国内文学作品一覧

  • ミドリガメ症候群
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    1巻660円 (税込)
    比喩、ギャグ、アイロニー、そして一行完結の物語が散りばめられた不思議の国の短編集。西洋便器の蓋みたいな亀にしか話せない主人公と、類義語でしか話せない女性カウンセラーがセッションする「ミドリガメ症候群」。TV画面の中に世界を見る青年と、空を見ないためにパラソルを差す恋人とのささやかなラヴストーリー「モニター」。人、蛙、ダッチワイフ、霊などがボケまくるスラップスティック「ドーナッツ沼の黙示録」。読者はバーチャルと違和感が楽しい、スリリングな異世界へと招かれる。その時、あけられているのは、亀の蓋か、モニターの窓か、ドーナッツの穴か……。
  • Turn! Turn! Turn!
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    1巻1,650円 (税込)
    直木賞作家の最新エッセイ集。いつかは自分だけの一文に出会える。まずは求めよ。話はそれからだ。 小説と旅は似ている。物語を突き動かすのは葛藤だが、旅だってそうだ。私たちは、自分では処理もできなければ理解もできない衝動に突き動かされて最初の一文、もしくは最初の一歩を踏み出す。魂に抱えこんだ葛藤をどうにかなだめるために。小説と旅がこれからの私を定義していく。今回はその手始めだ。(本文より) 【目次】 1 転機はふいに霧の中から。台湾への旅がはじまりだ! 2 猫と始めた新しい暮らし第二の人生はここから。 3 子どもたちを育んだ町から新天地へ旅立ちのとき。 4 懐かしさと諦観とままならぬ世にも浮かぶ瀬あり。 5 酒なくて何がわが人生ぞプリミティブな酒に酔う日々。 あとがき 【著者】 東山彰良 1968年台湾生まれ。福岡市在住。2002年に第1回「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞を受賞し、翌年『逃亡作法 TURD ON THE RUN』でデビュー。『路傍』で第11回大藪春彦賞、『流』で第153回直木三十五賞、『罪の終わり』で第11回中央公論文芸賞、『僕が殺した人と僕を殺した人』で織田作之助賞、読売文学賞、渡辺淳一文学賞を受賞。そのほか『どの口が愛を語るんだ』『怪物』など。
  • 月面文字翻刻一例
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    1巻1,760円 (税込)
    いま最も注目される歌人・作家、川野芽生、待望の初掌編集。 誰もが探していたのに見つからなかったお話たちが、こうして本に育っていたのをみつけたのは、あなた。──円城塔 第65回現代歌人協会賞を受賞した歌集『Lilith』など、そのみずみずしい才能でいま最も注目される歌人・作家、川野芽生。 『無垢なる花たちのためのユートピア』以前の初期作品を中心に、「ねむらない樹」川野芽生特集で話題となった「蟲科病院」、書き下ろしの「天屍節」など全51編を収録した待望の初掌編集。 【目次】 Ⅰ 月面文字翻刻一例 月面文字翻刻一例 月の鱗粉 水死 月の夜に 闇の夜に 廃世 月よりもやすらかに 闇の夜に貴方は やわらかい兄 遠き庭より Ⅱ 眠られぬ夜と昼のための物語 不寝番 みどりの狼 陽宮 シメール、帰還兵 上陸 鳥と男と 棲まうもの 塔 黄金の鬣 火とカサンドラ Ⅲ 本盗人 本盗人 花兵 水墓 多情 砂の両手 ものがたりたちの森 女の子たちは工場を出て 薔薇の治世とその再来 いつかゆく水辺へ 星々の沈黙 やまなみ 雑草のように 楽園より 人形遣い 水宴 Ⅳ 桜前線異状なし ごっこ遊び 雑踏の中で 抽斗 砂味 雨の降る場所 柘榴石の夜に 夢のなかで 夏より夏 夏の雨降る 昼の交錯 眠りの地上階 逃亡 さよなら鳥たち 桜前線異状なし Ⅴ 蟲科病院 天屍節 蟲科病院 【著者】 川野芽生 1991年神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科在籍中。2017年、「海神虜囚抄」(間際眠子名義)で第3回創元ファンタジイ新人賞の最終候補に選出される。2018年、「Lilith」30首で第29回歌壇賞を受賞し、2020年に第一歌集『Lilith』(書肆侃侃房)を上梓。同書は2021年に第65回現代歌人協会賞を受賞。2022年、短篇集『無垢なる花たちのためのユートピア』(東京創元社)を刊行した。
  • 決定版 二葉亭四迷全集
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    言文一致体の『浮雲』を発表し、日本近代小説の先駆けとなった二葉亭四迷。小説から随筆までを一冊に収録した二葉亭四迷全集の決定版です。 ■目次 浮雲 エスペラントの話 嫉妬する夫の手記 小説総論 旅日記 平凡 未亡人と人道問題 椋のミハイロ 遺言状・遺族善後策 余が言文一致の由来 予が半生の懺悔 余が翻訳の標準 露都雑記 私は懐疑派だ あいびき(ツルゲーネフ) 四日間(ガールシン)
  • 決定版 北大路魯山人全集
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    美食家・料理家・陶芸家・書道家など様々な分野で活躍した北大路魯山人。初期から晩年までの約200作品を収録した北大路魯山人全集の決定版です。 ■目次 【食】 明石鯛に優る朝鮮の鯛 味を知るもの鮮し 甘鯛の姿焼き アメリカの牛豚 鮎の食い方 鮎の試食時代 鮎の名所 鮎ははらわた 鮎を食う 洗いづくりの美味さ 洗いづくりの世界 鮑の水貝 鮑の宿借り作り 鮟鱇一夕話 生き烏賊白味噌漬け いなせな縞の初鰹 猪の味 インチキ鮎 薄口醤油 鰻の話 美味い豆腐の話 海にふぐ山にわらび 海の青と空の青 梅にうぐいす 欧米料理と日本 お米の話 お茶漬けの味 衰えてきた日本料理は救わねばならぬ 化学調味料 夏日小味 数の子は音を食うもの 家畜食に甘んずる多くの人々 家庭料理の話 カンナとオンナ 胡瓜 狂言『食道楽』 京都のごりの茶漬け くちこ 車蝦の茶漬け 高野豆腐 弦斎の鮎 小ざかな干物の味 個性 琥珀揚げ 昆布とろ 昆布とろの吸い物 西園寺公の食道楽 材料か料理か 残肴の処理 三州仕立て小蕪汁 山椒 山椒魚 椎茸の話 塩昆布の茶漬け 塩鮭・塩鱒の茶漬け 「春夏秋冬 料理王国」序にかえて 序に代えて 知らずや肝の美味 尋常一様 すき焼きと鴨料理―洋食雑感― 世界の「料理王逝く」ということから 雑煮 沢庵 筍の美味さは第一席 だしの取り方 田螺 探訪深泥池(みどろがいけ)の蓴菜(じゅんさい) 茶碗蒸し てんぷらの茶漬け デンマークのビール 東京で自慢の鮑 納豆の茶漬け 鍋料理の話 伝不習乎 握り寿司の名人 日本芥子 日本料理の基礎観念 日本料理の要点―新雇いの料理人を前にして― 人間が家畜食 海苔の茶漬け 白菜のスープ煮 鱧・穴子・鰻の茶漬け ハワイの食用蛙 蝦蟇を食べた話 美食多産期の腹構え 美食と人生 美食七十年の体験 一癖あるどじょう 美味放談 美味論語 河豚食わぬ非常識 河豚のこと 河豚は毒魚か 筆にも口にもつくす フランス料理について 不老長寿の秘訣 鮪の茶漬け 鮪を食う話 味覚の美と芸術の美 味覚馬鹿 道は次第に狭し 持ち味を生かす 湯豆腐のやり方 夜寒に火を囲んで懐しい雑炊 洛北深泥池の蓴菜 料理一夕話 料理芝居 料理する心 料理と器物 料理と食器 料理人を募る 料理の第一歩 料理の秘訣 料理の妙味 料理は道理を料るもの 料理メモ 料理も創作である 若鮎について 若鮎の気品を食う 若鮎の塩焼き 若狭春鯖のなれずし 私の料理ばなし 【陶】 愛陶語録 織部という陶器 窯を築いて知り得たこと 河井寛次郎近作展の感想 河井寛次郎氏の個展を観る 近作鉢の会に一言 芸美革新 乾山の陶器 古唐津 古器観道楽 古九谷観 古染付の絵付及び模様 古陶磁の価値 志野焼の価値 食器は料理のきもの 素人製陶本窯を築くべからず 瀬戸黒の話 瀬戸・美濃瀬戸発掘雑感 陶器鑑賞について 陶器個展に観る各作家の味 陶芸家を志す者のために 陶磁印六顆を紹介する なぜ作陶を志したか 日本のやきもの 備前焼 「明の古染付」観 余が近業として陶磁器製作を試みる所以 魯山人作陶百影 序 魯山人家蔵百選 序 私の作陶体験は先人をかく観る 私の陶器製作について 【書】 一茶の書 遠州の墨蹟 覚々斎原叟の書 鑑賞力なくして習字する勿れ 現代能書批評 芸術的な書と非芸術的な書 習書要訣 春屋の書について 書道習学の道 書道と茶道 書道を誤らせる書道奨励会 高橋箒庵氏の書道観 南浦紹明墨蹟 能書を語る 人と書相 美術芸術としての生命の書道 墨蹟より見たる明治大正の文士 牧渓の書の妙諦 柳宗悦氏の筆蹟を通じその人を見る よい書とうまい書 魅力と親しみと美に優れた良寛の書 良寛様の書 良寛の書 【美】 雅美ということ 感想 坐辺師友 小生のあけくれ 青年よ師を無数に択べ 魂を刳る美 現代茶人批判 茶美生活 掘出しは病気の元
  • 決定版 山川方夫全集
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    都会的な作風で戦後ショート・ショートの名手として名を馳せた山川方夫。初期から晩年までの約40作品を収録した山川方夫全集の決定版です。 ■目次 愛のごとく 朝のヨット 暑くない夏 あるドライブ 海を見る 演技の果て 煙突 お守り 夏期講習 軍国歌謡集 Kの話 最初の秋 親しい友人たち  待っている女  恐怖の正体  博士の目  赤い手帖  蒐集  ジャンの新盆  夏の葬列  はやい秋  非情な男  菊  メリイ・クリスマス  愛の終り 十三年 新年の挨拶 その一年 他人の夏 千鶴 展望台のある島 トンボの死 箱の中のあなた 春の驟雨 一人ぼっちのプレゼント 昼の花火 歪んだ窓 予感 ロンリー・マン
  • 月刊「潮」2023年1月号
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    1巻620円 (税込)
    月刊「潮」2023年1月号 主な内容 【特別企画】2023年の潮流を読む 「政治と宗教」から考える、この国の人権感覚。 三浦瑠麗 2023年の世界の「10大リスク」――その時、日本は。 鈴木一人 世界規模の多重危機と少子高齢化対策へ、いま政治がすべきこと。 高木陽介 ≪対談≫「教科書」のない教育で子どもの生きる力を伸ばせ。 中邑賢龍 VS 田原総一朗 【特集】浪漫と伝説の理想郷 岩手県 ≪インタビュー≫岩手山はいつも見守ってくれている。 福田こうへい 岩手は歴史と文学が彩る日本の原風景。 内館牧子 地域医療の担い手に育むケア・スピリット。 濱中喜代 日本で最初の“国際人”新渡戸稲造。 藤井 茂 「賢治さん」の作品と心をいまに伝える。 宮澤和樹 啄木を知ることは「人間」を知ること。 山本玲子 なぜ岩手から逸材が陸続と輩出されるのか。  ≪野球編≫及川彩子  ≪ウインタースポーツ編≫齊藤大樹 【新連載】Z世代のリアル 室橋祐貴 【連載ドキュメンタリー企画】  民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 【人間探訪】吉田鋼太郎 【対談】「温泉」は、人生の痛みも悲しみも癒してくれる。 麻倉未稀VS 山崎まゆみ 【ルポ】初の伊勢路を駆け抜けた創大駅伝部の秘めた力。 全日本大学駅伝ダイジェスト 酒井政人 【連載】鎌田實の「希望・日本」 鎌田 實 【特集】世界の中のニッポン ≪ルポ≫沖縄移民の子が“父祖の地”に帰るアイデンティティーの祭典。 三山 喬 ≪ルポ≫キッチンカーがつないだウクライナと日本。 粟野仁雄 【不定期連載】日本の島を旅する・番外編 オーストラリア・フレーザー島 山口由美 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 その他
  • 天国の水族館
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    1巻660円 (税込)
    ある日、妻は僕が可愛がっていた熱帯魚を天ぷらにすると家出した。「あなたは私のことなんて、まるで分かっていないのよ、だから、私を捜して」妻はゲームを楽しんでいるかのように電話してくる。雨が降り続く東京の街並みは、青く深い海の底のようだ。やがて僕は売春クラブ「マーメイド」にたどり着く。そこでは人間たちが魚のように回遊し、浮遊し、時に互いを捕食し合っていた。いつか僕達は天からの投網ですくわれ、天国の水族館に迎えられるのか。喪失と再生の波間で漂うファンタジー&ミステリー。
  • チューリップ・ガーデンを夢みて
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    1巻660円 (税込)
    安藤永遠(アンドウトワ)は、飲む(酒)、打つ(パチンコ)、売る(男あそび)を信条としている破天荒ギャル。彼女が恋するのは、トイレの水を流さず、動物にしか発情しないダメ男のコウさんだ。そんな二人が、UFOでやって来た宇宙人によって、人類の代表に選ばれる。地球環境の悪化により、人類の絶滅が危惧されている。だから他の星へ移住し、アダムとイヴとなって人間という種を保存しないかと誘われた。二人は夢みる理想郷へ旅立つのか。バブル時代の六本木で繰り広げられる、性と種と星を超えた多様性純愛小説。
  • ちょっと笑える昔ばなし
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    読んで楽しい・聞いて楽しい90話。素朴な日本の原風景がよみがえる。 (※本書は2011/3/1にほおずき書籍株式会社より発売された書籍を電子化したものです)
  • P+D BOOKS 武蔵野インディアン
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    1巻770円 (税込)
    武蔵野を題材にさまざまな明と暗を描く。 「おい、日清戦争の前の年まで、今の東京都下は神奈川県だったのを知っているか。……都下という言い方、いかにも東京白人の発想だ。植民地扱いじゃないか」 関東大震災後に郊外に移ってきたサラリーマンの子・太田久雄は、武蔵野にルーツを持つ中学時代の友人たちからそう指摘される。彼らは自らを「武蔵野インディアン」と称し、地に足がついておらず「紙とインクの世界しか知らない」都会の“白人”とは一線を画する存在だというのだ――。  武蔵野を題材に、都会と地方、戦前と戦後、保守と革新といった、さまざまなコントラストを見事に描出した珠玉作。
  • 月刊「潮」2022年12月号
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    1巻620円 (税込)
    月刊「潮」2022年12月号 主な内容 【特別企画】課題先進国日本の現在地 「感ずる宗教」の文化で読み解く“宗教と政治”。 山折哲雄 地域に生きる「幸福」の再発見が日本創生への道。 寺島実郎 止められない物価高に賃金上昇で立ち向かえ。 渡辺 努 ≪対談≫その治療、本当に必要ですか?――国民皆保険制度を守るために。 奥 真也 VS 田原総一朗 【特集】歴史から照射する 疫病・震災・格差・戦争――一〇〇年前に学ぶ教訓。 井上寿一 ≪対談≫戦争の熱狂に巻き込まれない「輿論」を作れるか。 辻田真佐憲 VS 佐藤卓己 【特集】心豊かに生きるには ≪連載≫絵本をめぐる柳田邦男さんとの対話。(上) 鎌田 實 ≪ルポ≫川端康成が認めた夭折の天才作家・北條民雄を訪ねて。 中江有里 【連載ドキュメンタリー企画】  民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 【対談】「教育」は国の未来への投資である。 小原芳明VS 篠原文也 【ルポ】出雲路から見えてきた創価大学の進化と課題。 酒井政人 【インタビュー】脳出血からの復活へ――「人生に悔いを残さない!」 出口治明さんの“底力”。 関川 隆 【スペシャル・インタビュー】稲垣吾郎 僕の中の「新しい地図」はくっつきすぎず、でもちゃんと繋がっている。 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 「週六〇分の筋トレ」が病気を遠ざける。 門間陽樹 女王亡き後のイギリス王室が抱える難題。 多賀幹子 【ルポ】作家・今村翔吾が日本全国「まつり旅」で掴んだ新たな原点。 柳川 優 【好評連載】 高島礼子の歴史と美を訪ねて 永井紗耶子 VS 高島礼子/池田思想の源流――『若き日の読書』を読む 佐藤 優/真説!始皇帝 塚本青史/宿帳拝見――「あの人」が愛した湯 山崎まゆみ/他 その他
  • 賢治ラビリンス
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    1巻2,420円 (税込)
