本谷有希子のレビュー一覧

  • 嵐のピクニック

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    意味不明な話もあったけど、それ故にか読むのに消耗した。
    1話を読み終わるごとに、一旦本を閉じて意識を現実に戻してから読んだ。
    「哀しみのウエイトトレーニー」「マゴッチギャオの夜、いつも通り」「私は名前で呼んでる」「タイフーン」が特に印象に残った。

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    2016年03月27日
  • ぬるい毒(新潮文庫)

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    結局 主人公目線の世界がどこまで本当で、本当の世界はどんななのかな?!
    と 考えずにはいられない おもしろさ。

    序盤では話が掴みきれずになかなか興味がそそられなかったけど、中盤からは 結末に何が待っているのか…?!と前のめりで読んでしまった。

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    2016年03月24日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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     父を日本に残し、母と姉妹の三人でグアムへ旅行する話。家族同士の滑稽でくだらないやりとりの描写が絶妙で何度もクスリとした。家族の嫌なところはたくさんあるけど縁が切れるわけでもないので我慢するしかないという諦念や、母や姉(妹)のようにはなりたくないという反発、同じ女同士だからこその対立など、あるあると頷ける感情がそこかしこに散りばめられていたけれど、結局は嫌いになりきれないものだなぁと思う。皮肉とおかしみがちょうど良く混ざりあっていてとても面白い作品だった。

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    2015年12月17日
  • あの子の考えることは変

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     自分のコンプレックスを気にしすぎる日田と、自分の唯一の武器にすがる巡谷。そんな二人の関係性は、単純に友情と呼ぶには少し違う、時にはすれ違ったり疎ましく思ったり戦ったりしながらも、どこかでお互いがお互いを支えていて、結局これが友情というものなのかもなぁと思う。作品自体はぶっ飛んでいるけれど、程度の差はあれどみんなどこか変わっている世の中で、一口に友情と呼びきれない複雑だけど大切な関係性を築いている現実を思えば、この作品はある種の普遍性を持っているなぁと感じた。面白かった!

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    2015年12月08日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    電車内で笑いをこらえるのに苦労した。
    そういう経験がなかなかない私には稀有な小説。

    「テロリストやと思われるぞ、おかん」

    裏日本からは逃れられない。

    装丁もGOOD。

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    2015年09月20日
  • あの子の考えることは変

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    な、な、何度笑ったことか。
    タブスというポケモンのくだりとか。
    豚のぬいぐるみで録音するところとか。
    す、すみませ~ん、を録音して繰り返しにして外出するとか。
    グルーヴ先輩のくだりとか。
    細かい細かい意地悪なものの見方がこんなに面白くなるとは。

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    2015年07月14日
  • 嵐のピクニック

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    おおおおおお!
    こーいうのを読むのは本当に久しぶりな気がする。
    うん、うん、うん!!
    こ―いうのが読みたいんだよ。
    なんていうのか、ちょっとだけ現実をずらして見たんですが、実はかなり現実からずれた作品ができましたというやつですね。
    笙野頼子さんの「母の発達」を読みながら思いだしていました。
    人によっては嫌悪する作品もあると思いますが、私はどの作品も好きですね。特に「悲しみのウェイトトレーニー」とか「彼女」たちはどこか滑稽だけど、笑えないものがあって大好きです。

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    2015年06月08日
  • 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

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    劇作家としての本谷有希子さんのほうが、
    小説家である本谷有希子さんよりも先輩なのだろうか。
    本作は自作の戯曲を小説化したものです。
    それを知ってから読んでしまったこともあって、
    舞台で繰り広げられるような展開だなぁなどと読めてしまった。

    そう感じてしまったところには、
    まず「インパクト」がありますよね。
    キャラクターのインパクト、キャラクターの行動のインパクト。
    こういうのいるかもしれないなと思わせながらも極端で、
    人間離れすれすれのキャラクターに感じられるところもあります。
    そういうのが、舞台映えするだろうな、と思い浮かぶところでした。

    ストーリーでいえば、
    話の幹の部分よりも、枝や葉っぱの部分が充実していて、
    幹よりも太い感じ。そういう作りのように思えました。
    …と、木に喩えるからわかりにくいのですが、
    例えば、地下鉄の何何線がテーマだとすると、路線というよりか、
    駅ばかり注目して充実させて紹介する感覚かなぁ。
    とにかく、出来ごと重視。
    こうなってこうなった、ってのをこまごまと書いているというよりは、
    こうなった、そのことを重点的に書いて、それの連続という感じ。
    なので、また下手な木の喩えに戻りますが、
    幹の見えない、大きな葉っぱだらけの木のような小説に、
    僕なんかには見受けられたということです。

