本谷有希子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これは楽しい短編集。一話あたり20ページくらいだけど油断できない。
ドタバタ、シュール、メルヘン、ぷちホラーなどいろんな味がする。突然話が終わったり、物語世界がメチャクチャになったり、かと思えばキレイに終わったりもする。
何が出てくるか、どう話が展開するかも推測できない。たった数行でトンチキな物語の世界に引きずり込まれてしまう文章がクセになりそう。
話の展開は嵐のようにスピーディーで荒れ模様。ピクニックのような期待感もあって、タイトルどおり嵐のピクニックでした。
■アウトサイド
先生に脅されたらピアノが上達。子どもの頃ってピアノのレッスンさぼるよね。
■私は名前で呼んでる
カーテンの膨 -
Posted by ブクログ
2016年に「異類婚姻譚」で第154回芥川賞を受賞した本谷有希子さん。
舞台演出家としての顔を持ち、他にも数多くの文学賞を受賞している作家でありながら、実はこれが初読となります。
文学フリマで ご本人さんが売ってらしたので
この機会にと。
「芥川賞作家」という印象から、純文学的な方向を構えて読み始めましたが、本作はむしろテンポ良く読み進められるタイプ。
少しSF的な設定の不穏さと、現代的なコミカルさが交錯し、エンタメ作品らしい面白さも強く感じられました。
「推子のデフォルト」
近未来の日本と思われる、ごく普通の家庭が描かれていきます。
社会問題としても語られるオンライン依存や、SNSでの承 -
Posted by ブクログ
ネタバレメンヘラの時(2018?! )に読みたいと思ってメモしたけど、結局7年くらい読んでなくて、当時のメモを発掘して購入。
もうメンヘラじゃないから主人公にあまり共感はできなかった。
なんで、生きてるだけで、愛ってタイトルなんだろうと思った。
最後に津奈木がなんで寧子と一緒にいるのか、って答えを聞いたときのセリフが印象に残った。
そうだよね、あたしは、あたしとは別れられないんだよね一生…。
あまり共感はできなかったけどまた読み返したいと思った。
本谷さんの別作品も読みたいと思った。
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でも俺はいろんなものを自分に近づけないようにしただけだったのに、寧子はゲロ吐いて頭から血流したまま意 -
Posted by ブクログ
葛飾北斎の美術展のおともに。ピンクに染まった神奈川沖浪裏がとってもキュート。
ほぼ9年ぶりの再読だったけれど、当時読んだときのインパクトがそのまま蘇ったようでうれしかった。津名木〜!
寧子がしぶしぶ働き始めたアットホームイタリアンで大暴れするシーンが以前に増して痛快だった。優しくぬるま湯に浸けられてる宇宙人みたいな構図がおもしろくてしょうがなかった。
「あたしはもう一生、誰に分かられなくったっていいから、あんたにこの光景の五千分の一秒を覚えてもらいたい」
五千分の一秒。生きていて何度そうした機会があるだろうか。あまりにも刹那的だけど、でもそれに気づいてパッと捉えられるというのはものすごい奇