蔵書作品一覧

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  • 図書室の怪 四編の奇怪な物語
    3.4
    中世史学者のジャック・トレガーデンは、オクスフォード大学時代の友人サイモンから、久々に連絡を受けた。サイモンが住むアシュコーム・アビーの図書室の蔵書目録の改訂を任せたいというのだ。稀覯本に目がないジャックはふたつ返事で引き受ける。だが、アシュコームに到着したジャックを迎えたのは、人が変わったようにやつれ、衰えた友人の姿だった。そこで彼に見せられた、彼の亡き妻の手記には騎士の幽霊を見た体験が書かれていた。表題作「図書室の怪」を始め4編を収録。ポオの研究家でもある著者が描く、クラシックな香り高い英国怪奇幻想譚。/【収録作】「図書室の怪」/「六月二十四日」/「グリーンマン」/「ゴルゴタの丘」
  • 「読書の自由」を奪うのは誰か 「自由宣言」と蔵書選択
    -
    1巻2,860円 (税込)
    「図書館の自由に関する宣言」が1954年に採択されたあとに起きた3つの侵害事件――県立山口図書館蔵書隠匿事件(1973年)と富山県立図書館『図録』事件(1986年)、船橋市西図書館蔵書破棄事件(2001年)をあらためて検証する。 この3館の「図書館の自由」侵害事件は、国家や警察権力などの公権力の介入によるものではなく、図書館と図書館員自らが犯した侵害事件である。それだけに、図書館界は大きく揺れ、論議を尽くしながらも、対処の仕方にはいまもって疑問符が残っている。 ひとたび問題に直面すると、「自由宣言」の理念と組織構造との間には対立が生じ、どのように対応すればいいのかの合意形成が困難になる。 これからも「図書館の自由」を堅守するために3つの事件の実情に迫り、問題点の概要と教訓を導き出す渾身の論集。
  • 髑髏城の花嫁
    3.5
    1巻660円 (税込)
    良書倶楽部に、代替わりしたばかりのフェアファクス伯爵から蔵書設計の依頼が舞い込んだ。直接指名を受け、姪のメープルを連れて伯爵邸に赴いたニーダムは、依頼者がかつて自分が命を救った若き士官だと知る。髑髏城と呼ばれるダニューブ湖畔の古城に、夏至に間に合うようニーダムは瀕死の彼を大冒険の末に送り届けたのだ。本宅のみならず髑髏城用の選書を任されたニーダムたちは、訪れた豪壮な城館で、またもや怪異に遭遇する。三部作の第二作。
  • 中曽根康弘の霊言 ―哲人政治家からのメッセージ―
    5.0
    昭和の大宰相が語る、 戦後政治の総括と日本と世界のこれから。 生涯現役を貫き、101歳で大往生した中曽根元総理。 戦後日本の最盛期に宰相をつとめた 自らの政治人生をふり返り、令和日本への指針を示す。 【その死の翌日に収録】 ◇国鉄民営化や原子力発電推進に込めた思い ◇1985年のプラザ合意をどう考えているか ◇靖国参拝の見送りや中国との外交について ◇安倍政権とポスト安倍をどう見ているか ◇トランプ大統領への見解 ◇憲法改正の必要性 ◇習近平を国賓で招くことで皇室が抱えるリスク ◇香港・台湾問題、中国の覇権主義に対し日本が取るべき道とは ■■ 中曽根康弘の人物紹介 ■■ 1918~2019年。政治家。東京帝国大学法学部政治学科を卒業後、内務省や帝国海軍を経て、1947年、衆議院議員に初当選。自民党内では「三角大福中」の一角として影響力を増し、1982年、総理大臣に就任。3期5年にわたる長期政権では、レーガン米大統領との盟友関係を結ぶとともに、国鉄や電電公社、日本専売公社の民営化を実現。空前の好景気を築いた。戦後、議員として50年以上在籍した4人中の1人。数万冊の蔵書を持つ哲人政治家としても有名。 目次 まえがき 1 日本ピーク時の哲人政治家・中曽根元総理について 2 亡くなったあとの様子 3 百一年の人生を振り返る 4 「功績」と「負の遺産」を振り返る 5 「憲法改正の必要性」と「大統領制の意義」  6 なぜ、「日本経済」と「中国経済」は逆転したのか 7 小泉改革と安倍政権への採点 8 アメリカと中国の「覇権戦争」の行方 9 「安倍政権後」と「幸福実現党への助言」 10 過去世について  11 「日本人への最後のお言葉」― 令和日本への指針 12 収録を終えて あとがき
  • 長澤規矩也著作集1 書誌学論考
    -
    1~11巻5,339~8,800円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 昭和初年より和漢書誌学界の重鎮として活躍され、八十年に逝去された故長澤先生の広範な学問的業績より単行本七点・論文一一九篇をまとめて刊行。別巻は索引他。長澤先生の学問的業績は、和漢書誌学のみならずシナ文学・江戸地誌・漢文教育等多方面にわたっており、他方、生涯の事業として全力を傾倒された和刻本漢籍をはじめ各種目録作成と漢籍解題に意を尽くされた。本著作集全体が古書調査研究と解題の貴重な宝庫であり、索引との併用によりその利用価値は絶大である。
