本谷有希子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人間(特に女性)のマイナス感情を描かせたら右に出るものがいない本谷有希子。
今回は、母・姉・妹の女三人グアム旅行という楽しそうな題材にも関わらず、やっぱり本谷ワールド全開。
ワーキングプアな姉は、自分の現状を「ロストジェネレーション」のせいにし、そんな姉を反面教師にして堅実に生きる妹はギャル風ファッションに身を包む。
そして、母親はそんな二人に気を使い過ぎる折衷主義の人。
家族小説風なストーリーでありながら、ユーモア小説風(?)の結末。
登場人物のキャラクタが明確なところは、劇作家としての一面が表われているのかもしれませんが、物語としてはとてもわかりやすいです。
本谷さんの話としては、「歪み -
Posted by ブクログ
ダヴィンチに連載されている彼女のエッセイが好きで
母親が知って買ってきてくれた本。
ある意味初めて読むジャンルの本だと思った。
それは本谷有希子が演劇の人だからというのではなく
もう文章とか、言葉の選び方とか、世界観とか、独特で
小説よりもvividな感じが溢れ出ている。
設定やコンセプトがよりクリアな感じと言えばいいのか。
本人も小説を覆す気持ちで書いたというようなことを書いていたし。
『江利子と絶対』が一番好き。
『生涯の女』『暗狩』を読むと、
知らない社会のリアルが少しわかった気になれる。
文章の展開とか至らない部分を感じるけれど
それを上回る主張の強さを感じる本でした。
『 -
購入済み
中二病の中年三人
中二病の中年三人のマレーシア旅行の話である。凄まじいまでのSNS中毒と自己顕示欲と自己特別感のないまぜが、独特の雰囲気を作り上げている。作者の力量がどの程度なのかはわからないが、描かれている世界ははっきり言って嫌悪感を催すレベルのものである。
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ネタバレ 購入済み
げっ
恐ろしい世界……こんな世界に、なってはならない。読んでいて、どんどん、気持ちが悪くなってきて、試し読みが終わった時、物凄くホッとした。試し読みで良かった。製品版で、読んでいても、この辺りで限界だったと思うから。
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ネタバレ 購入済み
は?
表紙の美しさにひかれて読んでみましたが、リンデがあまりに自己中心的で、イライラしました。
作者が表現したいものは何なのでしょうね。
無責任に野良猫にエサを与えるようなオバサンなんて、所詮こんな風に生きてきたのだ。ってことが言いたかったのでしょうか。
後味の悪い本でした。
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