    創作童話の世界への誘い! グリム童話研究者によるユニークな「賢治論」。 今頃、なぜ「宮沢賢治」なのか? それは、かつて思いがけなくも雑誌「国文学」に掲載された 文章「セロ弾きのゴーシュ」論を読み返したからだった。 もう一つの理由はといえば、かつて、年配の同僚だった日本文学研究者が 「賢治童話はたぶん日本文学だけしかやってない者には手ごわい。 『注文の多い料理店』は良いコメントを書こうとしてもなかなか うまく料理できないんだよ。」とよく話していたことを想い起こしたからだ。 賢治の作品は、文学のみならず、植物、生物、化学、鉱物、天文学、農学、 音楽、宗教等多岐にわたる。 日本の「創作童話」という狭い檻の中に、それはとても入り切るはずもない。 様々な助言をもらったこの先輩教授が亡くなってはや十年近くが過ぎ去った。 もう一度、賢治童話について考えるきっかけを与えてくれた教授に感謝だ。 本書で取り上げた賢治作品は以前から気になっていた小品だ。 賢治のよく知られた大作に関する評論はごまんとあるから、あまり取り上げら れずにいる作品にスポットを当てたかたちである。 独文学者による比較文学論的「賢治童話」読解の試み。 【目次】 「ワラシとボッコと奥州と欧州と」(ざしき童子のはなし/                      ドイツの視点から) 「夜の川のほとりのゴーシュ」(セロ弾きのゴーシュ) 「クンとフウとツェ」(ねずみ物語) 「虚栄と韜晦と邪教・三つ巴の果て」(洞熊学校を卒業した三人) 「わかっちゃいるけどやめられね~の美学」 (毒もみのすきな署長さん) 「のんのんのんのんの仮面」(ほんたうの神さま/オツベルと象)
  • 澁澤龍彦の思考
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    1巻2,530円 (税込)
    澁澤の「書く=読む」という行為には、「(仏語の)純粋言語を日本語に よって救い出す」(ベンヤミン「翻訳者の使命」)という運動が働いている。 そのとき、澁澤という「私(わたくし)」性はどこにあるのだろうか。 澁澤の「書く=読む」という行為は「純粋言語」を救出するとともに、 澁澤という「私」性が消滅するのではないかというのが、 筆者が考える澁澤におけるエクリチュール化した「私」の意味である。 このエクリチュール化した「私」は、消滅するとともに 翻訳行為と同様、他者の「純粋言語」にまとわりつく「純粋思考」をも かぎりなくとりこんでいく。 そして最後には、澁澤の博覧強記の「書く=読む」という行為は、 澁澤の「私」性が消滅して、エクリチュールに他者、評者(筆者)まで をもまきこんでいく。 究極的にそこに浮上する澁澤の「思考」とはなにか……それを逐語訳的に 翻訳・抽出していくのが本書の眼目なのである。 【目次】 (第1章)サドの自然 (第2章)『夢の宇宙誌』玩具・天使・アンドロギュノス・世界の終り (第3章)『エロスの解剖』 (第4章)『胡桃の中の世界』
  • 古川ロッパ全集
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    「古川ロッパ昭和日記」「下司味礼賛」などの名作・代表作を一冊に収録した電子版古川ロッパ(緑波)全集。五十音順の目次一覧から読みたい作品をすぐにお読みいただけます。 ●目次 ああ東京は食い倒れ 浅草を食べる 色町洋食 うどんのお化け 想い出 甘話休題 牛鍋からすき焼へ 下司味礼讃 神戸 氷屋ぞめき このたび大阪 清涼飲料 駄パンその他 食べたり君よ 八の字づくし 富士屋ホテル 古川ロッパ昭和日記 昭和九年 古川ロッパ昭和日記 昭和十一年 古川ロッパ昭和日記 昭和十二年 古川ロッパ昭和日記 昭和十三年 古川ロッパ昭和日記 昭和十四年 古川ロッパ昭和日記 昭和十五年 古川ロッパ昭和日記 昭和三十三年
  • 海野十三全集
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    「蠅男」「火星兵団」「火葬国風景」「深夜の市長」「太平洋魔城」「怪鳥艇」「敗戦日記」「金博士シリーズ」「帆村荘六シリーズ」などの名作・代表作を一冊に収録した電子版海野十三全集。原作図表も可能な限り再現し、ジャンル別・五十音順の目次一覧から読みたい作品をすぐにお読みいただけます。 ●目次 【帆村荘六シリーズ】 麻雀殺人事件 省線電車の射撃手 ネオン横丁殺人事件 振動魔 西湖の屍人 爬虫館事件 赤外線男 地中魔 崩れる鬼影 ゴールデン・バット事件 柿色の紙風船 蠅 俘囚 人間灰 流線間諜 獏鸚 人造人間事件 蠅男 東京要塞 暗号数字 街の探偵 怪塔王 人造人間エフ氏 什器破壊業事件 爆薬の花籠 鬼仏洞事件 宇宙戦隊 鞄らしくない鞄 千早館の迷路 断層顔 地獄の使者 怪星ガン 【金博士シリーズ】 金博士シリーズ・1 のろのろ砲弾の驚異 金博士シリーズ・2 人造人間戦車の機密 金博士シリーズ・3 独本土上陸作戦 金博士シリーズ・4 今昔ばなし抱合兵団 金博士シリーズ・5 毒瓦斯発明官 金博士シリーズ・6 戦時旅行鞄 金博士シリーズ・7 大使館の始末機関 金博士シリーズ・8 時限爆弾奇譚 金博士シリーズ・9 地軸作戦 金博士シリーズ・10 不沈軍艦の見本 金博士シリーズ・11 共軛回転弾 【烏啼天駆シリーズ】 烏啼天駆シリーズ・1 奇賊は支払う 烏啼天駆シリーズ・2 心臓盗難 烏啼天駆シリーズ・3 奇賊悲願 烏啼天駆シリーズ・4 暗号の役割 烏啼天駆シリーズ・5 すり替え怪画 【小説】 ある宇宙塵の秘密 暗号音盤事件 生きている腸 浮かぶ飛行島 宇宙女囚第一号 宇宙尖兵 宇宙の迷子 英本土上陸戦の前夜 恐しき通夜 骸骨館 階段 怪鳥艇 海底大陸 海底都市 鍵から抜け出した女 火星探険 『火星兵団』の作者の言葉 火星兵団 火葬国風景 雷 火薬船 棺桶の花嫁 間諜座事件 キド効果 疑問の金塊 恐怖の口笛 恐龍艇の冒険 恐竜島 金属人間 空気男 空襲下の日本 空襲警報 空襲葬送曲 空中漂流一週間 空中墳墓 くろがね天狗 軍用鮫 軍用鼠 幸運の黒子 洪水大陸を呑む 国際殺人団の崩壊 壊れたバリコン 最小人間の怪 殺人の涯 三角形の恐怖 三十年後の世界 三十年後の東京 三人の双生児 地獄街道 『十八時の音楽浴』の作者の言葉 十八時の音楽浴 少年探偵長 白蛇の死 新学期行進曲 人造人間の秘密 深夜の市長 赤耀館事件の真相 雪魔 一九五〇年の殺人 千年後の世界 大宇宙遠征隊 大空魔艦 第五氷河期 大脳手術 太平洋魔城 太平洋雷撃戦隊 第四次元の男 『地球盗難』の作者の言葉 地球盗難 地球発狂事件 地球要塞 地球を狙う者 地底戦車の怪人 超人間X号 諜報中継局 沈没男 月世界探険記 電気看板の神経 電気鳩 電気風呂の怪死事件 透明人間 透明猫 時計屋敷の秘密 特許多腕人間方式 仲々死なぬ彼奴 二、〇〇〇年戦争 脳の中の麗人 一坪館 氷河期の怪人 ヒルミ夫人の冷蔵鞄 ふしぎ国探検 不思議なる空間断層 放送された遺言 まだらのひも 豆潜水艇の行方 ○○獣 見えざる敵 密林荘事件 未来の地下戦車長 もくねじ 遊星植民説 幽霊船の秘密 四次元漂流 夜泣き鉄骨 予報省告示 霊魂第十号の秘密 人造人間殺害事件 【随筆・評論など】 あの世から便りをする話 海野十三氏の弁(探偵作家お道楽帳・その五) 海野十三敗戦日記 江戸推理川柳抄 科学が臍を曲げた話 科学時潮 科学者と夜店商人 恐怖について 三重宙返りの記 十年後のラジオ界 人造物語 人体解剖を看るの記 心霊研究会の怪 成層圏飛行と私のメモ 探偵会話 下駄を探せ 探偵小説と犯罪事件 寺田先生と僕 白銅貨の効用 発明小僧 南太平洋科学風土記 虫喰い算大会 虫喰ひ算大会(旧字旧仮名) 虫太郎を覗く 虫太郎の追憶 名士訪問記
  • 織田作之助全集
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    代表作「夫婦善哉」から「五代友厚」「大阪の指導者」「大阪論」「大阪の恩人」「大阪の顔 法善寺」「文楽の人」「二流文楽論」「西鶴新論」「ジュリアン・ソレル」など知られざる名作まで一冊に収録した電子版織田作之助全集。五十音順の目次一覧から読みたい作品をすぐにお読みいただけます。 ●目次 秋の暈 秋深き アド・バルーン 雨 雨(初出版) 馬地獄 大阪の恩人 大阪の顔─法善寺─ 大阪の可能性 大阪の指導者 大阪発見 大阪の憂鬱 大阪論 鬼 可能性の文学 髪 勧善懲悪 昨日・今日・明日 木の都 郷愁 経験派 競馬 好奇心 五代友厚 婚期はずれ 西鶴新論 猿飛佐助 四月馬鹿 実感 終戦前後 十八歳の花嫁 ジュリアン・ソレル 勝負師 神経 青春の逆説 世相 俗臭 それでも私は行く 武田麟太郎追悼 起ち上る大阪 旅への誘い 中毒 聴雨 妻の名 天衣無縫 電報 東京文壇に与う 土足のままの文学 土曜夫人 二流文楽論 猫と杓子について ひとりすまう ヒント 文学的饒舌 文楽の人 報酬 放浪 放浪(初出版) 僕の読書法 星の劇場 螢 道 道なき道 民主主義 夫婦善哉 眼鏡 面会 夜光虫 薬局 雪の夜 妖婦 吉岡芳兼様へ 四つの都 夜の構図 六白金星 わが文学修業 わが町 わが町(初出版) 私の文学 【関連作品】 反スタイルの記(坂口安吾) 織田君の死(太宰治)
  • 坂口安吾全集
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    「堕落論」「続堕落論」「白痴」「風博士」「桜の森の満開の下」などの名作・代表作を一冊に収録した電子版坂口安吾全集。五十音順の目次一覧から読みたい作品をすぐにお読みいただけます。 ●目次 青い絨毯 青鬼の褌を洗う女 諦らめアネゴ 諦めている子供たち 悪妻論 足のない男と首のない男 明日は天気になれ 新らしき性格感情 新らしき文学 阿部定さんの印象 阿部定という女 甘口辛口 雨宮紅庵 哀れなトンマ先生 アンゴウ 安吾巷談(12作品) 安吾史譚(3作品) 安吾下田外史 安吾人生案内(8作品) 安吾新日本風土記(3作品) 安吾の新日本地理(10作品) 安吾武者修業 家康 育児 囲碁修業 遺恨 居酒屋の聖人 意識と時間との関係 石の思い いずこへ 一家言を排す イノチガケ 生命拾ひをした話 『異邦人』に就て 意慾的創作文章の形式と方法 淫者山へ乗りこむ インチキ文学ボクメツ雑談 インテリの感傷 牛 海の霧 裏切り エゴイズム小論 遠大なる心構 大井広介といふ男 大阪の反逆 お魚女史 お喋り競争 織田信長 お奈良さま おみな オモチャ箱 親が捨てられる世相 女占師の前にて 女剣士 温浴 外套と青空 外来語是非 我鬼 咢堂小論 影のない犯人 かげろふ談義 “歌笑”文化 カストリ社事件 風と光と二十の私と 風博士 悲しい新風 蟹の泡 神サマを生んだ人々 「花妖」作者の言葉 姦淫に寄す 閑山 感想家の生れでるために 肝臓先生 巻頭随筆 観念的その他 木々の精、谷の精 気候と郷愁 北と南 教祖の文学――小林秀雄論 梟雄 切捨御免 桐生通信 近況報告 金銭無情 金談にからまる詩的要素の神秘性に就て ぐうたら戦記 九段 暗い青春 黒田如水 黒谷村 群集の人 敬語論 芸道地に堕つ 桂馬の幻想 戯作者文学論 決戦川中島 上杉謙信の巻 決闘 現実主義者 剣術の極意を語る 現代とは? 現代忍術伝 現代の詐術 恋をしに行く 行雲流水 後記〔『炉辺夜話集』〕 巷談師 講談先生 傲慢な眼 五月の詩 木枯の酒倉から 呉清源 枯淡の風格を排す 古都 孤独閑談 碁にも名人戦つくれ 小林さんと私のツキアイ 娯楽奉仕の心構へ ゴルフと「悪い仲間」 今後の寺院生活に対する私考 今日の感想 坂口流の将棋観 作者の言分 作者の言葉〔『火 第一部』〕 作者附記〔「火」『群像』連載第一回〕 桜枝町その他 桜の森の満開の下 酒のあとさき 左近の怒り 作家論について 三十歳 山麓 志賀直哉に文学の問題はない 市井閑談 「刺青殺人事件」を評す 思想と文学 思想なき眼 死と影 死と鼻唄 篠笹の陰の顔 島原一揆異聞 島原の乱雑記 邪教問答 集団見合 宿命のCANDIDE 出家物語 将棋の鬼 正午の殺人 勝負師 処女作前後の思ひ出 女性に薦める図書 白井明先生に捧ぐる言葉 ジロリの女 新カナヅカヒの問題 神経衰弱的野球美学論 新作いろは加留多 真珠 新春・日本の空を飛ぶ 新人へ 人生案内 人生三つの愉しみ 真相かくの如し 神童でなかつたラムボオの詩 深夜は睡るに限ること 心霊殺人事件 推理小説について 推理小説論 スタンダアルの文体 砂をかむ スポーツ・文学・政治 相撲の放送 青春論 精神病覚え書 清太は百年語るべし 世評と自分 蝉 選挙殺人事件 戦後合格者 戦後新人論 禅僧 戦争と一人の女 続戦争と一人の女 戦争論 想片 蒼茫夢 総理大臣が貰つた手紙の話 曾我の暴れん坊 俗物性と作家 醍醐の里 第二芸術論について 退歩主義者 大望をいだく河童 竹藪の家 太宰治情死考 ただの文学 谷丹三の静かな小説 愉しい夢の中にて 堕落論 続堕落論 男女の交際について 探偵小説とは 探偵小説を截る 探偵の巻 単独犯行に非ず 小さな部屋…ほか
  • 決定版 夢野久作全集
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    近代日本の怪奇・幻想文学、探偵小説を代表する文豪・夢野久作の、初期から最晩年までの傑作小説、随筆、評論、さらに同時代作家による評伝など約170作品を収録した夢野久作全集の決定版です。 ■目次 青水仙、赤水仙 悪魔祈祷書 虻のおれい 雨ふり坊主 あやかしの鼓 縊死体 医者と病人 いなか、の、じけん 犬神博士 犬と人形 犬のいたずら 犬の王様 梅津只圓翁伝 梅のにおい 難船小僧(S・O・S・BOY) S岬西洋婦人絞殺事件 S・Y君を弔ふ 江戸川乱歩氏に対する私の感想 鉛筆のシン お菓子の大舞踏会 お金とピストル 奥様探偵術 押絵の奇蹟 オシャベリ姫 恐ろしい東京 お茶の湯満腹談 オンチ 女坑主 骸骨の黒穂 怪青年モセイ 懐中時計 街頭から見た新東京の裏面 怪夢 がちゃがちゃ 書けない探偵小説 鉄鎚(かなづち) 髪切虫 キキリツツリ キチガイ地獄 きのこ会議 キャラメルと飴玉 キューピー 狂歌師赤猪口兵衛 狂人は笑う 斬られたさに 近眼芸妓と迷宮事件 近世快人伝 空を飛ぶパラソル クチマネ 黒い頭 月蝕 けむりを吐かぬ煙突 甲賀三郎氏に答う 氷の涯 黒白ストーリー ココナットの実 挿絵と闘った話 雑詠 十四首 殺人迷路 猿小僧 ざんげの塔 死後の恋 支那米の袋 芝居狂冒険 斜坑 巡査辞職 少女地獄 冗談に殺す 衝突心理 所感 白髪小僧 白菊 白くれない 白椿 スランプ 木魂(すだま) 「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能 世界の三聖 赤泥社詠草(短歌六十三首) 戦場 先生の眼玉に 線路 創作人物の名前について 暗黒公使 鷹とひらめ 章魚の足 狸と与太郎 卵 探偵小説の正体 探偵小説の真使命 探偵小説漫想 父杉山茂丸を語る 茶番神楽(歌謡) 超人鬚野博士 塵 ツクツク法師 電信柱と黒雲 東京人の堕落時代 道成寺不見記 童貞 ドグラ・マグラ どろぼう猫 ドン 涙のアリバイ ナンセンス 二重心臓 人形と狼 人間腸詰 人間レコード 寝ぼけ 能ぎらい/能好き/能という名前 能とは何か 蚤と蚊 呑仙士 爆弾太平記 働く町 鼻の表現 ビール会社征伐 一足お先に 人の顔 ビルディング 瓶詰地獄 焦点を合せる 福岡の孟蘭盆(歌謡) 復讐 奇妙な遠眼鏡 夫人探索 豚吉とヒョロ子 二つの鞄 豚と猪 二人の男と荷車曳き 古い日記の中から 古い日記の中から(旧稿) 蛇と蛙 ペンとインキ 微笑 正夢 継子 三つの眼鏡 実さんの精神分析 無系統虎列剌 虫の生命 名君忠之 名娼満月 冥土行進曲 眼を開く 鵙征伐 森の神 山羊髯編輯長 約束 幽霊と推進機 雪子さんの泥棒よけ 雪の塔 謡曲黒白談 猟奇歌 良心・第一義 涙香・ポー・それから ルルとミミ 霊感! レーニンを弔ふ 老巡査 路傍の木乃伊 若返り薬 私の好きな読みもの 笑う唖女 【関連作品】 夢の如く出現した彼―夢野久作氏を悼む(青柳喜兵衛) 探偵小説思い出話(山本禾太郎)
  • 決定版 泉鏡花全集
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    近代日本の幻想文学・怪異小説を代表する文豪・泉鏡花の傑作小説、随筆、評論、さらに同時代作家による評伝など約220作品を収録した泉鏡花全集の決定版です。 ■目次 【長編・中編】 麻を刈る 遺稿 遺稿(旧字旧仮名) 伊勢之巻 浮舟 瓜の涙 艶書 縁結び 怨霊借用 海異記 海城発電 海城発電(新字旧仮名) 貝の穴に河童の居る事 開扉一妖帖 葛飾砂子 革鞄の怪 菊あわせ 木の子説法 茸の舞姫 銀鼎 続銀鼎 国貞えがく 化鳥 化鳥(旧字旧仮名) 紅玉 紅玉(新字旧仮名) 高野聖 高野聖(新字旧仮名) 小春の狐 菎蒻本 第二菎蒻本 三尺角 三尺角(旧字旧仮名) 三枚続 式部小路 朱日記 春昼 春昼後刻 白金之絵図 白花の朝顔 神鑿(しんさく) 神鷺之巻 清心庵 政談十二社 多神教 註文帳 露萩 照葉狂言 天守物語 燈明之巻 南地心中 二、三羽――十二、三羽 二世の契 日本橋 沼夫人 売色鴨南蛮 伯爵の釵 伯爵の釵(新字旧仮名) 化銀杏 鷭狩(ばんがり) 半島一奇抄 ピストルの使い方 琵琶伝 夫人利生記 古狢 星女郎 露肆(ほしみせ) 魔法罎 眉かくしの霊 木菟俗見 間引菜 みさごの鮨 みつ柏 夜行巡査 夜叉ヶ池 山吹 薬草取 雪柳 湯島詣 湯女の魂 妖術 妖魔の辻占 吉原新話 卵塔場の天女 竜潭譚 竜潭譚(新字旧仮名) 縷紅新草(るこうしんそう) 【短編】 紫陽花 雨ばけ 霰ふる 十六夜 一席話 印度更紗 海の使者 画の裡 絵本の春 女客 凱旋祭 怪談女の輪 怪談会 序 花間文字 神楽坂七不思議 甲冑堂 唐模樣 鑑定 聞きたるまま 貴婦人 金時計 くさびら 廓そだち 黒壁 外科室 月令十二態 光籃 五月より 木精(三尺角拾遺) 作物の用意 三尺角拾遺(木精) 七宝の柱 十万石 術三則 処方秘箋 白い下地 雪霊記事 雪靈記事(旧字旧仮名) 雪霊続記 雪靈續記(旧字旧仮名) 銭湯 旅僧 玉川の草 誓之巻 鉄槌の音 鳥影 取舵 人魚の祠 人參 蠅を憎む記 妖怪年代記 春着 雛がたり 貧民倶楽部 深川浅景 婦人十一題 二た面 蛇くひ 星あかり 星あかり(旧字旧仮名) 迷子 松の葉 祭のこと 妙齢 麦搗 錦染滝白糸 森の紫陽花 山の手小景 雪の翼 湯島の境内 妖僧記 夜釣 夜釣(旧字旧仮名) 露宿 若菜のうち わか紫 【小品・評論・随筆など】 愛と婚姻 芥川龍之介氏を弔ふ 熱海の春 雨ふり 飯坂ゆき 一景話題 いろ扱ひ 大阪まで 幼い頃の記憶 おばけずきのいわれ少々と処女作 お花見雜感 怪力 城崎を憶ふ 九九九會小記 草あやめ 城の石垣 醜婦を呵す 松翠深く蒼浪遙けき逗子より 小説に用ふる天然 小説文体 逗子だより 逗子より 寸情風土記 一寸怪(ちょいとあやし) 当世女装一斑 遠野の奇聞 栃の実 十和田湖 十和田の夏霧 番茶話 火の用心の事 文章の音律 弥次行 湯どうふ 【関連作品】 「鏡花全集」目録開口(芥川龍之介) 鏡花氏の文章(中島敦) 泉鏡花先生のこと(小村雪岱) 初めて鏡花先生に御目にかかった時(小村雪岱) 貝殼追放 購書美談(水上瀧太郎) 貝殼追放 泉鏡花先生と里見弴さん(水上瀧太郎) 亡鏡花君を語る(徳田秋声)