  • ナチ 本の略奪
    5.0
    ナチが略奪したのは美術品だけではなかった。世界を思想的にも制覇しようという彼らの野望にとって、厖大な量の本や資料を略奪し、それを用いて「敵」を研究し尽くすことが、不可欠な手段だった。 ナチは「野蛮な知の破壊者」ではなかった。「敵」を知るために厖大な本や資料を読み尽くし、それを利用し歪曲して、ナチの視点から世界史を書き換えるという壮大な目論みが、本の略奪の動機だった。 戦争末期の混乱のなかでナチが略奪した大量の本は失われ、叢書やコレクションは四散した。戦後ソ連に運ばれたまま戻らぬ本も多い。ドイツの多くの図書館は、失われた叢書を補填すべく、出所を確かめぬまま略奪本を受け入れた。今世紀になり、そのような略奪本を洗い出し、もとの所有者やその子孫に返還する運動が進行中である。  著者はヨーロッパ各地を訪れ、本の略奪、蔵書の消滅や四散、そして返還の現在を、新資料とともに検証している。 スウェーデン「Foundation Bengt Janson's Memorial Fund Prize 2018」受賞作品。 「このような歴史は、今なおわれわれを驚愕させる。研究者たちが新たな問題を掘り起こし、新たな手がかりを辿ると、初めて明るみに出る事実が今なお存在する」(シカゴ・トリビューン紙) 「思想史、探偵小説、略奪本返還運動の記録が渾然一体となったこの本は、読者の興味をかきたてずにはおかない」(ロサンジェルス・レビュー・オブ・ブックス)

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  • 日本の泊まれる○○
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「泊まれる本屋」「泊まれる美術館」「泊まれるワイナリー」etc. ここでしか体験できない ユニークな宿、大集合! ただ泊まるのではなく、“楽しく過ごす”ことができる全国45もの “泊まれる○○”を一挙紹介!大人気のSNS映えする宿や体験プラン付きの宿など、普通の宿とはひと味もふた味も違う宿を人気芸能人やトラベルインフルエンサーがガイドします。巻頭特集ではテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」のお天気キャスターでおなじみ、俳優の片岡信和さんが蔵書数1万冊を超える箱根本箱を訪問!家族とでも、恋人とでも、友だちとでも、ひとりでも! あなたの旅行をさらに楽しくする一冊です。
  • 日本近世書物文化史の研究
    -
    1巻12,100円 (税込)
    書物流通のネットワークを担い,蒐集した書物を独自に体系化し,日常生活の糧として後世に受け継いでいく――都市に限定されがちであった分析視角を大きく農村に広げ,従来の受動的な読者像を打ち崩し,能動的に知を紡ぐ「近世の読者」を,〈蔵書〉という宇宙から描き出す.第一人者による集大成.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 法月綸太郎の冒険
    4.0
    名探偵・法月綸太郎に挑戦するかのように起こる数々の難事件。なぜ死刑執行当日に死刑囚は殺されたのか、図書館の蔵書の冒頭を切り裂く犯人、男が恋人の肉を食べた理由など異様な謎に立ち向かい綸太郎の推理が冴えわたる。〈ルーツ・オブ・法月綸太郎〉ともいえるミステリの醍醐味あふれる第1短篇集。
  • 伯爵家の蔵書目録 セント・ラファエロ妖異譚1
    3.5
    英国西南部、サマセットシャーにある全寮制のパブリックスクール「セント・ラファエロ学院」。湖を内包する広大な敷地に立つその学院は、さまざまな国から男子生徒が集まる名門校である。学生の一人、オカルトに造詣の深いコリン・アシュレイは、スペンサー家の蔵書を巡る企みに加担することに……。同じ頃、学院内では「魔に魅入られた」と怯える下級生と不思議な力を持つユウリ・フォーダムが対峙していた。 ◆◇◆作家先生より特別コメント頂きました!◆◇◆ こんにちは、篠原美季(しのはらみき)です。今回は、「セント・ラファエロ妖異譚」の第1作『伯爵家の蔵書目録』をお届けします。「妖異譚」といえば、ご存じの方はご存知ですが、ご存じでない初めての方にも、かなりお勧めの新シリーズとなっておりますので、これを機にぜひとも「妖異譚」の世界に踏み込んでみてください。本当に、まったく予備知識なく楽しめますし、自分で言うのもなんですが、はまること、必至です!!(な~んちゃって♪)特に、西洋の歴史が好きな方、あるいはオカルト哲学や神秘的なものが好きな方、さらに英国貴族の世界観が好きな方は、ぜひぜひ、ご一緒に篠原ワールドを楽しんでください。
