本谷有希子のレビュー一覧

  • 生きてるだけで、愛。(新潮文庫)

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    ネタバレ

    メンヘラの時(2018?! )に読みたいと思ってメモしたけど、結局7年くらい読んでなくて、当時のメモを発掘して購入。
    もうメンヘラじゃないから主人公にあまり共感はできなかった。
    なんで、生きてるだけで、愛ってタイトルなんだろうと思った。
    最後に津奈木がなんで寧子と一緒にいるのか、って答えを聞いたときのセリフが印象に残った。
    そうだよね、あたしは、あたしとは別れられないんだよね一生…。
    あまり共感はできなかったけどまた読み返したいと思った。
    本谷さんの別作品も読みたいと思った。
    ********
    でも俺はいろんなものを自分に近づけないようにしただけだったのに、寧子はゲロ吐いて頭から血流したまま意

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    2025年10月31日
  • セルフィの死

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    語り手の脳内で焦りと毒舌がドタバタと展開するいつもの本谷節。今回は設定をシンプルにしたことで、主人公の逃げ場を無くしたのか、著者が逃げ場を失ったのか、よくわからない苦しい結末。主人公の孤独に救いがない。

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    2025年10月01日
  • 生きてるだけで、愛。(新潮文庫)

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    葛飾北斎の美術展のおともに。ピンクに染まった神奈川沖浪裏がとってもキュート。
    ほぼ9年ぶりの再読だったけれど、当時読んだときのインパクトがそのまま蘇ったようでうれしかった。津名木〜!
    寧子がしぶしぶ働き始めたアットホームイタリアンで大暴れするシーンが以前に増して痛快だった。優しくぬるま湯に浸けられてる宇宙人みたいな構図がおもしろくてしょうがなかった。

    「あたしはもう一生、誰に分かられなくったっていいから、あんたにこの光景の五千分の一秒を覚えてもらいたい」

    五千分の一秒。生きていて何度そうした機会があるだろうか。あまりにも刹那的だけど、でもそれに気づいてパッと捉えられるというのはものすごい奇

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    2025年09月25日
  • あの子の考えることは変

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    めちゃくちゃお風呂入りたくなる(風呂キャン常習犯なのに)
    金髪と黒髪の少女2人の殺し屋の映画のシュールさに似てるなと思ったけど名前が思い出せない...

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    2025年07月18日
  • 生きてるだけで、愛。(新潮文庫)

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     「私」のことを何も気負うことなく好きになれて嫌いにもなれて、簡単に捨てられる。そんな他人が羨ましくて仕方がない。
     私が苦しんでいるのと同じようにあなたにも一緒に苦しんでほしいと思ってしまうのは傲慢なのかな。

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    2025年07月12日
  • セルフィの死

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    心の底では「もう二度とSNSができない体にしてほしい」と思いながらも、自意識と承認欲求の底なし沼に溺れる主人公の心理描写の生々しさが凄い。拗らせてしまった人間の内面をここまで赤裸々でグロテスクに描けるのかと、強烈なむず痒さに襲われながらもすぐに読み終えてしまった。

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    2025年05月15日
  • セルフィの死

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     『2001年宇宙の旅』を想起させる結末で、『2001年宇宙の旅』が突出したSF小説だったように、本作の突出したディストピア世界観に、僕はもう追いつけない。
     Windows95の出現を社会人として経験し、トラディショナルな価値観の下で人生を過ごした自分には理解できないところに、まさに世間は到達しているんだと思った。

     今も昔も自意識も承認欲求もない人間はいないが、世の中には不条理があり、不条理に向き合った時、SNS以前の青年はうつむくことしかできなかった。本書を舞台に現在を生きる彼・彼女らはSNSで発信することでそれらと向き合う。ディスプレイに表示される共感を得ることで身を律していくんだろ

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    2025年05月08日
  • 異類婚姻譚

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    2匹の蛇が互いに食い合うように、夫婦も少しずつお互いを食って、お互いに似ていって、お互いではないものになっていく。
    「あの夫婦って見た目も似てるよね」という、多くの人が見聞きしたことある言葉の中には、実はこんな奇譚があるのかもしれない。
    人間社会はクイズ番組なのだと思った(気が付いた?)主婦、山奥の小屋で不思議な犬たちに囲まれて生活する男、「藁の夫」との結婚は何も間違っていないと感じる妻。
    どの物語も、ベースにあるありふれた生活風景が見事に奇譚・寓話として仕上がっているので、気味が悪いと思いながらも、「もしかして」という気持ちになるから面白い。

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    2025年05月07日
  • 生きてるだけで、愛。(新潮文庫)

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    ストーリーとしては大きな物語はないが、文体の面白さと鬱のリアルな心情が描かれていて良い作品だと思った。この感じの女性に出会ったことがあり、記憶が呼び起されてしまう。あの時、彼女の内側で起こっていた波が理解できて学びが多い一冊だった。

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    2025年04月14日
  • 異類婚姻譚

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    日常をふと疑い始めると、どんどん人間が人間の形でなくなるほどに元に戻らない気持ちに陥ることを知る