  • 決定版 坂口安吾全集
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    近代日本文学を代表する無頼派作家・坂口安吾の初期から最晩年までの傑作小説、随筆、評論など代表作約500作品を収録した坂口安吾全集の決定版です。 ■目次 【随筆・評論など】 諦らめアネゴ/諦めている子供たち/悪妻論/足のない男と首のない男/明日は天気になれ/新らしき性格感情/新らしき文学/あとがき〔『いづこへ』〕/阿部定さんの印象/阿部定という女/甘口辛口/哀れなトンマ先生/安吾巷談/安吾史譚/安吾下田外史/安吾人生案内/安吾新日本風土記/安吾の新日本地理/安吾武者修業――馬庭念流訪問記/育児/囲碁修業/意識と時間との関係/一家言を排す/生命拾ひをした話/『異邦人』に就て/意慾的創作文章の形式と方法/インチキ文学ボクメツ雑談/インテリの感傷/エゴイズム小論/遠大なる心構/大井広介といふ男/大阪の反逆/お喋り競争/親が捨てられる世相/温浴/外来語是非/咢堂小論/かげろふ談義/“歌笑”文化/悲しい新風/蟹の泡/「花妖」作者の言葉/感想家の生れでるために/巻頭随筆/観念的その他/気候と郷愁/北と南/教祖の文学――小林秀雄論/後記にかえて〔『教祖の文学』〕/切捨御免/桐生通信/近況報告/金談にからまる詩的要素の神秘性に就て/敬語論/芸道地に堕つ/戯作者文学論/現実主義者/剣術の極意を語る/現代とは?/現代の詐術/後記〔『炉辺夜話集』〕/講談先生/呉清源/枯淡の風格を排す/碁にも名人戦つくれ/小林さんと私のツキアイ/娯楽奉仕の心構へ/ゴルフと「悪い仲間」/今後の寺院生活に対する私考/今日の感想/坂口流の将棋観/作者の言分/作者の言葉〔『火 第一部』〕/作者附記〔「火」『群像』連載第一回〕/桜枝町その他/酒のあとさき/作家論について/志賀直哉に文学の問題はない/市井閑談/「刺青殺人事件」を評す/思想と文学/思想なき眼/死と鼻唄/島原一揆異聞/邪教問答/集団見合/宿命のCANDIDE/将棋の鬼/処女作前後の思ひ出/女性に薦める図書〔アンケート回答〕/白井明先生に捧ぐる言葉/新カナヅカヒの問題/神経衰弱的野球美学論/新作いろは加留多/新春・日本の空を飛ぶ/新人へ/人生三つの愉しみ/真相かくの如し/神童でなかつたラムボオの詩/深夜は睡るに限ること/推理小説について/推理小説論/スタンダアルの文体/砂をかむ/スポーツ・文学・政治/相撲の放送/青春論/清太は百年語るべし/世評と自分/戦後合格者/戦後新人論/戦争論/想片/俗物性と作家/醍醐の里/第二芸術論について/大望をいだく河童/太宰治情死考/たゞの文学/谷丹三の静かな小説/愉しい夢の中にて/堕落論/続堕落論/男女の交際について/探偵小説とは/探偵小説を截る/単独犯行に非ず/ちかごろの酒の話/地方文化の確立について/茶番に寄せて/長篇小説時評/通俗作家 荷風/通俗と変貌と/月日の話/D・D・Tと万年床/デカダン文学論/手紙雑談/てのひら自伝/天才になりそこなった男の話/伝統の無産者/天皇小論…ほか 【小説】 青い絨毯/青鬼の褌を洗う女/雨宮紅庵/アンゴウ/家康/遺恨/居酒屋の聖人/石の思い/いずこへ/イノチガケ/淫者山へ乗りこむ/牛/海の霧/裏切り/お魚女史/織田信長/お奈良さま/おみな/オモチャ箱/女占師の前にて/女剣士/外套と青空/我鬼/影のない犯人/カストリ社事件/風と光と二十の私と/風博士/神サマを生んだ人々/姦淫に寄す/閑山/肝臓先生/木々の精、谷の精/梟雄/金銭無情/ぐうたら戦記/九段/暗い青春/黒田如水/黒谷村/群集の人/桂馬の幻想/決戦川中島 上杉謙信の巻/決闘/現代忍術伝/恋をしに行く(「女体」につゞく)/行雲流水/巷談師/五月の詩/傲慢な眼/木枯の酒倉から/古都/孤独閑談/桜の森の満開の下/左近の怒り/三十歳/山麓/死と影/篠笹の陰の顔/島原の乱雑記/出家物語/正午の殺人/勝負師/ジロリの女/真珠/人生案内/心霊殺人事件/精神病覚え書/蝉/選挙殺人事件/禅僧/戦争と一人の女/続戦争と一人の女/蒼茫夢/総理大臣が貰つた手紙の話/曾我の暴れん坊/退歩主義者/竹藪の家/探偵の巻/小さな部屋/小さな山羊の記録/中庸/町内の二天才/散る日本/土の中からの話/露の答/釣り師の心境/鉄砲/道鏡/都会の中の孤島/波子/南京虫殺人事件/南風譜/握った手/逃げたい心/霓博士の廃頽/西東/二十一/二十七歳/日月様/ニューフェイス/女体/二流の人/盗まれた手紙の話/能面の秘密/白痴/発掘した美女/花咲ける石/花火/母/母の上京/母を殺した少年/破門/犯人/Pierre Philosophale/飛騨の顔/投手殺人事件/風人録/不可解な失恋に就て/復員/復員殺人事件/吹雪物語/麓/ふるさとに寄する讃歌/不連続殺人事件/文化祭/勉強記/帆影/朴水の婚礼/保久呂天皇/〔翻訳〕ステファヌマラルメ/街はふるさと/魔の退屈/水鳥亭/無毛談/紫大納言/明治開化 安吾捕物/餅のタタリ/屋根裏の犯人/山の神殺人/夜長姫と耳男/落語教祖列伝/ラムネ氏のこと/吝嗇神の宿/淪落の青春/狼園/わが精神の周囲/わが戦争に対処せる工夫の数々/わが血を追ふ人々/訣れも愉し/私は海をだきしめていたい
  • 決定版 谷崎潤一郎全集
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    近代日本文学を代表する文豪・谷崎潤一郎の初期から最晩年までの傑作小説、随筆、評論、さらに同時代作家による評伝など、代表作約90作品を収録した谷崎潤一郎全集の決定版です。 ■目次 【小説】 青塚氏の話 悪魔 悪魔続篇 蘆刈 或る調書の一節──対話 或る罪の動機 異端者の悲しみ 鍵 覚海上人天狗になる事 紀伊国狐憑漆掻語 聞書抄 恐怖 金色の死 玄奘三蔵 黒白 細雪 上 細雪 中 細雪 下 三人法師 刺青 春琴抄 少将滋幹の母 少年 神童 前科者 蓼喰う虫 小さな王国 痴人の愛 途上 友田と松永の話 日本に於けるクリップン事件 猫と庄造と二人のをんな(挿画版) 猫と庄造と二人のをんな 白昼鬼語 ハッサン・カンの妖術 母を恋うる記 美食倶楽部 秘密 病蓐の幻想 天鵞絨の夢 瘋癲老人日記 武州公秘話 二人の稚児 幇間 (戯曲体小説)真夏の夜の恋 卍 盲目物語 夢の浮橋 吉野葛 蘿洞先生 続蘿洞先生 私 【随筆・評論など】 芥川君と私 いたましき人 泉先生と私 陰翳礼讃 廁のいろいろ 客ぎらい 現代口語文の欠点について 「細雪」回顧 純粋に「日本的」な「鏡花世界」 饒舌録(『改造』昭和二年二月号) 饒舌録(『改造』昭和二年三月号) 饒舌録(『改造』昭和二年四月号) 饒舌録(『改造』昭和二年五月号) 饒舌録(『改造』昭和二年六月号) 饒舌録(『改造』昭和二年七月号) 饒舌録(『改造』昭和二年八月号) 饒舌録(『改造』昭和二年九月号) 饒舌録(『改造』昭和二年十月号) 饒舌録(『改造』昭和二年十一月号) 饒舌録(『改造』昭和二年十二月号) 大切な雰囲気 旅のいろいろ 東洋趣味漫談 ねこ 半袖ものがたり 文房具漫談 懶惰の説 【関連作品】 文芸的な、余りに文芸的な(芥川龍之介) 谷崎潤一郎氏(芥川龍之介) あの頃の自分の事(芥川龍之介) 食物として(芥川龍之介) 谷崎潤一郎へ(小熊秀雄) 大阪の可能性(織田作之助) 谷崎文学の代表作「細雪」(佐藤春夫) 食べたり君よ(古川緑波) 牛鍋からすき焼へ(古川緑波)
  • 決定版 山本周五郎全集
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    時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の初期から最晩年までの傑作小説を、長編・短編100作品以上収録した山本周五郎全集の決定版です。 ■目次 【長編小説】 青べか物語 青べか日記 赤ひげ診療譚   狂女の話   駈込み訴え   むじな長屋   三度目の正直   徒労に賭ける   鶯ばか   おくめ殺し   氷の下の芽 栄花物語 思い違い物語 季節のない街 虚空遍歴 五瓣の椿 さぶ 正雪記 新潮記 ちくしょう谷 天地静大 ながい坂 柳橋物語 日本婦道記   阿漕の浦   壱岐ノ島   糸車   梅咲きぬ   尾花川   おもかげ   髪かざり   菊の系図   郷土   笄堀   小指   忍緒   障子   萱笠   墨丸   竹槍   二十三年   花の位置   春三たび   風鈴   襖   二粒の飴   不断草   頬   松の花   蜜柑畑   桃の井戸   箭竹   藪の蔭   雪しまく峠   横笛 寝ぼけ署長 花も刀も 彦左衛門外記 風雲海南記 風流太平記 明和絵暦 樅ノ木は残った   第一部   第二部   第三部   第四部 山彦乙女 楽天旅日記 【短編小説】 雨あがる いさましい話 鵜 嘘アつかねえ 落ち梅記 おばな沢 おもかげ 和蘭人形 おれの女房 女は同じ物語 蒲生鶴千代 菊屋敷 菊千代抄 桑の木物語 寒橋 しじみ河岸 しゅるしゅる 城中の霜 末っ子 歔欷く仁王像 戦国会津唄 だんまり伝九 ちいさこべ 契りきぬ 竹柏記 梅雨の出来事 つばくろ 伝四郎兄妹 峠の手毬唄 年の瀬の音 鳥刺しおくめ 泥棒と若殿 長屋天一坊 七日七夜 日日平安 はたし状 初午試合討ち 花宵 春いくたび 半之助祝言 半化け又平 美少女一番乗り ひとごろし 百足ちがい 屏風はたたまれた 梟谷物語 武道宵節句 誉れの競べ矢 身代り金之助 水戸梅譜 めおと蝶 夕靄の中 夜明けの辻 陽気な客 義経の女

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  • 決定版 芥川龍之介全集
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    近代日本文学を代表する文豪・芥川龍之介の、初期から最晩年までの傑作小説、随筆、評論、さらに同時代作家による評伝など約400作品を収録した芥川龍之介全集の決定版です。 ■目次 【王朝物小説】 羅生門/鼻/芋粥/運/道祖問答/偸盗/袈裟と盛遠/地獄変/竜/往生絵巻/好色/藪の中/六の宮の姫君 【切支丹物小説】 煙草と悪魔/尾形了斎覚え書/さまよえる猶太人/悪魔/奉教人の死/邪宗門/るしへる/きりしとほろ上人伝/じゅりあの・吉助/黒衣聖母/南京の基督/神神の微笑/報恩記/長崎小品/おぎん/おしの/糸女覚え書/誘惑/西方の人/続西方の人 【その他小説・随筆・評論等】 河童/蜘蛛の糸/杜子春/或阿呆の一生/トロッコ/グニの神/猿/MENSURA ZOILI/二つの手紙/首が落ちた話/疑惑/魔術/奇怪な再会/不思議な島/馬の脚/孤独地獄/煙管/或日の大石内蔵助/戯作三昧/西郷隆盛/世之助の話/枯野抄/開化の殺人/開化の良人/鼠小僧次郎吉/舞踏会/老いたる素戔嗚尊/将軍/お富の貞操/酒虫/湖南の扇/父/野呂松人形/手巾/蜜柑/葱/秋/影/お律と子等と/妙な話/母/庭/雛/一塊の土/春の夜/玄鶴山房/たね子の憂鬱/あの頃の自分の事/沼地/魚河岸/保吉の手帳から/お時儀/あばばばば/文章/寒さ/少年/大導寺信輔の半生/海のほとり/年末の一日/点鬼簿/蜃気楼/歯車/愛読書の印象/芥川龍之介歌集/浅草公園/兄貴のような心持/鴉片/或敵打の話/或旧友へ送る手記/或社会主義者/或恋愛小説/闇中問答/案頭の書/飯田蛇笏/遺書/イズムと云ふ語の意味次第/一番気乗のする時/一夕話/伊東から/犬養君に就いて/犬と笛/岩野泡鳴氏/内田百間氏/産屋/囈語/永久に不愉快な二重生活/英雄の器/江口渙氏の事/槐/鸚鵡/大川の水/大久保湖州/O君の新秋/鬼ごつこ/温泉だより/女/貝殼/解嘲/蛙/格さんと食慾/片恋/かちかち山/学校友だち/南瓜/「仮面」の人々/鴨猟/軽井沢で/カルメン/彼/彼 第二/彼の長所十八/寒山拾得/秋山図/山鴫/鑑定/機関車を見ながら/奇遇/「菊池寛全集」の序/木曾義仲論/着物/凶/「鏡花全集」目録開口/教訓談/京都日記/金将軍/鵠沼雑記/孔雀/久保田万太郎氏/久米正雄/久米正雄氏の事/クラリモンド/軍艦金剛航海記/芸術その他/結婚難並びに恋愛難/「ケルトの薄明」より/講演軍記/剛才人と柔才人と/後世/校正後に/合理的、同時に多量の人間味/黄粱夢/小杉未醒氏/古千屋/骨董羹/子供の病気/近藤浩一路氏/金春会の「隅田川」/才一巧亦不二/鷺と鴛鴦/雑筆/佐藤春夫氏/佐藤春夫氏の事/沙羅の花/猿蟹合戦/三右衛門の罪/死後/詩集/十本の針/支那の画/支那游記/島木赤彦氏/耳目記/霜夜/十円札/蒐書/侏儒の言葉/出帆/俊寛/商賈聖母/饒舌/小説作法十則/小説の戯曲化/小説の読者/娼婦美と冒険/食物として/虱/しるこ/白/新緑の庭/塵労/素戔嗚尊/捨児/青年と死/西洋画のやうな日本画/仙人/仙人/葬儀記/創作/早春/漱石山房の秋/漱石山房の冬/装幀に就いての私の意見/その頃の赤門生活/素描三題/大正十二年九月一日の大震に際して/第四の夫から/滝田哲太郎君/滝田哲太郎氏/龍村平蔵氏の芸術/谷崎潤一郎氏/田端人/田端日記/近頃の幽霊/忠義/澄江堂雑記/続澄江堂雑記/樗牛の事/追憶/恒藤恭氏/手紙/出来上った人/伝吉の敵打ち/点心/東京小品/東京に生れて/東西問答/動物園/東洋の秋/都会で/豊島与志雄氏の事/虎の話/長崎/夏目先生と滝田さん/廿年後之戦争/偽者二題/尼提/日光小品/日本小説の支那訳/日本の女/入社の辞/女仙/女体/沼/念仁波念遠入礼帖/八宝飯/俳画展覧会を観て/梅花に対する感情/売文問答/芭蕉雑記/続芭蕉雑記/パステルの龍/はつきりした形をとる為めに/春/バルタザアル/春の心臓/春の日のさした往来をぶらぶら一人歩いてゐる/春の夜は/ピアノ/微笑/尾生の信/人及び芸術家としての薄田泣菫氏/一つの作が出来上るまで/一人の無名作家/病牀雑記/病中雑記/ひょっとこ/平田先生の翻訳/比呂志との問答/風変りな作品に就いて/拊掌談/二人小町/二人の友/文放古/冬/仏蘭西文学と僕/プロレタリア文学論/文学好きの家庭から/文芸鑑賞講座/文芸的な、余りに文芸的な/続文芸的な、余りに文芸的な/文章と言葉と/僻見/変遷その他/ポーの片影/僕の友だち二三人/僕は/発句私見/本所両国/本の事/翻訳小品/正岡子規/又一説?/亦一説?/松江印象記/窓/水の三日/三つの宝/三つのなぜ/三つの窓/三つの指環/身のまはり/貉/無題/毛利先生/桃太郎/森先生/文部省の仮名遣改定案について/野人生計事/続野人生計事/槍ヶ嶽紀行/槍が岳に登った記/悠々荘/雪/夢/百合/妖婆/横須賀小景/世の中と女/羅生門の後に/リチヤアド・バアトン訳「一千一夜物語」に就いて/レオナルド・ダ・ヴインチの手記/恋愛と夫婦愛とを混同しては不可ぬ/老年/臘梅/路上/LOS CAPRICHOS/露譯短篇集の序/わが散文詩/わが俳諧修業/わが家の古玩/忘れられぬ印象/私の好きなロマンス中の女性…ほか
  • 決定版 江戸川乱歩全集
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    日本の推理小説・探偵小説を代表する江戸川乱歩の初期から最晩年までの傑作小説、明智小五郎・少年探偵団シリーズ(年代順)、随筆、評論、さらに同時代作家による評伝など約160作品を収録した乱歩全集の決定版です。 ■目次 【推理小説】 赤い部屋 悪霊 悪霊物語 偉大なる夢 一枚の切符 芋虫 陰獣 江川蘭子 押絵と旅する男 お勢登場 恐ろしき錯誤 踊る一寸法師 鬼 鏡地獄 火星の運河 恐怖王 疑惑 空気男 空中紳士 黒い虹 五階の窓 孤島の鬼 湖畔亭事件 石榴 殺人迷路 新宝島 接吻 双生児 算盤が恋を語る話 断崖 智恵の一太郎 妻に失恋した男 盗難 毒草 二銭銅貨 日記帳 二癈人 人間椅子 灰神楽 白昼夢 白髪鬼 パノラマ島綺譚 秘中の秘 人でなしの恋 一人二役 火繩銃 百面相役者 覆面の舞踏者 ぺてん師と空気男 防空壕 堀越捜査一課長殿 魔王殺人事件 蟲 夢遊病者の死 目羅博士の不思議な犯罪 盲獣 木馬は廻る モノグラム 闇に蠢く 幽霊塔 指 指環 緑衣の鬼 【明智小五郎シリーズ】 D坂の殺人事件 心理試験 黒手組 幽霊 屋根裏の散歩者 一寸法師 蜘蛛男 何者 猟奇の果 吸血鬼 黄金仮面 黒蜥蜴 人間豹 悪魔の紋章 暗黒星 兇器 化人幻戯 影男 月と手袋 大暗室 【少年探偵団シリーズ】 怪人二十面相 少年探偵団 妖怪博士 大金塊 青銅の魔人 虎の牙 透明怪人 怪奇四十面相 宇宙怪人 鉄塔の怪人 灰色の巨人 海底の魔術師 探偵少年 黄金豹 魔法博士 天空の魔人 サーカスの怪人 妖人ゴング 魔法人形 まほうやしき 赤いカブトムシ 奇面城の秘密 夜光人間 塔上の奇術師 鉄人Q ふしぎな人 仮面の恐怖王 かいじん二十めんそう(「たのしい二年生」版) かいじん二十めんそう(「たのしい一年生」版) 電人M おれは二十面相だ 怪人と少年探偵 妖星人R 超人ニコラ 自作解説 怪人二十面相と少年探偵団 【評論・随筆】 ある恐怖 映画の恐怖 墓場の秘密 お化人形 声の恐怖 こわいもの(一) こわいもの(二) 旅順海戦館 少年ルヴェル 残虐への郷愁 文学史上のラジウム──エドガア・ポーがこと── 人形 非現実への愛情 妖虫 瞬きする首 マッケンの事 郷愁としてのグロテスク 群集の中のロビンソン・クルーソー スリルの説 鬼の経営する病院 レンズ嗜好症 人花 一人の芭蕉の問題 「幽霊塔」の思い出 病める貝 ──E・A・ポー逝きて百年── 小栗虫太郎君 探偵小説このごろ(江戸川乱歩、野村胡堂) ヒッチコックのエロチック・ハラア 透明の恐怖 フランケン奇談 探偵小説の「謎」 【関連作品】 乱歩分析(大下宇陀児) 江戸川氏と私(小酒井不木) 「心理試験」序(小酒井不木) 「二銭銅貨」を読む(小酒井不木) 私の探偵小説(坂口安吾) 乱歩氏と私と(野村胡堂) 「陰獣」その他(平林初之輔) 江戸川乱歩(平林初之輔) 『心理試験』を読む(平林初之輔) 日本の近代的探偵小説(平林初之輔) 乱歩氏の諸作(平林初之輔) 三十六年前(森下雨村) 江戸川乱歩氏に対する私の感想(夢野久作)

