本谷有希子のレビュー一覧

  • 幸せ最高ありがとうマジで!

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    この劇、見に行きたかった~。。。
    もとやさんやしさ、しかも永作博美やしさ。で。

    めちゃ好き。こういう系の話。

    明るい人格障害とかまじでさいこー。

    無差別的に平凡な家庭に乱入した明里。愛人でもないのに夫の愛人だと言って、一見平和な家庭に混乱を招く。
    だけど、すでにその家庭には秘密や妬みetcが隠されていて、明里の登場によって明るみになり、さらに家庭はぐちゃぐちゃに?!

    というあらすじ。

    ☆気になった部分

    明里「こちゃこちゃこちゃこちゃしてるのがやなの!ねえ、一緒にしないで。私、病んでるけど元気なのよ。最先端なの。切ったり鬱になったりなんかしないし、明るい人格障害なのよ」

    美十里「だ

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    2009年12月22日
  • 幸せ最高ありがとうマジで!

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    僕にとっては初めて読む戯曲なんですか、それにしても装丁が昭和の社会派青春人倫小説みたいですね、ってそんなジャンルないけど、パッと見、内山理名かなと思ったんですけど永作さんでした。
    さくさくっと書かれているのでさくさくっと読めます。おそらく演劇を見てみないと半分以上わからない部分があるのでしょう。演出についての記述が極めて少なかったので、現場の演技が気になります。なんかハッピーになれました。全肯定する気は金輪際ないだろう作品なのに。

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    2009年10月07日
  • 異類婚姻譚

    cnm

    購入済み

    読了後、芥川賞受賞時にいつもの本谷節がないとの意見があったことを思い出した。わたしはあれがないとだめなのである。

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    2025年12月01日
  • あなたにオススメの

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    最高に不愉快な気持ちになれる中篇2作。
    個人的には2篇目がより印象に残った。語り手含め、皆が自己中心的な人物で、どう転ぶかが全く掴めなかった。語り手の考えがところどころ理解できたかと思えば、すぐに自分の理解の先にいってしまって面白かった。

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    2025年11月25日
  • セルフィの死

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    別に読後感は悪くない。なのにどうしようもなく気持ちが悪い。気味が悪い。
    自意識と承認欲求に支配されている主人公。
    フォロワー数がその人の価値という考え。
    主人公が10代じゃなくて、けっこうな大人なのがゾッとする。

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    2025年11月19日
  • 生きてるだけで、愛。(新潮文庫)

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    寧子の躁と鬱の表現がリアルに書かれていて良かった。
    「あたしはさあたしとは別れられないんだよね一生」
    この言葉が1番刺さった

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    2025年10月10日
  • セルフィの死

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    自意識と承認欲求に支配された主人公に巻き込まれ私もバッドトリップしたよう
    マウント、映え、フォトジェニック、炎上で承認欲求を満たそうとしても他者評価では満たされない
    SNSのフォロワー数に救われたくて足掻くけど、結局自分を変えられるのは自分だけ
    じゃあこの世界でどう生き抜くのかは難しい

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    2025年10月02日
  • セルフィの死

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    全く新しいタイプの本ですごく面白かった。まさに今現代の若者を対象にした本な気がした、自分自身がまだ若いからどの本を読んでも自分の時代背景にぴったりあった本があまりなかったけど、出版されたのが本当に最近だと知って納得。もちろん共感なんてしないけど、SNSや承認欲求に囚われている現代の若者の姿を誇張しながら風刺的に書いていて、個人的に好み!!斬新で新しくて面白い!!ただ後半になるにつれて、少しありきたりな展開になってしまった気がして、終わり方が好みでなかった。

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    2025年10月01日
  • 生きてるだけで、愛。(新潮文庫)

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    躁鬱気質で過眠症の25歳の寧子。うまく生きていけないことへの悔しさや、自分に対して嫌気がさしててうんざりしてる気持ちとかがすごく伝わってきた。寝て起きてご飯食べて、社会に出て人間関係構築して恋愛して…って普通なことに思えて一番難しいよねと思った。自分はこんなにも感情を剥き出しにしてぶつかってるのに、相手は無気力で楽されてるって思うと余計苛々するところにすごく共感した。「担任が正面から見た新幹線に似ていて勉学に励む気にならないという理由で高校を中退しかけるような、就職活動を尻が半分出そうな丈のスカートをはいて回って全滅しているような、どこにいっても浮いてしまう女であるあたし」がちょっと面白かった

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    2025年08月29日
  • セルフィの死

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    2人組のインフルエンサー(もどき)の何をしているかわからない女性たちのやりとりがひたすらに気持ち悪く、意味がわからない。ネット上に溢れ返る無数の言葉を取り込んでもその意味や、重さには気づいていない人間のやりとりがここにはあった。
    そういったやりとりは軽薄さの権化でとてもいいのだが、物語は彼女たちから見た都市部の人間たちの生態に終始しているのみでこれといった驚きがない。もっと毒のある展開が見たかった。

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    2025年07月28日
  • セルフィの死

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    SNSのフォロワーを増やすことに囚われてしまった女性の話。インスタにアップする写真の撮影に熱中するあまり、うっかり顔がイソギンチャクになってしまったりする。そんな中、何の気なしに撮影した動画が思いがけずバズったことで、彼女の意識が変わり始める。

