奥方作品一覧

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  • 【電子版】コンプエース 2024年7月号
    NEW
    -
    【連載漫画】 VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた 陰の実力者になりたくて! 幼女戦記 私の婚約者は、根暗で陰気だと言われる闇魔術師です。好き。 最も嫌われている最凶の悪役に転生 やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中 治癒魔法の間違った使い方 ~戦場を駆ける回復要員~ アストラル・オンライン 魔王の呪いで最強美少女になったオレ、最弱職だがチートスキルで超成長して無双する 魔王令嬢の執行者 -異世界執事は仰せのままに- 東方酔蝶華 ロータスイーター達の酔醒 追放されたハズレ聖女はチートな魔導具職人でした オーバーロード〈新〉世界編 オールラウンダーズ!! 転生したら幼女でした。家に居づらいのでおっさんと冒険に出ます 陰キャだった俺の青春リベンジ 天使すぎるあの娘と歩むReライフ フェイト/エクストラ CCC FoxTail 異世界はスマートフォンとともに。 シャバの「普通」は難しい LV999の村人 悪役一家の奥方、死に戻りして心を入れ替える。 十番様の縁結び 神在花嫁綺譚 鬼の生贄花嫁と甘い契りを 【本書は『コンプエース 2024年7月号』を電子配信用に再構築したものです。 電子化に伴い一部省略されたページがございます。 紙の雑誌についている付録がついていない場合があります。 本文中に掲載されている情報、価格は2024年5月現在のものです。 内容につきましては変更される可能性があります。 この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。】
  • 悪役一家の奥方、死に戻りして心を入れ替える。 (1)
    4.8
    家族に富と栄光をもたらすため、悪逆を尽くした公爵夫人エレインは自らの娘によって命を奪われた。 だが、その死の間際に何の因果か30年時が巻き戻り…?   我が子に親殺しをさせるという悲劇を回避するため、前世の“経験と知識”を総動員!? まっとうに人生をやり直すことを誓った公爵夫人の快進撃が始まる!!
  • 悪役一家の奥方、死に戻りして心を入れ替える。I
    4.6
    国家転覆を企てるほど悪逆を尽くした公爵夫人エレインは自らの娘によって命を奪われた。 死の間際、大罪を後悔するも時すでに遅し。公爵家は滅び、その悪名は時間と共に忘れられるはずだったーーしかし、気がつけばエレインは出産中で!? なんと長男を出産した30年前に時間が巻き戻っていたのだ。 嘘と暴虐に塗れた人生を改めるため、 我が子に親殺しをさせないため、 前世の経験と知識を総動員したエレインの快進撃が始まる!!
  • 家族に売られた薬草聖女のもふもふスローライフ
    完結
    3.5
    「レーネが売れた! 化け物公爵が娶りたいと言ってきたんだ!」 家族に虐げられていたレーネは、祖母が残した形見の薬草と共に、 化け物と恐れられる獣人のマーベリック公爵の元に嫁ぐことになる。 しかし、広大な庭を持つ屋敷には黒い噂が流れる残虐な公爵様の姿はなく――。 「嬢ちゃん。今は無理せずに休むべきだ」 「奥方、随分と疲れているように見える。湯浴みをしよう」 レーネは温厚な性格でもふもふした毛並みを持つ獣人たちに迎えられ、 かつての暮らしとは比べ物にならないほど好待遇での生活を送ることに。 「私、嫁ぐところ間違えていないかな……」 そんな心配をよそにレーネは薬草の栽培や野菜農園の開拓をしながら、 おいしい料理を堪能して、ライオン侍女からの肉球マッサージで癒される。 「奥方、極楽気分?」 「はいぃ……」 第二の人生は辺境地でほのぼの生活を満喫する! もふもふいっぱいのスローライフファンタジー、開幕! ※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
  • 人嫌い公爵は若き新妻に恋をする
    4.3
    私の妻なんだろう。拒むことは許さない 人嫌いという噂の公爵に嫁いだらいきなり溺愛されて!? 王太子との婚約を破棄され、王弟である公爵マルスに嫁がされることになったミネルヴァ。貴族の義務と割り切って従う彼女は、人嫌いのはずのマルスに初夜から濃厚に愛されとまどう。「私の奥方はなんて淫靡で愛らしいのだろう」美貌の公爵に朝夕、溺愛され、甘やかされて変わっていく身体と心。だがミネルヴァを捨てた王太子が彼女に助けを求めにきて!?
  • 傭兵隊長の花嫁
    完結
    3.5
    16世紀イタリア。メディチ家に仕える娘・エレナは奥方の命令で新領主となった傭兵隊長・ダヴィデの人となりを探る為、彼の料理人となる。無愛想で偏屈なダヴィデは、エレナの作った料理をほとんど食べないばかりか、寝床に書庫を与える始末。しかしそれには理由があることを知り…、ダヴィデの本当の人柄とは…?華やかなルネサンス期の純愛ラブストーリー! 《当コンテンツは秋田書店プリンセス・コミックスDXロマンス『傭兵隊長の花嫁』の電子再編集版です。購入に際しご検討ください。》
  • 猫の草子
    3.5
    吉崎殿と奥方が、生まれたばかりの若君・松寿丸をかわいがるので、飼い猫の小虎丸は嫉妬するが、器量よしの新しい乳母・磯良に機嫌を直す。だが、磯良を慕いすぎる上、体の弱い松寿丸に、館には、何やら不穏な空気が漂い出す……。中世ものの名手が描く、男と女の「おとぎ話」――表題作ほか、珠玉の全七篇を収録した、近藤ようこの傑作短篇集、待望の新装版。
  • 伯爵は年下の妻に振り回される 記憶喪失の奥様は今日も元気に旦那様の心を抉る
    -
    目を覚ましたら見知らぬ屋敷にいた令嬢・フェリシア。三年分の記憶を失い、いったいなにがどうなっているのかと困惑するフェリシアに告げられたのは、彼女はこの屋敷の奥方であるということ。そして彼女の結婚相手が、社交界でも人気のイケメン伯爵・グレンだという事実! まったく心当たりのないフェリシアは、この結婚は『契約結婚』に違いないと宣言し、その証拠を見つけようと動き出すことに。記憶を失う前と後でまったく性格の違うフェリシアと、彼女に振り回され続けるグレン。二人の騒がしい日々は、一枚の契約書と手紙によって大きく変化することになり――? 抑えた溺愛が零れだす、一途で濃密なラブロマンス! ※電子版は単行本をもとに編集しています。
  • 吸血鬼(仮)と、現実主義の旦那様【特別版】
    4.0
    吸血鬼だろうがなんだろうが、お前には指一本触れさせない 古の悪霊VS検死官!? 年の瀬も迫ったマーキスの街。島唯一の検死官であるウィルフレッドの屋敷ではフライトやキアランが議長邸での仮面舞踏会に向け、主たちの衣装の丹精に余念がない。奥方修業真っ最中のハルは、夫の不機嫌を蕩かす閨房術習得にも励む日々。そこへ娼婦殺害の一報が。続く事件現場にも、同じ手口による犯行の痕が残されていた。人の血を吸う悪霊――島に古くから言い伝えられる吸血鬼が現れたかと街が噂に怯える中、異国育ちのウィルフレッドは一人冷静に手掛かりをつかもうとするのだが……。 紙書籍発売時、フェア用に書き下ろされた書き下ろしSSを収録した特別版!
