本谷有希子のレビュー一覧

  • 生きてるだけで、愛。(新潮文庫)

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    ネタバレ

    自分のメンタルが比較的安定しているからか、主人公の気持ちはよくわからないし、津奈木は振り回されて大変だなと思った。
    あとなんでそんなにすぐ同棲するんだ……

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    2024年04月21日
  • 生きてるだけで、愛。(新潮文庫)

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    主人公はほぼ私である。
    20の頃から鬱→躁鬱になり、不眠と過眠をさまよった自分。あと2週間で誕生日を迎え、25になるタイミングでこの本を完読するのはタイミングが良すぎた。

    主人公ほど激しい躁状態は感じたことないけど、自分が頭おかしいって思ったり、いつ良くなるのか分からないのも、バイトが続かない時期があったのも全部分かる、でも1個だけ違うのは私にはこんな彼氏はいなかった。いても病気のことは隠していたし、ここまで感情をぶつけられる(ぶつけざるを得ないのかもしれないが)相手がいることは素直に羨ましい。

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    2024年04月12日
  • 生きてるだけで、愛。(新潮文庫)

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    この本の主人公のような一面って、誰でも持ち合わせていると思う。その程度の差かなと。
    (自分は津奈木さんタイプの人間です。)
    余談だけど、本編じゃない「あの明け方の」の舞台は自分が今住んでる所に程近いところで情景が浮かんできて面白かった、、

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    2024年03月26日
  • 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

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    ネタバレ

    最初から最後まで、違和感のようなものを感じながら読みました。なんかずっと噛み合わないのが、反対に印象に残りました。

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    2024年03月12日
  • 異類婚姻譚

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    ネタバレ

    芥川賞受賞作品という事もあり、とても期待して読んだわりには、、、?????
    みたいな所が沢山ありました。

    一作目はなかなか面白かったけど、、、4作目の藁???
    私には理解不能でした

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    2024年02月26日
  • 生きてるだけで、愛。(新潮文庫)

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    いまはちょっと距離を置いて読むことができない、ああそうじゃないんだと思いながらもままならない身体が苦しい、それから奈津木があまりにもフィクショナルな存在だと思った。

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    2024年02月23日
  • 異類婚姻譚

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    「人の形」

    慣れ親しんだ生活の中に異物が一点混ざり込み、それが当たり前として読者の中に溶け込んだタイミングでその異物が“異物らしさ”を表象する。
    読み手は強制的に第三者の立場から読むことになるため、この世界に恐ろしさを感じつつも現在の世界とそう大して変わらない世界に違和感を懐く。
    怖さとユーモアが混ざった文章は、この筆者ならではだなあ。

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    2024年02月13日
  • 自分を好きになる方法

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    カーヴァーとかサリンジャーとか、自分が学生の頃親しんだ短編を思い起こさせて、あー、これは賞取るやつだなと思った。

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    2024年02月01日
  • 異類婚姻譚

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    ネタバレ

    旦那の横柄さとか、家で気が抜けて顔が崩れる感じ、ちょっと自分を顧みてヒヤッとする。描き方が上手だな、と。
    最後、同一化した挙げ句に花になるのはなんだったのだ、、、?結局旦那捨てただけ、、?

    それにしてはなんかほのぼのした読後感で不思議。

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    2024年01月21日
  • 異類婚姻譚

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    表題作の冒頭一文は、タイトルとの相乗効果で衝撃。以降は、期待感程ではなかった。寓話と言うには粘度が強すぎる。

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    2024年01月06日
  • あの子の考えることは変

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     奇妙な23歳女子二人の同居生活を描いた、何ともヘンな物語でした。二人の言動が、とっても痛々しく〝ぶっ飛んでる〟印象なのですが、重さ・深刻さを軽々と超越したテンポの良さで、読みやすかったです。

     劇作家・本谷有希子さんの本領発揮、といったところでしょうか。2009年作品で、後に芥川賞を別作品で受賞されますが、本作も同賞候補になってます。筆力あってこそなのでしょう。下ネタ満載ですが、真剣さ故に滑稽でもあります。

     自分の存在証明にこだわったり、自意識過剰でいろいろと劣等感をもってもがき苦しんだりしている状態は、ある意味(特に若者にとっては)普通だと思います。
     ただ、承認要求の内容や度合い、

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    2023年11月28日
  • 異類婚姻譚

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    女の人が主人公の、4つの短編集。
    家族や夫婦がテーマになっているが、寓話を読み慣れていないせいか、理解が難しかった。
    異類婚姻譚と藁の夫に関してはこんな夫婦にならないよう気をつけようとは思った。
    バウムクーヘンの話は、今自分がリアルと思っている世界は、作り物じゃないかという空想は恐ろしくもあるが案外楽な考え方かなと思った。
    作り物の世界ならば、自分で判断したり責任を負わなくて済むから。

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    2023年09月10日
  • ぬるい毒(新潮文庫)