  • 花ならアザミ
    4.0
    湯原直子がある邸から持ち帰った稀覯本(きこうぼん)は、直子の勤める古書店の客・磯部の蔵書から消えた品だった。驚いた直子がその邸を再訪すると、もぬけの殻。住人も家具も花壇もすべて、1日だけのトリックだった。誰が、何のために? 1冊の古書の謎が、やがて過去の惨劇を明るみに出す。練達の筆で描く出色サスペンス。
  • Hands-on LINE bot
    -
    この本は、ハンズオン形式でLINE botの開発を学ぶための解説書です。Node.jsを用いたExpressフレームワークでのローカル開発から始め、DynamoDBや外部APIとの連携、さらにはAWS Lambdaへのデプロイまで、一連のプロセスを網羅的に解説しています。AWSの利用は無料枠内に収まるように配慮されており、コストを抑えつつ学習を進めることが可能です。 また、リッチメニューやFlex Messageなど、より高度なLINE botの機能に関する解説も含まれており、魅力的なボットの制作に必要な知識を身に付けることができます。書籍内で提供される演習問題は実用的で興味深く、例えば週間予定の提示、天気予報やニュースの提供、図書館の蔵書検索など、多彩な機能の実装を通じて学習を深めることができます。 サンプルコードは一般的なLINE botの機能を実装しており、この書籍を通じて基本的なLINE botの制作スキルを身に付けることができます。 【対象読者】 ・LINE botの制作に興味がある方 ・シンプルな応答機能を超えたLINE bot開発に挑戦したい方 ・AWS LambdaやDynamoDBを使い、無料枠内でのLINE botデプロイを学びたい方 ・リッチメニューやFlex Messageを駆使して高機能なLINE botを作りたい方
  • ハーバード式診断テクニック ごく普通の症状に隠された驚くべき病気を的確に判断
    -
    1巻1,034円 (税込)
    症状だけを見るのではなく患者さんの身体全体を診る「ハーバード式診断法」。すなわち患者さんの話をじっくり聞いて(問診)、患者さんの身体を目で診て(視診)、身体の声をよく聞き(聴診)、触れる(触診)という、あまりにも当たり前な医療の原点に立ち返ろうと、著者は提唱する。ハーバード大学図書館蔵書。
  • バラ色のため息
    完結
    3.3
    10年以上疎遠にしている父が亡くなった!? 元軍人のローガンは久しぶりにコーンウォールの屋敷を訪れるが、そこに美しい女性がいるとは思ってもなかった。「君は父の愛人なのか?」大学講師のエリザベスは蔵書の目録作りを依頼されて働き始めたばかりだった。しかし突然彼が亡くなり、その息子が現れたかと思いきや――なんて失礼なの! ロマンス小説に出てくるようなセクシーな彼に、一瞬でも心を奪われるなんて。続けたかったけど仕事は断ろう。そう思ったのに…。
  • バラ色のため息【2分冊】 1巻
    完結
    -
    10年以上疎遠にしている父が亡くなった!? 元軍人のローガンは久しぶりにコーンウォールの屋敷を訪れるが、そこに美しい女性がいるとは思ってもなかった。「君は父の愛人なのか?」大学講師のエリザベスは蔵書の目録作りを依頼されて働き始めたばかりだった。しかし突然彼が亡くなり、その息子が現れたかと思いきや――なんて失礼なの! ロマンス小説に出てくるようなセクシーな彼に、一瞬でも心を奪われるなんて。続けたかったけど仕事は断ろう。そう思ったのに…。

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  • バラ色のため息【分冊】 1巻
    無料あり
    -
    10年以上疎遠にしている父が亡くなった!? 元軍人のローガンは久しぶりにコーンウォールの屋敷を訪れるが、そこに美しい女性がいるとは思ってもなかった。「君は父の愛人なのか?」大学講師のエリザベスは蔵書の目録作りを依頼されて働き始めたばかりだった。しかし突然彼が亡くなり、その息子が現れたかと思いきや――なんて失礼なの! ロマンス小説に出てくるようなセクシーな彼に、一瞬でも心を奪われるなんて。続けたかったけど仕事は断ろう。そう思ったのに…。

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  • 秘密の花
    3.7
    子供の頃、兄のように慕っていた若い叔父を病気で亡くした近江楓理は、叔父が大学の図書館に残したという「メッセージ」の話が忘れられず同じ大学に進学する。しかし、その図書館は取り壊しが決まり幽霊が出るという噂まであった。手掛かりを探すため蔵書整理の手伝いを始めた楓理は、学生たちから「シノ」と呼ばれる風体の怪しい講師と出会い!?
