山本一力の作品一覧
「山本一力」の「あかね空」「朝の霧」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「山本一力」の「あかね空」「朝の霧」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
東京都立世田谷工業高等学校電子科卒。1997年『蒼龍』でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。『あかね空』で直木賞を受賞。その他作品に『戌亥の追風』、『朝の霧』、『たまゆらに』などがある。
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Posted by ブクログ
すっごく面白かった!
老舗の大店のあるじと賭場の胴元の、大人の友情物語なんだけど、この二人が出会った場所というのが書道教室(筆道稽古場)なのよ!
幼なじみではない。
いい大人が、知り合ってすぐに互いの器量に惚れて、月に一度だけ食事をともにする、という関係。
ところが、太兵衛の店の為替手形が、猪之吉の賭場で使われる。
普通、真っ当な店のそれが、賭場で使われるなんてことはあり得ない。
猪之吉は換金することをやめ、事件の裏を探ると、太兵衛の店は騙り屋に狙われ乗っ取られようとしているのだった。
知り合った時からすでに嫌な咳をしていた太兵衛は、後事を猪之吉に託してなくなるのだが、普通大店に渡世人が出入りをすれば、それだけで評判に傷がつくことになるのだが。
しかも、二人が出会ったのが3月、太兵衛が亡くなったのが10月と、たった7ヶ月の交流なのに、熱いのよ。
善悪ははっきりしているので、絶対に勧善懲悪だとわかるのに、最後までドキドキハラハラしながら読めた。
結局、これで決着がつくかどうかはわからない、というか、面子にかけて、また狙ってくる可能性は大なのだけど、多分うまく切り抜けてくれるだろうという安心感と共に本を置くことができた。