国内小説 - 新潮社の検索結果

  • 脇役探偵は見逃さない(新潮文庫)

    脇役探偵は見逃さない(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.3
    1巻693円 (税込)
    出番はちょっぴり、名前もない。そんな「ちょい役」ばかりを演じる俳優・左右田始(そうだはじめ)。現場では寡黙に過ごすことを信条とする彼だったが、謎めいたトラブルに見舞われ、奔走する羽目に。撮影現場で消えたエクレア、オーディションで入れ替わった子役、映画の完成披露試写会で主演が逃亡!? 華やかなエンタメ業界で、地味な役者の推理が冴えるお仕事ミステリー。『左右田に悪役は似合わない』改題。(解説・吉田大助)
  • わしの眼は十年先が見える―大原孫三郎の生涯―

    わしの眼は十年先が見える―大原孫三郎の生涯―

    小説・文芸
    3.9
    1巻781円 (税込)
    下駄と靴と片足ずつ履いて――その男は二筋の道を同時に歩んだ。地方の一紡績会社を有数の大企業に伸長させた経営者の道と、社会から得た財はすべて社会に返す、という信念の道。あの治安維持法の時世に社会思想の研究機関を設立、倉敷に東洋一を目指す総合病院、世界に誇る美の殿堂を建て……。ひるむことを知らず夢を見続けた男の、人間形成の跡を辿り反抗の生涯を描き出す雄編。
  • 忘れられたワルツ

    忘れられたワルツ

    小説・文芸
    3.6
    1巻1,144円 (税込)
    恋愛とは雑用である。不要でなく雑用である。忙しいときに限ってオトコというものが現れる(「恋愛雑用論」)。ピアノを弾く姉、テレビに出る母、未知の言語を学ぶ父。何もないのは私だけ。あの発作が起きるまでは(「忘れられたワルツ」)。想像力の突端から、震災後を生きる者たちの不安/不穏を描き出す、絲山文学の極北七篇。
  • 渡された場面

    渡された場面

    小説・文芸
    4.0
    1巻781円 (税込)
    四国の県警捜査一課長香春(かわら)銀作は、文芸雑誌の同人誌評に引用された小説の一場面に目をとめた。九州在住の下坂一夫が書いたというその描写は、香春が担当している“未亡人強盗強姦殺人事件”の被害者宅付近の様子と酷似しすぎていたのだ。再捜査により、九州の旅館女中の失踪事件と結びついたとき、予期せぬ真相が浮び上がる――中央文壇志向の青年の盗作した小説が鍵となる推理長編。
  • わたしがいなかった街で

    わたしがいなかった街で

    小説・文芸
    3.7
    1巻605円 (税込)
    離婚して1年、夫と暮らしていたマンションから引っ越した36歳の砂羽。昼は契約社員として働く砂羽は、夜毎、戦争や紛争のドキュメンタリーを見続ける。凄惨な映像の中で、怯え、逃げ惑う人々。何故そこにいるのが、わたしではなくて彼らなのか。サラエヴォで、大阪、広島、東京で、わたしは誰かが生きた場所を生きている――。生の確かさと不可思議さを描き、世界の希望に到達する傑作。
  • 私が語りはじめた彼は(新潮文庫)

    私が語りはじめた彼は(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.6
    1巻693円 (税込)
    私は、彼の何を知っているというのか? 彼は私に何を求めていたのだろう? 大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘――それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか……。「私」は、彼の中に何を見ていたのか。迷える男女の人恋しい孤独をみつめて、恋愛関係、家族関係の危うさをあぶりだす、著者会心の連作長編。(解説・金原瑞人)
  • わたしが・棄てた・女(新潮文庫)