  • 竜神の花嫁は蜜戯の褥で乱されて
    3.0
    祥はお山の神様・深山の妻になった。普段は学生、時に異世界の屋敷で四季を過ごす二重生活を送っている。神様の伴侶としていずれはヒトの生活から離れなければならないため、今は大学の勉強に熱心な祥。感覚の違いで衝突はあるものの、深山を愛し永遠を生きていく覚悟だ。一方、深山も祥を自慢の妻だと慈しんでいるが、屋敷を訪れた美しい竜神が、自分も祥のように綺麗な奥方が欲しいと言いだして!?そのことを知らない真っ直ぐな祥は…。※過去に発行された作品ですので、重複購入をご注意ください。
  • 闇医者おゑん秘録帖
    3.8
    江戸の町、竹林に囲まれたしもた屋で、産んではいけない子どもを孕んだ女たちを受け入れ、子堕ろしを行ってきた「闇医者」のおゑん。彼女の元には、奉公先の若旦那と恋仲になった女中、あやかしの子を孕んだと訴える武家の奥方など、複雑な事情を持つ者たちがやってくる――。 時代小説の名手が、悩める女たちが自分の人生を切り開いてゆく様を彫り深く描いた、祈りと再生の物語。 【収録作品】 「春の夢」 「空蝉の人」 「冬木立ち」
  • 足軽さん物語
    完結
    -
    全1巻330円 (税込)
    戦場のショート・ナンセンス再び! 前作のモチーフは第二次世界大戦でしたが、今回は日本の戦国時代。鉛の弾丸ではなく、刀槍を武器にした団子鼻の「足軽さん」たちが活躍して、哀愁と可笑しさをかもし出します。おなじみの忍者や奥方も、二階堂正宏が描く以上、普通のキャラにはなりません。著者が「漫画アクション」の編集者時代につちかったであろう独特の世界観と、意表をつくさまざまなアイデアは、今作でますますエスカレート!! 短く切り詰められた諸行無常の不条理コミックは、あなたの歴史観を変えてしまうかも!? 明快なわかりやすさとするどい諷刺が同居した作品世界を、じっくりとご堪能ください。
  • あらしの妖精
    完結
    -
    全1巻330円 (税込)
    戦乱の中、鍬形城主の奥方がふしぎな老婆とかわした奇妙な約束で、お姫さまと妖精"はこべ"の顔はとりかえられた…。美しい妖精はこべが活躍する「あらしの妖精」ほか、「こけし探偵局」「ピンクの天使」の2作を収録。
  • あらしの妖精 手塚治虫文庫全集
    完結
    4.0
    隣国からせめられ命からがら逃げ出した鍬形城の奥方は、夫を助けるために森にすむ醜い妖精と取り引きをする。それはお互いの子どもの顔をとり替えるというものだった。助かった殿様と奥方の間に、待望の女の子が生まれるのだが……。ほかに『つるの泉』『母の眼ばなし』『こけし探偵局』『ピンクの天使』『あけぼのさん』『カーテンは今夜も青い』『白くじゃくの歌』『ヨッコちゃんがきたよ!』を併録。 <手塚治虫漫画全集収録巻数>『あらしの妖精』(手塚治虫漫画全集MT313『あらしの妖精』収録)/『つるの泉』(手塚治虫漫画全集MT382『とんから谷物語』」収録)/『母の眼ばなし』(手塚治虫漫画全集MT382『とんから谷物語』収録)/『こけし探偵局』(手塚治虫漫画全集MT313『あらしの妖精』収録)/『ピンクの天使』(手塚治虫漫画全集MT313『あらしの妖精』収録)/『あけぼのさん』(手塚治虫漫画全集MT314『そよ風さん』収録)/『カーテンは今夜も青い』(手塚治虫漫画全集MT87『虹のプレリュード』収録)/『白くじゃくの歌』(手塚治虫漫画全集MT87『虹のプレリュード』収録)/『ヨッコちゃんがきたよ!』(手塚治虫漫画全集MT314『そよ風さん』収録) <初出掲載>『あらしの妖精』 1955年9月号~1957年3月号 少女ブック連載/『つるの泉』 1956年2月号~4月号 少女クラブ連載/『母の眼ばなし』 1957年3月号 少女掲載/『こけし探偵局』 1957年4月号~12月号 なかよし連載/『ピンクの天使』 1957年4月号~1958年2月号 少女ブック連載/『あけぼのさん』 1959年1月号~7月号 りぼん連載/『カーテンは今夜も青い』 1958年新年増刊号 少女掲載/『白くじゃくの歌』 1959年夏休み増刊号 なかよし掲載/『ヨッコちゃんがきたよ!』 1962年1月号~1962年4月号 なかよし連載
  • 生き屏風
    3.8
    村はずれで暮らす妖鬼の皐月に、奇妙な依頼が持ち込まれた。病で死んだ酒屋の奥方の霊が屏風に宿り、夏になると屏風が喋るのだという。屏風の奥方はわがままで、家中が手を焼いている。そこで皐月に屏風の話相手をしてほしいというのだ。嫌々ながら出かけた皐月だが、次第に屏風の奥方と打ち解けるようになっていき――。しみじみと心に染みる、不思議な魅力の幻妖小説。第15回ホラー小説大賞短編賞受賞作。
  • 異邦人の求愛 ~甘やかな腕に抱かれて~
    3.0
    父親を亡くした槇は、親戚の貿易商の桂木家で育った。その桂木家の主人が昔、槇の母に思いを寄せていたことから、奥方の峰子につらくあたられるも、日々は平穏であった。ある日、桂木家の嫡男・哲が、来日していた独逸人貴族であるヴィクトールを家に招く。日本の文化に興味を持っているヴィクトールに頼まれ、あちこちを案内するうちに、二人の距離は縮まって―――。時代物スイートロマンスv
  • 色懺悔 鼠小僧盗み草紙
    -
    お江戸八百八町といえども夜の闇は深い。闇に忍んで夜の町を跳梁跋扈する怪盗・鼠小僧。岡っ引きの目を掠め、あちらこちらの武家屋敷に出没しては黄金色のお宝をまんまと頂戴する悪党だ。ある日、岡っ引きの又五郎は、大名屋敷の塀から逃げる男をあっけなくお縄にしたものの、その正体は気が良さそうな優男で、魚屋の主人・源次郎だという。噂の鼠小僧かと思ったが、どうやら人違いらしい。これを機に捕物の手伝いをすることになった源次郎だったが……。連作短篇時代小説。 第一話 岡っ引又五郎の失敗 第二話 大工兼七の危難 第三話 義賊蝶吉の改心 第四話 浪人百之助の目算 第五話 奥方寿々の好色 第六話 座頭九郎市の心眼 ●多岐川恭(たきがわ・きょう) 1920年福岡県生まれ。東大経済学部卒。戦後、横浜正金銀行をへて毎日新聞西部本社に勤務。1953年『みかん山』で作家デビュー。『濡れた心』で第4回江戸川乱歩賞を、翌年には短編集『落ちる』で第40回直木賞を受賞。以降、推理小説と共に時代小説も旺盛に執筆した。
  • 淫具屋半兵衛
    3.0
    密貿易の謎を解け! 日本一の淫の求道者・半兵衛が、江戸を奔る! ――浅草寺裏手で商う仏壇仏具の浅深屋半兵衛は、じつは腕利きの淫具職人。武家の姫君から吉原の遊女、尼僧まで、あらゆる身分の女性がお得意様だ。そんな半兵衛に、大名の奥方が義妹の観月院を還俗させよとの密命が下る。その裏には、さる雄藩の醜聞が秘されていた。淫道の相方・美雪とともに、半兵衛が奔る!
