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神山佐平は、やむなき事情から家中の者を斬り、無断で江戸へ帰ってきた。わずか二年前に仕官したばかりだった。主君の死に始まる山代家の騒動はいまだ治まる気配を見せない。殿の愛妾となった幼なじみ、行方をくらました元藩士、朋輩の美しき妹、忍び寄る影。佐平は、己の進むべき道を見つけることができるのか。若々しい熱気と円熟した情感をたたえた、志水辰夫の新たなる代表作。
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Posted by ブクログ
最近、結構、時代小説が流行りの中で、私としてはあんまり食指が伸びないのだけれど、志水辰夫が時代小説に手を染めたとあってはこいつは読まざぁなるまいと。
家中の一人を斬り脱藩を余儀なくされ江戸に舞い戻った佐平。藩主交代劇の最中、失踪した朋輩を探すうちに、佐平にも暗い影が忍び寄り…といったところから展開する物語。
中途半端な生き方の反面ある種の強情さを持った主人公に、武士の矜持に生きる山城家の目付・小宮六郎太、幼なじみで今は主君の愛妾の園子、六郎太の妹で凛とした佇まいのたえなど周りを彩る人も含めて、確かに現代劇で書いてきたシミタツの世界が意外と嵌る江戸時代。
ただ、全体的にもっさりした感じでイマイチその世界にのめり込めず。
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