    しかし、わき役の待子さんのキャラクターは面白かったですね。
    打たれ強すぎて、かつ不幸すぎて。
    おいしい役どころでもあります。

    こういうことあるかもしれないっていう出来ごとが、
    装飾されて虚構の中にその突き出て感じる部分をもっと突き出させた感じがする。
    出っ張った部分をもっと出っ張らせよう、という。
    そういう試みによって特色を持った作品のように思えました。

    アンバランスな家族が主役になっています。
    ドタバタと、リアルに落とし込みすぎて読むと、
    暴力シーンには辟易としてしまうでしょうが、
    ちゃんとフィクションとして読むとこの作品の暴力シーンは笑えてしまう。
    また書きますが、そこが戯曲的だと思うのです。

    澄伽は自信たっぷりに女優を目指す性格にふさわしい美人なんだろうなぁと
    想像して読みましたが、いやいや、迷惑な人でもあります。
    群像劇みたいな感じですが、この人の行く末を中心にして語られる物語なので、
    そこを注目すると、報われるのか報われないのか、なかなか一転二転するので、
    そういうところからは目が離せずに読めてしまいました。

    言葉も、語彙が豊富だし、文章をちゃんと泥臭く構築していく感じで、
    20代半ばでよく書いたなぁと、驚いたりもしました。
    ただ、ちょっと、お酒を飲みながら書いているんじゃないのかいと
    思わせられるところもあるんですよね。
    まぁ、いいですけど。

    本谷作品は初めてでしたが(舞台はひとつDVDで観たことがある)、
    面白かったです。

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    2025年06月27日
  • あの子の考えることは変

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    佳作。本谷の作品はいつも題名からして変人の香りがする。本谷の作品の中では優れている。おっぱいが誇りの女と性器が臭いと思っているダメダメ女ふたりがくり広げる世界はゆがんでいる。おっぱい女はセフレにふられる?が、その後からの展開がイッてしまっている。見事な結末はチンコ煙突で果てた後どうなるのであろうか。それとも果てないのか。

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    2014年09月02日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    本谷有希子は何読んでも乱暴と待機を超えないと思っていたけれどこれは結構迫ってきました。江利子が濃い。

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    2014年08月23日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    3つの短編。この薄さに信じられない世界が詰まってる。江利子と絶対は対象が女子高生ってことで、文章の1つが長いのだが、ダラダラ長くないのがうまい。ホラー「暗狩」、恐ろしぃぃぃぃ!!!この人の、たしかにホラーぴったりかも。

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    2014年06月13日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    本谷有希子は人間のリアルな感情を文章にするのが上手い
    劇団の脚本家はそんな傾向があるのでしょうなぁ

    個人的にはお父さんのキャラクターが好き

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    2013年07月27日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    勢いとブラックさがいっぱいの3つの短編が収録。
    あとがきで本人も言っているけど、「本谷有希子文学大全集」という
    副題をつけてしまう図太さがすごい。

    「江利子と絶対」
    生きづらさを抱えたひきこもりの女の子が主人公で
    まさに本谷有希子の原点という感じ。
    自分なりに頑張っているのを認めてほしい江利子の気持ちは
    うっすらわかるような気もする。

    「生垣の女」
    これが1番好き。
    どたばたしていて毒があって、岡田あーみんの漫画のような雰囲気。
    アキ子はケチャップとマスタードで何をしようとしてたんだか(笑)

    「暗狩」
    小学生の男の子が主人公で、しかもホラーというのは
    本谷有希子にしては珍しい。でも途中からラストが予想できてしまった。
    「暗狩(くらがり)」というタイトルがかっこいい。

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    2013年04月15日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    ぶっ飛んでる人物が本質らしきものをズバリと突く。優越感や卑屈や自意識過剰など、見ないようにしていた汚物入れのフタを容赦無く開けていかれる感覚。

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    2013年02月24日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    ネタバレ

    この人の本の登場人物は毎回酷い。
    愛すべき変人たちの話ですね。

    短編が三つ入っていますが、
    どの話も内容、書き方大好きです。
    しかし前二つの話は動物好きの私には耐えられない。
    動物の虐待描写がフィクションとわかっていても苦しくなりました。
    それだけ書き方が上手いという事だとも思いますが・・・

    最後の話は乙一に書き方が似ていた気がします。
    怖い怖い言いながら一気に読んでしまいました。

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    2013年12月02日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    女三人母、長女、次女でいく、上手くいかないグアム旅行。