  • 英文翻訳術 東大名誉教授と名作・モームの『大佐の奥方』を訳す
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 淑女と思っていた妻が初めて書いた詩集がベストセラーに。その内容は人妻の不倫を詩にしたものだった。創作なのか実体験の告白なのか?文学に縁遠くプライドの高い夫の大佐がとった行動は?1冊まるごと訳す楽しみを味わうことができる行方先生初の翻訳指南書
  • 江戸衣装図絵 奥方と町娘たち
    -
    徳川260年の間、江戸の女たちは装うために、チャレンジを続けた。江戸初期の武家婦人の晴れ着は重厚で豪華な衣装。一方、庶民は自分で手作りという時代。やがて、江戸中期になると色彩豊かで優美な世界が町方の富裕層のなかから生まれ出る。そして江戸後期は、「粋」で個性的な時代へと変化する。江戸の女たちの着物、髪形、化粧などを紹介する、服飾カラー大全。見て楽しい、読んで役に立つ。
  • 奥方様は仕事人
    3.2
    八丁堀同心の妻、留以。婚家では、夫を献身的に支え、姑や小姑との折り合いに四苦八苦する愛らしい奥方様。だが、剣術小町と称されるほどの武芸の腕前を持ち、両親を殺めた夜盗への復讐心を静かに燃やし続ける別の顔も持っていた――。留以が知り合った菩薩先生と慕われている女医者に、毒入りの薬を処方した嫌疑がかけられる。著者渾身の新シリーズ第1弾!
  • 奥方は名探偵
    3.5
    ヨーロッパじゅうを遊び歩くマイロとの結婚をすこしだけ後悔しているエイモリー。マイロが久しぶりに帰宅したその日、エイモリーのもとを元婚約者が訪れた。どうしても頼みたいことがあるので海辺のホテルへ一緒に来てほしいという。夫が好きに旅行するならわたしがおなじことをしてもいいでしょう? しかしホテルでは殺人事件が待ち受けていて――上流階級の奥方が謎と夫にふりまわされるキュートなコージー・ミステリ。
  • 火盗改「剣組」 鬼神 剣崎鉄三郎
    -
    《鬼平》を継ぐ火盗改、江戸に知らぬ者のない鬼与力が悪党を斬る! 新しいお頭の妻子を人質に、役宅に立て籠もる輩を操る積年の宿敵《雲竜党》…。 鬼剣崎と命知らずの《剣組》、戦いの雄叫びを上げる! 《鬼平》こと長谷川平蔵に薫陶を受けた火盗改与力剣崎鉄三郎は、新しいお頭・森山孝盛のもと、配下の《剣組》を率いて、関八州最大の盗賊団にして積年の宿敵《雲竜党》を追っていた。ある日、江戸を離れて捕物に向かうが肩透かし、戻るとお頭の奥方と子供らを人質に、悪党たちが役宅に立て籠もっていた…。《鬼神》と恐れられる剣崎と命知らずの《剣組》が、裏で糸引く宿敵に迫る。
  • 魚々食紀
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 蕪村さんが好物だった鮒鮨、では他に江戸時代のフナ料理とは?平清盛さんが食べたスズキ料理とはどんなもの?最も旨いマス・サケ類は?ホンモロコが食べられなくなる?ナマズ、ハモ、フグ、ボラ、カツオ、アユ、アンコウ等々について。魚の生態学研究四十五年の先生が、「家が傾く」と呆れ顔の奥方を横目に、食い意地と古今の書物漫遊癖を駆使して綴った渾身の、いや絶品の魚食文化エッセイ。
  • くノ一元禄帖
    4.0
    将軍・綱吉の出した『生類憐れみの令』を破った罪に問われた浪人は、津波のような勢いのたくさんの犬たちに襲われた! 同じ頃、高貴な武家の姫君や若い奥方たちは、御駕篭の中で、異形の存在たちに責めたてられていた。艶技を武器にする美貌のくノ一集団“阿魔衆”は、水戸光圀の密命を受ける。そこに立ちふさがる謎の邪淫坊と甲賀忍者たち。彼らとの死闘の行方は…?書下し新感覚時代小説新シリーズ。
  • クレーヴの奥方
    4.3
    フランス宮廷に完璧な美を備えた女性が現れた。彼女は恋を知らぬままクレーヴ公の求婚に応じ人妻となるが、舞踏会で出会った輝くばかりの貴公子ヌムール公に心ときめく。夫への敬愛と初めて知った恋心。葛藤の日々に耐えられなくなった夫人は、あろうことかその恋心を夫に告白してしまうのだった……。あえて貞淑であり続けようとした女性心理を描いた、フランス心理小説の嚆矢を清新な新訳で贈る。
  • クレーヴの奥方
    3.0
    16世紀、アンリ2世の王宮を舞台に、実在の人物が数多く登場。夫クレーヴ公に詰問された奥方は、他の男への想いを打ち明ける――。17世紀末に匿名で発表されるやベストセラーになった、フランス文学初期の小説にして最初の恋愛心理小説。
  • コンビニS
    完結
    3.0
    愛する人に愛してると伝えたい…人を愛する勇気をくれる涙がとまらない感動ラブストーリー集コンビニSお手軽な恋愛にチープな友情。毎日毎日、退屈でたまらないと感じていた理名たち4人が、古屋敷のおばあさんに20万で雇われて?Happy?Happy高校の入学式の日、成瀬にひとめ惚れしたトモ。だけど成瀬には、校外に彼女がいて…?倖せの国大正時代…小説家の加賀に“奥方”として買い取られた花。彼女を放っておけなくなった新聞記者の志郎は…?