    わたしが・棄てた・女(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.7
    1巻693円 (税込)
    太平洋戦争に敗れて3年、吉岡努は、どんな女でも構わないという暗い欲望のままに森田ミツと出会い、甘い言葉を囁き騙し、そしてゴミ屑のように棄てた――。吉岡が小狡く社会を生き抜く一方、ミツの人生は転落の一途を辿る。だがミツはひたむきに吉岡を信じ、想い続け、自らが最大の試練に直面してもなお、澄みきった心で悲しみにくれる人に手を差し伸べる。究極の愛を描ききった不朽の名作。(解説・小川洋子)
  • 私たちが好きだったこと

    私たちが好きだったこと

    小説・文芸
    3.8
    1巻880円 (税込)
    工業デザイナーを目ざす私、昆虫に魅入られた写真家のロバ、不安神経症を乗り越え、医者を志す愛子、美容師として活躍する曜子。偶然一つのマンションで暮らすことになった四人は、共に夢を語り、励ましあい、二組の愛が生まれる。しかし、互いの幸せを願う優しい心根が苦しさの種をまき、エゴを捨てて得た究極の愛が貌を変えていく……。無償の青春を描く長編小説。
  • わたしたちが泥棒になった理由(新潮文庫)

    わたしたちが泥棒になった理由(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.5
    1巻693円 (税込)
    優しいおばあちゃんはなぜマジメな小学生を誘拐したのか(「おばあちゃんの旅」)。ネット通販の倉庫で働いていた双子の姉妹が恐ろしいトラブルに巻き込まれて(表題作)。バーで出会ったふたりの男。やがて明らかになる《白猫消失事件》の真相(「空を飛んだ猫」)。ごく普通の男女が人生でたった一度だけ起こした犯罪。その“切ない動機”とは。鋭い切れ味&人間ドラマ。名手が描く6つのミステリ。(解説・どくさいスイッチ企画)
  • わたしたちに翼はいらない

    わたしたちに翼はいらない

    小説・文芸
    3.6
    1巻1,815円 (税込)
    同じ地方都市に生まれ育ち現在もそこに暮らしている3人。4歳の娘を育てるシングルマザー、朱音。朱音と同じ保育園に娘を預ける専業主婦、莉子。マンション管理会社勤務の独身、園田。いじめ、モラハラ夫、母親の支配。心の傷は恨みとなり、やがて……。「生きる」ために必要な救済と再生をもたらすまでのサスペンス。
  • 私と踊って

    私と踊って

    小説・文芸
    4.0
    1巻693円 (税込)
    パーティ会場でぽつんとしていた私に、不思議な目をした少女が突然声をかける。いつのまにか彼女に手をひかれ、私は光の中で飛び跳ねていた。孤独だけれど、独りじゃないわ。たとえ世界が終わろうと、ずっと私を見ていてくれる? ――稀代の舞踏家ピナ・バウシュをモチーフにした表題作ほか、ミステリからSF、ショートショート、ホラーまで、彩り豊かに味わい異なる19編の万華鏡。
  • 私と、妻と、妻の犬

    私と、妻と、妻の犬

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,672円 (税込)
    火宅と化したわが家を救ってくれたのは、「彼女」の眼差しだった。妻との間に生じ始めた亀裂、仕事で出会った女性との心ときめく逢瀬、やがて迎えた家庭の崩壊。その中で二匹の犬との言葉を超えた交情が得難い安らぎをもたらす。だが、別離の時が訪れて……初老を迎えた男の心の危機を繊細に、赤裸々に描き切った哀感極まる私小説。
  • 私の馬

    私の馬

    小説・文芸
    3.5
    1巻1,870円 (税込)
    「ストラーダ、一緒に逃げよう」。共に駆けるだけで、目と目を合わせるだけで、私たちはわかり合える。造船所で働く事務員、瀬戸口優子は一頭の元競走馬と運命の出会いを果たす。情熱も金も、持てるすべてを「彼」に注ぎ込んだ優子が行きついた奈落とは? 言葉があふれる世界で、言葉のない愛を生きる。圧倒的長編小説!
  • 私の恋人(新潮文庫)