    いい意味でどんより(笑)
    仲良くない姉妹の鬱屈した感情がばっちり笑いに昇華されてました。


    留守番の父親がいい味だしてます。家族が旅行に出てからの父親だけを追った話が読みたいくらい。

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    2012年11月19日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    『生きてるだけで、愛。』
    を引きずったまま読んでしまったら。
    大誤算でした。笑

    【江利子と絶対】
    「引きこもりというハンデを背負いながら
     ポジティブに生きていく。
     引きこもってるのにポジティブ。」

    実家を飛び出し、お姉ちゃんの家に居候する江利子。
    精神不安定で引きこもりな江利子は、
    ある日、
    絶対の存在を見つける。

    犬にゼッタイという名前をつけ、
    自分だけの唯一の存在にする。

    あーん、痛い。笑

    「・・・・・・エリのキレイな気持ち返せよ。早く返せ。」

    と暴走する場面では、
    もう滅茶苦茶で笑えるのに
    なんだか苦しくて泣けてきそうだし
    でも、
    止めないで!!誰も止めないで!!
    いけー!!と思ってしまった。

    痛くて脆くて、剥き出しな感じが
    女子高生とピッタリでした。

    【生垣の女】
    「何故ならば正直なところ、
     アキ子の壊れたイッちゃっいっぷりを思うと
     多田は何だか元気になれたのだ。」

    生垣にケチャップとマスタードを両手に持って、
    多田の隣人の本間を探しているアキ子。
    そんなアキ子に翻弄される、
    ズル剥け頭皮から出血している多田。

    もうあとがきでご本人も書いていますが、
    漫画のような作品。

    動物の登場の仕方が、前作江利子~同様ちょっとニガテですが・・・

    最後の置いてけぼり感は、ハンパない!!

    【暗狩】
    恐かった。泣
    私はとにかくホラーとかあーゆーの嫌いなんです。泣
    もーやだ、
    もーやだ!!と思いながら
    読み始めちゃった以上やめられないし、
    早く終われーと思いながら
    必死に読みました。笑

    波多野くんに逆らうことは許されない。
    ウンコ人間ばかり登場します。

    そんな波多野くんと
    主人公の僕(小田原)と
    太っててちょっとトロい吉見くんと
    3人で訪れたのは。

    行方不明事件の殺人犯の家。

    熊手を持って、
    少年たちとかくれんぼ。

    みぃ~つけた~。

    もーやだ。泣
    恐すぎた。泣

    でも、
    究極に追い詰められたとき

    死ぬのと生きるのと
    希望と絶望と

    もうそれは滑稽に鬼気迫るものとして描いています。

    男性の大人の圧倒的な力を。
    恐怖として。
    夜に読まなくてよかったあ。苦笑


    江利子の
    「お前らなんか前向きに見捨ててやる」
    この一言。
    やっぱり本谷さんはキワキワを描く達人でした。

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    2012年08月16日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    表題作が最も好まれる「本谷有希子ぽい」感じだったと思う。読後スッキリ。3作めのホラーは、こんなのも書くんだ、という感じ。読み応えはあるが、ティーン向けぽい。

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    2012年08月15日
  • 幸せ最高ありがとうマジで!

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    いいねいいね。本谷さんいいね。ぶっ飛んでるとこがめちゃ素敵だね。
    「明るい人格障害」とか「リストカットクラスの小さい存在」とか「漠然とした情緒不安定者が有象無象の昨今」とか、素敵すぎる言葉たちが散りばめられています。小説もいいけど戯曲もいいね。舞台が見たくなっちゃった。それに、このお話に「幸せ最高ありがとうマジで!」ってタイトルつけるそのセンスがたまらないです。
    あー。俺も開き直らなきゃー。って思わせてくれるとっても素敵なお話でした。

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    2012年07月15日
  • 幸せ最高ありがとうマジで!

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    舞台はとある町の新聞販売所。「愛人です」。そう言って彼女は現れた。突如やってきた“不幸”に、平和に見えた日常が徐々に瓦解していく――第53回岸田國士戯曲賞を受賞した舞台を書き起こした作品。

    久しぶりに触れた、本谷有希子節。ブラックユーモア満載、男と女の愛憎劇。むちゃくちゃだけど、爆笑してしまう。まさに「他人の不幸は蜜の味」。ああ、お芝居を生で見たかった!

    劇団本谷有希子。今一番見たい劇団。

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    2012年05月18日