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  • 太宰治短編名作全集
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    「トカトントン」「女生徒」「走れメロス」「犯人」など、文豪・太宰治の傑作短編を一冊にまとめた短編ベストコレクションです。 ■収録内容 女生徒 雪の夜の話 きりぎりす トカトントン 走れメロス 犯人 駈込み訴え 畜犬談 チャンス おさん 清貧譚 お伽草紙 新釈諸国噺 東京八景 魚服記 猿面冠者 女の決闘 酒の追憶 佐渡 服装に就いて 貨幣 令嬢アユ 失敗園 ロマネスク 八十八夜 如是我聞
  • 太宰治名作小説全集
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    「走れメロス」「人間失格」「斜陽」「ヴィヨンの妻」「パンドラの匣」「富嶽百景」など、文豪・太宰治の初期から最晩年までの名作・代表作を一冊にまとめた太宰治ベストコレクションです。 ■収録内容 走れメロス 富嶽百景 津軽 姥捨 東京八景 思ひ出 新ハムレット 右大臣実朝 駈込み訴え ダス・ゲマイネ 葉桜と魔笛 満願 トカトントン 斜陽 人間失格 ヴィヨンの妻 パンドラの匣 薄明 冬の花火 桜桃 グッド・バイ
  • 坂口安吾歴史小説集
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    坂口安吾の真髄とも言える歴史小説の傑作を一挙収録した電子版ならではの坂口安吾全集です。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、斎藤道三、直江兼続、黒田如水、鉄砲伝来からキリシタン大名、島原の乱まで、安吾独自の視点で歴史を活写。 ■収録内容 信長 織田信長 エライ狂人の話 真書太閤記 狂人遺書 我鬼 家康 梟雄 二流の人 黒田如水 直江山城守 鉄砲 小西行長 イノチガケ 島原一揆異聞 島原の乱雑記 道鏡
  • 坂口安吾評論・随筆全集
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    坂口安吾の代表作『堕落論』『続堕落論』『日本文化私観』『ピエロ伝道者』『FARCEに就て』『不良少年とキリスト』『安吾新日本風景』などの傑作評論、エッセイ、紀行文を多数収録した電子全集です。 ■収録内容 諦らめアネゴ 諦めている子供たち 悪妻論 足のない男と首のない男 明日は天気になれ 新らしき性格感情 新らしき文学 阿部定さんの印象 阿部定という女 甘口辛口 哀れなトンマ先生 安吾巷談 安吾史譚 安吾新日本風土記 安吾の新日本地理 安吾下田外史 安吾人生案内 安吾武者修業 育児 囲碁修業 意識と時間との関係 一家言を排す 生命拾ひをした話 『異邦人』に就て 意慾的創作文章の形式と方法 インチキ文学ボクメツ雑談 インテリの感傷 エゴイズム小論 遠大なる心構 大井広介といふ男 大阪の反逆 お喋り競争 親が捨てられる世相 温浴 外来語是非 咢堂小論 かげろふ談義 “歌笑”文化 悲しい新風 蟹の泡 感想家の生れでるために 巻頭随筆 観念的その他 気候と郷愁 北と南 教祖の文学――小林秀雄論 後記にかえて〔『教祖の文学』〕 切捨御免 桐生通信 近況報告 金談にからまる詩的要素の神秘性に就て 九段 敬語論 芸道地に堕つ 戯作者文学論 現実主義者 剣術の極意を語る 現代とは? 現代の詐術 講談先生 呉清源 枯淡の風格を排す 碁にも名人戦つくれ 小林さんと私のツキアイ 娯楽奉仕の心構へ ゴルフと「悪い仲間」 今後の寺院生活に対する私考 今日の感想 坂口流の将棋観 桜枝町その他 酒のあとさき 作家論について 志賀直哉に文学の問題はない 市井閑談 「刺青殺人事件」を評す 思想と文学 思想なき眼 死と鼻唄 島原一揆異聞 邪教問答 集団見合 宿命のCANDIDE 将棋の鬼 勝負師 処女作前後の思ひ出 女性に薦める図書〔アンケート回答〕 白井明先生に捧ぐる言葉 新カナヅカヒの問題 神経衰弱的野球美学論 新作いろは加留多 新春・日本の空を飛ぶ 新人へ 人生三つの愉しみ 真相かくの如し 神童でなかつたラムボオの詩 深夜は睡るに限ること 推理小説について 推理小説論 スタンダアルの文体 砂をかむ スポーツ・文学・政治 相撲の放送 青春論 清太は百年語るべし 世評と自分 戦後合格者 戦後新人論 戦争論 想片 俗物性と作家 醍醐の里 第二芸術論について 大望をいだく河童 太宰治情死考 ただの文学 谷丹三の静かな小説 愉しい夢の中にて 堕落論 続堕落論 男女の交際について 探偵小説とは 探偵小説を截る 単独犯行に非ず ちかごろの酒の話 地方文化の確立について 散る日本 茶番に寄せて 長篇小説時評 通俗作家 荷風 通俗と変貌と 月日の話 机と布団と女 D・D・Tと万年床 帝銀事件を論ず 貞操の幅と限界 デカダン文学論 手紙雑談 てのひら自伝 天才になりそこなった男の話 伝統の無産者 天皇小論 天皇陛下にささぐる言葉 当世らくがき帖 ドストエフスキーとバルザック 特攻隊に捧ぐ 長島の死 中村地平著「長耳国漂流記」 夏と人形 新潟の酒 肉体自体が思考する 二合五勺に関する愛国的考察 西荻随筆 日映の思い出 日本人に就て 日本精神 日本の詩人 日本の水を濁らすな 日本の山と文学 日本文化私観 “能筆ジム” 花田清輝論 「花」の確立 反スタイルの記 パンパンガール ピエロ伝道者 悲願に就て 人の子の親となりて ヒノエウマの話 百万人の文学 便乗型の暴力 ヒンセザレバドンス FARCEに就て 風流 フシギな女 不思議な機構 不良少年とキリスト フロオベエル雑感 文学と国民生活 文学のふるさと 「文芸冊子」について 文章その他 文章の一形式 文章のカラダマ 文人囲碁会 分裂的な感想 僕はもう治っている 本因坊・呉清源十番碁観戦記 本郷の並木道 牧野さんの祭典によせて 牧野さんの死…ほか
  • 宮沢賢治童話・小説全集
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    人間の理想の生き方を追求し、独自の世界観を詩や童話に表現した宮沢賢治。今なお人々の心をとらえて離さない賢治の童話、小説全集決定版。 ●目次 【注文の多い料理店】 序 どんぐりと山猫 狼森と笊森、盗森 注文の多い料理店 烏の北斗七星 水仙月の四日 山男の四月 かしわばやしの夜 月夜のでんしんばしら 鹿踊りのはじまり 【童話・小説集】 秋田街道 あけがた 朝に就ての童話的構図 ありときのこ 或る農学生の日誌 イーハトーボ農学校の春 イギリス海岸 泉ある家 いちょうの実 茨海小学校 インドラの網 うろこ雲 おきなぐさ オツベルと象 女 貝の火 カイロ団長 蛙のゴム靴 学者アラムハラドの見た着物 風の又三郎 花壇工作 家長制度 丹藤川(「家長制度」先駆形) ガドルフの百合 雁の童子 革トランク 黄いろのトマト 疑獄元兇 気のいい火山弾 銀河鉄道の夜 グスコーブドリの伝記 クねずみ 蜘蛛となめくじと狸 車 黒ぶだう 虔十公園林 耕耘部の時計 氷と後光 さいかち淵 サガレンと八月 ざしき童子のはなし さるのこしかけ 山地の稜 シグナルとシグナレス 紫紺染について 十月の末 十六日 税務署長の冒険 セロ弾きのゴーシュ 台川 大礼服の例外的効果 谷 種山ヶ原 タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった チュウリップの幻術 ツェねずみ 月夜のけだもの 月夜のでんしんばしらの軍歌 土神と狐 土神ときつね 手紙 一 手紙 二 手紙 三 手紙 四 電車 毒蛾 毒もみのすきな署長さん 床屋 図書館幻想 とっこべとら子 鳥箱先生とフウねずみ 鳥をとるやなぎ 楢ノ木大学士の野宿 なめとこ山の熊 虹の絵具皿 二十六夜 沼森 猫 猫の事務所 バキチの仕事 化物丁場 函館港春夜光景 畑のへり 花巻農学校精神歌 花椰菜 林の底 ひかりの素足 ビジテリアン大祭 ひのきとひなげし 氷河鼠の毛皮 双子の星 二人の役人 二人の役人(旧字旧仮名版) 葡萄水 フランドン農学校の豚 ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記 ペンネンノルデはいまはいないよ 太陽にできた黒い棘をとりに行ったよ 北守将軍と三人兄弟の医者 星めぐりの歌 ポラーノの広場 洞熊学校を卒業した三人 マグノリアの木 祭の晩 まなづるとダァリヤ マリヴロンと少女 みじかい木ぺん めくらぶどうと虹 柳沢 やまなし 雪渡り よく利く薬とえらい薬 よだかの星 四又の百合 ラジュウムの雁 龍と詩人 若い木霊
  • 芥川龍之介切支丹小説集
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    「奉教人の死」「おぎん」「おしの」「西方の人」など、キリスト教信仰や西洋倫理を題材にした一連のキリシタン物ベストセレクション。芥川龍之介の世界観に没入できる全集シリーズです。 ●目次 煙草と悪魔 尾形了斎覚え書 さまよえる猶太人 悪魔 奉教人の死 邪宗門 るしへる きりしとほろ上人伝 じゅりあの・吉助 黒衣聖母 南京の基督 神神の微笑 報恩記 長崎小品 おぎん おしの 糸女覚え書 誘惑 西方の人 続西方の人
  • 芥川龍之介王朝小説集
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    「羅生門」「地獄変」など、初期芥川作品を代表する一連の「王朝もの」ベストセレクション。芥川龍之介の世界観に没入できる全集シリーズです。 ●目次 羅生門 鼻 芋粥 運 道祖問答 偸盗(ちゅうとう) 袈裟と盛遠 俊寛 地獄変 邪宗門 竜 往生絵巻 好色 藪の中 二人小町 六の宮の姫君
  • 江戸川乱歩全集 推理小説傑作選
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    日本の推理・探偵小説の巨人・江戸川乱歩の推理小説の代表作・傑作を一冊に網羅し、読みやすく編集した電子版ならではの江戸川乱歩全集です。 ●収録内容 赤い部屋 悪霊 悪霊物語 偉大なる夢 一枚の切符 芋虫 陰獣 江川蘭子 押絵と旅する男 お勢登場 恐ろしき錯誤 踊る一寸法師 鬼 鏡地獄 火星の運河 恐怖王 疑惑 空気男 空中紳士 黒い虹 五階の窓 孤島の鬼 湖畔亭事件 石榴 殺人迷路 新宝島 接吻 双生児 算盤が恋を語る話 断崖 智恵の一太郎 妻に失恋した男 盗難 毒草 二銭銅貨 日記帳 二癈人 人間椅子 灰神楽 白昼夢 白髪鬼 パノラマ島綺譚 秘中の秘 人でなしの恋 一人二役 火繩銃 百面相役者 覆面の舞踏者 ぺてん師と空気男 防空壕 堀越捜査一課長殿 魔王殺人事件 蟲 夢遊病者の死 目羅博士の不思議な犯罪 盲獣 木馬は廻る モノグラム 闇に蠢く 幽霊塔 指 指環 緑衣の鬼
  • 江戸川乱歩全集 明智小五郎シリーズ
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    日本の推理・探偵小説の巨人、江戸川乱歩の代表作「明智小五郎シリーズ」を一冊にほぼ網羅し、読みやすく編集した電子版ならではの江戸川乱歩全集です。 ●目次 D坂の殺人事件 心理試験 黒手組 幽霊 屋根裏の散歩者 一寸法師 蜘蛛男 何者 猟奇の果 吸血鬼 魔術師 黄金仮面 黒蜥蜴 人間豹 悪魔の紋章 地獄の道化師 暗黒星 兇器 化人幻戯 影男 月と手袋 大暗室
  • 江戸川乱歩全集 少年探偵団シリーズ
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    日本の推理・探偵小説の巨人・江戸川乱歩の代表作「少年探偵団シリーズ」を一冊に網羅し、読みやすく編集した電子版ならではの江戸川乱歩全集です。 ●目次 怪人二十面相 少年探偵団 妖怪博士 大金塊 青銅の魔人 虎の牙 透明怪人 怪奇四十面相 宇宙怪人 鉄塔の怪人 灰色の巨人 海底の魔術師 探偵少年 黄金豹 魔法博士 天空の魔人 サーカスの怪人 妖人ゴング 魔法人形 まほうやしき 赤いカブトムシ 奇面城の秘密 夜光人間 塔上の奇術師 鉄人Q ふしぎな人 仮面の恐怖王 電人M おれは二十面相だ 怪人と少年探偵 妖星人R 超人ニコラ かいじん二十めんそう(「たのしい二年生」版) かいじん二十めんそう(「たのしい一年生」版) 自作解説 怪人二十面相と少年探偵団
  • 我々の星のハルキ・ムラカミ文学
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    ハルキ・ムラカミの文章はいかにして日本から世界=惑星の隅々まで届くのか。 村上春樹は、日本を舞台に日本語で描かれた作品を、日本から世界へ向けて発信し続けている。その意味では「日本のローカルな」作家ではなく、かといって「米国発のグローバルな」作家でもない。この「惑星的思考」ともいうべき村上春樹の世界観を、国内外の村上春樹/ハルキ・ムラカミ研究者が共に検証する珠玉の論考の集成。 【目次】 はじめに「日本」の村上と「惑星」のムラカミ ◉翻訳◉ 第1章  ヨーロッパに浮かぶ二つの月 第2章  村上春樹『国境の南、太陽の西』の新旧ドイツ語訳 第3章  一九八五年の「相棒」とは誰だったのか ◉歴史/物語(hi/story)◉ 第4章 『海辺のカフカ』における時空 第5章  村上春樹作品にみる「神話的思考」と物語の構造 ◉海外作家◉ 第6章 『羊をめぐる冒険』をめぐるゴールド・ラッシュの点と線 第7章  ここは僕の場所でもない ◉紀行◉ 第8章  村上春樹の紀行文と小説における相互影響について 第9章 『ノルウェイの森』誕生の地 ローマ・トレコリレジデンス探訪記 第10章 『海辺のカフカ』を歩く ◉村上春樹関係年譜◉ おわりに 加藤典洋「的思考」と村上/ムラカミ批評の未来
  • P+D BOOKS 兎の結末・独身者の憂鬱
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    1巻880円 (税込)
    幻のデビュー作を含む留学時代までの半生記。 「兎の結末」は、中学二年生の〈僕〉と高校受験を控えた兄が、兎の飼育をめぐって社会の現実に直面したり、自分の才能を生かす道は何かと煩悶したりする青春小説。著者が高校一年生のときに書いた短篇小説がベースになっており、いわば芥川賞作家・柏原兵三の“幻のデビュー作”でもある。  これに、著者の自伝的作品としては最も幼い時代を描いた「幼年時代」、西ドイツに留学した経験から書かれた「バラトン湖」「カールスパートにて」を加えて刊行された『兎の結末』と、大学院時代の奇妙な留守番生活を綴った『独身者の憂鬱』を一冊にまとめた、ファン必読の作品集。
  • 月刊「潮」2022年11月号
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    1巻620円 (税込)
    月刊「潮」2022年11月号 主な内容 【特別企画】いま、日本にある危機 子どもの声をどう政治に反映させるか――宗教二世問題と子どもの権利。 末冨 芳 「政治と宗教」をめぐる一問一答。 佐藤 優 ≪対談≫「対面」で紡いだ言葉が社会の閉塞感を打ち破る。 與那覇 潤 VS 開沼 博 ≪対談≫日本型モデルの脱却へ――経済再生のチャンスは転がっている。 冨山和彦 VS 田原総一朗 【特別寄稿】今こそ求められるゴルバチョフの「二十世紀の精神の教訓」。 中澤孝之 【特集】文化と自然の宝庫 茨城県 ≪誌上対談≫多彩な魅力あふれる茨城へいらっしゃい! 大井川和彦 VS 磯山さやか ≪対談≫“あけぼのの国”を照らせば日本史が見えてくる。 磯田道史 VS 澤田瞳子 ≪対談≫農作物も豊か、人の心も豊かだから幸福度が高いんです。 宮島達男 VS 林家まる子 茨城の“真心”が僕を育ててくれた。 渡辺 徹 【連載ドキュメンタリー企画】 「民衆こそ王者」〈識者の声〉篇 民衆という「大地」を愛した周総理と池田先生。 西園寺一晃 沖縄と広島――池田会長の平和への深い思い。 岡本貞雄 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 ≪連載≫74歳でもピンピン! カマタ流健康法。(下) 鎌田 實 【連載対談】高島礼子の歴史と美を訪ねて。 赤神 諒 VS 高島礼子 【人間探訪】六角精児 【特集】「現代」を活写する 「心」までケアする終末期医療を求めて。 奥野修司 ≪ルポ≫「がんここ」コミュニティが育む「がん患者力」。(下) 荒川 龍 ≪ルポ≫自殺者を一人でも減らしたい――「秋田モデル」二〇年の軌跡。(下) 石井光太 ≪ルポ≫不自由な脳――高次脳機能障害を抱えて生きる。 黒島暁生 その他
