本谷有希子のレビュー一覧

  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    暗狩はどこかで見たようなサブカルっぽさのあふれたホラーなんだけど、あまりホラーを見ないからなのか、面白く読めた。本谷でこんなホラーが読めるとは思わなかった。
    えりこの、電車のシーンは胸がざわっとして、でもあんなカップルじゃなくても道ゆく人々に汚さを覚えることはあるなぁ、なんて思いました。

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    2014年10月20日
  • あの子の考えることは変

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    本谷有希子、初めて読んだけれどもとってもチャーミングだ。そして支離滅裂さが癖になる。自分の存在価値が胸しかないと思い込むっていうのは、私はないけれどもなんかそういう人はいるんだろうなって思うし、処女で臭いコンプレックスみたいなのはなんかもう心を抉ってくるし、それを豪快かつ盛大に描くこの筆致。可愛らしいんだけど、多分現実にいたら全然可愛らしくないであろうふたり。でも憎めなくてそれがすごく面白い。

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    2014年03月03日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    現代的な質感の言葉を繰り出しテンポよく笑える、よく出来たコント。父親の飄々さが、物語を可笑しいペーソスの上に支える。

    実体不分明な匿名多数という権力としての「社会」が、誰でもない誰かを、「何か」として範疇化する。そうした言語による概念的規定を通してでしか他者を視ることができないのなら、そこに在るのは、当の個人そのものではなく、「社会」が機械的に撚り出していく言葉の束以上ではない。手垢に塗れた意味の塊でしかない、という無意味、物。逆に、その範疇を通してしか自己を視ることができないのなら、「社会」という権力に翻弄された自己喪失でしかない。

    「社会」に対する態度は、闘争か逃走か、二つに一つだ

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    2013年10月06日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    いがみあってる姉妹と母親、三人のグアム旅行は生憎の雨。行く先々でも日々の生活同様に、全然思ったようにいかない。妹からの提案で、母親のためにも旅行中は仲良くしようとするが、、、

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    2013年09月16日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    母と娘二人の3人でグアムへ旅行。楽しいはずの旅が様々なアクシデントに見舞われ・・・。

    元々ソリが合わない姉妹に、間を取り持とうとするもどこか間が抜けて空回りする母。
    楽しいはずのグアム旅行も、着いてみればまさかの台風直撃。妹は歯痛に苛まれ、母は生理痛。
    自分の境遇に満足せず時代を恨み妹を羨む姉に、姉を反面教師に堅実に生きてきたが社会人生活がしっくりこない妹。
    元々ソリが合わない二人は、旅中に重なるアクシデントや互いの理解できない振る舞いにストレスが重なり、常に険悪ムード。
    間を取り持とうとする母も、肝心なところでサンダルで足を痛めてたり、睡眠導入薬を間違って娘に飲ませたりと、いい感じに水を差

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    2013年05月12日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    母姉妹の三人がグアムに旅行に行く話。長女と父親の会話がおもしろかった。
    読んでるうちに私もグアムに行きたくなりました。

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    2012年09月04日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    本谷有希子さんの初期3作品。
    表題作、「江利子と絶対」が一番安心できた。・・・というのも、後の2作品はちょっと毒気が強すぎて、たぶんもう読み返せないと思う。
    それだけインパクトが強い作品。特に2作目のワンシーンでかなり中てられてしまいました。
    だけど、相変わらず、というか、初期のころから言葉選びのセンス、特に笑いのセンスが半端なく高い。
    いや~ぁな気持ちを引きずりながらも一気読みさせられてしまう。
    なんだかんだ言ってもやっぱりすごい。

    それにしても本谷作品の入り口がこれじゃなくって良かったなあ。

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    2012年07月17日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    人間の汚いところをもう、えぐるえぐる。
    内臓をその辺で拾った木の枝でほじくり回すようだ。
    やめてグロいグロいグロい、グロいから、いやマジで。マジでやめて。
    けど面白い。悔しい限り。

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    『江利子と絶対』★★★★☆ 私たちの頭の中の"絶対"なんて結局全然絶対的存在じゃない。
    『生垣の女』★★★☆☆ 「突拍子ないですけどなにか?」という無頓着さが好き。
    『暗狩』★★☆☆☆ 説明的なくせに想像しにくい。

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    2012年05月25日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    大全集というコトで、短編3作品のジャンルがバラバラでした(笑)

    晴れた爽やかな朝に、読んじゃった。
    「暗狩」(笑)
    ホラーなので、朝に読むのはおススメできません(苦笑)
    あと、グロいのがダメな人はダメかもしれない。

