本谷有希子のレビュー一覧

  • 静かに、ねぇ、静かに

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    SNSに翻弄される現代人の苦悩と日常を描いた短篇集。個人的に表題作の「本当の旅」が分かりやすくて好き。本作は人間の厭な部分が誤魔化さずに描かれているので、苦手な人は苦手かもしれないが、私は読んで良かったと思う。

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    2026年06月18日
  • 異類婚姻譚

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    結婚をテーマにしたお話は今月2冊目で、こちらの婚姻譚もざわざわする面白さがありました!あの夫婦雰囲気似てるよね?は可愛らしいけど、同じ顔だよね...ってえ..?
    共にする時間が長くなると個々の境目が曖昧になって、同化していく。思いもよらぬ夫婦の形にゾクゾクしました。

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    2026年06月16日
  • あなたにオススメの

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    楽な方に流れるのか、
    その流れに逆らっていくのか。
    考えさせられる作品だった。
    人を育てるのはむずかしいなぁ…。

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    2026年05月16日
  • 遭難、

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    ネタバレ

    戯曲をサプリのように摂取する。いやードアタマから惹きつけられた。エグくて。性格の悪い女、がテーマだったそうだが確かに狙い通りだ。誰かの感情を動かす芝居がしたい。

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    2026年04月12日
  • セルフィの死

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    私がこの本を読んで1番恐ろしいと感じたのは、自分の価値観で善悪を決めつけ、その自分の価値観の主語を“私たち”にすることで、あたかも大多数の人の考えのように思い込むことだ。
    これは気づかないうちにやってしまわないよう気をつけなければいけないと思った。
    スマホに依存している時に自戒として読み返すのがいいかも。

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    2026年03月15日
  • 異類婚姻譚

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    芥川賞といえば難しい文芸という感じがあったので、とっつきやすくて安心した。

    内容は、どれも不気味だったが、嫌悪感は抱かず、もっと読みたいと思った。

    疲れた時に「不思議で脳を満たす」のに、ぴったりな作品だった。

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    2026年03月15日
  • 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

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    序盤、一気に登場人物がお披露目され、誰が何なのか、どういう状況なのかよくわからずなかなか入っていけなかった。後からしれっと明かされていくいろいろな事実は、理解し難いものも多いし、話が進むにつれてしんどそうなことしかない。理解が難しいことしかなくなる終盤なんかは、各キャラがそれはそれで爆発してて面白い展開が待ち構えてるけど、急にいろいろ来過ぎだろ、と思ったりもする。全体的には救いがないが、そこまで悲壮感を感じるわけでもないのは、やはり面白いからなのか。

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    2026年02月26日
  • 嵐のピクニック

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    これは楽しい短編集。一話あたり20ページくらいだけど油断できない。

    ドタバタ、シュール、メルヘン、ぷちホラーなどいろんな味がする。突然話が終わったり、物語世界がメチャクチャになったり、かと思えばキレイに終わったりもする。
    何が出てくるか、どう話が展開するかも推測できない。たった数行でトンチキな物語の世界に引きずり込まれてしまう文章がクセになりそう。

    話の展開は嵐のようにスピーディーで荒れ模様。ピクニックのような期待感もあって、タイトルどおり嵐のピクニックでした。

    ■アウトサイド
    先生に脅されたらピアノが上達。子どもの頃ってピアノのレッスンさぼるよね。

    ■私は名前で呼んでる
    カーテンの膨

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    2026年02月04日
  • あなたにオススメの

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    「推子のデフォルト」「マイ・イベント」の2編から成る少し現実とはズラされた世界観の作品。

    「マイ・イベント」は皮肉としては割とストレートな表現で、災害も日常に訪れるアクセントのような捉え方、日常のなだらかさに耐えられない人々の話。

    「推子のデフォルト」はそのまま、“デフォルト”というものを突き詰める話。
    主人公ともう一人の登場人物がかなり極端に立ち位置を変えて物語が進むのだけれど、妙な説得力があってかなりホラー。
    村田紗耶香味もあるSFチックな作品だけれど、改めて“常識”というワードを気軽に使用する人間に対する恐怖が募る。

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    2026年01月27日
  • 異類婚姻譚

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    この人の作品全部面白くてすごいなー。バウムクーヘンは『軽いめまい』を彷彿とさせる。激しい恋も書けて、家庭の欺瞞も暴けて、ほんとうにすごい。人生であまり後悔することってないんだけど、恋愛(ひとつ除き)はマジでほぼ何も残らないから、蛇のとぐろなんでしょー。

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    2026年01月25日
  • セルフィの死

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    めちゃくちゃおもしろかった。独特の世界観で合う合わないは人によるだろうと思うが、私にはどハマりのタイプだった。