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    向伊を考えている時間か考えていない時間かの二択とか、想像上の粘液(だっけ?唾液だっけ?)とか、ものすごい言葉がたくさん並んでいて、私の脳みその中身かと思った

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    2023年08月10日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    ネタバレ

    2011年に購入していた積読本。苦笑
    数年前に7ルールというTV番組で著者を拝見し、
    こんな方なのか!と驚いた記憶です。

    帯は、
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    この人たちに自分のペースを乱されたくない。
    この、自己顕示欲の塊たちに。

    母・姉・妹の女三人海外旅行
    イタくて笑えるゼロ年代の家族小説
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    北陸育ちの姉妹。
    姉は上京するが、就職できずワーキングプア。
    妹は姉を反面教師として、高卒で地元の信用金庫に就職。
    姉妹の間をとり持つように、折衷案を提示し続ける母。
    女たちにケツの毛まで毟り取られた父。笑

    姉妹の微妙な関係

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    2023年08月05日
  • 静かに、ねぇ、静かに

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    共感というか、あぁという部分が何度も訪れてしまうということは自分にも当てはまる思い出される何かがあるということなのかもしれないなと。
    snsというしがらみに自分も自らこうやって踏み入れているということを改めて実感して少し怖くなった
    適度な距離に自分は居れているのだろうか

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    2023年07月05日
  • あの子の考えることは変

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    Gカップのおっぱいをアイデンティティのよりどころとしている巡谷と、彼女の部屋に居候しており、自己臭恐怖症などの妄想に悩む日田という、二人の女性の物語です。

    妄想全開の日田にくらべると、比較的常識人にも思える巡谷ですが、彼女もセフレの横ちんに執着するようすや、日田が「グルーヴ先輩」と呼んでいる躁状態に入るなど、両者ともに自分自身の生きづらさをかかえ込んでいます。二人の生きづらさの中心に存在しているのが、日田の妄想のなかでダイオキシンによってこの街に人びとを狂わせていく、清掃工場の巨大な煙突であり、いわば「不在の中心」となってストーリーが進んでいきます。

    やがて日田の口から、清掃工場が移転する

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    2023年03月26日
  • 異類婚姻譚

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    ネタバレ

    ……ホラー⁉️と思った。
    日常の話と思って読んでいたら、急に世にも奇妙な物語みたいな……まあ読み終わって考えてみるとなるほどと思ったりもする。
    表題作の異類婚姻譚については、自分も長く付き合った男と話し方が似てきていたり「顔が似ている」と言われたりしたことがあるので、わかるなあと思った。まあ一緒にいる相手と似てくるというのは本当にある話なんだろう。しかし終盤の怒涛の"世にも"感たるや……。夫がどんどん妻に近づいていき、不穏な空気を纏っていくのが恐ろしかった。ラスト、あれは……下ネタか?と思ったのは私だけだろうか。まあそういうことではないと思う。夫が花になるって、そんな馬鹿な

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    2023年03月22日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    普段、ほとんど読むことのない現代の日本人作家のアンソロジー。
    興味深く読んだ。
    もとは、深堀骨 の作品を読んでみたかったから手に取ったが、どれもなかなか良かった。ありそうでない話というファンタジーというか、不気味な話が多い。恋愛要素はどれも少なく見えるが、一応恋愛ものという括りらしい。

    一作だけ、多和田葉子の漢字の話はすでに読んでいた。

    特に印象的だったのは、
    本谷由希子、迫力とリアリティと奇想天外で面白かった。
    村田沙耶香、細かく書き連ねて積み上げるのがうまい。
    吉田知子、多分この中で一番好きなタイプの作家。
    小池昌代、切れ味がよい。
    星野智幸、描写がうまい。

    というかんじ。
    編者は岸

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    2023年03月22日
  • 静かに、ねぇ、静かに

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    SNS三部作!と背表紙に、わざわざ書くのがあんまりわからなかった。

    でも、本谷さんの作品の何とも言えない不思議な雰囲気は好き。

    「本当の旅」のあの若者感が凄く妙で、本当にいそう。その内面も上手く表されていて、すげえなって単純に思った。

    「奥さん、犬は大丈夫だよね?」は、何だろ、これもまたこんな感じの関係ありそうで。
    最後がこんな展開になるとは予想としてなくて…。

    「でぶのハッピーバースデー」の“印”って考えは、ちょっと分かるな。うん。
    何だろ、そこから逃れたいけど逃れられない。
    何でも無いはずで、自分だけがそう思ってるだけで。
    あと、それを言い訳にしてしまっている自分もいて。

    ねぇ。

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    2023年02月23日
  • ぬるい毒(新潮文庫)

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    むかついたーーーって。
    嘘をついたり演技をしたり、劇団を持つ本谷さんならではの言葉がすごく生々しく感じられた。
    熊田の狂気を帯びた世界観はどこか憎めない、共感すら覚えるもので、とてもよかった。

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    2023年01月16日