    「江利子と絶対」は本谷さんの世界観が前面に出てます!!
    「生垣の女」はブッ飛んでますね(笑)

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    2012年03月28日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    とてもシンプルな本。
    ちょっとだけにやにやしながら一気に読めた。
    本谷有希子の作品は一見普通のエンターテインメントっぽいので大して深く考えずにどんどん読めてしまう。
    何かくだらないものに動かされている感の続く三人の、あまりに居心地の悪い旅行譚の中で時折り垣間見える「素直さ」みたいなものが待ち遠しくなる。
    それはベランダで電話を切った後の妹であったり、母と妹が快晴のグアムを前に眠ってしまい、いびきの歯ぎしりの中での長女の思案であったりする。
    それは絶望状態でも希望状態でもない、フラットな何かであったりする。

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    2012年03月01日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    ロストジェネレーション世代の姉と堅実な妹と折衷主義な母がグアムに行く話
    たまに出てくる父とおもち(うさぎ)が面白かった

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    2012年02月03日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    私も将来犬を買ったら、絶対と名付けようかな。絶対私を裏切らない、私の絶対の味方。
    蛇口を思いっきりひねっちゃったときのような勢いで文章が飛び込んでくる。それも、どいつもこいつも精神的にイッちゃってる。痛々しくて毒々しい。だけど、きっと誰もが持ってる心の脆さなんだろうな。

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    2012年01月04日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    表題作はまさに「本谷有希子」という感じで違和感なく楽しめた。
    2作目の「生垣の女」は、動物虐待の描写が私には合わなかったから☆1・・・
    3作目は、読んでいて本谷氏を感じられなくて、話としては面白いんだけど、なんか物足りないなあという感じ。この話なら、この人じゃなくていいと思う。ていうか乙一ですね。

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    2011年11月28日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    『腑抜けども…』のような爆発的なトンデモなさはないけれど、この人の描いていきたい「家族」というものが、フツーに伝わる一冊になっています。
    なぜ、『グ、ア、ム』なのか。
    そしてそれをタイトルにする感覚、好きだー。

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    2011年10月02日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    ネタバレ

    物語後半に出てくる姉妹の口喧嘩が一番好きでした。

    おねえの言ってることはあからさまにイロジカルなのですが、そうだと分かっていても、自分の現状を全部人のせいにしてしまいたくなる気持ちに、ちょっと共感。

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    2011年09月18日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    母と娘二人でグアム旅行に行く、というお話なのですが、登場人物が半端なく個性的で、そのドタバタぶりに読んでる方もなんだか同じように慌てふためくようなテンションで読まされちゃったような印象。自分もその場にいるような気持ちになりつつ「あ〜いるよね、こういう困った人」と客観的に共感しながら読むのは楽しかったです。

    それにしても本谷有希子さんの作品に出てくる人は、みんな性格がトンがっていて強烈ですねぇ。何となくですが、どの作品も舞台映えしそうな気がします。(舞台あんまり見に行ったことないけど、なんとなくそんなイメージってことで…)

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    2011年09月10日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    人間(特に女性)のマイナス感情を描かせたら右に出るものがいない本谷有希子。
    今回は、母・姉・妹の女三人グアム旅行という楽しそうな題材にも関わらず、やっぱり本谷ワールド全開。

    ワーキングプアな姉は、自分の現状を「ロストジェネレーション」のせいにし、そんな姉を反面教師にして堅実に生きる妹はギャル風ファッションに身を包む。
    そして、母親はそんな二人に気を使い過ぎる折衷主義の人。
    家族小説風なストーリーでありながら、ユーモア小説風(?)の結末。
    登場人物のキャラクタが明確なところは、劇作家としての一面が表われているのかもしれませんが、物語としてはとてもわかりやすいです。
    本谷さんの話としては、「歪み

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    2011年08月21日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    むっちゃ笑った。家族構成がうちと一緒で、色々わかる!ってとこもあっておもろかった。けど、心にずしーって残るわけじゃないかな~とにかく笑える!

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    2011年08月07日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    自分に姉妹はいないけど、この感じわかるなー。お父さんのキャラがいい。本谷さん初めて読んだけど興味出てきた。

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    2011年07月19日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    決してウマがあうわけではない母娘3人が「最悪の」グアム旅行に出かけるコメディ。
    チャモロ村に到着してからの「家族」の力、じわ~と温かい展開が好き。
    道は違えど、3人がんばって生きている。ひとり日本で留守番する父親もいい味。

    MVP:おもち(かわいいから)

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    2011年07月13日