  • れひはのけんし 源氏物語『桐壺』を私訳する
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    1巻1,144円 (税込)
    平安貴族の文化と生活に思いを馳せる。 30年間、工場経営を続けた 「平成の鍛冶屋」が心機一転、 金槌代わりにペンを手に 「源氏物語」に挑む。 ――どうやら人間は生まれたその時から、 さまようようにできているらしい。 そこで行き着いたのが、随分前から 気に掛かっていたことの解決だった。 (「はじめに」より)

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  • 終わりなきタルコフスキー
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    1巻2,860円 (税込)
    「僕の村は戦場だった」「惑星ソラリス」「ノスタルジア」…。映画監督タルコフスキーの8つの作品を取り上げ、映画の根底にある彼の意図を探り、作品に顕著な家族との関係性を読み解くとともに、表現技法等にも迫る。
  • 小説を旅する北海道
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    1巻1,650円 (税込)
    北海道を舞台にした小説で楽しむ、北海道の風景、歴史、物語。 読んでから、読みながら、旅してからも楽しめる。 小説家の筆が描いたまち。書かれた時代と現在。土地の風土と作家の視座。 「名作」の舞台は、その地を歩く者の眼前に何を立ちのぼらせるのだろうか。 60作家、61作品掲載。全道の舞台地リスト付。
  • 石川啄木のふれんど・小奴と紡ぐ人物列伝 その深層心理学的考察
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    1巻2,420円 (税込)
    石川啄木、宮崎白蓮、関寛斎、伊福部昭…。函館、帯広、大津、釧路を舞台に、さまざまな人間の紡ぎが広がって行く-。石川啄木と所縁のある芸者小奴、彼女を取り巻く人物を深層心理学的な面から紐解く。
  • P+D BOOKS 天の歌 ~小説 都はるみ~
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    1巻715円 (税込)
    人気絶頂で引退宣言の背景に中上健次が迫る。 「春美は普通の子と違います」  浪曲が好きだった北村春美の母は、春美の才能を信じて“うなり”を教え込み、それによくこたえた春美は全国規模のコンクールで優勝。翌年、都はるみとしてデビューすると、「アンコ椿は恋の花」「涙の連絡船」「好きになった人」と毎年のようにヒットを飛ばし、当代随一の歌手に上り詰めた。  ところが、それから20年後、都はるみは「普通のおばさんになりたい」と突然、芸能界からの引退を宣言。その背景には何があったのか――。  都はるみ本人はもちろん、市川昭介ら関係者への丹念な取材をもとに中上健次が綴った、渾身のノンフィクション小説。
  • 月刊「潮」2022年10月号
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    1巻620円 (税込)
    "月刊「潮」2022年10月号 主な内容 【特別企画】日本外交は波高し 多極世界観をもって、「親米自立」を目指すべき。 渡邊啓貴 インテリジェンスの視点から緊迫の台湾情勢を読む。 手嶋龍一 「中国敵対論」をゼロから見直す発想の転換を。 富坂 聰 国交正常化五〇年――日中友好こそ私たちの歩む道。 佐藤明久 【特別寄稿】 今こそコロナ後遺症対策を急ぐべき。 平畑光一 【特集】現代社会の光と影 ≪ルポ≫自殺者を一人でも減らしたい――「秋田モデル」二〇年の軌跡。(上) 石井光太 ≪ルポ≫「がんここ」コミュニティが育む「がん患者力」。(上) 荒川 龍 ≪対談≫「国家百年の計」の危機――教職を持続可能にするには。 内田 良 VS 田原総一朗 【連載ドキュメンタリー企画】  民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 【スペシャル・インタビュー】 香取慎吾 不思議なんですが、お客さんのマスクの下の笑顔が見えるんです。 【対談】初の学生三大駅伝をいかに戦うか――その戦略とビジョン。 榎木和貴 VS 川嶋伸次 【対談】『対決!日本史3』 日清・日露から学ぶウクライナ戦争で日本が採るべき道。 安部龍太郎 VS 佐藤 優 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 ≪連載≫74歳でもピンピン! カマタ流健康法。(上) 鎌田 實 【人間探訪】 荻上直子 「ハズれた人たち」を描くのは、私が「置いてけぼりの人」だからかも。 メンタル不調の家族に言ってはいけない「NGワード」 井上智介 【好評連載】 高島礼子の歴史と美を訪ねて 赤神 諒 VS 高島礼子/真説!始皇帝 塚本青史/宿帳拝見――「あの人」が愛した湯 山崎まゆみ/池田思想の源流――『若き日の読書』を読む 佐藤 優/トクサンの「人間野球」日誌 トクサン/世界への扉 三浦瑠麗 他 その他 "
  • 新装版 キムの十字架 松代大本営地下壕のかげに
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    1巻990円 (税込)
    約40年にわたり読み継がれてきた不朽の名作が令和新装版として登場! 今、あらためて戦争を考える。 長野県で極秘に進められた大本営工事。そこには朝鮮から強制連行されてきた兄弟がいた。過酷な強制労働のなかでたがいの消息を知らぬまま過ごした。終戦により解放され、兄は弟も連行されていたことを知るが…。 児童文学者・和田登が丹念な取材や残された記録をもとに、物語へと昇華させた最高傑作。 【目次】 1 物語のはじまり 2 セファンのひろいもの 3 ジェハのビンタ 4 風のうなる夜 5 大雪の日に 6 中野少年の死 7 解放だ!! 8 セファンの文字か? 9 空中にまいあがった紙 10 はるかな鐘の音 【著者】 和田登 1936年、長野県生まれ。信州大学教育学部卒業。「虫」で第1回日本児童文学者協会短編賞。「悲しみの砦」(岩崎書店)で第1回塚原健二郎文学賞。「武器では地球を救えない」(文渓堂)で第52回産経児童出版文化賞。「想い出のアン」(岩崎書店)、「キムの十字架」(明石書店)、「星空のバイオリン」(PHP研究所)、「十二歳の旅立ち」(講談社)、「松代大本営」(岩波書店)、「キムの十字架の発見」(かもがわ出版)、『信州むかし語りシリーズ』(しなのき書房)、『望郷の鐘』(同)ほか多数。 和田春奈 1967年、長野県生まれ。デザイン事務所を経て、挿絵、装丁の仕事に入る。「怪奇ミステリー」シリーズ全6巻(PHP研究所)、「キムの十字架」(明石書店)、「エンジェルがとんだ日」(学習研究社)、「しあわせ配達犬ミルク」(PHP研究所)、「さまちゃれ~泣かないでマンドリン」(文溪堂)、『信州むかし語りシリーズ』(しなのき書房)、『望郷の鐘』(同)ほか多数。 光彩会所属、きらめくプロジェクト実行委員長代理。
  • 吉川英治 電子全集1
    完結
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    吉川英治の名作・代表作を一挙収録した吉川英治全集の決定版。※本書は全31巻中の1巻目です。 ●目次 三国志(上)
  • 神馬/湖 竹西寛子精選作品集
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    1巻1,100円 (税込)
    多感な少女の心の揺らぎを繊細な筆致で描いた「神馬」をはじめ、「兵隊宿」(川端賞)「蘭」など短篇小説十三篇。古典文学へ、広島の原爆体験へと思索を誘う「愛するという言葉」「時の縄」など随想八篇。自選短篇集に国語教科書で親しまれた作品を併せた決定版作品集。 〈解説〉堀江敏幸 目次 Ⅰ 兵隊宿/虚無僧/蘭/春/迎え火/降ってきた鳥/湖/花の下/鶴/神馬/霊烏/鮎の川/儀式 Ⅱ 旅/虹/春 秋/広島が言わせる言葉/愛するという言葉/時 計/神 秘/時の縄 あとがき 解説 堀江敏幸
  • たむらあきこ吟行千句
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    1巻880円 (税込)
    2013年頃から一人吟行を始めた著者。国内に留まらず、台湾やインドなど心の命ずるまま、その場で体で感じた思いを川柳に詠み続けた。その数およそ15000句。その中から推敲を重ねた1000句が本書である。 《水間線から刻を濃くする―水間観音吟行12句》 《捨てる場所へと拾われにゆく―世界遺産・湯の峰温泉吟行18句》 《どの斜面だろうときみがいてくれた―長岡天神吟行13句》 《年にいち度のまれびとが下りてくる―なまはげ吟行22句》 《この世あの世の境に一閃のさくら―吉野山・奥千本吟行22句》 《たてつづけ地獄を噴いている裂け目―別府吟行29句》 《滝ちかく天誅組を引きよせる―龍神温泉吟行33句》 《観音の手のひらに答えをひとつ―法隆寺吟行21句》 《はなれないきのうもカルマなのだろう―インド吟行28句》 《まぼろしをあつめる淀屋橋あたり―大阪市中央公会堂吟行19句》
  • 紫式部の暗号
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    京都<千年の古都・世界のKYOTO>を、今よりもっと味わい深く――。 本書は、気象予報士の著者が『源氏物語』をまったく新しい視点から読み解きます。 「気象」から『源氏物語』に触れると、京都はいつもより魅力的に映ってくるのです。 紫式部は、科学的といえるほど精緻に気象現象を描写していたことがわかりました。 ――そう、まるで平安時代の気象予報士かのように……!! 紫式部はなぜここまで気象の描写にこだわったのか? 本書はその謎にも迫ります! <著者からのメッセージ> 「京都を歩くと、『源氏物語』の気配を感じることがあります。 山や川、日々の天気や四季折々の風や光、雨、しぐれ……。 そこに平安人たちの気配を感じることができたら、どんなに素敵なことでしょう。 ぜひみなさんの新しい目で、紫式部が気象の描写に込めた意図や思いを楽しんでください。 私にはそれが、はるか千年の時を超えて現代に届いた、紫式部からのメッセージにも思えるのです」 『源氏物語』に描かれた風と光を、千年後の京都に探しにいきませんか? (※本書は2016/10/22に株式会社 三五館より発売された書籍を電子化したものです)
  • P+D BOOKS 火まつり
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    1巻770円 (税込)
    世間を震撼させた猟奇事件に中上健次が迫る。  海と山に囲まれた熊野の寒村。そこでひときわ広い土地を所有する池田家の長男・達男は、小さいころから悪行が絶えず、猿の肉を食べたり、神事に使う魚を獲るなどやりたい放題。それでも面と向かって文句を言う者は誰もいなかった。  そんななか、何者かがハマチの養殖場に重油を流して地元に大損害を与える事件が発生。次いでぼや騒ぎまで起きた。だれもが達男の仕業だと考えたが――。  実際に起きた「熊野一族7人殺害事件」をもとに、中上健次が映画シナリオを書き下ろした話題作と、のちに雑誌連載されたノベライズ版を収録。
  • 月刊「潮」2022年9月号
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    1巻620円 (税込)
    "月刊「潮」2022年9月号 主な内容 【特別企画】シン・ニッポンの設計図 ≪対談≫「安定かつ停滞」の打破へ、次世代の民主主義を提案する。  西田亮介VS 成田悠輔 ≪対談≫「オッサンの壁」を超えて若者と女性の声を永田町へ。  佐藤千矢子 VS 室橋祐貴 ≪対談≫あなたの「居場所」はここにある――「自己責任論」の先へ。 大空幸星 VS 田原総一朗 【特集】参院選後の潮流を読む 官邸一強から危機を乗り切るリーダーシップ政治へ。 牧原 出 食料価格高騰が止まらない!日本は今こそ発想の転換を。 末松広行 【特集】超高齢時代のヒント 迫り来る女性の「大定年時代」――その対策と心得。 西村美奈子 在宅医は患者と家族をつなぐ伴走者。 奥野修司 ≪連載≫“尊厳”に満ちた最期を求めて――がんステージ4の緩和ケア医の挑戦。 鎌田 實 【連載ドキュメンタリー企画】  民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 【スペシャル・インタビュー】 草なぎ 剛 三人でレッドカーペットを歩きたい、それが夢ですね。 【人間探訪】 中村桂子 人の多消費生活を考えたら異常気象も環境破壊も当たり前! 【ヒューマンストーリー】 鴨志田祐美 主婦から四十二歳で弁護士に――「冤罪」に泣く人びとを助けたい。 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 「スマホ老眼」にご用心!――失敗しない眼鏡選び。 梶田雅義 鎌倉に「幕府」はなかった?驚きの日本史新常識。 河合 敦 【ルポ】被害者と加害者の間で「社会」ができること。 黒島暁生 【ルポ】あなたの知らない東京インド人コミュニティ。 安田峰俊 【好評連載】 高島礼子の歴史と美を訪ねて 今村翔吾 VS 高島礼子/真説!始皇帝 塚本青史/宿帳拝見――「あの人」が愛した湯 山崎まゆみ/池田思想の源流――『若き日の読書』を読む 佐藤 優/他 その他
  • 月刊「潮」2022年8月号
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    1巻620円 (税込)
    月刊「潮」2022年8月号 主な内容 【特別企画】戦争の出口はあるのか 「国民安全保障国家」を提唱する――ウクライナ戦争に何を学ぶか。 船橋洋一 ロシア国民はなぜプーチンを支持するのか。 服部倫卓 ロシアの狙いはウクライナの「内陸国家化」だ。 伊勢崎賢治 【特集】危機の時代を越えて 広島から世界へ、今こそ被爆の惨状を伝えたい。 滝川卓男 それでも日本にはアジアで果たすべき役割がある。 宮城大蔵 米国銃乱射事件――なぜ銃規制は進まないのか。 矢部 武 【特集】高齢化社会を生きる がんで死ぬということ。――痛み治療の現在地 奥野修司 ≪ルポ≫「認知症」という贈り物――監督として娘として見つめた二〇年間。 高見真理子 鎌田實の「希望・日本」 「死」は、生きることに組み込まれている。 鎌田 實 【連載ドキュメンタリー企画】 民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 【インタビュー】萩原聖人  【クローズアップ】小池真理子 【特別寄稿】井上尚弥 VS ドネア観戦記 敗者が強ければこそ、勝者に射す光も大きくなる。 天野純希 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 その「消えない痛み」、ストレスが原因かも。 牛田享宏 【好評連載】 ニッポンの問題点 西 智弘VS 田原総一朗/日本の島を旅する 山口由美/≪新連載≫真説!始皇帝 塚本青史/高島礼子の歴史と美を訪ねて 今村翔吾 VS 高島礼子/宿帳拝見――「あの人」が愛した湯 山崎まゆみ/池田思想の源流――『若き日の読書』を読む 佐藤 優/寄せ場のグルメ 中原一歩/トクサンの「人間野球」日誌 トクサン/世界への扉 三浦瑠麗 その他
  • 悪魔 乙女の本棚作品集
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人気シリーズ「乙女の本棚」から、イラストレーター・しきみの自選作品集が登場! 描き下ろしとして芥川龍之介+しきみ『悪魔』も掲載 小説とイラストの出会いを祝福する、魅惑の1冊。 名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。そのなかからイラストレーター・しきみによる作品をピックアップした美しい画集が新たに生まれました。 収録されているイラストは、萩原朔太郎『猫町』、江戸川乱歩『押絵と旅する男』、夏目漱石『夢十夜』、坂口安吾『桜の森の満開の下』、谷崎潤一郎『魔術師』のなかから選ばれた、イラストレーター本人がお気に入りのものばかり。 さらに、描き下ろしとして芥川龍之介『悪魔』も収録し、通常シリーズとはことなるサイズ感で小説とイラストが楽しめます。 自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。 【目次】 萩原朔太郎『猫町』 江戸川乱歩『押絵と旅する男』 夏目漱石『夢十夜』 坂口安吾『桜の森の満開の下』 谷崎潤一郎『魔術師』 芥川龍之介『悪魔』(全文収録・イラスト描き下ろし) ※本書について 本書は、乙女の本棚シリーズとして刊行された『猫町』『押絵と旅する男』『夢十夜』『桜の森の満開の下』『魔術師』のなかから、イラストレーター・しきみ自身が選んだイラストを掲載しています。巻末の『悪魔』のイラストは描き下ろしです。小説部分は『悪魔』は全文、その他は抜粋となります。