    私の恋人(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.7
    1巻440円 (税込)
    一人目は恐るべき正確さで世界の未来図を洞窟の壁に刻んだクロマニョン人。二人目は大戦中、収容所で絶命したユダヤ人。いずれも理想の女性を胸に描きつつ34年で終えた生を引き継いで、平成日本を生きる三人目の私、井上由祐は35歳を過ぎた今、美貌のキャロライン・ホプキンスに出会う。この女が愛おしい私の恋人なのだろうか。10万年の時空を超えて動き出す空前の恋物語。三島賞受賞作。
  • 私のせいではありません

    私のせいではありません

    小説・文芸
    3.5
    1巻1,870円 (税込)
    美大の同級生だった陽向、瑠璃、未緒、乙羽。四人展を開催するくらい仲が良かったが、卒業後に現れた男の存在が関係を歪ませる。久しぶりの再会の場となった瑠璃の結婚式で明かされた、六年前に大学で起きた事件の真相とその罪とは。ギャラリーストーカー、セクハラ、アカハラなど、美術業界の闇とタブーを炙り出す衝撃作。
  • 私のなかの彼女

    私のなかの彼女

    小説・文芸
    4.0
    1巻693円 (税込)
    「男と張り合おうとするな」醜女と呼ばれながら、物書きを志した祖母の言葉の意味は何だったのだろう。心に芽生えた書きたいという衝動を和歌が追い始めたとき、仙太郎の妻になり夫を支える穏やかな未来図は、いびつに形を変えた。母の呪詛、恋人の抑圧、仕事の壁。それでも切実に求めているのだ、大切な何かを。全てに抗いもがきながら、自分の道へ踏み出してゆく、新しい私の物語。
  • 私の裸(新潮文庫)

    私の裸(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.7
    1巻572円 (税込)
    女は皆、平和を装っているだけ。ライターの天音は、妻としても職業人としても自己不全感を抱いていた。ある日、友人の紹介で俳優の朔也と出会う。人とは違う肉体を生かして役者になった朔也を取材するうち、彼の周りの女性たちが変貌した瞬間を知る。いい子の呪いに苦しむ鈴美、男性経験のない冬美恵、朔也の妻・理都子、そして天音自身も――。未知の私が現れる5編。『幸福なハダカ』改題。(解説・寺地はるな)
  • 私の文学漂流

    私の文学漂流

    小説・文芸
    -
    1巻550円 (税込)
    結核に苦しみながら読書に熱中した少年時代。川端康成、梶井基次郎に心酔し、三島由紀夫らを訪ねた大学文芸部の頃。大学を中退して結婚、生活に追われつつも、小説へのいちずな情熱を貫いた同人誌時代。そして四度の芥川賞落選……。逆境を乗り越えて太宰治賞を受賞し、次いで名作『戦艦武蔵』が生まれるまでの軌跡を率直に綴り、一人の作家の誕生を描く自伝。初期短篇「死体」「青い骨」「貝殻」3作併録。
  • 私は忘れない

    私は忘れない

    小説・文芸
    4.0
    1巻660円 (税込)
    日本のめざましい経済成長の陰に、電信電話もなく台風の被害も報道されない僻地。海の荒れる時は定期便の船さえ近づけない閉ざされた南の離島、黒島。スターの座を夢みながらチャンスを逃した門万里子は単身黒島へ旅立ち、自然との闘いの中でたくましく運命を切り開く人々の純朴な姿に心を打たれる――。明るい筆致で、厳しい日常生活の中に人間らしさの恢復を試みた問題作。
  • 笑う月(新潮文庫)