  • 西行桜
    3.3
    若狭小浜の領主・国枝権太夫の邸で能を舞っていた世阿弥はふりしきる桜から霊気をおぼえ、禁呪の法である“反閇”を踏んだ。領主の奥方が桜谷からこの枝垂れ桜を植え替えて以来、奇病に伏しているという。桜谷を訪れた世阿弥が知った驚くべき事実とは! 呪術にかかった男女を、世阿弥が、闇源氏が、元三大師が解き放っていく。書き下ろし長篇『全宗』で、現在最も注目を浴びている作家の時代ホラー傑作集。

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  • 縮尻鏡三郎 捨てる神より拾う鬼
    3.5
    御家人としての出世街道をしくじり、大番屋元締となった拝郷(はいごう)鏡三郎は、日々持ち込まれる厄介事を捌いている。ある日、大名家の婿養子のお手つきとなって厄介者扱いの娘を預かることになった。器量のいい娘は旗本の水野采女(うねめ)に気に入られ、奥方にと望まれるが、采女には許しがたい前科があった。なんとか娘を守ろうとする鏡三郎だったが、彼女は意外な申し出をする…。市井の事件と鏡三郎の親心が織りなす人情ドラマ。好評シリーズ第4弾。
  • 私訳秘事作法「薬子の変」
    -
    最大のミッションは世継ぎを残すこと 将軍が幼いころから受ける性の作法とは――。 奥御殿での「性の作法(テクニック)」を門外不出の秘伝として、 江戸時代初期に記された『秘事作法』を種本に、薬子が宣旨(せんじ)、内侍(ないしのかみ)として後宮に奉職した頃、立派なお世継ぎを産んでもらうために、幼少から若君の男性器をたくましいものに鍛える「養宝作法(ようほうさほう)」。女官たち自らの身体を駆使して若殿に実践の手ほどきをする「奉礼作法(ほうれいさほう)」など様々な秘め事を集約した一冊。 【目次】 前之章 秘事作法 第一章 強腕・藤原百川の策略(白龍となった井上皇后の怨霊) 第二章 藤原薬子と安殿親王(薬子、安殿の養育係として東宮に入る) 作法1「養宝作法」(若殿のお宝を強靭にする方法) 作法2「奉礼作法」(若殿に女性への手ほどきを指南する) 作法3「養宮作法」(奥方に交合の作法をお側でお手伝いする) 第三章 薬子が尚侍に任命される(薬子、女官たちへ秘事作法を指南) 作法4「房中術難所の心得」(我慢のための還精の術を学ぶ) 作法5「女官たちの礼法と健康指導」(奥女中の欲求不満解消法) 第四章 平城太上天皇の変(薬子の最期と平城の悲しみ) 終之章 余禄 1)医心方房内篇(性医学書の集大成で春本にあらず) 2)藤原一族(朝廷をも牛耳る神代からの名門) 3)水鏡(神武から仁明天皇まで1,500年間の仮名国史) 4)弓削道鏡(道鏡は坐ると膝が三つでき) 5)臨御之章(初夜はとりあえず、男性は右に女性は左に) 6)断鬼交之章(鬼とのセックスの満足感は人間以上なり) 7)態位九法之章(黄帝が石室に残した秘中の性交九態位) 8)四ツ目屋のこと(江戸のアダルトショップ秘聞) 【著者プロフィール】 昭和17年生まれ石川県白山市在住。「歴史は同じことの繰り返し、その検証は我が将来への道標(みちしるべ)となる」を命題に、東四柳史明氏(金沢学院大学名誉教授)に師事し、郷土の中世・戦国社会を研究。著書に『悪女万華鏡』(幻冬舎2022年)。

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  • 職罪怪談
    4.0
    “その道”の人だけが知っている禁忌。 専門職の人が語る本当にあった怖い話! 整体師/能楽師/博物館学芸員/美術館学芸員/華道家元/動物園飼育員/特殊清掃人/ 大工/設計士/塗装業/建築業/介護職員/医師/看護師/保育士/保育園調理師/ 幼稚園教諭/小学校教諭/中学校教諭/市役所職員/伝統楽器職人/ピアニスト/ ヴァイオリニスト/バンドマン/劇作家/小説家/カメラマン/美術モデル/漫画家/ クラフトアーティスト/デザイナー/編集者/フリーライター/バスガイド/客船乗務員/ 客室乗務員/タクシードライバー/トラックドライバー/デリバリー業/シェフ/ バーテンダー/キャバ嬢/電気メーター検針員/保険外交員/プログラマー/眼鏡屋/ 鍵屋/美容師/警備員/霊能力者/僧侶/農家/造園業/猟師/漁師/畜産業/林業ほか 92業種から恐怖の106話! 一風変わった専門職など様々な業種に携わる人々が語る、その道の人ならではの実話怪談集。 【整体師】施術した相手に憑いていた悪いモノが移ってくる。 【能楽師】舞台では使えない吉凶を告げる「報せの面」。 【動物園飼育員】リス舎に潜む得体の知れない目玉。 【電気メーター検針員】行くのが恐ろしい山奥の犬屋敷。肉片が散乱する中にいたのは? 【伝統楽器職人】師から譲り受けた鑿に表れる異変。同時に師の奥方の霊が出て…。 【華道家元】生けた花が一夜にして首から落ちる明の壷。中から奇妙な音が…。 【美術モデル】異常に喉が渇く洋画家のアトリエ、その戦慄の理由 …他、奇怪な職業怪談106話!
  • 新・怪談
    -
    1巻924円 (税込)
    小泉八雲の原作を大胆に換骨奪胎。現代性を盛り込み斬新に描いた、恐怖、エロティシズム、グロテスク&ユーモアの怪談短編集。小泉八雲原作が8編、オリジナルが4編という構成になっており、12の新しい怪奇エンターテインメントを堪能できる。なかでも、「因果話」(『霊の日本』所収)に着想を得た「雪桜」は、女の胸に取り憑いた奥方の手の怪を描いて白眉。
  • 新婚旅行と旦那様の憂鬱〈上〉
    4.0
    ――この島にいるのは、俺とお前だけだ。「北の死神」こと検死官ウィルフレッドとその助手ハルは、数多の試練をくぐり抜け、ついに永遠の伴侶に。だがハルは蜜月どころか限界にきていた。ウィルフレッドにふさわしい奥方となるべく、慣れない社交界のしきたりに縛られつつ助手と厨房業務の傍ら屋敷のやりくりにまで頭を悩ませる日々。事態を案じたウィルフレッドは、休暇をもぎ取り旅立つことを決意する。豪華客船でいざ南国の楽園へ! 誰にも邪魔されないロマンチックな時間を過ごそうと、心躍らせる二人だったが…。

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  • 実像クレーヴの奥方 〈ヴァロワ宮廷の華〉アンヌ・デストの生涯
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 近代心理小説の最初の傑作とされるラ・ファイエット夫人作「クレーヴの奥方」のモデルを史実の中に探り、宗教戦争と権力闘争に明け暮れる16世紀中葉の宮廷社会に生きる一人の女性の姿を甦らせた、フランス古典文学研究の先駆的研究。

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  • 駿河の海~名奉行 筒井政憲異聞~
    -
    人柄よく、私欲なき名奉行・筒井伊賀守政憲。今日も出来する厄介事に、三人の個性的な仲間たちと全身全霊で対峙する。行方不明となった幕臣の奥方探索、伊能忠敬の地図略奪事件、江戸をにぎわす小普請坊主・河内山宗春の捕物劇……。剣呑な事件と息もつかせぬ剣戟に胸躍り、誉れ高き政憲の人情裁きが心を打つ新シリーズ、堂々たる登場。こんな奉行を待っていた!
