村山早紀のレビュー一覧
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村山早紀さんとげみさんのコラボ。
柔らかな風合いの心に染みる絵に癒されながら優しい文章を楽しめた。
「トロイメライ」春のはじまりを教える花になったひまわりに驚きながら少女の目線を追う。
ひまわりを見ながら昔の日本くらいの涼しさになるようにって魔法を使いたい少女。
ロボットと共存する世界でも戦争があることにどうにかしたいと思う気持ちは変わらない。
未来は明るいことを見たい。
「桜の木の下で」猫とゆりちゃんは同じ歳。
猫はすっかりおばあさんだけどゆりちゃんのことを思っているのがよくわかる。
「秋の祭り」捨てられていた古いお雛様とお内裏様、三人官女と一人暮らしのおばあさんとの出会い。
熱を出 -
Posted by ブクログ
自分がいつ頃から児童文学から一般向けの本に切り替えたかはよく覚えていないが、大人になった今改めて児童文学を読んでみたいという気になった。
大人の目線から読む児童文学もきっと価値あるものだと思う。
『児童文学の書き方』といったタイトルから技術面の指南が大半なのかと思っていたが、「作家は誰にでもなれる商業ですと書けば嘘になる」というような淡々とした書き振りが非常に読みやすい。作家としての体験談も興味深く読むことができたと同時に、特に体験談に筆者の思い入れを感じる。
また付録の『トライメライ』の解説も興味深かった。普段自分が読む時に気にしている表現や描写は、当たり前ではあるがやはり意図して書かれ -
Posted by ブクログ
次回の読書会課題図書。
地の文がですます文調で始まる三人称目線で、それだけで児童文学っぽいなと思っていたけど、どうやら児童文学を大人向けに仕様を少し変更したのがこの作品らしい。
読みやすくてハートフルな本だとは聞いていたが、本当にその通りで、
不思議なコンビニ「たそがれ堂」をハブにした連作短編のどれもがスルスル読めてじんわりほっこりするお話だった。
全体を通して、変化や別れに対峙する時にじわじわと沁み入る切なさややるせなさという感情に焦点が当たっていて、大人が読んでもホロリとくる。
特に「あんず」は何気にネコ好きなのもあってストレートに泣けました。
さて、そんな切なさ、やるせなさを乗り