司馬遼太郎の作品一覧
「司馬遼太郎」の「竜馬がゆく」「坂の上の雲」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「司馬遼太郎」の「竜馬がゆく」「坂の上の雲」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
大阪外国語学校卒業。代表作『梟の城』では直木賞を、 『国盗り物語』『竜馬がゆく』では菊池寛賞などの受賞をはじめ、数多くの作品を手がけ、多くの賞も受賞している。また、多くの作品がテレビドラマ化や映画化されている。『国盗り物語』、『功名が辻』などNHK大河ドラマになった作品も多い。1991年文化功労者に選出され、1993年には文化勲章を受章している。
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Posted by ブクログ
長宗我部元親という武将は名前くらいしか知らなかったのですが、読み進めるうちに「もっと早く知っておけばよかった」と思うくらい惹かれました。
土佐の一領主から四国統一を目指して勢力を広げていく姿はやっぱり面白く、戦が強いだけではなく、いつ攻めるか、誰と組むかを冷静に考えて動いているところに、元親の凄さを感じました。
ようやく四国統一が見えてきたところで、信長や秀吉というさらに大きな存在が立ちはだかり、「生まれた場所や時代が少し違っていたら」と思いたくなる気持ちも、なんとなく分かる気がしました。
妻とのやり取りが入ることで、英雄というより、一人の夫や父親としての顔が見えるところも良かったです。
ただ、著者らしさとはいえ説明が長く続くところもあり、もう少し元親自身の感情を追いたいと感じる場面もありました。
それでも、どれだけ力をつけても、自分より大きな時代の流れには抗えないということが、歴史のリアルを表しているなとも感じ、勝者の物語というより、大きな夢を持った男の無念のほうが強く残る一冊でした。
Posted by ブクログ
長宗我部元親という武将は名前くらいしか知らなかったのですが、読み進めるうちに「もっと早く知っておけばよかった」と思うくらい惹かれました。
土佐の一領主から四国統一を目指して勢力を広げていく姿はやっぱり面白く、戦が強いだけではなく、いつ攻めるか、誰と組むかを冷静に考えて動いているところに、元親の凄さを感じました。
ようやく四国統一が見えてきたところで、信長や秀吉というさらに大きな存在が立ちはだかり、「生まれた場所や時代が少し違っていたら」と思いたくなる気持ちも、なんとなく分かる気がしました。
妻とのやり取りが入ることで、英雄というより、一人の夫や父親としての顔が見えるところも良かったです。
ただ、著者らしさとはいえ説明が長く続くところもあり、もう少し元親自身の感情を追いたいと感じる場面もありました。
それでも、どれだけ力をつけても、自分より大きな時代の流れには抗えないということが、歴史のリアルを表しているなとも感じ、勝者の物語というより、大きな夢を持った男の無念のほうが強く残る一冊でした。
Posted by ブクログ
3巻。
幕末が舞台。吉田松陰は安政の大獄で亡くなったが、その精神はずっと生きていた。
高杉晋作が主人公。まさに主人公っぽい。
時々著者ご本人である司馬遼太郎さんが関係ない話をしてきて、なんかおもろい。
幕末のこの時期に、西洋は、きっちり幕藩体制の弱点を握っていて、賢いなーと思った。
このあと30年くらいで列強側に立って中国を蝕む側になるのが皮肉だし、ある程度うまくいってたのもすごいなと思う。
日本人の運命を高杉晋作ひとりで決めた瞬間があった。まず、長州藩は勝手に関門海峡を抜ける艦隊を砲撃してイギリス人たちを怒らせた。
それから外国船が関門海峡に集結して報復された。
和睦のときに宍戸というひとが変な出で立ちで登場した。烏帽子(神社の神主さんがかぶっているカチカチの黒い帽子)と袴で、神主みたいなやつだ。
担当の英国人は、宍戸なるものはその藩にはいないはずだ、ではこの人は誰かと、不審に思いつつ話を聞く。魔王のような不遜な態度で揺るぎない調子だ。
その彼が実は高杉晋作だった。
この交渉は何度か行われた。宍戸はやたらと人気だった。幕府の役人も藩の役職のあるやつらもみんな逃げ腰でなにも決めないなかで宍戸は決めていくからだ。
ここでの活躍がやがて、明治政府をつくり、日本が形を変えていくことになる。大袈裟かもしれないけれど、でも多分、その解釈で合ってる。なぜなら、その一行のなかに初代総理大臣になる人物や、明治政府の大臣たちが名を連ねているからだ。
こんなにどうしようもない状況から日本政府を作り上げて、直接自分達につながっていくのが不思議でたまらない。いま生きてるこの世界をこの目で見ていることが、すこし辿ればこんな状況のなかで、魔王こと宍戸こと高杉が、英国人あいてに引き下がらずになんとかしてきたと思えるのが、感慨深くもあり、不思議でもある。江戸時代から明治政府へ移行するときは、本当に綱渡りだったんだなぁ。