  • 戦国武将のゴシップ記事
    3.0
    信長は酒を飲まず、干し柿が大好物の甘党だった!? 秀吉は大の猫好きだった!? 「鬼のよう」といわれた真田幸村は、じつは小柄だった!? 史料を縦横に読み解くと、表向きのイメージとは違う、戦国武将たちの意外な素顔が次々と明らかになってゆく。経歴を詐称していた有名大名、お金がなくて満足に戦ができずに処分された武将、趣味のせいで死にかけたお殿様……。知られざる史実から、彼らの本質が見えてくる。芸能記者たちも驚きの全67項目。あの武将たちの赤裸々なプライベートが暴露されてゆく! [内容例]奥方の便秘を心配した秀吉/焼酎党・真田幸村と徳川家康/生涯無傷だった勇将/女性と間違えられそうになった石田三成の遺骨/秀吉と美少年/笑ったことのない上杉景勝/<妖刀>村正を差した人たち/神様と取引した信玄、恫喝した秀吉/ちゃんと読んでもらえなかった「長宗我部」/漬物の塩加減と家康/落馬して死んだという武将 etc.

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  • 竹千代を盗め
    -
    駿府の今川家の人質となっている松平元康(もとやす)の子・竹千代と奥方らを救い出す依頼が、甲賀の忍びの頭目・伴与七郎(ばんよしちろう)に舞いこんだ。綿密な算盤(そろばん)をはじき、銭四百貫文で商談は成立したのだが、乗り込んだ駿府で予期せぬ困難が続出する。窮地に追い込まれた与七郎は、甲賀に伝わる「大きな瓶(かめ)」の話に光明を見出した。(講談社文庫)
  • 樽兵衛またの名はぺてん師
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    鮎之介の母の橘の奥方と鮎之介は信心に凝り固まって、乞食同然の樽兵衛を聖人君子と崇めているが、息子の鯉之介たちは樽兵衛が鮎之介家で大きな態度を取っているのが我慢ならない。鮎之介の樽兵衛信仰はとどまることを知らず、娘の瑠璃と蝉丸の結婚を破断にして瑠璃と樽兵衛の縁談を進めようとする。しかし、樽兵衛の目当ては後妻の菖蒲で、2人きりになった樽兵衛は菖蒲を口説き始めた。菖蒲は拒絶し、鮎之介に言わない代わりに、瑠璃と蝉丸の結婚を手助けするように要求した。こっそり聞いていた鯉之介は鮎之介に事の次第をすべてぶちまけたが、樽兵衛がへりくだった態度に出たので、鮎之介はすっかり騙されて、鯉之介を勘当した。一計を案じた菖蒲は樽兵衛の不義を目の前で見せつけることにした。再び菖蒲と2人きりになった樽兵衛は本性を表した。さすがの鮎之介もようやく目を覚まし、樽兵衛を追い出そうとした。ところが、樽兵衛は屋敷の権利書も手に入れていて、「この家は俺のものだ。出ていくのはお前だ」と開き直った。さて、結末はどうなるのであろうか。
  • 血いちご摘んで
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    1巻110円 (税込)
    著者のこれまでの多彩な作品をつめ込んだ作品集である。「苺の烙印」と「知らない木の実」は詩。歌詞と短歌、俳句もある。 「白髪雪」は孤独な老女の物語。「犬と彼」は白い子犬をめぐる物語。「放生会」は傷つきやすい少女の物語。 「架空の女」は登場人物のジェンダーがめまぐるしく変わる物語。「TEFF」はゲイの青年をめぐる物語。 「セキセイインコのための結婚相談所」は複数のセキセイインコの恋物語。「海鳴御前」は江戸時代のある城の奥方をめぐる物語。 「玉椿阿蘭陀夢」は江戸時代の渡来外国人をめぐる物語。
  • 町人貴族
    -
    権左衛門は成り上がりの商人であるが公家になることを夢見ている。三味線の教師と踊りの師匠の会話で幕を開ける。二人の師匠は権左衛門に音曲を教えている。武術の先生が到着し、3人の師匠はそれぞれの専門を巡って激烈な喧嘩を始める。哲学の教師がもめごとの仲裁に入るが、却って自分が袋叩きに合う。権左衛門は論理学、道徳はあきらめて発音の練習を始める。彼は仕立屋に公家風の服を作らせたり、公家の奥方に言い寄ったりする。妻はそんな権左衛門に腹が立っている。娘の菖蒲と鮎之介との結婚が進まないからだ。貴族妄想の権左衛門は見事公家になることができるだろうか?
  • 痴恋
    -
    1巻550円 (税込)
    元バンドマンで仕事もなくぶらぶらと過ごす《自分》は、同居の女も去りカードの借金もかさみ途方に暮れていた。公園で呑んだくれて絵を描いているうち、そこにたまに来る美少女が気にかかる。 そんなある日ビルのオーナーだという老人《シゲさん》に声をかけられる。 「管理人をやらないか? 住まいも与える。ただし条件がある」と。 《自分》は、住み込み管理人となったが、給料をもらいながら夜な夜なその奥方《ヒサコ夫人》と関係することになった。 家主シゲさん、スナックのママ、後輩ワガラシなど、濃いキャラクター満載で、ほんのりせつなく滑稽なゲス私小説。
  • 沈夫人の料理店 1
    完結
    4.6
    ▼第1話/広東粥(前編)▼第2話/広東粥(後編)▼第3話/椒麻鶏▼第4話/紅焼獅子頭(前編)▼第5話/紅焼獅子頭(後編)▼第6話/冰花鶏蛋鳳凰球▼第7話/紅菱乳鴿▼第8話/麻婆豆腐▼第9話/柱元蒸鶏  ●主な登場人物/沈夫人(上海の豪商・劉家の奥方。性格は少々厳しい側面をお持ちとか…)、李三(田舎から自分の店を出すために上海へ上京した料理人。腕は良いが、人も良すぎる苦労人)  ●あらすじ/1920年代の中華民国。国内は乱れ、さらに列強による外圧にさらされていた時代。地方から流れてきた日雇い労働者たちがあふれる大都市・上海の一角で、粥の屋台を営む男・李三は、店が全くはやらないことに落ち込んでいた。そんな中、美しい高貴な婦人・沈夫人が偶然通りかかり、李三の粥を食することになり…?(第1話)  ●本巻の特徴/大人気作『沈夫人の料理人』が装い新たにリニューアル!! 麗しき美食家マダム・沈夫人が料理店を出店し、気弱な料理人・李三はスカウトされるが…!? 美味しそうな料理レシピも堪能できる、中華的美食コメディー第1集!!