    SNSというか、スマホそのものに生活を支配された主人公が、自分のことをスマホに付いてる巨大なストラップのようなものだと揶揄する場面が印象的。

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    2025年07月04日
  • 異類婚姻譚

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    ネタバレ

    「異類婚姻譚」は、夫婦の合せ鏡のお話。
    主人公が一方的に搾取されてるような気で読んでたけど、確かに主人公も夫を食べてた。
    働かずに極楽に生きてて、夫の金で弟カップルに高いビュッフェ奢ったりしてたしなー。
    妻になりたい夫の言葉にぞくっとした。
    最後は衝撃。あんな夫がなりたいものは綺麗な花だったなんて…。
    あのあと主人公は一人で生きていってるのだろうか…。

    「藁の夫」は前提がわからなすぎたけど夫がムカつく。
    全部燃やしてしまえばいいのに。

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    2025年06月11日
  • 異類婚姻譚

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    子供もおらず、ただぬくぬくと専業主婦生活を少しの罪悪感と共に過ごす主人公。だがある日、徐々に自分の顔が旦那の顔に似てきていることに気がつく。

    唐突にこの世界が途中で消されてしまうクイズ番組だと理解した主人公。

    隠遁生活の中で不思議な犬たちと出会う主人公。
    町の人たちがいう「犬に気をつけろ」という不思議な言葉。

    周りの反対を押し切り、藁の旦那と結婚した主人公。

    どのお話も寓話的で、久しぶりに言葉をそのまま飲み込むのではなく、噛み砕かないといけない話を読んだ。
    家庭の中の問題の多くは、本人たちが良ければそれでいいもので、周りから見れば些末な問題だったりする。
    けれど、そこが幸せじゃないと根

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    2025年06月01日
  • 自分を好きになる方法

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    1人の女性の各年代のエピソードを描くという形式は面白い。途中で3歳の時のを挟んでいるのが評価を高めている様だが自分にはピンとこなかった。そこまでするならもっとランダムに配置した方が良い気がする。
    名前からして外国人の話かと思いきや全然日本の話というのは意表を突かれた。途中を知ってるだけに63歳の彼女に色々ご意見がある様だが、まだ人生が続くことを思えばまだ話は途中だろう。いっその事103歳のリンデとかあったら読みたい。

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    2025年05月27日
  • セルフィの死

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    何か、SF映画かと思うような、不思議な展開に、思考がついていかなかった。でも、随所に見られる、現代の若者の承認欲求や、歪んだ思考が、面白かった。
    都会の風景描写が、分かる人にはもっと面白いんだろうな。

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    2025年05月24日
  • セルフィの死

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    3月初、代田橋のカフェスペースで観た本谷さんの
    「少し前から、何かがずっと震えていた。スマホの振動なのかもしれないし、私の⾝体がぶるぶるしているだけなのかもしれなかった。」。
    上田遥さんの一人芝居は、この本から一部引用しているとのことだったが、どこを引用していたのか見つけられなかった。
    SNSの承認欲求と自意識強い系の話。各話のタイトルはフォロワー数らしい。

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    2025年05月08日
  • 自分を好きになる方法

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    タイトルで勘違いしてしまいそうですが自己啓発本ではありません。純文学です。

    「お互い心から一緒にいたいと思う」相手を求めつづけるリンデ。
    3才~63才までのある一日を描いた6編の物語。
     
    リンデの思う「お互い心から一緒にいたいと思う相手」って難しいなと思った。
    自分が一緒にいたいだけでなく、相手も自分と一緒にいたいと思うってことでしょ。
    だいたいの人はマイナスの面があってもプラスの面で穴埋めして自分の許容範囲内で妥協して向き合っていくんじゃない?
    相手との関係の深さによって、許容範囲も変わってくるし。
    友達と結婚相手ではまた違ってくると思う。
    リンデのように妥協しないで完璧な相手っているの

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    2025年05月04日
  • ぬるい毒(新潮文庫)

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    本谷有希子のステレオタイプとは違う作風にはなるが、この人の毒がダイレクトに出ただけという気もしないでもない。

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    2025年04月28日
  • 異類婚姻譚

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    2015年芥川賞受賞作(下期)
    女性目線で人間関係を描く4部作
    ①異類婚姻譚(夫婦)
    ②トモ子のバウムクーヘン(子供)
    ③犬たち(社会)
    ④藁の夫(夫婦)

    それぞれの人間模様をストレートに描くと、グロく、凡庸になるところを、妖怪じみたテイストにすることで、一種のホラーに仕立ている。
    動物や植物がそれぞれのアクセント。
    世界観についてけないのは、僕のポテンシャルが低いのか?異性だからか…

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    2025年04月28日
  • セルフィの死

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    SNSに依存し、フォロワーの増減に一喜一憂する。店員相手にいちゃもんをつけ、マウントを取ることでしか他者の存在を確認できない。そんな自意識と承認欲求にまみれた女性を主人公にして、スマホに支配された現代社会を毒気たっぷりの一人称で描いた痛快作。
    これは連作短篇なのだろうか。1話ごとに(数字)というタイトルがつけられている。が、数字の意味がわからない。

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    2025年04月23日