  • テーマからつくる物語創作再入門
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    もう「中身がない」とは言わせない! 互いに関連し合うストーリーの「三大要素」最後のピース、テーマについて徹底的に掘り下げたありそうでなかった執筆指南書。 小説、映画、マンガ、演劇、ゲーム、アニメーション……あらゆる物語が輝き出す。 プロットとキャラクターを一生懸命に考える人は多いのに、テーマが置き去りにされがちなのはとても残念なことです。 これまでテーマは、その創作法を習得することはもちろん、深化させるためにどう語ればいいのかさえ難しいと考えられてきました。しかしテーマがストーリーにおいてどのような機能を持ち、プロットやキャラクターにどのような相互作用を及ぼすのかを理解することができれば、「テーマとは曖昧なものだ」という考えと決別することができます。 テーマとは、ストーリーに統一性をもたらす着想や題材であるためプロットやキャラクターはテーマと無関係ではありません。テーマが定まっていないストーリーでは「プロットとキャラクターはいいけど、ストーリーとしては駄作」と言われるのがオチですが、優れたストーリーではこれらの三大要素が一体となって共生しています。 本書はテーマの役割や機能について、プロットやキャラクターとの関係についてじっくりと解説しています。小説や映画だけでなく、マンガやゲーム、アニメーションなど、さまざまなジャンルにおいて自分で意識的にテーマを構築できるようになる、ありそうでなかった実践的創作術です。
  • たべるのがおそい vol.7
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    1巻1,320円 (税込)
    文学ムック「たべるのがおそい」vol.7 編集 西崎憲 巻頭エッセイ 斎藤真理子 特集〈ジュヴナイル―秘密の子供たち〉 岩井俊二 銀林みのる 櫻木みわ 飛浩隆 西崎憲 松永美穂 創作 高山羽根子 小山田浩子 柳原孝敦 短歌 熊谷純 佐伯紺 錦見映理子 虫武一俊 エッセイ 本がなければ生きていけない 梅﨑実奈 東雅夫 翻訳 ハイミート・フォン・ドーデラー「ヨハン・ペーター・へーベル(1760-1826)の主題による七つの変奏」(垂野創一郎訳) ※電子版には≪チョン・ミョングァン「退社」(吉良佳奈江訳)≫は含まれません。 【目次】 巻頭エッセイ 文と場所 斎藤真理子「文とふん」 創作 高山羽根子「ラピード・レチェ」 創作 小山田浩子「けば」 短歌 熊谷純「三日月の濃度」 短歌 佐伯紺「手をつないだままじゃ拍手ができない」 特集〈ジュヴナイル―秘密の子供たち〉 銀林みのる「上水線83号鉄塔」 飛浩隆「ジュヴナイル」 岩井俊二「作文という卵から小説という鳥は生まれない」 櫻木みわ「米と苺」 松永美穂「物置」 西崎憲「おまえ知ってるか、東京の紀伊國屋を大きい順に結ぶと北斗七星になるって」 本がなければ生きていけない 梅﨑実奈「心にプロなんてない」 短歌 東雅夫「安住の書庫を求めて」 短歌 錦見映理子「天国と地獄」 短歌 虫武一俊「インフルエンザに過ぎる」 ハイミート・フォン・ドーデラー「ヨハン・ペーター・へーベル(1760-1826)の主題による七つの変奏」(垂野創一郎訳) 創作 柳原孝敦「儀志直始末記」 執筆者一覧 編集後記 など 【著者】 書肆侃侃房編集部 書肆侃侃房編集部
  • 月刊「潮」2022年7月号
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    1巻620円 (税込)
    月刊「潮」2022年7月号 主な内容 【特別企画】ロシアの行動原理 「正教大国」というアイデンティティがもたらした国家の迷走。 寺島実郎 プーチンの危機感、ゼレンスキーの焦燥――侵攻の深層。 佐藤 優 それでも国連は、残されている対話のテーブルだ。 鈴木一人 【特集】日本政治の焦点 ≪対談≫危機の時代における政治の役割。 中北浩爾 VS 石井啓一 緊迫の国際情勢と平和安全法制の意義。 北側一雄 【特集】時代の分岐点に立って 「安全保障というリアル」と「核軍縮という理念」の両立を目指して。 西田 充 ≪対談≫ニッポンの問題点 大人には「若者にチャンスを回す」責任がある。 たかまつなな VS 田原総一朗 鎌田實の「希望・日本」 「人口減少」がもたらす未来を回避するために。 鎌田 實 【連載ドキュメンタリー企画】 民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 【クローズアップ】宮口幸治 「ケーキの切れない非行少年たち」のサインを見逃さない。 【インタビュー】大村 崑  【人間探訪】宇崎竜童 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 誤嚥性肺炎を防ぐ秘訣は「自分の口で噛んで食べる」こと。 五島朋幸 「運動」「趣味」「会話」は認知症予防のキーワード。 瀧 靖之 【対談】一緒にスープを食べよう――差異はきっと乗り越えられる。 平松洋子 VS ヤン ヨンヒ 【好評連載】 高島礼子の歴史と美を訪ねて 天野純希 VS 高島礼子/宿帳拝見――「あの人」が愛した湯 山崎まゆみ/池田思想の源流――『若き日の読書』を読む 佐藤 優/深掘り!「三国志」 塚本青史/寄せ場のグルメ 中原一歩/トクサンの「人間野球」日誌 トクサン/世界への扉 三浦瑠麗 その他
  • 正岡子規(新潮文庫)
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    西洋文明との出会いという衝撃により伝統文化が危機に瀕した明治日本。そんななか雑誌ホトトギスを舞台に、「写生」という新たな手法を創出、俳句と短歌に革命をもたらした子規。国民的文芸の域にまで高らしめ、俳句は今や世界的存在となった。幼時の火事体験からベースボールへの熱狂、漱石との交友、蕪村の再発見、そして晩年の過酷な闘病生活までを綿密に追った日本人必読の決定的評伝。
  • 初すがた
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 美貌の清元芸人のお俊は,さまざまの障害で恋人との愛を遂げることができなかった.そればかりか,養父母への義理から余儀なく高利貸の許へ嫁がねばならなかった.華やかな芸人生活の裏にひそむ人生の悲哀.明治30年代の初め,ゾラの「ナナ」の影響の下に書かれたもので,自然主義の先駆的作品として文学史上重要な地位を占める. (※本書は1955/04/05に発売し、2022/5/17に電子化をいたしました)
  • 物語 万華鏡
    値引きあり
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    1巻654円 (税込)
    さまざまな苦難・屈折に喘ぐ人間が、 「愛」によって再生するプロセスを文芸作品をテキストとして解説する。 テキストとして取り上げる作品は、下記の通り。 ・カーソン・マッカラーズ『木 石 雲』 ・サマセット・モーム『雨』 ・山本周五郎『さぶ』 ・ヘンリー・ロングフェロー『エヴァンジェリン』 ・ジョージ・エリオット『サイラス・マーナ―』など。 ハイネ、ウルマン、中原中也ほか、世界の名詩についても鑑賞する。 ■目次 ●第一部 カーソン・マッカラーズの「木 石 雲」 ・第一章 カーソン・マッカラーズの作品の特徴 ・第二章 「木 石 雲」の詳しいあらすじ ・第三章 「木 石 雲」の分析ー年老いた男の「愛の科学」ー ・第四章 スコット・ペックの愛の定義 ほか ●第二部 山本周五郎の『さぶ』 ・第一章 山本周五郎の文字の特徴 ・第二章 『さぶ』の詳しいあらすじ ・第三章 『さぶ』の分析 ・第四章 栄二と鰻の蒲焼き ほか ●第三部 ヘンリー・ロングフェローの『エヴァンジェリン』 ・第一章 ロングフェローとホーソーン ・第二章 『エヴァンジェリン』の詳しいあらすじ ・第三章 駆け足で辿るカナダの歴史 ・第四章 アカディアンの強制追放の現実 ほか ●第四部 詩は恵み ・第一章 詩は想像力の賜 ・第二章 詩は言葉で紡ぐ音楽・絵画 ・第三章 詩的表現 ・第四章  ほか ●第五部 ジョージ・エリオットの『サイラス・マーナ―』 ・第一章 『サイラス・マーナ―』の詳しいあらすじ ・第二章 『サイラス・マーナ―』の分析 ・第三章 ジョージ・エリオットの人と作品 ほか ■著者 佐藤義隆(サトウヨシタカ) 1948年、父光儀、母タツの次男として、長崎県大村市に生まれる。 南山大学大学院文学研究科英文学専攻博士課程修了。 元岐阜女子大学文化創造学部教授 (本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
  • 月刊「潮」2022年6月号
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    1巻620円 (税込)
    月刊「潮」2022年6月号 主な内容 【特別企画】ウクライナ危機と日本の選択 善悪二元論を超えて、「曖昧さ」に耐える力を。 佐藤卓己 パンか、自由か――西側諸国に突き付けられた難問。 竹森俊平 鎌田實の「希望・日本」 戦禍の地へ届け!私たちの「ひと羽ばたき」。 鎌田 實 【特集】未来を担う若者たちへ ≪対談≫学力は大事、でも「生きる力」はもっと大事。 平田オリザ VS 中邑賢龍 ≪対談≫「子どもまんなか社会」の実現へ、公明党への期待と要望。  駒崎弘樹 VS 山本香苗 【特集】「心と体」を考える 「もしかして、燃え尽き症候群?」と感じたら。 久保真人 ≪ルポ≫「健常」と「障害」のあいだ――境界知能とは何か。 黒島暁生 ≪対談≫ニッポンの問題点 日本から「障がい者」という概念をなくしたい! 兼子文晴 VS 田原総一朗 【連載ドキュメンタリー企画】 民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 【人間探訪】稲垣えみ子  【インタビュー】世界35カ国同時発売の超大型ファンタジー、翻訳秘話。 金原瑞人 VS 吉原菜穂 【対談】高島礼子の歴史と美を訪ねて 天野純希 VS 高島礼子 台頭するポピュリズムと政党に求められる重要な役割。 水島治郎 【ルポ】岐路に立たされた北方領土返還運動。 粟野仁雄 「世界一清潔な空港」を支える、清掃の哲学。 新津春子 「地球一個分の暮らし」を目指して――エシカル生活のすすめ。 末吉里花 【好評連載】 宿帳拝見――「あの人」が愛した湯 山崎まゆみ/池田思想の源流――『若き日の読書』を読む 佐藤 優/深掘り!「三国志」 塚本青史/トクサンの「人間野球」日誌 トクサン/世界への扉 三浦瑠麗/寄せ場のグルメ 中原一歩/ その他
  • 大寺学校/ゆく年
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    浅草に生まれた万太郎(1889‐1963)が,青年期までをすごしたその土地に寄せる,エレジイともいうべき2篇である.代用学校が市立の学校へ「座」を譲ろうという時代の激しい変動が,さまざまの人の上に,どう乱反射したかを活写した「大寺学校」.「ゆく年」とともに明治末の東京の一隅の特異な風土を巧みな話術で描いた作品である. (※本書は1989/1/1に発売し、2022/4/26に電子化をいたしました)
  • 世界の終わりを先延ばしするためのアイディア 人新世という大惨事の中で
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    われわれがこれまで、人類の過去の生き残りと教えられてきた人々――彼らのもとの世界の廃墟の中で、今現在「かろうじて存続する」ことを余儀なくされている人々――が、思いがけず、われわれ自身の未来の姿として現れてきます。 クレナッキは言っています。私たち先住諸民族は、五世紀にわたって西欧の血なまぐさい「人道主義」に抵抗してきた。私が心配しているのは、むしろあなた方白人のことだ。これから起こることに対して、あなた方が耐えられるか、私にはわからないから、と。 ――ヴィヴェイロス・デ・カステロによる「あとがき」より
  • P+D BOOKS がらくた博物館
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    米国最北端の町で繰り広げられる人間ドラマ。 ――彼等はみんなその祖先に流れ者の血を持っているので、流れ者に対して寛容であり、理解もあった。――  命からがらの逃避行でロシアから逃れ、中国、そしてアメリカ最北端へと流れ着いたマリヤ。マリアの飼う4頭のシベリア犬に飼い猫を殺されたにもかかわらず、友人づきあいをする日本人アヤ。そのアヤは、前夫との子を連れ日本に一時帰国するが、元夫とはやはり心を通わせることができず、親子ともどもさみしい思いを抱いてアメリカに戻る。  アヤとも知り合いのカルロスはスペイン、中米から自作のヨットで漂着し、そのまま居着いてしまった印刷屋の主人。ある日フェリーでやってきた東洋系の女性と知り合うが、彼女もまた、韓国系の母親と日本人の父親を持つ“漂流者”の一人だった――。  第14回女流文学賞を受賞した名作長編。
  • 多摩川三文オペラ
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    1巻220円 (税込)
    国土交通省職員として河川管理に従事することとなった南野たけしは、上司を介して知り合った多摩川河川敷のホームレスに、ある種のシンパシーを抱くようになる。  そんな中、令和元年10月に関東地方を縦断した巨大台風ハギビスは、東日本各地に甚大な被害をもたらし、多摩川もまた例外ではなかった。台風の爪痕は南野たけしの心に何を訴えたのか。  ヒューマニズムの現在地を問う小編小説。
  • 伊藤整日記 1
    完結
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    全8巻3,696~3,872円 (税込)
    超流行作家、評論家、翻訳家として戦後文学の多面性を体現した伊藤整の18年にわたる日記。極めて貴重な全8巻の文学的資料。
  • 澤井繁男 小説・評論集
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    1巻3,080円 (税込)
    イタリア・ルネサンス研究者として知られる著者による短・中編小説と文芸批評から言語学よる論考まで含めた評論からなる文芸作品集
  • 酒宴/残光 吉田健一短篇小説集成
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    1巻1,430円 (税込)
    翻訳から批評へ、随筆から小説へと自在に横断し、独自の文学世界を築き上げた文士・吉田健一。その小説家の誕生を告げる第一短篇集『酒宴』(一九五七年)と第二短篇集『残光』(一九六三年)の全一七篇を収める初期短篇小説集成(『吉田健一全短編集』改題)。〈解説〉富士川義之 ■目次 逃げる話/マクナマス氏行状記/夏は暑い/アドニスとナスビ/マッチ売りの少女/沼/百鬼の会/酒宴/ロッホ・ネスの怪物/国籍がない大使の話/春の野原/辰三の場合/流れ/出廬/残光/空蟬/邯鄲
  • 短篇小説
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    1巻770円 (税込)
    「おもちゃ箱をひっくりかえしたような短篇小説集」を編んでみたかったと、著者が述べているとおり、本書は多様な短篇によって構成されている。うれしいことに、あとがきでは、各短篇のロードマップになればよいという思いで、解説を著者自ら記していること。創作の核心に近づくことができ、作品の理解も深まる。 「光秀謀叛」にはじまり、「瓶の中の父」までの10篇。極上の読書体験だけがもたらしてくれる陶酔を、本書で味わえるだろう。
  • 川柳の神様Ⅱ
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    1巻880円 (税込)
    短詩型文学の一つとして、日本で広く親しまれている川柳。 作者と読者が奇跡的に結びつくことによって秀句・名句はこの世に生まれ、命ある一句として永遠に生き続けている。 学問の神様、音楽の神様、スポーツの神様、お笑いの神様・・・などと、いろいろなところに神様が存在するように、実は川柳の世界にも、作者と読者を結びつけてくれる神様が存在する。 本書は、幸運な作者のもとに「川柳の神様」が舞い降りてきた特別な120句を、著者が魅力あふれる筆致で奥深く、幅広く紹介した秀句鑑賞である。 昭和・平成の秀句の魅力が余すところなく解き明かされ、時代を超越してなお読み継がれる川柳作品の再評価がなされている必携のシリーズ第二弾!