  • 沈夫人の料理人 1
    完結
    4.3
    ▼第1話/筍▼第2話/湯▼第3話/冬瓜▼第4話/蒸▼第5話/豚▼第6話/包▼第7話/粥▼第8話/熊掌・前編▼第9話/熊掌・後編▼第10話/羊▼第11話/龍井蝦仁・前編▼第12話/龍井蝦仁・後編▼第13話/雛鳥▼第14話/清蒸●主な登場人物/沈夫人(劉家の奥方。美味しい物が大好きで、わがままな女性)、李三(沈夫人に料理の腕をかわれ、劉家で働いている。気が弱い)、愛蓮(沈夫人の身の回りを世話する女性)●あらすじ/沈夫人に買われた李三が、料理人として劉家にやって来てすぐのこと。恩を返すという意味でも、美しい夫人に喜んでもらおうと、李三は初物である筍の料理を作ることにした。そこに沈夫人の小間使いである愛蓮が料理を取りに来たのだが、そこで、前任の料理人が筍料理を作ったために夫人の怒りを買い、指を切られたという話をし始めて……!?(第1話)●本巻の特徴/各話で、李三の作る料理の数々をレシピ付きでご紹介。腕に覚えのある御仁は挑戦してみてはいかが?
  • 突きの鬼一 夕立
    3.5
    殿さま、絶望!暗殺の黒幕は、わが母!?  民百姓のため、延いては美濃北山三万石のためと思い布令した年貢半減令が、股肱の臣たる城代家老・伊吹勘助の切腹をまねくに及び、藩主・百目鬼一郎太は進退窮まった。賽の目は百発百中いい当てても、家臣の本音を読み違えたのだ。  すでに他界した前藩主、父百目鬼十号と奥方の座を一郎太の妻静に譲った母桜香院の間には二人の男子があった。桜香院はなぜか、一郎太を疎んじ、次男重二郎を寵愛する。一郎太の決断は早かった。渋る重二郎を説き伏せて藩主代理を承諾させると、その足で江戸に向かった一郎太は、中山道板橋宿の手前で、護摩の灰を追い払ってやったのが縁で、江戸三大青物市場のひとつ、駒込土物店を差配する槐屋徳兵衛方に身を落ち着ける。だが、御家を離れた一郎太の江戸暮らしは、平穏無事ではなかった。槐屋は近隣を仕切る町名主で、なんだかんだと揉め事の仲裁に忙しい。居候の一郎太も肘枕で寝ているわけにもいかず、駆り出される。そんな折、博打の虫が騒ぎ出し、中山道の板鼻宿で知り合った女親分の賭場に遊んだ一郎太が武士の一団に襲われる。相手は二天一流の大垣半象、二度と刃は向けませんと誓った国家老黒岩監物の配下だった。
  • 月を流さず~御算用日記~
    5.0
    能州から、長姉の伊智が上ってきて、四兵衛長屋は大騒動! そんななか、幕府御算用者の生田数之進と早乙女一角は、下野国黒銀藩の藩邸に潜入する。藩主・大関増輔は鯱病を病み、藩政の実権をめぐって、奥方派と愛妾派の暗闘が噂されている小藩である。背後に潜む悪の謀(はかりごと)が打ち砕かれたとき、意外な真相が明らかになる、傑作時代人情小説。待望のシリーズ第6弾!
  • 妻を怖れる剣士
    -
    江戸での御前試合のため、沼田藩から五人の若い剣士が旅立った。試合は好首尾に終わったが、剣士たちは華の吉原でおいらん遊びの楽しさを知ってしまう。「我が城下にも小吉原を!」の要求で、藩内に奥方連も巻き込んだ騒動が起こって……。強いばかりが剣豪ではない。表題作など、血のかよった九人の剣士たちのほほえましい人間性に迫る異色の傑作剣士小説集!
  • 東大教授の「忠臣蔵」講義
    3.8
    「大石は遊廓を総揚げしていない」「討ち入りのとき、赤穂浪士たちは太鼓を持っていなかった」「吉良は浅野の美しい奥方に横恋慕してはいなかった」――。  時代劇や小説に埋もれた真実を、テレビでおなじみの山本先生が、根拠となる史料を丁寧に引きながら、ライブ講義形式で解説。事件の発端から切腹までの流れを、その背景や当時の常識、史料に残された証言、浪士たちが遺した手紙、間取り図や地図なども多数紹介しながらひもといていく。史料によって伝えることが大きく違う赤穂事件。その最も真実に近い姿を浮き彫りにする待望の一冊。 あなたの「忠臣蔵」観が大きく変わる決定版! 索引付き。 [紹介している図版例] ・江戸城、「松之大廊下」あたりの間取り図 ・浅野内匠頭が切腹した田村邸間取り図 ・大石内蔵助が渡した割符金 ・赤穂浪士の江戸潜伏先一覧 ・吉良邸と美作屋善兵衛の店があったところの当時と現在の地図 ・箱根から日本橋石町までのルート ・討ち入り時の吉良邸屋敷図 ・討ち入り時の赤穂浪士の配置と武器一覧 ・細川邸での切腹絵図を再現 ・当時と現在の地図多数紹介   …ほか多数。 [もくじ] 第1章 刃傷松の廊下 ~ドラマはここからはじまった 第2章 赤穂城開城 ~揺れる赤穂藩 第3章 江戸急進派と大石内蔵助 ~討ち入りか、浅野家再興か 第4章 御家再興運動の挫折 ~脱盟していく同志たち 第5章 討ち入り前夜 ~時は至れり 第6章 吉良邸討ち入り ~決戦の時 第7章 赤穂四十六士の切腹 ~その後の赤穂浪士たち 終 章 泉岳寺墓所にて
  • 殿と菊乃の皿数え
    -
    1巻330円 (税込)
    当家に奉公に来て三月。殿が菊乃を見る目に、最近とみに欲の色が濃くなっている。しかし、殿は菊乃に酒を注がせ、その顔を蕩けたように眺めるばかりで、なかなか手を出そうとはしない。ある日、家宝の皿を運ぶよう申し付けられた菊乃は、殿の戯れをうける。皿に傷ひとつでもつければ命はない。菊乃は快感をぐっと我慢する。やがて奥方の謀略により、菊乃は皿を割ってしまう――。
  • 殿は替え玉 松平玉三郎 殿さま草紙
    3.5
    貧乏御家人の松平玉三郎は、借金を気にするふうもなく、ときたま奉行所の手伝いをするほかは、その日暮らしの気ままな生活。その日も、知り合いの与力に頼まれた玉三郎は、水戸藩の歌会で大名の奥方を警護するという、なんとも面倒な仕事に、いそいそと出かけていった。ところがこの男、相手が誰であろうと曲がったことが大嫌いという、いささか厄介な性格の持ち主。美貌の姫を手籠めにしようとした水戸斉昭を退治したまではよかったものの、急死してしまった姫の夫……つまり、一国の大名の身代わりを務めることになってしまった!無頼の御家人が殿さまとなり悪を裁く、痛快時代劇!!