    【フレーズメモ帳】
    蛇ボールの話、知ってます?二匹の蛇がね、相手のしっぽをお互い、共食いしていくんです。どんどんどんどん、同じだけ食べていって、最後、頭と頭だけのボールみたいになって、そのあと、どっちも食べられてきれいにいなくなるんです。分かります?なんか結婚って、私の中でああいうイメージなのかもしれない。今の自分も、相手も、気づいた時にはいなくなってるっていうか。

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    2025年04月09日
  • 静かに、ねぇ、静かに

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    SNSにまつわる短編3編。
    人のしたたかさ、ズルさがにじみ出ている。
    特に開き直った人の恐ろしさが生々しい。
    切羽詰まった時の行動も興味深い。
    ドロドロしていながらも後味は不思議と悪くない。
    新鮮な読後感。

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    2025年03月09日
  • 生きてるだけで、愛。(新潮文庫)

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    「あたし」は「あたし」と一生別れることができない。そうなんだよ、寧子、分かるよ、私もそれが悩みなんだよ。

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    2025年03月01日
  • 異類婚姻譚

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    再読。現代の怪談のような小説。どれも面白くてすいすい読めた。〈犬たち〉の裏テーマのようなものがよくわからず、他の人の感想や考察を聞いてみたくなった。この短編のタイトルだけ〈〉で閉じられているのも不思議。

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    2025年03月01日
  • セルフィの死

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    フォロワー数がその人の価値。ABEMAのバラエティ番組『チャンスの時間』で千鳥ノブがネタにしているこの言葉に本気ですがってしまった人が辿る末路。自意識と客観視の狭間で苦しみまくった挙句に「もう二度とSNSができない身体にしてほしい」まで到達しちゃうのだからさぁ大変。いわゆる承認欲求を悪い目線で揶揄する話なわけだが、こういう文章を書かせたら本谷有希子の右に出る者はマジでいないと思う。

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    2025年02月11日
  • セルフィの死

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    久しぶりに本谷ゆきこの著書を見つけ、嬉々として手にした。
    各章の数字は、なんなんだろう、とずっと思いながら読んで、わからないまま読み終えて、コレを書き始めて、もしかしてフォロワー数?
    店員さんにマウント取ることが生き甲斐的な主人公。その振る舞いの気持ち悪さに震撼したが、章が進むにつれ、SNS中毒の人の苦しみや葛藤(みんながみんなそんなに思慮深いわけではないだろうが)を読み進めるうちに、なんか、共感できるは部分があるような気がしてきた。かな?
    本谷さんの文章は、難しいところも多いけど、好きです。

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    2025年02月06日
  • 異類婚姻譚

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    カップルは顔が似るというあるあるをよくここまで広げられたなと。猫のおしっこってそんな臭いんだ、知らなかった。

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    2025年02月06日
  • 嵐のピクニック

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    ネタバレ

    1番初めの章は現実的な怖さで好みだった
    たくさんの短編が詰まってどれも不思議な非現実的な話だったりして面白かった。

    特におさるの話が好きでした。

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    2025年02月04日
  • 生きてるだけで、愛。(新潮文庫)

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    ちょっと苦しくなったけどいい本。

    こういう子と付き合うには白身な性格のこの男みたいじゃなきゃだめなのかも。

    この人の本もっと読んでみたい。

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    2025年01月30日
  • 生きてるだけで、愛。(新潮文庫)

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    ネタバレ

    個人的には結構好きだった。
    私は躁鬱じゃないけどヒステリックなので共感部分が多かった。
    だいぶ今は落ち着いたけど昔の自分を見てるみたいだった。
    私が必死な分同じ温度感で返してほしいのもわかる。楽しようとしないで。
    ただ津奈木と寧子はいいバランスだったのかもしれないなと思う。味が濃い部分、薄い部分いい感じに調和できればよかったのかな。私は津奈木よりもう少し濃いけど自分より薄い人がいいんだろうな〜

    あたしはあたしと別れられない。本当にこんな自分1番嫌なのに止められない。酷いこと言いながら泣いてしまったり…不器用すぎてハグ。

    お互いを分かち合うことを富嶽三十六景の北斎と富士山に例えるの文学って感

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    2025年01月19日
  • セルフィの死

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    手元のスマホで24時間365日承認欲求マウントバトルに明け暮れる女性の話。

    記入ハラスメント、承認欲求テロ、ニメーバ、自分自身より大事なスマホッ。、もう二度とSNSができない身体にしてほしい…パンチラインの連続。

    フォロワーの数がその人の価値であると信じていたのに(信じているふりをしていたのに)実際にそうなってみればフォロワー数なんて救いにも希望にもならない現実に直面する。フォロワーが増えたところで人生も世の中もクソのまま。かと言ってスマホを捨て去る、アカウントを削除することはできない。

    中盤までは面白い。終盤は微妙。ラストは映画2001年宇宙の旅みたい。

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    2025年01月19日