    笑う月(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.7
    1巻737円 (税込)
    笑う月が追いかけてくる。直径1メートル半ほどの、オレンジ色の満月が、ただふわふわと追いかけてくる。夢のなかで周期的に訪れるこの笑う月は、ぼくにとって恐怖の極限のイメージなのだ――。交錯するユーモアとイロニー、鋭い洞察。夢という〈意識下でつづっている創作ノート〉は、安部文学生成の秘密を明かしてくれる。表題作ほか著者が生け捕りにした夢のスナップショット全17編。
  • 笑うな(新潮文庫)

    笑うな(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.8
    1巻737円 (税込)
    タイム・マシンを発明して、直前に起った出来事を眺めるというユニークな発想の『笑うな』。夫の目前で妻を強姦する制服警官のニューロイックな心理『傷ついたのは誰の心』。空飛ぶ円盤と遭遇したSF作家の狼狽ぶりをシニカルに捉えた『ベムたちの消えた夜』。ほかに『赤いライオン』『猫と真珠湾』『血みどろウサギ』など、スラップスティックでブラックな味のショート・ショート34編。
  • 笑う森

    笑う森

    小説・文芸
    4.4
    1巻2,420円 (税込)
    原生林で5歳のASD児が行方不明になった。1週間後無事に保護されるが「クマさんが助けてくれた」と語るのみで全容を把握できない。バッシングに遭う母のため義弟が懸命に調査し、4人の男女と一緒にいたことは判明するが空白の時間は完全に埋まらない。森での邂逅が導く未来とは。希望と再生に溢れた荻原ワールド真骨頂。
  • 藁の王

    藁の王

    小説・文芸
    3.5
    1巻1,980円 (税込)
    小説家としてデビューしたが著書は一冊だけ、しかも絶版。そんな私が巨大私立大学で創作を教えることになった。だが自身の執筆は行き詰まり、教え子たちも苦悩し隘路へとはまり込んでいく。なぜ私たちは小説を志すのか――自身の経験を元に、文学の迷宮、小説の樹海を彷徨う人々を描いた表題作を初めとした渾身の作品集。
  • 我は景祐―幕末仙台流星伝―(新潮文庫)

    我は景祐―幕末仙台流星伝―(新潮文庫)

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,100円 (税込)
    仙台藩にもおぬしのような切れ者がいるとはな――。桂小五郎にそう言わしめた若き藩士・若生文十郎景祐。六尺の長身に柔和な瞳、豪胆でいて細心な気質は自藩を真摯に憂えていた。鳥羽伏見の戦いの後、朝敵・会津藩追討を命じられた仙台藩は窮地に。会津進攻を唱える世良修蔵殺害を機に藩士たちは奥羽越列藩同盟を導き、戊辰戦争へとひた走ってゆく。幕末の新たな英雄を描く感涙の時代長編。(解説・安部龍太郎)
  • われもまた天に

    われもまた天に

    小説・文芸
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    インフルエンザの流行下、幾度目かの入院。雛の節句にあった厄災の記憶。改元の初夏、山で危ない道を渡った若かりし日が甦る。梅雨さなか、次兄の訃報に去来する亡き母と父。そして術後の30年前と同じく並木路をめぐった数日後、またも病院のベッドにいた。未完の「遺稿」収録。現代日本文学をはるかに照らす作家、最後の小説集。
  • われらの狂気を生き延びる道を教えよ

    われらの狂気を生き延びる道を教えよ

    小説・文芸
    3.8
    1巻880円 (税込)
    外部からおそいかかる時代の狂気、あるいは、自分の内部から暗い過去との血のつながりにおいて、自分ひとりの存在に根ざしてあらわれてくる狂気にとらわれながら、核時代を生き延びる人間の絶望感とそこからの解放の道を、豊かな詩的感覚と想像力で構築する。『万延元年のフットボール』から『洪水はわが魂に及び』への橋わたしをなす、ひとつながりの充実した作品群である。
  • われらの時代

