子さんが出演されていて、誰よりもよく小木さんを言語化していて俄然興味が湧いた。
本谷さんの作品は異類婚礼譚くらいしか読んだことがなかったけれど(こちらも小木さんがモデル。あまり似つかわしくない気がした)、自意識がテーマと知り、長らく読みたかった本作。
でも、うーーーん、という感じ。
リズミカルな文章は、僭越ながら文才を感じたけれど、突然人外になる系の物語はやはり苦手。
主人公は、自意識と承認欲求から生まれたミクル。ミクルであり、勘解由小路であり、だいなごんあずきであり、五百旗頭であり、大右近である。つまり実態を持たな -
Posted by ブクログ
表紙に惹かれて気になってた本。
本谷有希子さんは、「異類婚姻譚」で知ってたので、期待値が高かった。
主人公の女が、結局本名も分からなければ見た目もわからずどんな人生を送ってきたのか全然分からないまま、物語が進んでく。
ありえないクレーマーは、この世によくいるらしいことは何となく分かっていたけどこんな思考回路だったとは!かなり胸糞だったけど、初めて知ることができたので勉強になったわ……
主人公の捻くれた考えと、独特な感性が見ていて興味深かった。
村田沙耶香さんの作品が好きな人は好きそう。
大きな雲や虹色の綿あめを、モリモリとしていると表現したり、自分のプライド?を玉ねぎで表しているのが面白かった -
Posted by ブクログ
ネタバレ決して読みやすい小説ではないなという印象。
主人公の心中以外は結構抽象的に書かれるものが多くて、それこそ語り手と同じように自意識に苛まれてる人でないと分かりにくいんじゃないかなと思った。
コテンパンに(されてはいるんだけど直接的に)されるでもなく、鬼になって復讐を遂げるでもなく、それを忘れながら死を意識していた23歳を超えていく結末。たしかにぬるいなと思ったし、それが人生だよねーと思う。大なり小なり人に嫌な思いをさせられて、嫌な思いをさせて、それが意図的なこともあるし無意識なこともある。
個人的にはもっと壮大なやり返しをして向伊にぎゃふんと言ってもらいたかったけれど、こういう曖昧さも悪くないな -
Posted by ブクログ
躁鬱気質で過眠症の25歳の寧子。うまく生きていけないことへの悔しさや、自分に対して嫌気がさしててうんざりしてる気持ちとかがすごく伝わってきた。寝て起きてご飯食べて、社会に出て人間関係構築して恋愛して…って普通なことに思えて一番難しいよねと思った。自分はこんなにも感情を剥き出しにしてぶつかってるのに、相手は無気力で楽されてるって思うと余計苛々するところにすごく共感した。「担任が正面から見た新幹線に似ていて勉学に励む気にならないという理由で高校を中退しかけるような、就職活動を尻が半分出そうな丈のスカートをはいて回って全滅しているような、どこにいっても浮いてしまう女であるあたし」がちょっと面白かった
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。