  • ビブリオフォリア・ラプソディ あるいは本と本の間の旅
    NEW
    -
    1巻1,771円 (税込)
    「SFが読みたい! 2024年版」国内篇第1位著者が描く 本好きの、本好きによる、本好きのための本 消えてゆく本 書けなくなった詩人 「本の魔窟」に暮らす青年 本であふれた世界に、希望はあるか? 本を、小説を、書くことを愛しすぎている人たち<ビブリオフォリア>の紡ぎ出す、どこか切ない未来 作家は、小説は、本は、どういう未来に向かっているのかーー 読書に関する特殊な法律が課された世界の作家 「ハンノキのある島で」 正確に訳すことが限りなく不可能なマイナー言語の日本で一人の翻訳者 「バベルより遠く離れて」 あらゆる小説を斬りまくる文芸評論家が出会った、絶対に書評できない本 「木曜日のルリユール」 書けなくなった元「天才美人女子大生」詩人のたったひとつの願い 「詩人になれますように」 「本の魔窟」に暮らす蔵書家が訪れた不思議な古本屋 「本の泉 泉の本」 いろいろな書き手のもとを巡っていくダブルクリップの旅と、本にまつわる5つの物語
  • 不穏な眠り
    3.6
    仕事はできるが不運すぎる女探偵・葉村晶。 NHKドラマ化で話題の人気シリーズ! ミステリ専門書店でアルバイトとしながら、〈白熊探偵社〉の調査員として働いている葉村晶に今日も事件の依頼が……。 「水沫(みなわ)隠れの日々」 終活で蔵書の処分を頼んできた女性のもう一つの依頼は、死んだ親友の娘を刑務所から連れてきてほしいということだった。刑務所から女性の元に向かう道で、娘は拉致される。 「新春のラビリンス」 大晦日の夜、解体直前の〈呪いの幽霊ビル〉の警備をすることに。ヒーターが壊れ、寒さの中一夜を明かした葉村は、女性事務員から連絡が取れない男友達の行方を調べてほしいと頼まれる。 「逃げだした時刻表」 葉村の働くミステリ専門店でGWに〈鉄道ミステリフェア〉を開催することになった。展示の目玉として借りた弾痕のあるABC時刻表が盗難にあう。本の行方を追ううちに思わぬ展開に。 「不穏な眠り」 相続で引き継いだ家にいつのまにか居座り、そこで死んでしまった女の知人を捜してほしいという依頼を受けた葉村。女を連れ込んだ男の家を訪ねたところ、男の妻に危うく殺されかける羽目に。 解説・辻真先
  • 不完全な司書
    4.5
    本は違う世界の光を届ける窓 図書館は人と人の出会いの場所 司書の仕事はケアにつながる 奈良県東吉野村にひっそりとたたずむ「ルチャ・リブロ」は、自宅の古民家を開いてはじめた私設の図書館。このルチャ・リブロの司書が綴る、本と図書館の仕事にまつわるエッセイ。 人と接するのが苦手で、本という「窓」から外の世界と接してきた。そんな著者が自らの本棚を開放することで気づいた「図書館」の本質的な効用。精神疾患を抱える「支えられる立場」から、司書という「人を支える立場」になりえた体験を通じて、司書の仕事の豊かさ、奥深さ、そして本という「窓」の持つ力が伝わってくる。 読むと訪れてみたくなる、ある個性的な図書館の物語。写真・宗石佳子。 “私の来し方には、いつもそこに「本」と「生きづらさ」が座しています。自分自身の読んできたものと、読書の周辺を紐解くだけで、「この人、よく生きていたなあ」と何やら放心してしまいます。ルチャ・リブロはそんな私自身の読んできたものを開いたような場所で、だからこそ、少ししんどい状況にある人が、ふとこの場所を見つけて遠い道のりをやってきてくれるのではないかと考えています。