本谷有希子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
勢いとブラックさがいっぱいの3つの短編が収録。
あとがきで本人も言っているけど、「本谷有希子文学大全集」という
副題をつけてしまう図太さがすごい。
「江利子と絶対」
生きづらさを抱えたひきこもりの女の子が主人公で
まさに本谷有希子の原点という感じ。
自分なりに頑張っているのを認めてほしい江利子の気持ちは
うっすらわかるような気もする。
「生垣の女」
これが1番好き。
どたばたしていて毒があって、岡田あーみんの漫画のような雰囲気。
アキ子はケチャップとマスタードで何をしようとしてたんだか(笑)
「暗狩」
小学生の男の子が主人公で、しかもホラーというのは
本谷有希子にしては珍しい。でも途中か -
Posted by ブクログ
『生きてるだけで、愛。』
を引きずったまま読んでしまったら。
大誤算でした。笑
【江利子と絶対】
「引きこもりというハンデを背負いながら
ポジティブに生きていく。
引きこもってるのにポジティブ。」
実家を飛び出し、お姉ちゃんの家に居候する江利子。
精神不安定で引きこもりな江利子は、
ある日、
絶対の存在を見つける。
犬にゼッタイという名前をつけ、
自分だけの唯一の存在にする。
あーん、痛い。笑
「・・・・・・エリのキレイな気持ち返せよ。早く返せ。」
と暴走する場面では、
もう滅茶苦茶で笑えるのに
なんだか苦しくて泣けてきそうだし
でも、
止 -
Posted by ブクログ
設定がでたらめに好きでした。
姉の気持ちいいほどの自分勝手っぷりと母のなんとなく姉妹の間に入っての切ない感じ、妹の真面目な正しさのトライアングルがすごく心地よかったです
方言も上手い具合に嫌みでない感じに使われていて物語に入っていきやすかった!
初めての3人での海外旅行がこんなに悲惨だったらもう、ほんと常に泣きそうになってしまうだろうなあ
で、後で盛大に笑い話にしてやりたいです!笑
本谷さんの本、これからちょっとずつ読み進めていきたいなーと思います
私は立場的には妹ですがワーキングプアの刹那主義なもんで、現実主義者でちょっとぼーっとしている姉を思い出しました
私たち姉妹も性格が全く違うの
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