結婚の社会学

結婚の社会学

ビジネス・実用
1,067円 (税込)

5pt

結婚をめぐる常識は、日々変化しています。事実婚、ステップファミリー、同性パートナーシップ、選択的シングルなど、一対の男女による結婚→出産というモデルではとらえきれない家族のかたちがたくさんあるのです。この本では、国際比較、歴史的比較、理論という三つの視点から、結婚というものを解き明かしていきます。当たり前を疑ってみることで、「ふつうの結婚」「ふつうの家族」という考え方を相対化できるはずです。

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結婚の社会学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「社会学は自己責任論を批判する学問」という前書きから始まり、自分や世間の誤った「常識」や思い込みに気付かされる
    例えば初っ端から
    「結婚に関わる多様性やジェンダー平等といったテーマは、少子化問題とは離れて語られなければならない」
    という著者の考えが述べられている。確かにこれらはセットで語られることが多い。しかし冷静に考えれば、
     少子化問題のために、婚姻制度はこうあるべき、とか
     少子化対策のために、ジェンダー平等は我慢すべき
    といった主張を許してはならないのは、当然だ

    その他にも、例えば、
     仲人結婚は作られた伝統
     神前結婚式が急速に普及したのは高度成長期
     処女規範は近代以降に登場したもの
     戦後すぐは、事実婚が「封建的」とされていた
    など、次々と常識がひっくり返される
    そして、最終章では、「友人同士が家族になったっていいじゃないか。一緒にいたい二人でいることに法や制度上の特典を与えることが結婚なのなら、異性愛者や同性愛者のだけのためでもなく、すべての人に許されていいではないか。さらには共同生活者にも権利があっていいではないか」という、この本を読む前に想像していた「夫婦別姓」「同性婚」どころではなくもっと自由な多様性を求める結論へと話はなだれ込んでいく

    さすがに「結婚=生殖、命の再生産」とは思ってはいなかったけど、「結婚=性的関係」というのも単なる思い込みだったんだな。言われてみれば当たり前だけど、今まで全く気づいてなかった
    この本により、くだらない常識の鎖を一つ断ち切れたような、爽快な読後感


    また、内容とは別に。
    数ページごとに、重要なポイントが短くまとめられて枠で表示されていて、ちょっとぼーっとしていても著者の言いたいことがきちんと頭に入る
    学参みたいでちょっと恥ずかしい気もするけど、入門書などに適した、気の利いたデザインだ

    0
    2026年07月23日

    Posted by ブクログ

    結婚についてここまで深く考えることはなかったのですごく刺激を受けました。
    姓について男女どちらの姓を選んで良いものを日本人の96%は男性の姓にしているなど、日頃受けている無意識のバイアスを感じました。

    0
    2025年10月26日

    Posted by ブクログ

    非常に面白かった。
    現在の婚姻制度になるまでの過程も知る事ができて勉強になった。
    今ある常識を疑う姿勢というのはとても大切だと思う。
    より多くの人にとって暮らしやすい社会となるよう、選択肢が増えてほしいなと心から思う。

    0
    2025年09月30日

    Posted by ブクログ

    20代後半に差し掛かって、結婚というものを意識する機会が多かったので読んでみた。あと、最近話題の文芸評論家兼作家の三宅香帆さんがお勧めされていたのでつい買ってしまった面もある。全体的に、この手の学術書としてはかなり読みやすく、興味を持って読み進めることができた。やはり結婚というのはあくまで制度であって概念であって、時代を経て変わってきているものであるというのは納得した。明治以前の日本の結婚の主流は村内での夜這いであったというのも、お見合いが伝統だと思っていた身としては意外だった。後は、友人と結婚関係を結んでもいいという考えも斬新だと思った。なかなか答えが難しいテーマであるけど、自分がどういう人間関係を望んでいて、そのためにはどういう状態でパートナーといるのが理想なのかということをちゃんと考えるべきだと思った。

    0
    2025年02月24日

    Posted by ブクログ

    純粋に、とてもおもしろかった。"社会学"視点で結婚を考えてみるとそういう見方もあるのか、という発見がたくさんあって学びになった。
    なにが"ふつう"でなにが"常識"ぽく見えるかなんて、その時の社会によって全く変わる。白が黒になるし、黒が白になる。
    当たり前と思っている事象に対して、いろいろなアプローチで捉えて深掘りしていく社会学的思考を、今後も大切にしたい。

    0
    2025年01月13日

    Posted by ブクログ

    冒頭で「常識を疑うのが社会学」と述べられているように、結婚に関して常識、伝統と捉えらている事柄(見合い結婚、夫婦同姓など)について、統計データ、歴史を紐解きながら解き明かしていく内容がとてもおもしろく、気づかされることが多かった。

    0
    2024年11月10日

    Posted by ブクログ

    面白い。
    日本と他国の考え方の違い、これからどのような制度を構築するのかがわかりやすく書かれている。

    0
    2024年09月18日

    Posted by ブクログ

    おもしろかったし、読んでよかった。結婚の常識を疑う1章から始まり、結婚の近代史、現代史、離婚と再婚、事実婚と夫婦別姓、セクシャルマイノリティと結婚、結婚のこれからを平易な言葉で書いている。目からウロコだったのは、結婚すれば出生率が上がるというのは必ずしもそうではないということだった。
    国によっては結婚率と出生率の数値が逆転しているところもあるということ。また同性婚だけではなくアセクシャル、アロマンティックの人たちにとっての結婚についても記載があり、なかなかそこまで包摂している本はないと思う。
    そして本邦における結婚、ひいては家族というものは非常に限定的で国民の人たちが多様なかたちの家族を求めているというのに制度や法律が追いついていないというところにまで踏み込んでくれている。
    またそれぞれの章でより深く知りたい人向けに巻末に読書案内もあるのでそこからさらに自分の興味があるところを知っていくこともできる。

    0
    2024年08月16日

    Posted by ブクログ

    おもろすぎる!新書にしたら結構厚みあるけど
    すらすら読める

    韓国では夫婦別姓が当たり前で、夫婦同姓を求める方がリベラル派、っていう話がいちばんくらった

    国によって結婚観が違うし法律も違うから、視点を変えると常識が完全にひっくり返ってしまう

    0
    2024年07月26日

    Posted by ブクログ

    とても良い本だった。よくまとめられていて、とてもわかりやすかった。
    筆者が言っているように、このタイトルから想像していた内容と若干違ってはいたが、逆に様々な事を知ることができて、とても自分自身の学びになった。
    特に、歴史的な背景は、全く自分の認識の低さや、固定観念が覆される根拠にもなっており、多くの人にこの本を読んでもらいたいなと思った。
    この本の中身は、義務教育の教育課程の中に、1部取り入れることがあっても良いのかなとも思った。
    とにかく勉強になる良い本に出会えた。

    0
    2024年05月26日

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