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親に基本的生活を依存する独身者を著者が「パラサイト・シングル」と呼び始めてから、7年。この間にパラサイトたちは密かに変容していた! かつての「自立できるのにリッチな生活をしたい」パラサイトから「自立したくても自立できない」貧乏パラサイトへ。この90年代後半のパラサイトたちの変容の背景には、日本社会の地殻変動がある。自殺者数の増加、離婚率の高まり、青少年犯罪の増加などさまざまなデータ・現象を手がかりに、日本の家族のゆくえを多面的に分析する。
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Posted by ブクログ
金融機関の相次ぐ倒産、企業の不良債権発覚、リストラなどによって社会構造が変化した節目を「1998年」とし、そのあたりで社会の価値観も大きく変化した。それが自殺の増加、就職、結婚難、若者の不登校、犯罪の増加、子供の勉強意欲の後退など様々な面に波及している、と指摘する。本書を読んで、今まで漠然と感じてい...続きを読むたこと、ニュースで聞いたこと、肌で感じていたことが、線でつながっていくような感じがした。
10年以上前に パラサイトという言葉で 親に寄生するおとなの子を表現し とても話題になった本の続編 2004年に書かれた本ではあるが、 その時点で社会が変容し パラサイトせざるおえなくなっている 若い世代が生まれている 1998年に社会が大きく変容し 自殺者が突然3万人に急増し 正社員になりたく...続きを読むてもなれない社会となり フリーターが急激に増えた そんな社会は2012年のいまも変わらず むしろこのごろの方がより 生きにくくなっているように感じます
結婚して自立できない人が増えているのは本人の問題ではなく、社会的問題が原因。景気が悪いことや若者の労働環境の悪化が社会ぜんたいwに影響している。
『希望格差社会』の山田先生。山田先生の本を読むと大学院にいかない方がいいのかな・・・と思ってしまう。大学院生を「不良債権」なんて表現されたら行きたくなくなる。もちろん院生の全員が不良債権化するということじゃないでしょうが。家族制度についての考察は本当に鋭いと思う。フリーターに対して批判的な記述も刺激...続きを読むになる。
パラサイト・シングルの時代の続編。概ね前作と主張は変わらないが新たな事象もでてきたりして、おもしろいです。説得力があり、わかりやすい。
おもしろい!98年問題は実感をもって読むことができます。 だからといって自分がどうすればいいかまではわからないのですが。。。
この本のキモは、1998年を境に社会の構造に変化があり、これまで親と同居してリッチな独身生活を謳歌しているとされたパラサイト・シングルが、リッチでもなく独立して暮らせない生活困窮者と定義付けが変わったということである。 その理由を探るために社会変化を可視化し推考しているが、多くが原因を当事者に求めて...続きを読むいる結果、社会がなぜそのように変化したのかへの記述が少なく、なんだかなぁという思いが残る読後感となった。
2004年初版の山田先生の本。 最近、山田先生の本ばっかり読んでるような… 親に基本的生活を依存する独身者を著者が「パラサイト・シングル」と呼び始めてから、七年あまりがすぎた。この言葉はすっかり定着したが、実はこの間にパラシトたちは密かに変容していた!かつては、「本当は自立できるのにリッチな生活を...続きを読むしたいから」パラサイトしたのだが、現在では「正社員にもなれず、自立したくても自立できない」貧乏パラサイトが主流となっているのだ。この九〇年代後半のパラサイトたちの変容の背景には、日本社会の地殻変動がある。自殺者数の増加、離婚率の高まり、青少年犯罪の増加などさまざまなデータ・現象を手掛かりに、日本の家族のゆくえを多面的に分析する。 (以上、本の帯より) 個人的には納得感のある本なのだけど、なんとなく分かっていたことの追認というニュアンスが強いので、個人的には満足度は高くなかった。読みやすい本だけども。 パラサイト・シングルという現象自体、日本的な要素が強いので、他の国に対して適用できるかどうか微妙だが、進み過ぎてしまった社会の分析という意味では参考になるかも。
パラサイト、何かに依存して生きている。人に頼るというより、相手に任せてしまう、という感じか?シングルでいる人たちが多い。その方が楽であるから。夫婦関係、結婚は一方に依存するのは、ちょっと違う。親子関係、子供は親に依存する。教育、先生は、生徒は、人としての関係をうまく頼れない。ハリーポッターが受けたの...続きを読むも、学園物であったこと、努力すれば認められるという内容であったこと、(イギリスでは社会ランクを変えることは難しい)という理由らしい。家庭においては⇒ペットに依存&年金も、若者は支払えない。(生活は)他の方法に頼る?
[ 内容 ] 親に基本的生活を依存する独身者を著者が「パラサイト・シングル」と呼び始めてから、七年あまりがすぎた。 この言葉はすっかり定着したが、実はこの間にパラサイトたちは密かに変容していた! かつては、「本当は自立できるのにリッチな生活をしたいから」パラサイトしたのだが、現在では「正社員にもなれ...続きを読むず、自立したくても自立できない」貧乏パラサイトが主流となっているのだ。 この九〇年代後半のパラサイトたちの変容の背景には、日本社会の地殻変動がある。 自殺者数の増加、離婚率の高まり、青少年犯罪の増加などさまざまなデータ・現象を手がかりに、日本の家族のゆくえを多面的に分析する。 [ 目次 ] パラサイト・シングルの変質―一九九八年問題 1 永久就職は今や昔―平成結婚事情(「離婚、一分四九秒に一組」 二〇五〇年にお年寄り三五%超す 四人に一人「できちゃった婚」 ほか) 2 欲しいモノがない―子ども社会の変容(三人に一人は夢がない パラサイト親子の背後に祖父母あり 「お年玉二年連続減少」 ほか) 3 パラサイト社会の裏側(中年女性がプリモプエルにはまる理由 「若年フリーター増に警鐘」 中年男性の自殺急増 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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パラサイト社会のゆくえ――データで読み解く日本の家族
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山田昌弘
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