(「まえがき」より)” 【目次】 ■1 司書席から見える風景 不完全な司書 本という窓 古い家で、いとなむこと 蔵書を開くことは、問題意識を開くこと ルチャ・リブロの一日 公と私が寄せては返す 窓を眼差した人 時間がかかること、時間をかけること 諦めた先の諦めなさ ペンケースを開け放つ 森から来た人達 知の森に分け入る 葛根湯司書 図書館への道 ルールとのつきあい方 偶然性と私設図書館 夜の海の灯り ■2 クローゼットを開いて クローゼットの番人が、私設図書館を開くまで 幽霊の側から世界を見る 当事者であること、伴走者であること 絶対あると思って探しに行かないと見つからない 探求のお手伝いが好き、レファレンスブックが好き カーテンに映る影 本と暴力と 光の方へ駆ける 窓外に見えるもの 旅路の一里塚 明るい開けた場所に出られるような言葉 ■3 ケアする読書 デコボコと富士正晴 書くことのケア性について 「分からない」という希望 生きるためのファンタジーの会 木炭で歯をみがくことと、オムライスラヂオ 私の影とのたたかい 背後の窓が開く 「土着への処方箋」のこと 「本について語り合う夕べ」のこと ■4 東吉野村歳時記 峠をのぼるひと、のぼる道 屋根からの手紙 とんどと未来 馬頭観音祭と、往来と
  • 踏切を渡ってコロッケ
    -
    1巻275円 (税込)
    彼女と同居するため、主人公が「2000冊の蔵書を全て売却する」という行為は、誰かと一緒に住むという真実を顕にする。 この物語の主人公は、京都で働く女性と結婚し、しかしそのまま京都と東京で別々に暮らしていました。そして1年を経て上京し東京で働く彼女と同居することになります。結婚し、同居するという行為にまつわる事の全てが、ここにあると言っても過言ではないくらい、主人公が決断する「2000冊の蔵書を全て売却する」という行為は象徴的に、誰かと一緒に住む、という事の真実を顕にします。最終的に二人が決める新居は、彼が本を売らなければ見つからなかった場所です。ということは、やはり増え過ぎた本は売るのが正解なのでしょう。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『珈琲が呼ぶ』(光文社)、『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)などがある。
  • 古本通
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 マスコミも伝えない古書業界の仕組み、古本探索の奥義と秘策。古今のユニークな蔵書家たちとアッと驚く蔵書のエピソード。果ては蔵書処分の方法まで、コレ一冊に古本とつきあう方法が満載。古書業界誌のベテラン編集者が語る、奥深く尽きせぬ古本の魅力。
  • 古本迷宮
    3.0
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 古本がうず高く積み上げられたラビリンス-。恐妻家と蔵書家の意外な接点。用もないのに自宅に呼ぶ客。捨てられる本を救おうと在庫を増やすばかりの古書店主…。古本がもたらす不思議な巡り合わせを丹念につむぐ。

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  • 古本屋探偵登場
    3.7
    「本の探偵――何でも見つけます」という奇妙な広告を掲げる神保町の古書店主・須藤康平。半世紀近く誰も見たことがないという稀覯本を手に入れたと豪語するコレクター――果たして入手した本は本物なのか。幻の本を巡る騒動を描く「殺意の収集」、幼少期の愛読書を捜す女、古書店に戦前の本を売りに来る若い男、憑かれたように書物を集める老人の三者を結ぶ線から意外な犯罪が浮かび上がる「書鬼」、須藤が不倶戴天の同業者とオークションで競った花柳文献に隠された驚くべき秘密「無用の人」の全3編を収録する。(『古本屋探偵の事件簿』分冊版)/【目次】『古本屋探偵の事件簿』まえがき/殺意の収集/書鬼/無用の人/『古本屋探偵の事件簿』あとがき/解説対談 紀田順一郎・瀬戸川猛資
  • 古本屋の本棚 : 店主たちのこだわり
