私の馬

私の馬

1,870円 (税込)

9pt

「ストラーダ、一緒に逃げよう」。共に駆けるだけで、目と目を合わせるだけで、私たちはわかり合える。造船所で働く事務員、瀬戸口優子は一頭の元競走馬と運命の出会いを果たす。情熱も金も、持てるすべてを「彼」に注ぎ込んだ優子が行きついた奈落とは? 言葉があふれる世界で、言葉のない愛を生きる。圧倒的長編小説!

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私の馬 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    これが正しい狂気と呼べるのだろう。
    作中、印象的な擬音が繰り返されるのだが、最初は陶酔の美しい音だったのに、回を追うごとに呪わしい凶事を表すひびわれた音に変わっていくのが上手い。馬だけに。
    畜生は畜生だと言い切るにはあまりに馬という生き物は美しすぎると怯えさせられる良い作品だった。私はこれかなり好き

    0
    2025年10月09日

    Posted by ブクログ

    川村元気の小説を読むのは初めてでしたが、最後まで緊張感を保ち続ける一級のクライムサスペンスでありながら、本質的な(ディス)コミュニケーションの話でもあって、なかなか侮れない悲喜劇だった。ハードルは高そうですが、『百花』に続く自らによる映画化にも期待したい。

    0
    2025年02月15日

    Posted by ブクログ

    一つに執着することのリスクと歓喜を教えてくれる小説。

    馬に惹かれる気持ちがとても間近に感じる不思議な小説でした。
    馬って昔から人と過ごしていた歴史があるからこそ。
    馬に魅力を感じるのかも知れませんね。

    所有力が悪い方向に向いた結果がこの小説の伝えたいことなのでしょうか。
    読む価値はある小説でした

    0
    2024年12月24日

    Posted by ブクログ

    200頁にも満たない本書。あっという間に駆け抜けた。関わる人物は彼女をどう見ていたのだろう。愛馬は彼女をどう見ていたのだろう。

    0
    2024年09月30日

    Posted by ブクログ

    人が何かに魅了される様子をこれでもかというくらいに鮮明に描いた作品。

    ページを捲る手が止まらず、狂気にドキドキとさせられました。

    0
    2025年08月13日

    Posted by ブクログ


    あの瞬間、私はあなたに惹かれた
    その代償は、一億円の横領…

    造船所で働く彼女は、俯き加減で、目立たず、静かに生きてきた。あの国道で、彼を見かけ、目が合った瞬間に世界は変わった…

    ゴクロウサン、、、金庫の暗証番号、、、
    時代を感じつつ、あの日あの時から、沼にハマっていった…

    0
    2025年03月29日

    Posted by ブクログ

    小さい頃、母はよく姉と私を牧場に連れて行ってくれた。

    やぎやうさぎににんじんをあげたり、羊の毛をもふもふして癒されていた。
    バター作り体験をしたり、牧場でしか楽しめないことをたくさんさせてくれた。

    その中で母が一番好きだったのは、
    サラブレッドを見にいくことだった。

    サラブレッドは、競馬によく

    0
    2025年03月05日

    Posted by ブクログ

    まさに私の馬。
    勤めている会社の組合のお金に手をつけて馬を飼う。さらに騎乗する人のウェア。馬とお揃いのバッグ。
    会社にバレないか、と読者もドキドキしながら読み進む。一方で「私の馬」とのコミュニケーションに惹かれる。
    しかし…もちろん危ない方向に動いていくわけで、その切迫感と、馬との優しいコミュニケー

    0
    2025年02月06日

    Posted by ブクログ

    相手との信頼関係は、所詮独りよがりなのか。
    読み進めていくほどに胸が苦しくなる。

    平凡すぎる日々を淡々とこなすことだけを課された日常にずっと耐えて来た主人公が、横領という犯罪に手を染めていく過程は同情する部分もあり。

    報われない結末ではあるが、妙にすっきりした納得の読後感。

    0
    2025年01月06日

    Posted by ブクログ

    うーん。
    終始おもしろそうではあった。
    想像は超えてこない。
    散りばめられたピースが少ないから、全部余裕で回収しきれちゃってグダったか。

    0
    2025年01月05日

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