青に候

青に候

770円 (税込)

3pt

3.8

神山佐平は、やむなき事情から家中の者を斬り、無断で江戸へ帰ってきた。わずか二年前に仕官したばかりだった。主君の死に始まる山代家の騒動はいまだ治まる気配を見せない。殿の愛妾となった幼なじみ、行方をくらました元藩士、朋輩の美しき妹、忍び寄る影。佐平は、己の進むべき道を見つけることができるのか。若々しい熱気と円熟した情感をたたえた、志水辰夫の新たなる代表作。

...続きを読む

青に候 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年10月21日

    前半は、長々していたが、後半になって俄然面白くなる。
    幕末を背景とした、小説は数多く、司馬遼太郎や藤沢周平の歴史観でしか
    考えた事が無かったが、志水辰夫を知って目が覚めた。
    「藩主なんてものはな。頭にかぶる菅笠とおんなじなんだ。・・・・・
    使い勝手が悪かったりしたら、ほかの笠と取り替えればいいんだ。...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月14日

    シミタツらしいストレートなハードボイルド小説だ。しかもシミタツ初の時代小説ときた。良いです。小説そのものも良いが、何よりも題名(あをにさうらふ)がすばらしいではないか。「青に候」とは若いということ、同時に未熟ということでもある。しかし、若いだけに考えに、行動に打算がない。未熟故に悩みながらも、自分が...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2010年05月06日

     久しぶりに志水作品を読んだ。
     ここのところ、昔のハードボイルド調が薄れて、普通の小説な印象があったのだが、本作品は違った。昔の志水調が強く感じられて、とても良かったのだ。主人公の妙な矜持というかやせ我慢というか、それでいてつい自分に正直になってしまったりとか、年取っているようで若い感じがしたりと...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年12月13日

    志水辰夫だから読み始めたんだけど、まま面白い程度。時代小説特有のワープさせてくれる面白さはない。
    人を切って脱藩してきた主人公が元藩の騒動に巻き込まれ続ける。

    0

    Posted by ブクログ 2011年07月18日

    最近、結構、時代小説が流行りの中で、私としてはあんまり食指が伸びないのだけれど、志水辰夫が時代小説に手を染めたとあってはこいつは読まざぁなるまいと。
    家中の一人を斬り脱藩を余儀なくされ江戸に舞い戻った佐平。藩主交代劇の最中、失踪した朋輩を探すうちに、佐平にも暗い影が忍び寄り…といったところから展開す...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年05月29日

    2009/10/3 ジュンク堂三宮本店にて購入。
    2021/5/24〜5/29

     12年ものの積読本にして、3年ぶりの志水作品。志水さんの初時代小説。初期志水作品で見られた熱い男が時代小説を舞台に復活。久しぶりのシミタツ節に感動。

    0

青に候 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 歴史・時代

歴史・時代 ランキング

志水辰夫 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す