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「本当は売りたくない!」本の話。ベテランから若手まで、いずれ劣らぬ愛書家、読書家としての面々が、各々の専門分野で、自己の愛蔵書、偏愛書、珍しい本の数々を愛着をこめて語る。資料の発見による出版史の掘り起こしも行う。さらに、東西の古本屋の人と歴史がわかる重要な文献を収録する。お楽しみのコラムや短編小説も豊富に併載。

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  • 文系のための理系読書術
    3.3
    「今もっとも知的好奇心をかき立ててくれるのは科学の分野。その興奮を知らずにいるのはもったいない」。齋藤先生が蔵書からおススメの“理系本”50冊あまりを紹介。初心者も手に取りやすい入門書から、世紀の発見を追ったドキュメンタリー、マンガで解説する数学の本まで多彩なラインナップ。科学の分野への苦手意識を払拭し、新たな読書の地平へといざなってくれる、画期的な読書ガイド。
  • 炎の中の図書館 110万冊を焼いた大火
    5.0
    1986年にロサンゼルス中央図書館で火災が発生。200万冊の蔵書のうち40万冊が焼け、70万冊が損傷した。この火災の経緯を軸に、放火犯として逮捕された男の半生、図書館の歴史、公共空間としての図書館の存在意義を語る、本と図書館好き必読のドキュメント。《ニューヨーク・タイムズ》年間ベスト・ブック選出の全米ベストセラー。
  • 本で床は抜けるのか
    3.8
    大量の本を抱えて引っ越し、「床抜け」の不安に襲われた著者は、解決策を求めて取材を開始。井上ひさしや草森紳一らの事例を調べ、床が抜けてリフォームした人、蔵書をまとめて電子化や処分した人、私設図書館や書庫を作った人、等々を訪ね歩き、「蔵書と生活」の快適な両立は可能かを探る。愛書家必読のノンフィクション。〈解説〉角幡唯介
  • 本の神話学 増補新版
    3.0
    あらゆる書物は見えない連関(ネットワーク)で結ばれている。その解読の驚きと愉しみ、秘術と実践。 自分だけの「知の見取り図」は、いつの時代も蔵書から生まれる。20世紀前半、人文知再編の震源地となったアビ・ワールブルクの研究所およびワイマール文化を発端に、本書自体が、文化人類学的思考を通じてオルタナティヴな精神史・思想史を発見するための架空ライブラリーとして展開する、著者の代表作。 美術、演劇、音楽、文学、宗教学、人類学……さまざまな文化/学問領域の隠れたネットワークを、おびただしい過去の書物をたぐりながら曼荼羅のように描き出す、みずみずしい驚きに満ちた知的アクロバット。 1970~80年代のニューアカデミズム・ブームを牽引し、後世に巨大なインパクトを与えた伝説の一冊にして、普遍的な知の技術を示し/実践した名著を凱旋復刊。 まさに「文庫の中の文庫」といえるコンパクトにして圧倒的な情報量が詰まったこの神話的迷宮は、21世紀の今も来る者すべてに開かれている。 巻末に、「図書館」に関する講演録・エッセイを新たに増補。 〈解説〉山本貴光 【目次】 第一章 二十世紀後半の知的起源 第二章 ユダヤ人の知的熱情 第三章 モーツァルトと「第三世界」 第四章 「社会科学」としての芸能 第五章 もう一つのルネサンス 補 遺 物語作者たち [新増補] 歴史と記憶(1995) 図書館との出遭い(2000) 解説 山本貴光
  • 翻訳家の蔵書
    3.0
    ラヴクラフトの翻訳研究で知られる翻訳家が、浩瀚な蔵書により蓄積された知識と翻訳作法、半生における書物や人物との出会いを綴る希少な一冊。
  • 翻訳地獄へようこそ
    4.3
