ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
湯原直子がある邸から持ち帰った稀覯本(きこうぼん)は、直子の勤める古書店の客・磯部の蔵書から消えた品だった。驚いた直子がその邸を再訪すると、もぬけの殻。住人も家具も花壇もすべて、1日だけのトリックだった。誰が、何のために? 1冊の古書の謎が、やがて過去の惨劇を明るみに出す。練達の筆で描く出色サスペンス。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
世話になっている古書店にかかって来た1本の電話。電話の 主は25年前、この古書店をひいきにしていたという。 関東に戻って来た。実は蔵書を処分したい。ついては昔馴染み の店に頼みたい。そんな依頼を受けて湯原直子は指定された 横浜市内の住宅へ足を運ぶ。 生憎、老齢の店主は体調を崩して入院中だ。蔵書リ...続きを読むストだけを 受け取るつもりだった直子の前に差し出されたのは1冊の本。 預かったのは稀覯本。しかし、それはとある場所からの盗品 だった。ことの真相を確かめる為、再度、横浜に向かった直子 だったが、訪問したはずの住宅はもぬけの殻。何もかもが 直子を迎える為のトリックだった。 そうして、元の持ち主の元に手紙が届く。直子に渡した本以外 にもあなたの蔵書がこちらにある。買い戻す気があるのなら、 幾ばくかの現金と交換だ。 誰が、何の為に仕組んだトリックなのか。物語が進むうちに 隠されていた過去の出来事の真相が浮かび上がって来る。 最近は時代小説の多い著者だけれど、『行きずりの街』や 『背いて故郷』等のハードボイルドな作品が好きだった。 「過去のキズ」がテーマになる作品が多い著者なので、本書 もそうなのだが女性が主人公であるのが異色かな。 謎解きと愛憎劇が展開されて、終幕へ向かうのだがすべての 謎が明らかになっても誰も憎めない。それぞれが背負った 哀しさが余韻として残る。 やっぱりいいなぁ、シミタツ。他の作品を再読しようかなぁ。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
花ならアザミ
新刊情報をお知らせします。
志水辰夫
フォロー機能について
「講談社文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
新蔵 月に吼える
負けくらべ
青に候
暗夜
生きいそぎ
いまひとたびの(新潮文庫)
飢えて狼
うしろ姿
「志水辰夫」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲花ならアザミ ページトップヘ