本谷有希子のレビュー一覧

  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    3つの短編。この薄さに信じられない世界が詰まってる。江利子と絶対は対象が女子高生ってことで、文章の1つが長いのだが、ダラダラ長くないのがうまい。ホラー「暗狩」、恐ろしぃぃぃぃ!!!この人の、たしかにホラーぴったりかも。

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    2014年06月13日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    本谷有希子は人間のリアルな感情を文章にするのが上手い
    劇団の脚本家はそんな傾向があるのでしょうなぁ

    個人的にはお父さんのキャラクターが好き

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    2013年07月27日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    勢いとブラックさがいっぱいの3つの短編が収録。
    あとがきで本人も言っているけど、「本谷有希子文学大全集」という
    副題をつけてしまう図太さがすごい。

    「江利子と絶対」
    生きづらさを抱えたひきこもりの女の子が主人公で
    まさに本谷有希子の原点という感じ。
    自分なりに頑張っているのを認めてほしい江利子の気持ちは
    うっすらわかるような気もする。

    「生垣の女」
    これが1番好き。
    どたばたしていて毒があって、岡田あーみんの漫画のような雰囲気。
    アキ子はケチャップとマスタードで何をしようとしてたんだか(笑)

    「暗狩」
    小学生の男の子が主人公で、しかもホラーというのは
    本谷有希子にしては珍しい。でも途中か

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    2013年04月15日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    ぶっ飛んでる人物が本質らしきものをズバリと突く。優越感や卑屈や自意識過剰など、見ないようにしていた汚物入れのフタを容赦無く開けていかれる感覚。

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    2013年02月24日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    ネタバレ

    この人の本の登場人物は毎回酷い。
    愛すべき変人たちの話ですね。

    短編が三つ入っていますが、
    どの話も内容、書き方大好きです。
    しかし前二つの話は動物好きの私には耐えられない。
    動物の虐待描写がフィクションとわかっていても苦しくなりました。
    それだけ書き方が上手いという事だとも思いますが・・・

    最後の話は乙一に書き方が似ていた気がします。
    怖い怖い言いながら一気に読んでしまいました。

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    2013年12月02日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    女三人母、長女、次女でいく、上手くいかないグアム旅行。

    いい意味でどんより(笑)
    仲良くない姉妹の鬱屈した感情がばっちり笑いに昇華されてました。


    留守番の父親がいい味だしてます。家族が旅行に出てからの父親だけを追った話が読みたいくらい。

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    2012年11月19日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    『生きてるだけで、愛。』
    を引きずったまま読んでしまったら。
    大誤算でした。笑

    【江利子と絶対】
    「引きこもりというハンデを背負いながら
     ポジティブに生きていく。
     引きこもってるのにポジティブ。」

    実家を飛び出し、お姉ちゃんの家に居候する江利子。
    精神不安定で引きこもりな江利子は、
    ある日、
    絶対の存在を見つける。

    犬にゼッタイという名前をつけ、
    自分だけの唯一の存在にする。

    あーん、痛い。笑

    「・・・・・・エリのキレイな気持ち返せよ。早く返せ。」

    と暴走する場面では、
    もう滅茶苦茶で笑えるのに
    なんだか苦しくて泣けてきそうだし
    でも、

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    2012年08月16日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    表題作が最も好まれる「本谷有希子ぽい」感じだったと思う。読後スッキリ。3作めのホラーは、こんなのも書くんだ、という感じ。読み応えはあるが、ティーン向けぽい。

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    2012年08月15日
  • 幸せ最高ありがとうマジで!

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    いいねいいね。本谷さんいいね。ぶっ飛んでるとこがめちゃ素敵だね。
    「明るい人格障害」とか「リストカットクラスの小さい存在」とか「漠然とした情緒不安定者が有象無象の昨今」とか、素敵すぎる言葉たちが散りばめられています。小説もいいけど戯曲もいいね。舞台が見たくなっちゃった。それに、このお話に「幸せ最高ありがとうマジで!」ってタイトルつけるそのセンスがたまらないです。
    あー。俺も開き直らなきゃー。って思わせてくれるとっても素敵なお話でした。

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    2012年07月15日
  • 幸せ最高ありがとうマジで!

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    舞台はとある町の新聞販売所。「愛人です」。そう言って彼女は現れた。突如やってきた“不幸”に、平和に見えた日常が徐々に瓦解していく――第53回岸田國士戯曲賞を受賞した舞台を書き起こした作品。

    久しぶりに触れた、本谷有希子節。ブラックユーモア満載、男と女の愛憎劇。むちゃくちゃだけど、爆笑してしまう。まさに「他人の不幸は蜜の味」。ああ、お芝居を生で見たかった!