    われらの時代

    小説・文芸
    3.8
    1巻693円 (税込)
    快楽と不能の無限の繰返しから抜け出て、幼年時代の黄金の象徴だった天皇の現在の姿に手榴弾を投げつけ爆破しようとする少年。遍在する自殺の機会に見張られながら、自殺する勇気もなく生きてゆかざるをえない“われらの時代”。いまだ誰も捉えられずにいた戦後世代の欲望をさらけ出し、性を媒介に現代青年の行きづまりを解剖して、著者の新たな文学的冒険の出発となった長編小説。
  • ワンダフル・ワールド(新潮文庫)

    ワンダフル・ワールド(新潮文庫)

    小説・文芸
    3.2
    1巻506円 (税込)
    アロマオイルを纏(まと)った肌をぶつけ合い、のぼり立つ匂い。調香師との情事は、私に長い愛人生活を終わらせる予感を抱かせた。あの光景を目にするまでは――(「アンビバレンス」)。年上の人妻経営者に持ちかけられた三か月間の恋人契約。俺に抱かれ、女の喜びを感じると話していた彼女は、なぜ突然いなくなったのだろう(「バタフライ」)。記憶と熱を一瞬で呼び覚ます特別な香り。五編の恋愛小説集。
  • ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)

    ワン・モア・ヌーク(新潮文庫)

    小説・文芸
    4.1
    1巻990円 (税込)
    「核の穴は、あなた方をもう一度、特別な存在にしてくれる」。原爆テロを予告する一本の動画が日本を大混乱に陥れた。爆発は3月11日午前零時。福島第一原発事故への繋がりを示唆するメッセージの、その真意を政府は見抜けない。だが科学者と刑事の執念は、互いを欺きながら“正義の瞬間”に向けて疾走するテロリスト二人の歪んだ理想を捉えていた――。戒厳令の東京、110時間のサスペンス。
  • ワーキングガール・ウォーズ

    ワーキングガール・ウォーズ

    小説・文芸
    3.6
    1巻616円 (税込)
    37歳女性、入社15年目、独身バツなし。ついでに恋人・人望ともにナシ。……ですが、何か問題でも? 無能な上司や、使えない部下への鬱憤を抱え、今日もお疲れモード。有名企業の女性係長といったって、陰では「お局」呼ばわりで、都合のいいときだけ「ベテラン」だなんて、やってられるか。どんなに強く見えたとしても、たまには愚痴も聞いてほしいし、恋愛だって諦めるにはまだ早い――働く女の本音と弱音を描く本格「負け犬」小説!
  • ヴァンサンカンまでに

    ヴァンサンカンまでに

    小説・文芸
    3.6
    1巻583円 (税込)
    アパレルメーカーに勤める仲江翠は入社一年目。そつなく仕事をこなしていたが、彼女には秘密があった。仕入れ部の課長と不倫恋愛していたのだ。さらに同期の男性とも恋人として付き合い、ゲームのような恋愛を続けた。ところが、同僚女性が上司と無理心中する事件が発生。二人の一途さを理解できない翠だったが、やがて彼女にもつらい出来事が舞い込む。本当の愛に気付くまでの物語。
  • ヴァージニア

    ヴァージニア

    小説・文芸
    3.9
    1巻572円 (税込)
    ボーイフレンドたちに自己の肉体を与え続ける女子学生、ヴァージニアの奇妙な孤独感を描いた表題作。死の床で、愛と生の妄執にとらわれる歯科医の、鬼気迫る意識を掘り下げた『長い夢路』。婚約者の死霊との愛の交歓を、エロティカルな幻想の中に捉えた『霊魂』。――荒涼たる死と性の深淵、超現実的な愛と夢想の世界を、明晰な知性と、ロマネスクな筆致に托した秀作三編を収録。
  • 明治元年の逆賊―池波正太郎幕末作品集―(新潮文庫)
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    明治元年の逆賊―池波正太郎幕末作品集―(新潮文庫)