  • <日本の怪談>番町更屋敷
    完結
    -
    全1巻110円 (税込)
    「いちまぁ~い、にまぁ~い、さんまぁ~い…」夜毎、皿を数える悲しくて恐ろしい声が牛込御門内五番町にある青山播磨守主膳の屋敷から聞こえてくる。恐怖におののく主膳とその奥方。好色で評判の悪い主膳、嫉妬深い奥方の青山家に奉公にあがった若く美しい娘・菊を我がものにしようとする主膳。ある日、青山家の家宝である十枚揃った皿を一枚割ったと濡れた衣を着せられた菊は主膳の手討ちに。その夜から一枚足りない皿を数える菊の声が……
  • にゃん! 鈴江三万石江戸屋敷見聞帳
    3.6
    町娘のお糸が仕えることになったのは、鈴江三万石の奥方様。 その正体は……なんと猫? 人情、猫情てんこ盛りの抱腹絶倒、時代小説! 幼い頃から妖かしが見えてしまうお糸は、鈴江三万石の江戸屋敷に奉公に出ることになった。正室の珠子に仕えるものの、お糸の目に映る珠子は……なんと猫? 聞けば、城主長義に一目惚れし、人間に変化して嫁いできたという。しかし鈴江には権謀術数が飛び交い、長義にも命の危機が! 愛する人を守ろうとする珠子の姿に心打たれ、お糸もともに立ち上がるが……。 【『にゃん! 鈴江藩江戸屋敷見聞帳』改題作品】
  • 女人用心帖(上)(電子復刻版)
    -
    “女盗っ人”の風来坊・蜂太郎、今日も両国の雑踏で、武士に追われた若い女スリ・お蝶を助けたはいいが、荒れ寺に連れ込み、手籠めにして悦に入っている。その蜂太郎に奇妙な依頼人が現われた。一両やるから、さるお屋敷に忍び入り、奥方と密通しろというのだ。二つ返事で引受けはしたが、目隠しされ、駕籠で連れられて行った先に待ち受けていた事件は……。某藩お家騒動を舞台の痛快時代長篇。

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  • ネールの塔 五幕九景ドラマ
    -
    『三銃士』(ダルタニアン物語を含む)や『モンテ・クリスト伯』を始め『王妃マルゴ』、『モンソローの奥方』、『黒いチューリップ』などの小説で世界的な文学者となったアレクサンドル・デュマは、最初、劇作家としてデビューしたという事実は意外に知られていません。今回、デュマの劇作品の中でも傑作の呼び声が高い『ネールの塔』をお届けします。フランス王妃とビュリダンとの権力と知力の戦い、尊属殺人、嬰児殺し、近親相姦、恐るべき人倫の蹂躙を舞台にのせた作者の勇気と革命と戦争を通じて権力に潜む非人間性を知ったためにそうした表現を受け入れることができた観客を感じていただければ幸いです。 ネールの塔にまつわる歴史は次のようなものでした。 中世の物語、特にネールの塔の伝説的な物語は当時流行であった。史実では、女王マルグリット・ド・ブルゴーニュ(1290-1315)と義妹のブランシュは、それぞれフィリップ・ドルネとゴーティエ・ルネという兄弟を愛人にし、モービュィッソンの修道院で逢い引きをしていた。1314年、四人は密告されてルイ強情王と呼ばれたLouis Xの命令で全員逮捕された。一人の若者は尋問によって自白(しかし、裁判の一切が秘密であったために、すべて憶測の域を出ない)し、拷問の果てに死んだ。1315年4月のことであった。1322年、女王は、伝説の語るところでは、1315年4月30日王の命令によりシャトー・ガイヤールで絞殺されて死んだ。ブランシュは1322年解き放たれ、僧籍に入り、モービュイッソンの修道院に赴いて翌年そこで死んだ。この姦通を手引きした端役たちは死刑か、または逃亡した。さらに二番目の義妹ジャンヌは一旦告発されたが、身の潔白を証明することに成功した。これがこの事件にたった2頁しか割いていない同時代人のド・ナソジの『年代記』の継承者が教えてくれるすべてである。ネールの塔がフィリップ美男王の嫁たちの放蕩三昧(ほうとうざんまい)の本山であり、一夜限りの愛人の死体を翌朝セーヌ川に投げ落とさせたという、これといった根拠もない一つの伝説が生まれたのはかなり古いことである。これらの情夫のうちビュリダンなる人物が問題である。事実、ビュリダンという人物はどこにも見当たらないうえに、さらにもっと可能性が薄いのはパリ大学の総長であった哲学者ジャン・ビュリダン(1290-1358頃)がマルグリット・ド・ブルゴーニュの愛人であったということである。様々な伝説がジャンヌ・ド・ブルゴーニュあるいはマルグリット・ド・ブルゴーニュとの関係を彼に負わせ、その二人のどちらかが(ヴィヨンが書いているように)彼を袋に入れてセーヌ川に投げ入れ、そのために死んだかどうかは様々な異本がある。ブランドームはその『艶婦列伝』のなかで有罪の女王のことには触れることなく、ネールの塔における王家の血みどろの乱痴気騒ぎの伝統について言及している。  これを題材にしてフレデリック・ガイヤルデという若者が脚本を書きました。着想はよかったが、劇場に上げるまでではなかった原案をロマン主義演劇の傑作に仕上げたのがアレクサンドル・デュマでした。熱狂をもって受け入れられた『ネールの塔』はその後、著作権を巡るガイヤルデによる執拗な訴訟が作者2人の死後まで続く因縁の作品でもあったのです。『ネールの塔』に付けた解説では、この問題を詳細に説明しています。お楽しみ下さい。
  • 半九郎闇日記 上
    -
    赤穂浪士が仇討ち後、死をたまわって14年。いまだに泉岳寺の辺りに、大石内蔵助(くらのすけ)が出没するという。駿河屋小町と評判のお京も、たしかに大石を見た。いや、大石に狙われたのだ。小日向主水(もんど)を婿に迎えた夜、お京は誘拐されてしまった。ただ、奇怪はそればかりではない。播州浅野家縁故の女性が、あいついで殺されている……。なぜか? 大岡越前守の懐刀(ふところがたな)水木半九郎も手をこまねくばかりだった。だが実は、浅野家の瓦解前後、奥方をめぐって何か事件があったのだ。瓦解によって門外に出た「将監闇日記」の秘密。竜宮と於菟(おと)姫と浦島、塩売り吉次、幽冥庵など、不可解な謎が半九郎の心を迷わせる……。<上下巻>
  • 白狐と狐姻。【電子特別版】
    4.1
    幼い頃、事故に遭ってから妖が見えてしまう七緒。人目を避けるように田舎の古民家へ引っ越したが、突然大量の妖に襲われてしまう。絶体絶命の七緒の前に現れたのは、狐面をつけたお稲荷様の眷属・稲守。七緒は必死の思いで稲守に縋り、もふもふのしっぽを掴んでしまう。すると稲守は「尾に触れるとは、ふしだらな!」となぜか激怒。さらには狐面の中の素顔を見た七緒を「奥方にする」といきなり言い放ち、稲守と子狐の弟子が住む千本鳥居の奥の異郷へと強引に連れていって…!? 【電子特別版】本編の後日談を描いたあまあまショートストーリー&「白狐と狐姻。」設定イラストラフを電子版だけに特別収録!