    劇団本谷有希子。今一番見たい劇団。

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    2012年05月18日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    ネタバレ

    文学というには非常に漫画的かもしれないし、痛くてグロい。
    でも、うまい。
    これらの作品を読んで、追い詰められたギリギリのところでしか、人は結局、まともに人生を考えもしないし、真実はあらわにならないのかもしれない、と感じる。
    ちっちゃい子には、お勧めできない。

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    2012年05月17日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    うん、おもしろい!
    いそうなキャラを極度にデフォルメして、それを普通の人の視点で描くといった本谷有希子のお得意パターン。
    会話やモノローグが相変わらず隙間をつついた感じで笑える。

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    2012年01月16日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    ロスジェネ世代に生まれた無防備な姉と、その少し下の世代の堅実な妹、それに間に立たされる母のグアム女三人旅の物語。

    家族の間にある微妙なあの感じを描くのがうまくって、思わず自分も兄との気まずい会話、微妙なあの感じなんかを思い出してしまった。

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    2012年01月07日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    短編集。3つ。

    「江利子と絶対」
    引きこもりでちょっといっちゃってる女の子の話。
    ユーモアのセンスもあるしおもしろい。

    「生垣の女」
    ぶっとんでる女とダメ男の話。
    ちょいぶっとびすぎ。でもまあ面白い。

    「暗狩」
    ホラー?うーん。
    話がなかなか進まなくて退屈だった。
    そんな怖くもない気がする。

    他2つはイマイチなんだけど「江利子と絶対」が面白かったんで星4つで。

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    2012年01月05日
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集

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    再読。手に取りやすい短編集。
    表題作は、江利子に対する著者の愛情を感じる。
    「暗狩」には、妙に琴線に触れる箇所があるのでつい読み返してしまう。

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    2011年12月15日
  • 幸せ最高ありがとうマジで!

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    舞台らしいストーリー展開のぶっ飛び加減。そして、登場人物も・・・。

    ある新聞配達屋の一家に突然現れた明美。彼女の行動で、家族みんなが隠し持っていた感情がふつふつと・・・、そして爆発!!

    たまには感情赴くままに行動するのも悪くない。

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    2012年01月13日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    設定がでたらめに好きでした。
    姉の気持ちいいほどの自分勝手っぷりと母のなんとなく姉妹の間に入っての切ない感じ、妹の真面目な正しさのトライアングルがすごく心地よかったです

    方言も上手い具合に嫌みでない感じに使われていて物語に入っていきやすかった!
    初めての3人での海外旅行がこんなに悲惨だったらもう、ほんと常に泣きそうになってしまうだろうなあ
    で、後で盛大に笑い話にしてやりたいです!笑

    本谷さんの本、これからちょっとずつ読み進めていきたいなーと思います

    私は立場的には妹ですがワーキングプアの刹那主義なもんで、現実主義者でちょっとぼーっとしている姉を思い出しました
    私たち姉妹も性格が全く違うの

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    2011年10月17日
  • 幸せ最高ありがとうマジで!

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    なにが最高って、言うまでもないけどタイトルが最高。
    なんにも解決しないけど、そもそも「解決」するような「問題」なんてねえんだよ!今、ここで息してるだけで幸せなんだよ!っていう。

    恐ろしいのは全ての登場人物が、それぞれキャラがまるで違うにもかかわらず、全員同じ根っこにつながれていて、みんなそれぞれ自分の生を生きようとのたうちまわっているとこ。
    そう、まるでスラムダンクを読んでるようなすがすがしささえ感じる。

    だから、なんか文句ある?

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    2011年09月20日
  • 幸せ最高ありがとうマジで!

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    話は面白かったけど、やっぱ戯曲じゃなくて小説で読むか演劇で観たかったな。
    「生きてるだけで〜」とテーマは同じ系統。というか本谷さん21で劇団主宰してたの。何それすごい。

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    2011年07月21日
  • 幸せ最高ありがとうマジで!

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    登場する過剰な人間たちの有様に恥ずかしいけれど共感を覚えてしまう。
    共感なら津村記久子作品に於いても往々にして得られるのだが、津村作品の場合は「給湯室でお喋りしながら鬱憤晴らしましょーよ!」的共感。本谷作品は「こんなこと言ったら気狂いだと思われないかしら?やだ、聞けない!」的共感。

    (中略)

    流される事よりも自発で動きたいので、本谷作品の方が好きなんです。やっと津村作品が苦手な理由が分かりました。

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    2011年02月24日