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    2025年12月12日
  • グ、ア、ム(新潮文庫)

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    狭すぎる家庭、地方という空間で秩序を保つことの馬鹿馬鹿しさや、なまの言葉がリズミカルに表現されていて良かったし、最後も痛快だった。

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    2025年12月08日
  • 生きてるだけで、愛。(新潮文庫)

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    解説がひどかったが、めちゃくちゃな「メンヘル」の脳内モノローグとしては満点。『乱暴と待機』といい、転げ落ちていくようなリズム感がいい。

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    2025年12月07日
  • あなたにオススメの

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    2016年に「異類婚姻譚」で第154回芥川賞を受賞した本谷有希子さん。
    舞台演出家としての顔を持ち、他にも数多くの文学賞を受賞している作家でありながら、実はこれが初読となります。
    文学フリマで ご本人さんが売ってらしたので
    この機会にと。

    「芥川賞作家」という印象から、純文学的な方向を構えて読み始めましたが、本作はむしろテンポ良く読み進められるタイプ。
    少しSF的な設定の不穏さと、現代的なコミカルさが交錯し、エンタメ作品らしい面白さも強く感じられました。

    「推子のデフォルト」
    近未来の日本と思われる、ごく普通の家庭が描かれていきます。
    社会問題としても語られるオンライン依存や、SNSでの承

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    2025年11月30日
  • セルフィの死

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    これは大傑作なのではないだろうか?ここ何作かの、自己顕示欲と承認欲求に纏わるドタバタ喜劇のようなお話に終始するのかと思いきや、終盤にはあの名作「生きてるだけで愛」のような感情を突き抜けた昇華感と、まさかの「2001年宇宙の旅」をも彷彿とさせるような壮大なスケール感を味わうはめになってしまった。読み終わってから表紙のイラストを見ると、これがまたなんとも味わい深い。SNSの権化のようなソラの存在が強烈で象徴的で印象深い。この小説が悩める現代人の処方箋になったらいいな、と勝手に思っている。

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    2025年11月11日
  • 生きてるだけで、愛。(新潮文庫)

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    ネタバレ

    メンヘラの時(2018?! )に読みたいと思ってメモしたけど、結局7年くらい読んでなくて、当時のメモを発掘して購入。
    もうメンヘラじゃないから主人公にあまり共感はできなかった。
    なんで、生きてるだけで、愛ってタイトルなんだろうと思った。
    最後に津奈木がなんで寧子と一緒にいるのか、って答えを聞いたときのセリフが印象に残った。
    そうだよね、あたしは、あたしとは別れられないんだよね一生…。
    あまり共感はできなかったけどまた読み返したいと思った。
    本谷さんの別作品も読みたいと思った。
    ********
    でも俺はいろんなものを自分に近づけないようにしただけだったのに、寧子はゲロ吐いて頭から血流したまま意

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    2025年10月31日
  • セルフィの死

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    語り手の脳内で焦りと毒舌がドタバタと展開するいつもの本谷節。今回は設定をシンプルにしたことで、主人公の逃げ場を無くしたのか、著者が逃げ場を失ったのか、よくわからない苦しい結末。主人公の孤独に救いがない。

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    2025年10月01日
  • 生きてるだけで、愛。(新潮文庫)

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    葛飾北斎の美術展のおともに。ピンクに染まった神奈川沖浪裏がとってもキュート。
    ほぼ9年ぶりの再読だったけれど、当時読んだときのインパクトがそのまま蘇ったようでうれしかった。津名木〜!
    寧子がしぶしぶ働き始めたアットホームイタリアンで大暴れするシーンが以前に増して痛快だった。優しくぬるま湯に浸けられてる宇宙人みたいな構図がおもしろくてしょうがなかった。

    「あたしはもう一生、誰に分かられなくったっていいから、あんたにこの光景の五千分の一秒を覚えてもらいたい」

    五千分の一秒。生きていて何度そうした機会があるだろうか。あまりにも刹那的だけど、でもそれに気づいてパッと捉えられるというのはものすごい奇

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    2025年09月25日
  • あの子の考えることは変

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    めちゃくちゃお風呂入りたくなる(風呂キャン常習犯なのに)
    金髪と黒髪の少女2人の殺し屋の映画のシュールさに似てるなと思ったけど名前が思い出せない...

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    2025年07月18日
  • 生きてるだけで、愛。(新潮文庫)

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     「私」のことを何も気負うことなく好きになれて嫌いにもなれて、簡単に捨てられる。そんな他人が羨ましくて仕方がない。
     私が苦しんでいるのと同じようにあなたにも一緒に苦しんでほしいと思ってしまうのは傲慢なのかな。

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    2025年07月12日