  • 川柳の神様Ⅰ
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    1巻880円 (税込)
    学問の神様、音楽の神様、スポーツの神様、お笑いの神様・・・などと、いろいろなところに神様が存在するように、川柳にも神様が存在する。 本書は、幸運な作者のもとに「川柳の神様」が舞い降りてきた特別な120句を、著者が魅力あふれる筆致で奥深く、幅広く紹介した秀句鑑賞である。 作者と読者が奇跡的に結びつくことによって秀句・名句はこの世に生まれ、命ある一句として永遠に生き続ける。
  • P+D BOOKS 暗夜遍歴
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    1巻880円 (税込)
    母の不遇な半生と実業家一家の愛憎を描く。  柴山芳三が事業に失敗して困窮しているとき、管財人として現れ、救いの手を差しのべた小田村大介は、じつは芳三が没落するきっかけを作った人物だった。  豪腕の実業家であり、気鋭の政治家でもあった小田村は、あるとき芳三の娘・月子を強引にさらい、自分のものにしてしまう。月子は一男一女をもうけ、愛人として空しい日々を送っていたが、短歌に生きる希望を見いだし、小田村の死後もたくましく生きていこうとするのだった――。  作者の父・堤康次郎をモデルとした『父の肖像』と対をなす作品で、歌人でもあった作者の母・青山操とそのきょうだい、そして作者自身と思われる人物が登場する自伝的長編。
  • 月刊「潮」2022年4月号
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    1巻620円 (税込)
    "月刊「潮」2022年4月号 主な内容 【特集】日本再生への端緒 ≪連載対談≫「連合」新会長が目指す、ジェンダー平等と働き方改革。 芳野友子 VS 田原総一朗 「未来の視点」から考える資本主義の限界と気候変動問題。 足達英一郎 埼玉から日本再生へ!暮らしを守り未来をひらく挑戦。 西田実仁 【特別寄稿】南海トラフ巨大地震――その時のために今できること。 鎌田浩毅 【特集】現代の肖像 ≪ルポ≫福島と東京――音楽でつながる子どもたち。 山縣美幸 ≪ルポ≫「望まない孤独」に手をのばすチャット相談の現場から。 荒川 龍 ≪ルポ≫親と「縁」を切る子どもたち――家族幻想を越えて。 黒島曉生 【特集】激動の世界情勢 日中関係の未来を開くのは「信頼醸成」。 江藤名保子 三つの「物語」から読み解く緊迫のウクライナ。 塩原俊彦 【連載ドキュメンタリー企画】 民衆こそ王者 〈識者の声〉篇 “ヒロシマ”を忘れないために何ができるのか。 岡畠鉄也 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 心も体も若返る「音読」を、始めてみませんか? 寺田理恵子 こんな症状に注意!見逃しがちな認知症のサイン。 鬼澤信之 【人間探訪】角幡唯介 「わからない」現実を全力で乗り越えるから生きる手応えがある。 【連載小説】梧桐に眠る 澤田瞳子 【ルポ】女性長寿日本一の秘密――沖縄・北中城村を歩く。 石井光太 【ルポ】視力は失っても未来は奪われない!――日系三世アスリートの挑戦。 高橋幸春 【ルポ】「将棋のまち加古川」――心優しい棋士と教室に集う人々。 粟野仁雄 【好評連載】 鎌田實の「希望・日本」 鎌田 實/池田思想の源流――『若き日の読書』を読む 佐藤 優/高島礼子の歴史と美を訪ねて 朝井まかて VS 高島礼子/宿帳拝見――「あの人」が愛した湯 山崎まゆみ/深掘り!「三国志」 塚本青史 その他"
  • 山田全自動の日本文学でござる
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    1巻1,430円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 珠玉の名作文学を独自のタッチでコミカライズ! 読んだことがある人もない人も楽しめる“山田全自動ワールド" 【内容紹介】 ◎ちょんまげに着物姿の江戸時代の町人をモチーフとしたキャラクターによる日常のあるあるネタを、シュールなコメントとともに表現するイラストがインスタほかで大人気の山田全自動。古典落語の演目を漫画で表現した『山田全自動の落語でござる』もスマッシュヒットを記録 ◎本書はそんな彼の新機軸。「日本の文学作品」をテーマに、誰もが聞いたことがあるような作品を中心に、山田全自動ならではの表現でコミカライズ。明治以降の近代文学をメインとして、様々なジャンルの作品をセレクトしつつ、日本文学の魅力を独自のタッチで描く ◎全20作品の漫画を掲載予定。さらに作品や作家に関する解説コラム、「日本文学あるある」などのネタも収録しつつ構成。日本文学への興味や知的好奇心もそそられ、また文学入門としても最適の一冊に 【著者】 山田全自動 1983年生まれ。イラストレーター。ウェブデザイナー。江戸時代の町人をモチーフとしたイラスト、およびそれらに添えられたシュールなコメントが特徴。InstagramほかのSNSが人気を呼び、広告や企業コラボ、メディア露出などの実績多数。ライブドアブログ OF THE YEAR 2020 ベストクリエイター賞受賞。
  • もしも紫式部が大企業のOLだったなら 大鏡篇
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    1巻1,320円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 平安の雅な世界を現代に置き換えた大人気コミック『もしむら』に待望の続編が登場! 今回のテーマは古典の授業でおなじみ『大鏡』。内裏商事のPR連載を書くため資料室に向かった紫式部たちを待っていたのは、やけに社史に詳しい謎の長老3人組だった…!? スキャンダルあり、リベンジあり、怨霊あり、パンデミックあり、風流なだけじゃ生きていけない”いみじき”平安宮廷ライフをポップに描く、笑って学べる文学読本です。
  • 桂文我 上方落語全集 第四巻
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    1巻2,750円 (税込)
    第四巻では―― 「時うどん」「外法頭」など、 上方落語の逸品、珍品を織り交ぜた 珠玉の高座、十五席を再現している〈解説付き〉 〝芸能博士〟と呼ばれた桂米朝師(人間国宝)の系譜を継がんとする著者は、大師匠と同様に落語に関係する史料・文献を収集しまくる稀代のコレクターでもあります。現代では忘れられた噺を古文献から掘りおこし復元することに取り組んでおり、噺家生活四十年で上演した噺は七百以上を数えます。  この全集では、そうした噺のなかから厳選したネタを、本人の解説付きで紹介しています。著者が収集した貴重な演芸資料も、多数写真で紹介しています。また、大師匠方の思い出話などを綴るコラムも読み応えたっぷりです。 第四巻に収録されているのは、 ・時うどん ・お貞の話 ・木挽茶屋 ・借家怪談 ・裏の松風 ・八問答 ・外法頭 ・毛布芝居 ・とろろん ・吉野狐 ・月宮殿星の都 ・盆唄 ・螢の探偵 ・焼物取り ・南海道牛かけ   の十五席。  よく知っているネタもあれば、はじめて目にするネタもあるでしょう。上方落語の「時うどん」と東京落語の「時そば」についての比較・検証は、とても興味深いです。  著者は言います。「私の場合、書いた落語が城の石垣であり、ライブの高座が、その日の天守閣の形になる」と。「天守閣」たるライブの魅力にはかないませんが、書いた落語=「石垣」には、読むからこそわかる奥深い魅力があります。 「読んで楽しむ」落語の世界を、ぜひご堪能ください。 第五巻 所収予定 5-1 しじみ売り 5-2 道具屋 5-3 始末の極意 5-4 吹替息子 5-5 打飼盗人 5-6 お盆 5-7 占い八百屋 5-8 猫の災難 5-9 箒屋娘 5-10 湯文字誉め 5-11 稲川
  • 禅と浪漫の哲学者・前田利鎌:大正時代にみる愛と宗教
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    1巻2,772円 (税込)
    荘子をひもとく、新宗教と自由恋愛の時代! 夏目漱石の「最後の弟子」が愛したのは、平塚らいてうの姉だった──。自由を欣求した前田利鎌の遺稿をもとに、近代日本の思潮をさぐる評伝。 東工大教授になってまもなく32歳で夭折した前田利鎌は、東京帝大哲学科卒。スピノザやニーチェなど西洋哲学、荘子や禅などの仏教哲学を幅広く研究した宗教哲学者だった。 〈利鎌は漱石の門に最年少で入り、学び、書き、淪落の恋を識り、座禅に我を忘れ、生に身を焦がし、燃え盛りながら死んでいった。/孝子とらいてうも同様だ。大正の爛熟したデカダンスの徒花というなかれ。3人は旧弊な社会風紀や硬直した倫理、常識に抗った。自らに由って立つ近代人の肖像、自由と解放、照応と合一、天才と超人、各々がそれらを希求した〉(諏訪哲史「推薦者の言」より)。 らいてふの姉・孝子、漱石ら知識人─日本のフェミニズムと近代文学のはじまりとが画されたところで懊悩した人々を、貴重な資料をもとに書き上げたノンフィクション。
  • 吉田満 戦艦大和学徒兵の五十六年
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    1巻2,376円 (税込)
    死者の身代わりの世代 吉田満『戦艦大和ノ最期』が刊行されて半世紀以上が経過した。同書は、吉川英治の勧めで僅か「一日を以て」書き上げられ、小林秀雄に見出されて『創文』創刊号に掲載されるも、占領軍によって発禁処分となった衝撃の初出から今日まで、絶えることなく読み継がれてきた戦争文学の不朽の名作である。 狭義の文芸の世界にとどまらず、組織人にとりわけ愛読されたのは著者の来歴が大きい。 吉田満は1923年生まれ。府立四中、東京高校、東京帝大法学部とエリートコースを歩むが、太平洋戦争末期、学徒出陣に伴い海軍に入隊。少尉として戦艦大和に乗り込み、大和を旗艦とする第二艦隊の沖縄特攻作戦、「天一号作戦」に参加し、奇跡の生還を果たす。この記録が『戦艦大和ノ最期』である。 戦後は日本銀行に入行。ニューヨーク事務所や人事課長といった要職に就き、考査役、政策委員会庶務部長、局長を経て、監事にまで登り詰めるが、この監事在職中に56歳で急逝した。 戦後、鶴見俊輔、江藤淳、加藤典洋らによって論じられてきた吉田。本書は「キリスト者」吉田に力点を置きながら新事実によって新たな吉田像を模索する試みである。戦中派の死生観の内奥へ。
  • 坂道
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    第二回芸術選奨文部大臣賞受賞。壺井栄による、終戦直後の青年が苦難を乗り越えようとする姿を描いた短編小説。 (※本書は1994/7/1に発売し、2022/2/10に電子化をいたしました)
  • 月刊「潮」2022年3月号
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    1巻620円 (税込)
    "月刊「潮」2022年3月号 主な内容 【特集】11年目の3・11 時間と空間を超えていく亡き人との邂逅。 金菱 清 なぜあの町では「震災の記憶」が伝承されたのか。 佐藤翔輔 ≪ヒューマンストーリー≫ 笹原留似子  遺族の心に寄り添い、故人の面影を“戻す”復元納棺師。 【特集】子どもたちのリアル 子育て世帯に優しい国へ――「昭和・平成の呪い」を超えて。 末冨 芳 離婚家庭の子どもは何を求めているのか。 光本 歩 ≪連載対談≫不登校は「非常口」失敗の人生になんてならない!  石井志昴 VS 田原総一朗 【特集】日本と世界の未来 ウイルスの惑星・地球で人類が生きる道。 武村政春 「EVシフト」に乗り遅れた日本の現在地。 井上久男 ≪連載≫鎌田實の「希望・日本」 鎌田 實 大量生産・大量消費よ さようなら――次世代ブランドの挑戦。 【連載ドキュメンタリー企画】 民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 【連載】宿帳拝見――「あの人」が愛した湯 樹木希林・吉永小百合と湯村温泉「朝野家」。 山崎まゆみ 【連載小説】梧桐に眠る 澤田瞳子 【特集】政治の使命 ≪対談≫誰もが生きやすい社会をつくるために。 村木厚子 VS 里見隆治 ≪対談≫“青年力”こそが日本の難題を克服する第一歩。 開沼 博 VS 三浦信祐 【ルポ】苦しみの果てに見えてきた進化と課題――ドキュメント箱根駅伝。 酒井政人 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 「第三の人生」は、後半へ続く! キートン山田 【ヒューマンストーリー】湯木尚二 「船場吉兆」の息子が挑むどん底からの再出発。 【好評連載】 池田思想の源流――『若き日の読書』を読む 佐藤 優/高島礼子の歴史と美を訪ねて 澤田瞳子 VS 高島礼子/他 "
  • 伊勢物語とその周辺
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    千年以上にわたり読み継がれている『伊勢物語』。小規模な作品でありながらこれほどまで人々に親しまれるようになった秘密はどこにあるのか。構造のあり方、章段配置の構造や成立過程などから、物語の性格、作品論的意味など、その魅力を考察。 また、『伊勢物語』に大きな影響を受けたとされる『源氏物語』、その作者、紫式部をめぐる作品『紫式部日記』についての論考も収録。 (※本書は2010/5/27に発売し、2022/1/27に電子化をいたしました)
  • 「謎」の解像度(レゾリューション)~ウェブ時代の本格ミステリ~
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    1巻2,200円 (税込)
    現代を生きる私たちにとって、本格ミステリはなぜこんなにも面白いのか。テクノロジーが劇的に進化し、モラルの壁が高く厚くなっていく時代背景に刺激されつつ、紡がれてきた新たな作品群を読み解く、切れ味鋭い作家論集。読めば、本格ミステリがますます好きになる。第9回本格ミステリ大賞と第62回日本推理作家協会賞をW受賞した名著!
  • 水面の星座 水底の宝石~ミステリの変容をふりかえる~
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    1巻2,596円 (税込)
    「われわれは何故ミステリを読むのか? 何がかくもわれわれを魅了するのか? 本書は、スリリングな謎解きの記録だ。全編が興奮のクライマックスである」(有栖川有栖)。ミステリの長い歴史は、絶えず正統性から逸脱しようとする「歪み」獲得の歴史だ。トリックや趣向のパターンを精緻かつ執拗に分析しつくした、根源的にして野心的な長編文芸評論。第4回本格ミステリ大賞と第57回日本推理作家協会賞をW受賞した名著!
  • 日本昔噺の話 こうしてできた竹取物語 桃太郎 一寸法師 浦島太郎 鬼
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    1巻1,100円 (税込)
    むかし むかし あるところに……。このように始まる昔噺は、日本人である私たちにとってとても身近で、子どものころから親しんできた。これらの昔噺は、どのように作られ、広まり、現代に伝わってきたのか、そして本当はどういう物語であったのか、その成り立ちを古原文の中から探る。また物語に欠かせない「鬼」とは一体何なのか。古文を紐解くとさまざまなことが見えてくる。
  • 桂文我 上方落語全集 第三巻
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    1巻2,750円 (税込)
    上演ネタ・七百席以上! 桂文我が満を持して世に放つ 上方落語の集大成、第三巻刊行 第三巻では、『饅頭怖い』『歯抜き茶屋』など、上方落語の逸品、珍品を織り交ぜた珠玉の高座、十五席を再現している 〈解説付き〉。 〝芸能博士〟と呼ばれた桂米朝師(人間国宝)の系譜を継がんとする著者は、大師匠と同様に落語に関係する史料・文献を収集しまくる稀代のコレクターでもあります。現代では忘れられた噺を古文献から掘りおこし復元することにも取り組んでおり、噺家生活四十年で上演した噺は七百以上を数えます。 この全集では、そうした噺のなかから厳選したネタをテキストに起こし、本人解説付きで紹介しています。著者が収集した貴重な演芸資料も、できるかぎり写真で紹介しています。また、大師匠方との思い出話などを綴るコラムも読み応えたっぷりです。 第三巻に収録されているのは、 二人癖 絵手紙 胴乱の幸助 ベンチャラ屋 豊竹屋 景清 花筏 饅頭怖い 癪の合薬 てないど 五人裁き 高野駕籠 歯抜き茶屋 大仏餅 裏の裏 の十五席。 知っているネタもあれば、はじめて目にするネタもあるでしょう。よく知っている『饅頭怖い』が上方落語だと、こんなに長い噺だったのかと驚くかもしれま せん。 著者は言います。「私の場合、書いた落語が城の石垣であり、ライブの高座が、その日の天守閣の形になる」と。「天守閣」たるライブの魅力にはかないませんが、書いた落語=「石垣」には、読むからこそわかる奥深い魅力があります。 「読んで楽しむ」落語の世界を、ぜひご堪能ください。
  • 空襲にみる作家の原点
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    1巻2,200円 (税込)
    空襲の夜、燃え盛る火の中を眉山に逃げ込み、九死に一生を得た森内俊雄、北京からの引き揚げの際、母と祖父の焼死を知らされた瀬戸内寂聴ーー。徳島大空襲が作家の人生と文学に与えた影響を、2人と深い親交のある徳島県立文学書道館館長の著者が丹念に読み解く異色の作家論。
  • 月刊「潮」2022年2月号
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    1巻620円 (税込)
    "月刊「潮」2022年2月号 主な内容 【新春特別対談】千住 博 VS 中江有里 困難を越えてこそ芸術は花開く――絵画と物語の対話。 【特別企画】持続可能な社会をめざして 「社会に貢献できる企業」が生き残る時代。 山本康正 「女性がリスクを負う社会」を克服するために。 周 燕飛 「ポストコロナ」の日本経済を展望する。 熊谷亮丸 政府のコロナ対策を主導した公明党の次なる戦略。 秋野公造 【特集】ニッポン最前線 希望格差から「親ガチャ」へ――若者のリアル。 山田昌弘 メンタルヘルスを守る「働き方」実現のために。 本多公子 ≪ルポ≫人気作家が“町の本屋さん”の経営に挑む。 高見真理子 【新連載小説】梧桐に眠る 澤田瞳子 【連載ドキュメンタリー企画】 民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 【連載】宿帳拝見――「あの人」が愛した湯  田中邦衛と「宝寿の湯」。 山崎まゆみ 【特集】世界の行方 ≪連載対談≫脱・新自由主義とEU革命へ――マクロンの挑戦。   伴野文夫 VS 田原総一朗 “恒大ショック”と中国経済の未来を深掘りする。 梶谷 懐 ホロコーストの悲劇を日本人の私が伝え続ける意味。 中谷 剛 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 あなたの性格がわかる?深遠な盆栽の世界にようこそ! 山崎ちえ 【ヒューマンストーリー】西垣敬子 アフガニスタンの女性と子どもたちを支え続けて。 「運のよい武将」北条義時が武士の世を築くまで。 高橋直樹 【好評連載】 鎌田實の「希望・日本」 鎌田 實/池田思想の源流――『若き日の読書』を読む 佐藤 優/寄せ場のグルメ〈対話編〉奥田知志VS中原一歩/他 "
  • 明治文学の潮流
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【 目次 】・覚書 ―序に代えて― ・言文一致 ・二葉亭主人随想 ・藤村覚書 ・植村正久・内村鑑三・巌本善治 ・明治三十年代の青年小説家 ・一葉雑記 ・川上眉山の最後 ・小説文体の推移 ・「おもかげ」 ・「野辺のゆきき」 ・和歌の革新 ・胎動期を回想して (※本書は1983/4/1に発売し、2021/12/30に電子化をいたしました)
  • 随筆滝沢馬琴
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 かつては厭わしさのみを感じたが,10年ほどしてあらためて読み直すと,倨傲で偏狭と見えた彼の性癖の1つ1つが,かえってその人間としての弱さや正しさの証しと見え,しみじみと心に迫ってくる親しみを覚えた,と青果(1878-1948)は言う.好悪をむきだしにして迫りながら,あくまでも客観性を失わない渾身の馬琴伝.