    翻訳業界の中でもその博識ぶりと名訳者ぶりがリスペクトされている宮脇孝雄氏による、翻訳者と志望者、英語学習者、海外文学愛好家に有用な珠玉のエッセー集。 「翻訳は難しい」とはよく言われること。文法的に一応正しく訳したつもりなのに、著者が本当に言いたいことはまるっきり伝わっていない―――そんなことがままあるのが「翻訳の世界」なのです。表層的な訳から脱したい、時代や文化背景の違いを乗り越えて、より正確でより魅力的な訳にたどりつきたい、ともがき苦しむ翻訳者たち。知恵を振り絞りあらゆる手段を使い、正しく訳せた時の歓びは格別ながら、心残りのある訳文しかひねり出せなかった時には悔いがいつまでも尾を引き……。 本書は、そんなちょっとマゾヒスティックな翻訳者や翻訳コンシャスな人々に贈る書。古今のさまざまなジャンルの英語の読み物に通じ、英語圏の文化や言葉への造詣が深い宮脇氏が、数多くの翻訳実例も引用しつつ、翻訳のやり方、アプローチ法を実践的に紹介します。読めば読むほど翻訳者の苦悩と奮闘、そして翻訳の奥深さ面白さがじわじわ伝わってくる一冊なのです。 ●エッセー41篇が3つの章に分かれています。 1 翻訳ビギナー講座:単語の意味の選択の間違い、イディオム、構文のまずい訳し方など、翻訳者が最低限心得ておきたいこと 2 翻訳に必要な文化背景:歴史、習慣、風俗などについてのさまざまな調査をした上でさらに推理をすることが必要 3 実践的翻訳講座:「表現の翻訳」とはどういうことか。長めの英文を使った翻訳過程を実況中継的に <目次より> 慣用句は時に破壊力のある地雷となる 謎の人物が出て来たらディケンズを当たれ! 翻訳で失われるものは意味だけではない なぜカウボーイは独立分詞構文で描かれたのか? 【著者プロフィール】宮脇 孝雄: 翻訳家・随筆家。40年以上にわたり、ミステリ『死の蔵書』や文学作品『異邦人たちの慰め』など多様なジャンルの作品を手掛けてきた。翻訳に関するエッセイをはじめ、料理や英米文学・ミステリに関するエッセイ、評論も多い。現在、(株)日本ユニ・エージェンシーで翻訳教室を開講、専修大学で非常勤講師を務める。 主著:『翻訳の基本』『続・翻訳の基本』『英和翻訳基本事典』(研究社) 主訳書:『死の蔵書』『幻の特装本』『異邦人たちの慰め』(早川書房)、『ジーン・ウルフの記念日の本』『ソルトマーシュの殺人』(国書刊行会)
  • 皆のあらばしり
    3.8
    1巻1,650円 (税込)
    幻の書の新発見か、それとも偽書か――。高校の歴史研究部活動で城址を訪れたぼくは中年男に出会う。人を喰った大阪弁とは裏腹な深い学識で、男は旧家の好事家が蔵書目録に残した「謎の本」の存在を追い始めた。うさん臭さに警戒しつつも、ぼくは男の博識に惹かれていく。ラストの逆転劇が光る、良質のミステリのような注目作。
  • 無明の蝶
    4.0
    古書店を舞台に、不思議な人生模様を描く。蔵書を金額で値踏みし、故人の人生の裏まで見すかす古書店主の回りには、棟方志功の肉筆やら暇つぶしの猫、ホモと奇妙な人ばかり。直木賞作家の書き下ろし小説集。(講談社文庫)
  • May探偵プリコロ(1)
    完結
    3.8
    全4巻550円 (税込)
    怒涛の魔夜峰央ワールドに待望の新キャラ誕生!! ヨーロッパの小さな国の王子様プリンス=コロネット。正式な名前はエルキュール=ファイロ=エラリー=コロネット。ご存知の方はピンとくるでしょうが、これらはミステリーにでてくる有名な名探偵の名前です。父である国王が大のミステリー好きなので付けられた名前です。そんなコロネットも、父の蔵書を読み育ち、やがて ミステリーファンとなり、フリークとなり、マニアとなって、ついには「名探偵」となったのです! メガネ一つで完璧変装! 事件と聞けば瞬間登場! とってもキュートな名探偵プリコロが純粋推理を駆使して、犯人をズバリ的中! 今回の難事件は May探偵誕生!!/鬼運べ/Vの悲劇/クリキントン殺害事件 の4つ。 プリンス=コロネットの大活躍の幕開け!シリーズ第1巻!
