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「今どきの若者は○○だね」と自らの印象で語られがちだが、研究者やノンフィクション作家たちは若者をどう捉えているのか。「承認欲求はあるが人前では褒められたくない」「『ゆるい職場』だと自分は成長できるのかと不安になる」「『SDGsに配慮したモノだと、堂々と胸を張れる』など『意味のある消費』を望む」……。Z世代の思考を知り、日本の今と将来を考える。 ●10代から20代は人前で褒められたくない世代 ●「推し」が出るならテレビを観る ●韓国人男性に惹かれる日本人女性 ●「若者の本離れ」というウソ ――近年の小中学生は1955年以降で最も平均読書冊数が多い ●困窮して身体を売る人たち ●誤解されるヤングケアラー ●「地方のいなか」の若者がもつ希望
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Posted by ブクログ
16人の識者による分析で語られる「今どきの若者」についての論考。
自分は30代で「上の世代」と「下の世代」の考え方・行動原理・その背景などを知ることが出来れば、より深く、齟齬の小さいコミュニケーションが取れるのではないかと日々感じており本書を手に取った。
個人的には、無用な世代間対立やグループ分けが生じる可能性が高まるため、「○○世代」というカテゴライズは好きではない(便宜上は仕方がないし、カテゴライズした方がラクで、また、インパクトがあるから使用するという点は理解できる)が、各世代でお互いがお互いを知り、理解・共感・リスペクトをすることが出来れば、温故知新という言葉の通りに社会がより明るく前向きに発展していけると思う。
◼️各章ポイント
①Z世代はなぜ「イミ(意味)消費」に向かうのか?
・・・消費傾向の変化「快感」「達成」から「没頭」「関係」「意味」へ 誰かの役に立ちたい、環境に配慮(SDGs)
②世代間対立に潜む「正義の独善」
・・・年金制度や税と社会保障制度の現実的な利害衝突。投票率と政策。「(経済)成長」と「(富の)分配」は二項対立ではなく補完的な関係
③マッチングアプリと恋愛コスパ主義
・・・時代背景による出会い方の変化、マッチングアプリのコスパとリスク・特性について
④「みなまで言うな」は通じない
・・・言葉の定義、アカウンタビリティ(説明する責任、説明させる責任)
⑤認められたいけど目立ちたくはない
・・・各世代の承認欲求に対するスタンス。身近な人たちからの承認欲求が高い、努力よりも質の高さ、若者は「現役選手」しか尊敬しない。失敗を共有
⑥「無敵の人」を生まないためにできること
・・・日本は失敗にキビシイ、「相対的剥奪」や相対的貧困、多様性の社会的許容
⑦政府公表「自殺者数減少」は真実か
・・・自殺数は減ったが「診断名不明確及び原因不明の死亡」が増えている。。「自殺」と認定して計上すべきケースは?
⑧差別と偏見に苦しむヤングケアラー
・・・メディアが(悪意なく)世間にネガティブな印象を与えてしまうこともある。
⑨若手社員が辞めない職場とは
・・・職場に「不満」はないが「不安」がある。(ゆるくて楽だが、キャリアアップできず、他の会社に移った場合に何もできないのでは…)
⑩「若者の本離れ」というウソ
・・・むしろ増加傾向。学校の授業で読む・調べるケースも。なお、当時の「本を読まない若者」は今でも本を読んでいない。。大人でも珍しい「たくさん本を読む人たち」が嘆きを発信
⑪「言葉の転換期」で格闘する若者のたち
・・・若い世代が言葉を作り時代を創ってきた。実は公的な文章は得意(情報量と処理・編集能力の向上)。『~~文章作成にとって大切なことは、AIに問いかける力になる。これに気づいてchatGPTと格闘して畏怖若者を、私は肯定的に見ている。』
⑫韓国人男性に惹かれる日本人女性
・・・魅力的な韓国人男性(「ハンナムコン」とはかけ離れている)と結ばれたその後の苦労と苦悩
ジェンダーギャップ指数の低い日韓の社会変容
⑬カラダを売らざるをえないZ世代
・・・「闇バイト」「たちんぼ」が増えてしまった。奨学金制度や「シルバー民主主義」が相対的貧困の要因か
⑭「推し」が出るならテレビを観る
・・・「推し活」はよいこと
⑮『古見さんは、コミュ症です。』に見る、イベント化して日常世界
・・・日常のささいなこともSNSにあげてイベント化・共有。一瞬の承認に依存
⑯地域間格差と若者の希望
・・・大都市に憧れなくても情報はあるし、ネットでつながることができる
Posted by ブクログ
内閣府の予想によると日本の人口が1億人を割るのは2048年。今から24年後その時、時代の中核にいる「Z世代」の行動原理を16の視点から解説する新書です。「Z世代」のことを知りたい、というより社会変化を世代論として見つめている論者のカタログとして読みました。「群盲」じゃなくて「研究者」、「象」じゃなくて「Z世代」を撫でるって感じですが、団塊の世代とか団塊jrとかに匹敵する、いやもしかしてそれ以上の大きな塊が生まれていることがよくわかります。ただ彼らが社会を変えていく、というより社会の変化を受け止めるために現れた塊のように見え、大人の責任は過去の世代交代より重いのではないか?と感じました。特に中村淳彦の2004年をターニングポイントとする貧困論には衝撃を受けました。
Posted by ブクログ
⚫︎安宿緑(やすやどみどり)氏による「韓国人男性に惹かれる日本人女性」と言うコラムが印象的。
兵役していて体ができている、平均身長が高い、女性に優しいというところから入って、実際結婚してみたらエス的なところがある人だったりトラブルもあるらしい。家父長制度のせいで夫の実家から干渉されることも多い。
日本での女性の地位の低さ、男性のマウント気質を考えると、優しい。韓国の男性に惹かれるのは無理もないと女性側から見ると思う。
韓国だから良いのではなく、各個人の性格をよく見て選びたいところだ。
⚫︎中村敦彦氏の「カラダを売らざるを得ないZ世代」もわかりやすい。
そもそもいったんレールから外れた女性には非雇用、介護、飲食保育といった低賃金の職業しか選択肢がないため、少しでも効率よく稼ぎたいと言うところから体を売ったり、パパ活をする女性が出てきた。
この原因は2004年からだという。Z世代が変更になった原因は1つには、大学奨学金の負担がある。単身女性の3人に1人が貧困、7人に1人の子供が貧困、学生の貧困。
若い女性たちを買うオジが気持ち悪い。自分にも娘がいるだろうに。想像力が足らない?
高齢者優遇はあと10年くらいしたら落ち着くかな。男性優位ももういい加減にしてほしい。オジよ、お金がない自分を想像してほしい。性欲、仕事以外になにか趣味はあるのかな。とにかく若い世代を貪るな。自分で完結しろと言いたい。
早く現役が生き生き働ける時代にしてほしい。選挙でしか具体的な意思表明できないのが悲しい。
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