    小説・文芸
    -
    1巻693円 (税込)
    幕末に近代日本の礎を築いた幕臣、小栗忠順(ただまさ)。井伊直弼に見出され、遣米使節として米国の先進性を目の当たりにした「負けぎらい」の俊才は、横須賀製鉄所の建設や陸海軍の充実、幕府財政の管理に辣腕を振るう。しかし維新の渦にのみこまれ、やがて「逆賊」として悲劇の運命を辿り――小栗ほか河井継之助(つぐのすけ)、松平容保(かたもり)、新選組や彰義隊など、熱き信念を貫いた男たちの葛藤と激闘を描く幕末作品集。(解説・木村行伸)
  • カーテンコール(新潮文庫)
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    カーテンコール(新潮文庫)

    小説・文芸
    -
    1巻693円 (税込)
    時をかけて来たのかい――おれは少女に訊ねた。唯野教授や富豪刑事、パプリカら筒井作品のオールスターキャストが集結した「プレイバック」。森の中の不思議な居酒屋で、むかし通っていた銀座の店の女性と再会する「お時さん」。謎の集団から町を護るために、商店街で銃を構える老人たちを描いた「武装市民」など掌編25編。懐かしく、甘美で、悲しく、胸に迫り、ドタバタで、愛おしい、豊穣無比な宝箱。(解説・川上弘美)
  • 方舟を燃やす(新潮文庫)
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    方舟を燃やす(新潮文庫)

    小説・文芸
    -
    1巻1,045円 (税込)
    何がただしいのかわからなくても、ただ生きるために、私たちは信じたい現実を信じる――。幼いころに母親を亡くした飛馬は、原因が自分にあると思い込みながら大人になる。家庭の幸福のため不三子は自然食に傾倒するが、家族の心は離れていく。それでも私たちが間違っていたとは思えない。震災、テロ、パンデミック。不確かな時代に信じることの意味を問う、吉川英治文学賞を受賞した傑作長編。
  • おばちゃんに言うてみ?(新潮文庫)
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    おばちゃんに言うてみ?(新潮文庫)

    小説・文芸
    -
    1巻693円 (税込)
    なあ、そこのあんた。何か辛いことあったん? なんか悩んでることあんなら、おばちゃんに言うてみるか?――異常に馴れ馴れしく、一体誰が着るんだというヒョウ柄の服を好む岸和田在住の小畑としザ・大阪のおばちゃん。飴ちゃんだって当然持っている。ズケズケと心の傷に踏み込む彼女のお節介は、徐々に人の心を温かく包み込み、生き抜く勇気を与えていく。人情味溢れる感涙の大阪物語。(解説・秋吉久美子)
  • 歯ごたえと喉ごし
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    歯ごたえと喉ごし

    小説・文芸
    -
    1巻2,200円 (税込)
    川端賞受賞の鉄道小説から始まる、つるつる読める出汁の効いた連作小説。渋谷から湘南新宿ラインで北上し宇都宮を目指すはずが、うっかり逆方向に乗ってしまったなつめ。まあいいか、急ぐ旅でもなし……「反対方向行き」が始発の成り行き任せの旅は、主人公を乗り継ぎいつしか台南でうどん作りの極意を知り、奥会津の温泉ではドリフのあの名曲が流れる。人生の相互乗り入れを軽妙に描く小説集。
  • 海へ出でよ―神戸を拓いた海賊たち―
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    海へ出でよ―神戸を拓いた海賊たち―

    小説・文芸
    -
    1巻2,200円 (税込)
    男は愛し、女は信じた――。これは、海賊の末裔たちが紡ぐ物語。《神戸開港160年》時は幕末。摂州三田藩にある商家の次男・理有の胸を、夷狄の艦隊が襲来したという噂が騒がせる。三田の男たちは、かつて村上水軍を破った日本一の海賊・九鬼一族の末裔なのだ。今こそ海に出るべきと山を飛び出した少年たちを、時代の波が飲み込んでいく……。神戸港誕生までの軌跡を描く歴史ロマン。

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