  • 月刊「潮」2022年1月号
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    1巻620円 (税込)
    月刊「潮」2022年1月号 主な内容 【特別企画】2022年を生きるヒント 日本の新リーダーが直面する課題。 山内昌之 ≪連載≫関西発ーー「KISA2隊」が起こす在宅医療革命。 鎌田 實 ≪不定期連載≫日本の島を旅する [番外編]クック諸島  感染者ゼロの島で何が起きていたのか。 山口由美 【特集】日本政治の針路 「統治の党」として公明党の真価を発揮せよ。 御厨 貴 ネット選挙に求められるメディア・リテラシーと熱伝導力。 三浦博史 【特集】私たちの現在地 米国で高まる「フェイスブック批判」の深層。 矢部 武 「うしろめたさ」が世界を変える。 松村圭一郎 ユニークな特性をもった子どもを伸ばす「学びの場」。 中邑賢龍 ≪連載対談≫人生一〇〇年を元気に生きる秘訣は「引退しない」こと。   和田秀樹 VS 田原総一朗 【連載ドキュメンタリー企画】 民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 【新連載】宿帳拝見ーー「あの人」が愛した湯  橋田壽賀子・花登筺と「古窯」 山崎まゆみ 【連載】池田思想の源流ーー『若き日の読書』を読む 佐藤 優 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 血管を鍛えて突然死を未然に食い止めよう。 池谷敏郎 【ヒューマンストーリー】錦織一清 【人間探訪】渡辺えり 【ルポ】人生最期の装い――死者を悼み慈しむために。 黒島暁生 【好評連載】 寄せ場のグルメ〈対話編〉奥田知志VS中原一歩/高島礼子の歴史と美を訪ねて 西條奈加 VS 高島礼子/深掘り!「三国志」 塚本青史/トクサンの「人間野球」日誌 トクサン/世界への扉 三浦瑠麗/大相撲の不思議 内館牧子/ 他
  • 風の里から―原発事故7年目の死
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    1巻1,400円 (税込)
    「2021年3月11日、福島第一原発事故から10年目の日、福島の空は穏やかに晴れ渡り、いずれのテレビ局も、10年前の災害特集をセレモニーのごとく流していた。その前日、国連からは、10年前繰り返し流された「ただちに健康に影響はありません」に重なるように、「フクシマ原発事故と健康被害の因果関係はみられない」との声明が出された。その陰で、2018年7月14日、福島第一原発より65キロ離れた風下の里に住んでいたひとりの女性が、きっちり7年後に急性骨髄性白血病を発症、4カ月の闘病の後に死亡していた」「東京で40年間看護師として働き、故郷に戻ってきた彼女は、この地を心ひそかに「風の里」と称し、その日常を日記にしたためた。……この書は、一人の被災当事者の目に映った、「ありのままの記録」である」(「はじめに」より)。 著者は、東日本大震災前夜から2018年まで綴られた日記の叙述をたどりつつ、亡くなった彼女の思いに耳を澄ます。

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  • 神秘の夜の旅――越知保夫とその時代【増補新版】
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    1巻1,980円 (税込)
    昼の光の届かない深みに広がる「魂の風景」 同人誌に批評を発表するのみで著作を遺さなかった越知保夫(一九一一~一九六一)は遺稿集『好色と花』により、遠藤周作、島尾敏雄、平野謙らに絶賛され脚光を浴びた。 理性の光を超えて実在の風景へと手を伸ばした彼の精神の軌跡を若松英輔が縦横に論じた傑作批評に、新原稿を加えて編む決定版。 人間と「死者」との交わりを探究したその精神の軌跡を、小林秀雄、井筒俊彦、須賀敦子、池田晶子、そしてキリスト教との連なりの中に描き出す日本精神史の試み。 【目次】 ■はしがき ■信仰の実践と逮捕まで ■詩と愛 ■批評家の誕生 ■聖者論――越知保夫と小林秀雄 ■実在論――越知保夫と井筒俊彦 ■死者論――越知保夫と二人の劇作家、チェーホフとマルセル ■異端論――越知保夫と須賀敦子 ■あとがき 〈増補〉 ■遅れてきた遺言 ■驢馬の仕事 ■悲しみの神学――近代日本カトリック感情史序説 ■増補新版 あとがき
  • P+D BOOKS 草筏
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    1巻770円 (税込)
    商家の主人とその義子、弟らとの葛藤を描く。 「晋! お前のお父つあんやぞ。お前のお父つあんが、美代に子産ませよつたんやぞ。」  あまり家業に熱心ではない近江商人の主人・藤村治右衛門と、正反対な性格の弟・真吾、そして、治右衛門の義子・晋。真吾が密かに心を寄せ、晋の母親がわりを務めていた女子衆の一人・美代が、治右衛門の子を死産し精神を病んでしまう。やがて真吾に結婚話が持ち上がったとき、断固として首を縦に振らない裏には、美代の一件によるわだかまりがあった――。  商家に生まれた著者が、その体験から描く「商店もの」3部作の第1作にして、第1回芥川賞の候補にもなった名作。
  • 上方落語『東の旅』通し口演 伊勢参宮神賑
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    1巻3,080円 (税込)
    上方落語「旅ネタ」ジャンルの代表作、完全復刻。 著者自身による解説と貴重な資料を収載。 太平の世となった江戸時代に、「一生に一度はお伊勢さま」と言われるほど大流行したお伊勢参りを題材にした大河落語。大坂から見て伊勢は東にあるため、通称『東の旅』としても知られる。 喜六と清八というウマの合う二人の若者が大坂から奈良を通り伊勢神宮に参拝し、鈴鹿峠を越えて近江・京都をまわり大坂へ戻るまでの道中を描く。 『伊勢参宮神賑』は旅の道すがらに巻き起こるそれぞれが独立した噺の総称で、全編を通して口演されることは約百年以上なかった。時代を追うごとに演じられなくなり消滅してしまった噺もあるため、全体の三分の二ほどしか残っておらず、伊勢参りネタにもかかわらず伊勢神宮に参拝する場面が欠落していた。それを落語に関する資料・文献の収集家としても知られる著者が綿密なリサーチのうえ復元し、一部創作を加えて全二十二席によみがえらせた。 上方落語の陽気さ賑やかさをお供に、「七度狐」で狐に化かされ、「うんつく酒」では弁口達者で危機を切り抜け、「宮巡り」で伊勢神宮を参拝及び観光し、宿屋で騒動を繰り広げる。当時の風情や風俗を感じられる落語読本。 ――これからは、この二十二席が『東の旅』の典拠となるだろう。 民俗学者・旅の文化研究所所長 神崎宣武 ※本書は『上方落語『東の旅』通し口演 伊勢参宮神賑』(2014年10月、青蛙房)を加筆修正したものです。
  • 桂文我 上方落語全集<第二巻>
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    1巻2,750円 (税込)
    上演ネタ・七百席以上! 桂文我が満を持して世に放つ 上方落語の集大成、第二巻刊行! 第二巻では―― 「包丁間男」「青菜」「佐々木裁き」など、 上方落語の逸品、珍品を織り交ぜた 珠玉の高座、十五席を再現している〈解説付き〉  〝芸能博士〟と呼ばれた桂米朝師(人間国宝)の系譜を継がんとする著者は、大師匠と同様に落語に関係する史料・文献を収集しまくる稀代のコレクターでもあります。現代では忘れられた噺を古文献から掘りおこし復元することにも取り組んでおり、噺家生活四十年で上演した噺は七百以上を数えます。  この全集では、そうした噺のなかから厳選したネタをテキストに起こし、本人解説付きで紹介しています。著者が収集した貴重な演芸資料も、できるかぎり写真で紹介しています。また、大師匠方との思い出話などを綴るコラムも読み応えたっぷりです。 第二巻に収録されているのは、 強欲五右衛門 蛸芝居 京の茶漬 能狂言 紺田屋 佐々木裁き 雑穀八 四四十六 青菜 秋刀魚芝居 住吉駕籠 短期息子 馬子茶屋 包丁間男 厄払い  の十五席。  知っているネタもあれば、はじめて目にするネタもあるでしょう。どんなネタでも、著者自身による解説が付いていて読者の理解を助けてくれるのが、本書の大きな魅力の一つです。  著者の大ファンである小説家の江上剛氏は、「解説なんか不要ではないかと考える人がいるかもしれないが、それは大いなる間違い。この解説が、まるで文我さんが噺の枕を語っているようで面白い」と言います。また、「落語全集などと重々しく、ちょっと気取った感じもするが、全くそんなことはない」とも…。  「読んで楽しむ」落語の世界を、ぜひご堪能ください。 第三巻 所収予定 3-1 二人癖 3-2 始末の極意 3-3 道具屋 3-4 絵手紙 3-5 苫ケ島 3-6 胴乱の幸助 3-7 べんちゃら屋 3-8 豊竹屋 3-9 景清 3-10 花筏 3-11 しじみ売り 3-12 まんじゅうこわい 3-13 癪の合薬 3-14 吹き替え息子 3-15 打飼盗人
  • キリンが小説を読んだら
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    ここから始まる小説を読むという愉しみ 読売新聞の読書面「本よみうり堂」で紹介された約30年分の名著60冊を1冊で網羅。 あなたは何冊読んだことがありますか? 小説を読むと語りたくなる。その連鎖こそがまさに文学なんじゃないか。 (阿部公彦) 読書は出会い。文芸はものを考える具体的な現場、今後ますます必要だ。 (蜂飼耳) 日本語で書かれた現代文学という枠の中で、読者と共有したかった。 (辛島デイヴィッド) 【目次】 はじめに 目次 chapter1 文学と心 chapter2 文学と言葉 chapter3 文学と社会 chapter4 文学と生命 あとがき 【著者】 読売新聞文化部「本よみうり堂」 読売新聞文化部「本よみうり堂」 秋草俊一郎 暁方ミセイ 阿部公彦 上田岳弘 江南亜美子 カニエ・ナハ 辛島デイヴィッド きむ ふな 佐藤康智 澤西祐典 柴崎友香 田中和生 谷口幸代 谷崎由依 中島京子 沼野充義 蜂飼耳 東直子 土方正志 平野啓一郎 松永美穂 李琴峰 おじキリン
  • 月刊「潮」2021年11月号
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    1巻620円 (税込)
    "月刊「潮」2021年11月号 主な内容 【特別企画】超成熟社会を生きる 患者さんの小さなサインを感じ取ること。 村上靖彦 認知症になった母はいま何を思い願っているのか。 恩蔵絢子 ≪連載対談≫ニッポンの問題点 「居場所」をつくることが孤立社会の特効薬。 湯浅 誠 VS 田原総一朗 【特集】新型コロナ攻防戦 国産ワクチンと治療薬開発へ長崎大学の取り組み。 河野 茂 ≪ルポ≫公明党と自治体の連携で実現した「墨田区モデル」。 椚田 進 【特集】人を“育てる”心得 ≪対談≫常勝への道ーー大学駅伝の魅力と展望。 渡辺康幸 VS 榎木和貴 ≪ルポ≫東北の高校生が富士山頂から見た未来。 黒島暁生 若者の自信とやる気を奪うNGワード。 坪田信貴 【連載ドキュメンタリー企画】 民衆こそ王者 池田大作とその時代 希望をつなぐ人篇 【新連載】池田思想の源流『若き日の読書』を読む 読書は人生の財宝。 佐藤 優 【新連載】トクサンの「人間野球」日誌 トクサン アフガン撤退の真相とアメリカの対中戦略とは。 佐橋 亮 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 「一日八〇〇〇歩、速歩き二〇分」こそ健康長寿への近道。 青柳幸利 「家が物であふれていく」ためこみ症の実情と対策。 五十嵐透子 【インタビュー】木下こづえ × 木下さとみ 【ヒューマンストーリー】天野安喜子 鎌田實の「希望・日本」 ネットでもリアルでもスタッフの「心」はお客に伝わる。 鎌田 實 【好評連載】 ≪対談≫高島礼子の歴史と美を訪ねて 門井慶喜 VS 高島礼子 深掘り!「三国志」 塚本青史 世界への扉 三浦瑠麗 名越康文のシネマ幸福論 名越康文 寄せ場のグルメ 中原一歩 大相撲の不思議 内館牧子 他 "
  • 漱石先生の手紙が教えてくれたこと
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    「あせってはいけません」「牛のように図図しく進んでいくのが大事」.漱石の書き残した,弟子を始めとする若い人々への手紙は,小説とは違った感慨を読む者に与える.綴られる励まし,ユーモア,人としての深さは,今を生きる人にとっても,温かなエールとなるだろう.示唆に富む手紙から文豪・漱石の新たな一面が見えてくる.

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  • 文化・情報の結節点としての図像――絵と言葉でひろがる近世・近代の文化圏
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    1巻5,500円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「絵入百科事典」に代表される絵と言葉を備えた書物は、知識や情報を分類・整理し、固定化するために重要な役割を果たした実用書であった。これらの書物がいかに和・漢・洋の情報を繋げ、いかに江戸から近代における「知」を支える裾野を拡げたのか。本書では、訓蒙図彙、子どもの読書、宣教用絵本、広告、古画蒐集などの切り口から論じる。
  • 月刊「潮」2021年10月号
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    1巻620円 (税込)
    "月刊「潮」2021年10月号 主な内容 【特別企画】時代の分岐点に立って 二〇五〇年の日本のために今すべきこと。 広井良典 スペイン風邪に学ぶコロナ終息までの歴史シミュレーション。 磯田道史 なぜ日本ではLGBT差別を禁止できないのか。 松岡宗嗣 その振る舞い、無自覚ハラスメントかもしれません。 奥田祥子 鎌田實の「希望・日本」 一人暮らしのほうが老後は幸せ? 鎌田 實 【連載対談】ニッポンの問題点 小木曽麻里 VS 田原総一朗 【特集】日本政治の焦点 ≪対談≫「ビジョン」と「哲学」を語れる政治家が必要だ。 牧原 出 VS 吉田 徹 国民のために政治はある――公明党の使命と決意。 山口那津男 【新連載】深掘り!「三国志」 塚本青史 【新連載】トクサンの「人間野球」日誌 トクサン 【連載ドキュメンタリー企画】 民衆こそ王者〈識者の声〉篇 創立者から受け継いだ襷を次世代へ繋ぐ使命。 小川哲生 【人間探訪】夏木マリ  【ルポ】大迫傑の挑戦はこれからも続いていく。 酒井政人 【アスリート列伝(1)】川井梨紗子/川井友香子 【アスリート列伝(2)】阿部一二三/阿部 詩 【シリーズ】シニアのための「生き生き」講座 いつまでも若々しい「声」を保つ方法。 本橋 玲 祝スマホデビュー!でも危ない罠には要注意。 高橋暁子 マスク不調に負けない“肺活”のススメ。 今井一彰 自分でできるツボ押しで秋バテ解消! 柳本真弓 【対談】ダイナミックな江戸時代――幕末・開国の真相。 安部龍太郎 VS 佐藤 優 【対談】高島礼子の歴史と美を訪ねて 門井慶喜 VS 高島礼子 【ルポ】日本生まれの無国籍女性が直面した困難。 高橋幸春 他 "
  • 小説伝・純愛伝
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    1巻682円 (税込)
    創造性に満ち溢れた2編の中編からなる傑作「小説伝・純愛伝」。 「小説伝」は、孤独な老人が書き残した全500巻からなる超長編作が発見されたことによって、本を読まなくなった人々の狂騒を描く。 「純愛伝」は、塾教師のわたしに向かって妻が高らかに電話男宣言を発したことで起こるさまざまなあり得ない問題を描く。電話男とは、著者の衝撃的なデビュー作であり、第三回海燕新人賞を受賞した「電話男」の主人公がなった、電話での聞き役に徹することを課して生きる者のこと。

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