  • ぶっとび同心と大怪盗 奥方はねずみ小僧
    -
    北町奉行所同心の猫宮冬馬は、他人の気持ちや場の雰囲気を読まぬ言動で、ついまわりから浮いてしまう変わり者。 そのぶん世間の常識にとらわれず、妙なところで観察が鋭い、ある面では町方同心にぴったりな男であった。 そんな冬馬には、誰もが羨む恋女房・小春がいた。大恋愛のすえに結ばれたふたりは、意地悪な姑・夏絵の嫌味にも負けず、日々を仲睦まじく暮らしていた。 だがこの小春、じつは江戸市中を騒がすねずみ小僧の三代目……家伝の秘術を身につけた、大怪盗だったのである! 果たして、追う者と追われる者、猫とねずみのおしどり夫婦の運命や、いかに!? 大人気作家が描く純愛捕物帳の新シリーズ、ここに開幕!
  • 火照り<新装版>
    -
    1巻550円 (税込)
    将を射んとすれば、その妻に乗れ! 後継社長争い絡みの淫謀 ああん、そんなとこまで・・・と。口では抗いつつ、様々な恥戯に興じる女たち。いずれも会社上層部の奥方だ。はからずも次期社長争いに巻き込まれた黒澤拓也。長~く愛せる自慢のお道具振りたてて、熟女狩の“蜜命”に文字通り精を出す!
  • まことの花~御算用日記~
    5.0
    生田数之進(いくたかずのしん)は、不審のある藩を調べる幕府御算用者(ばくふごさんようもの)。今回は無類の狂言好き、若狭守(わかさのかみ)村芳が治める吉田藩に潜入することに。前藩主の亡霊騒動、姿を見せない奥方の謎。その裏には本家と分家の争いが!? 仕掛けられた「連環(れんかん)の計」とは、そして、鶯の鳴き声が招くのは、藩の改易か繁栄か。数之進の千両智恵が大活躍。江戸の町に桜の嵐が吹き荒れる。
  • 待ち伏せ街道―蓬莱屋帳外控―
    -
    器量ひとつで道を拓くが定め、通し飛脚。なまくら者を従え善光寺まで秘仏を届ける羽目になった、鶴吉。播磨より逐電した男女を追跡する、剣術遣いの吟二郎。そして、江戸留守居役の奥方を西国へ逃がすという禁制御法度、出女を請け負ったのは蓬莱屋の切り札、仙造だ。三人のゆくてに苦難が待つ。目を血走らせた敵が待つ。予想しえない結末が待つ。活劇、人情、志水辰夫に酔う三篇。
  • 身代わり姫 お世継ぎ始末
    -
    稲川藩五万石の江戸家老・吉野新兵衛の次男・平左は、ある日父親から恐るべき秘密を打ち明けられた。同い年で、幼い頃から遊び相手を務めてきた藩主の行正は既に病没しており、双子の姉・雪姫が男装で行正の身代わりとなっているというのだ。しかも、行正は幕府書院番頭の娘を娶ることになっており、それは将軍家からの推挙のため断ることができない話だった。秘密を知られぬように跡継ぎをなすため、輿入れしてくる奥方と閨を共にするという重大な役目を仰せつかった平左。年増美人の藤乃に性の手ほどきを受け、奥方となった千代やその侍女、行儀見習いの町娘など、美女たちにあり余る淫気をぶつけていくのだが…。傑作長編時代小説。
  • 蜜欲秘書課長 ビジネス官能成功ノウハウ長編
    -
    1巻660円 (税込)
    楠木雅人45歳。無尽蔵の性欲と巨大な一物の持ち主で、総社員数1万1000人を誇る建設業大手の本社秘書課長。 家では、女ばかり五人の子どもと奥さんに囲まれ肩身の狭い思いをしているが、会社では性欲を武器に、着々と地歩を固めていた。 本社の美人受付嬢をたらしこみ、大株主になっている銀行の副頭取の奥方を口説き落とす。 豊乳の若い女子社員を味方につけ、やりての熟女支社長をものにする。 楠木の野望はとどまることを知らず、専務の姪を手なずけ、社長が囲う愛人にまで触手を伸ばす。 楠木はいったいどこに向かっているのか……。
  • 雅な日本語
    3.0
    刊行以来、上流風ことばの密かなバイブルとなっている『お嬢さまことば速修講座』から十余年、 ついに、さらに上流、貴人風ことばを愉しみたいあなたのための本ができました。 『お嬢さまことば速修講座』の第十五条「御所ことばを楽しむの術」で垣間見た、あのみやびなことばの世界の御簾がいま上げられます。 本書でご紹介する「みやびなことば」とは、室町初期に京都御所内で生まれた女房詞、いわゆる御所ことばで、のちに、江戸時代の大名たちの奥方、そして、明治に入り良家の子女のことばへと、少しずつ形を変えながら、京都を中心に一般の間にも広がっていった、いわば元祖「お嬢さまことば」です。 一部を除き、すぐさま真似して明日から役立つ、というものではありませんが、そのことばに込められたみやびな精神は、必ずやあなたの生活をみやびで美しいものに変えてくれることでしょう。 それでは、ゆるゆるとお始めなしゃりませ。 (本書は2006/12/30に小社より刊行された書籍を電子化したものです)
  • ロザリンドの肖像
    完結
    -
    『ロザリンドの肖像』ニューヨーカーの学生エドワードは、ある日、伯父の遺産としてロンドンの人里離れた山中にある古城を受け継ぐ。その昔、ランドシァー伯爵が奥方ロザリンドのために建てたとされるその城は、華麗な細工が施され芸術品のごとく美しかった。城にはかつての女主人・ロザリンドにまつわる開かずの間が存在した。エドワードは城の管理人・サラが止めるのも気にとめず部屋の扉を開く。部屋には高貴で美しい女性の見事な肖像が掛けられていた。『ランドルフの花嫁』社交界に憧れる野心家の少女クローディア。ある日、上流階級の夫人から精神衰弱で幻覚を見るという青年・ランドルフの話し相手を頼まれる。彼の見る幻覚は死んだ婚約者レジーナのものでクローディアにそっくりな少女だったという。少しあやしげな話だったが、写真に写る美貌の青年ランドルフの容姿はクローディアの心を動かすには十分だった。普段の夏より面白い経験ができそう、と湖の畔のウェアハウザーの館に足を踏み入れるのだった。華麗な古城や白亜の館を舞台に不思議なできごとが起こる、豪華な読み切りの2本立て。おとぎ話のような美しさで迫る画面が、あなたを物語世界へと誘いこむ!

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