  • 洋書天国へようこそ
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    古今の英語の読み物に精通した宮脇氏が、英米文学のマスターピースの世界を案内。 ヘミングウェイ、ポオ、ディケンズ、サリンジャー、ハインラインなど純文学からSFに至る広範な分野の傑作を一作ずつ取り上げます。誰もが知る名作の意外な側面、文学史上の位置づけ、日本人が知らない英米文学界隈の常識、作品のツボや味わい方、そして英文の特徴や解釈の仕方など、カリスマ翻訳家ならではの深読み視点で紹介。 軽妙かつ滋味あふれるエッセイを読み進むうちに、“本物の教養”が身につく一冊です。 <エッセイタイトルの例> W.フォークナーは南部の話好きのおじさんだ 現代作家に多大な影響を与えたポオの南極SFホラー ヨーロッパ文学界に衝撃を与えたハメットの文体 細部にこだわる英国人気質がミステリと児童文学を生んだ? ●本書の効能 ★かつて読んだ名著の魅力を再発見 ★知らなかった作家の傑作と出会う ★洋書の読み方へのヒントが満載 ●この本を読んでほしい方々 ★英米文学の味わい方・楽しみ方を知りたい人 ★英語の原書をきちんと読みたい人 ★一通り英文法や語彙などの知識はあるが、英語を深く読めず、一皮むけたいと思っている 【対象レベル】全レベル 【著者プロフィール】 宮脇 孝雄: 翻訳家・随筆家。40年以上にわたり、ミステリ『死の蔵書』や文学作品『異邦人たちの慰め』など多様なジャンルの作品を手掛けてきた。翻訳に関するエッセイをはじめ、料理や英米文学・ミステリに関するエッセイ、評論も多い。現在、(株)日本ユニ・エージェンシーで翻訳教室を開講、専修大学で非常勤講師を務める。 主著:『翻訳の基本』『続・翻訳の基本』『英和翻訳基本事典』(研究社) 主訳書:『死の蔵書』『幻の特装本』『異邦人たちの慰め』(早川書房)、『ジーン・ウルフの記念日の本』『ソルトマーシュの殺人』(国書刊行会)
  • 猟書今昔物語
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    愛書家・蔵書狂・耽読家・ツンドク家等々世の書物愛好家の必読の書―「黙祷」の詩人はまた「近代英文学史」の著者にして、更に偉大なブック=ウァーム、即ち書物の虫であった。

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  • リンボウ先生の書斎のある暮らし~知のための空間・時間・道具~
    4.3
    書斎は男の城だ、という時代は終わった。女性も積極的に知的創造に関わるべきだ。書誌学者の著者が、合理的、体験的に突きつめた書斎のありかた。設計に始まり、そこでの時間の使いかた、パソコンを始めとする道具の揃えかた、蔵書の整理まで……。何かを生むための自分への投資を通じて、新たな社会人のライフスタイルを提案する書。(『書斎の造りかた』改題)

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  • Ruby on Rails 5 超入門
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 Webアプリケーションの開発には、データベースやネットワークの幅広い知識と技術が必要です。しかし、フレームワークを使えば知識のない初心者でも最低限の労力でWebアプリケーションを作れるようになります。本書は、プログラミング言語RubyとフレームワークRuby on Railsを使った、初心者のためのWebアプリ開発入門書です。「伝言版」「蔵書管理システム」「ミニブログ」などの簡単なWebアプリを作りながら基礎を学びましょう。
  • 我身にたどる姫君(全)
    -
    1巻2,750円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 宮内庁書陵部蔵、旧禁裏御蔵書本を底本とし、尊経閣文庫蔵本と旧九条家蔵本とによって対校。校異を辿ると対校本文が復元できるよう、すべての差異を厳密に示した。伝本、成立、構成、主題、研究史、参考文献等を詳密に解説し、各句、和歌索引を付す。講読、演習に好適。
  • ヴァチカン図書館の裏蔵書(新潮文庫nex)
    4.0
    ローマ大学に留学中の玄須聖人(くろすせいと)は、教授の依頼でヴァチカン秘密記録保管所を訪れ、企画展に向けて幻の資料を探すことに。その頃、ドイツとオーストリアで魔女狩りを彷彿とさせる猟奇殺人が起こる。悪魔信仰者の存在がちらつくなか、疑惑の目は教皇庁にも向けられる。図書館の膨大な蔵書に謎を解く鍵があると調べ始める聖人と神父のマリク。だが、事件の真相は意外なところに……。
  • ヴァチカン図書館の裏蔵書―贖罪の十字架―(新潮文庫nex)
    4.0
    ローマで暮らす玄須聖人(くろすせいと)の前に人間が降ってきた。それは、悪魔祓い師(エクソシスト)を務める神父の転落死だった。事件に遭遇した聖人を案じ、友人のマリク神父が駆けつけるが、「悪魔」の存在をめぐり口論となり、絶交宣言を下されてしまう。国籍や宗教を超えた特別な友の信頼を取り戻そうと聖人が苦悩するなか、マリクは新たなエクソシストに任命される――聖域を揺るがすビブリオミステリー!
  • ヴァチカン図書館の裏蔵書 聖杯伝説(新潮文庫nex)
    4.3
    ヴァチカン聖庁の枢機卿を大叔父にもつ玄須聖人(くろすせいと)は、ローマ大学留学中。ダビデ像に似た美丈夫のマリク神父と友達になり、オペラ公演に出掛けることに。会場では、奇しくもヴァチカン図書館の蔵書の刻印がある本を拾い、なぜか惨殺死体まで発見してしまう。本の持ち主を突き止め、イギリスの屋敷を訪ねるのだが――聖人とマリクが、暗号化された「聖杯」の秘密を読み解き、真相に迫る!

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