長野まゆみの作品一覧
「長野まゆみ」の「野ばら」「碧空(凜一シリーズ)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「長野まゆみ」の「野ばら」「碧空(凜一シリーズ)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
女子美術大学芸術学部卒。『少年アリス』で第25回文藝賞受賞。『少年アリス』、『天球儀文庫』、『ぼくはこうして大人になる』などの作品を手がける。
小説・文芸
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Posted by ブクログ
私(士)は本当はめっちゃモテるんだと思う
容姿も雰囲気も人を惹きつけるものがありそう
不憫ながらもなんだかんだ周りから愛されていると思った
Yも義兄も義兄の母も、Mもか。
主人公の言動の節々から、義兄が手の届かない、触れることのできない存在であると言い聞かせている感じがした。
お前が食べたそうだったから、とレモンタルトの列に並ぶ義兄を見た時は主人公はどんなにきゅんとしただろうか、私はめっちゃキュンときた。
好きな人への気持ちを海と喩えていたのがよかった。
すごく穏やかで、包み込むような、海みたいにずっと続く愛のような感じがした
最初はそれが分からなかった主人公が「海」に気づくところがよかった。
あとそれまでは義兄への想いが分かりやすくとも抽象的な言葉で書かれていたけど「もうずっと義兄のことが好きだった」と初めて好きというダイレクトな言葉で気持ちを表していたところも、好き
義兄は私をどう思っているんだろう
このまま、壁1枚の隣の部屋で暮らす義兄への想いを募らせるばかりで済むのだろうか
2人の続きが気になる。
Posted by ブクログ
これはスワンの物語だけれど、ピエロ-αの物語でもある。
ピエロ-αが、王子を見つける物語。
ピエロ-αは、優しくて、優しすぎる。
王子に人権など認められていないような世界で、ただ一人、王子の自由を願っている。
人間に絶望すると植物になりたくなるのは、普遍的な感情なのかもしれない。
個として生きるのではなく、土として、種として、何世代も積み重ねて、そのすべてが自分ではないけれど自分でもあるような、全体の中の1ピース。
群体(コロニー)とは、もともとそういうものだったのかもしれない。
一人の王子と、替えの利くたくさんのピエロたち。
でも。
ピエロ-αにとってコロニーSの王子は特別で、コロニーSの王子にとってもピエロ-αは特別だったから…。
きっと、そうでない方が良いのだろう。
地上で生きられなくなった人間が、植物の絶滅した世界で、再び植物を培養しようとしている。王子の躰を使って。
世界はもうすでに形を変えてしまっているのだ。
ただ一人の特別であることも、もう意味をなさないのではないだろうか。
スワンとコロニーSの王子がそっくりなのはなぜか。
カイト(あるいは特派員)は、なぜ原初の王子に固執するのか。
AVIALY(エービアリィ)の実態。
分からないことはたくさんある。
でも、ひとつの世界として成り立っていて、何度も読み返せば、また新しい発見に出会える予感がする。
切なく、でも後味の良い終わり方で、好きな作品だった。