あらすじ
田舎町の本屋と、ある書店員の身に起こった奇跡を描き、全国書店員の共感を集め、2017年本屋大賞5位になった『桜風堂ものがたり』。その続編の登場です! 郊外の桜野町にある桜風堂書店を託され、昔の仲間たちとともに『四月の魚』をヒット作に導いた月原一整。しかし地方の小さな書店であるだけに、人気作の配本がない、出版の営業も相手にしてくれない、という困難を抱えることになる。そんな折、昔在籍していた銀河堂書店のオーナーから呼び出される。そのオーナーが持ちかけた意外な提案とは。そして一整がその誠実な仕事によって築き上げてきた人と人とのつながりが新たな展開を呼び、そして桜野町に住む桜風堂書店を愛する人たちが集い、冬の「星祭り」の日に、ふたたび優しい奇跡を巻き起こす。今回も涙は流れるかもしれません。しかし、やはり悲しい涙ではありません!
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作中でも言われている通り都合がよすぎる話だが、主人公が一生懸命な善人なのでむしろそうあってほしいと思える
前作はインターネットのカスがいたが、今作はそれに対するものも掘り下げている
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村山早紀さんの桜風堂ものがたりの続編!相変わらずの優しい文体でとてもほっこりした気持ちになりました…終盤の奇跡の様なサイン会…主人公一整とそれを支える周りの人達に感動しました!
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シリーズの新刊発売に合わせて再読!
前作は、桜風堂の店員としてのスタート地点にたったところ。
今作は、主人公が桜風堂をどうやって軌道にのせていくかが描かれています。
前に進み続けている人には、どこからか救いの手だったり、今までのことがまわり巡って、良いご縁があったりするもんだなぁと✨
現実ではそううまくいくことばかりではないかもしれませんが、この先何が待ち構えているかわからない以上、やるべきことや、やりたいことを積み重ねていくしかないし、その結果いいことがあればいいなぁ…くらい気負わずに、自分も前に進んでいこう、思ったお話でした。
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誠実に優しく生きてきた人には報われて欲しい。そして街の本屋さんにはこれからも存続してほしい。そう思わせてくれる素敵な作品。普段は同じ作家さんを続けて読まないのだけれど(その作家さんの世界観に引きずられてしまうタイプなので)これは前作とあわせて一気読み。
来月続編発売とのこと。買います!
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本編の続編です。間違って番外編を先に読んでしまったのですがここでやっと腑に落ちたことがいくつも…(^^;)
主人公の一整くん、本当に真面目。こんな人みたことない!いたとしてもきっと全然目立たない。村山早紀さんのお話しではそんな目立たなくても真面目に一生懸命に生きてる人を神様が掬い上げてくれるのです。
そりゃ、話が上手く転がりすぎでしょ?って突っ込みたくなる面もあるけれど、『情けは人の為ならず』みたいに善い行いが自分に返ってくるのかしら?と思わず村山さんの魔法にかかってしまうのです。(笑)
とにかくほっこりとして大好きなお話しでした。
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あったかい。
人との繋がりがとてもあったかい。
実際はこんなにうまくいかないだろうと思ったり、でもどこか、この世界もまだ捨てたもんじゃないよなと思ったり。
一整は当たり前に感謝ができる人なんだなぁ。
だからこそ人がついてくるんだな。
このシリーズとても好き。
途中、心痛い所もあるけれど、収まるところにしっかり収まって、ほっこりしかない。
微笑みながらあったかい涙が流れた。
幸せだー。
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このシリーズは悪い人が出てこないので、シリアスな話の合間に読んだ時にホッとします。
本への愛も伝わってくる作品で、こんなにとんとん拍子に素敵な企画が進んでいくことって現実では少ないだろうけど、心から羨ましく思います。
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桜風堂物語の続編です。
前回では描かれなかった人物の話が描かれてあり、とても楽しくよめました。こんな書店がまちの近くにあればとっても楽しいですね。
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以前投稿した、「桜風堂ものがたり」の第二弾的な話。主人公の月原一整が桜風堂書店の再生に取り組む。持ち上がったのは3人の作家さんのサイン会!しかし、小さな村では広い会場がなく、多くのスタッフを集める事もできない。そんな時、以前勤めていた銀河堂書店や村の人達から手伝わせてほしいと話があがる。
書店を愛する人と、地元を愛する人の温かい物語。
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人気作の配本がない、 出版の営業も相手にしてくれない、 など地方ならではの困難を抱えながらも桜風堂書店で奮闘する月原さんと、その周りの桜風堂書店を愛する人たちの 物語の続き。 書店を起点にして、 街が元気になっていく姿 が素敵だった。 こんな素敵な書店があったら遠くても行っ ちゃうなあ。 本が好きな人による、 本が好きな人のための 物語。
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今回もこんな奇跡が起こったら嬉しいな〜とほっこりしました。
何事にも誠実に、まじめに取り組んでいれば運から来てくれるのかなぁと思わせてくれる話でした。
私も仕事頑張ろう!と思いました。
本屋さんを応援したくなる1冊。本は本屋さんで買います!
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前作を読まずに読んで過去の出来事との繋がりが分からない部分はあったが、書店員として優しく真摯に本に向き合う主人公(月原一整)の姿が素敵だった。
昨今の街の本屋さんの衰退を背景に田舎の本屋を任され作り手と読み手を繋ぐ書店員として奮闘する一整。本に真摯に取組む人の周りは、それを応援する本好きの人達が集まるのだなぁと心暖まる内容で皆んなが皆んな優しい歯車が絡んで動く田舎書店での著名3人による合同サイン会で終える。
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前作の続きの本。合同サイン会の描写をもう少し読みたかったが、全体的に暖かくて良い本だと思った。桜風堂書店の冬の物語。全国の本好きと書店員さん達に読んで欲しい。
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続編。
町の中に本屋があり続けるのは、もしかすると奇跡なのかもしれません。
他の世界に誘ってくれる本屋は、これからも町の中であってほしいです。
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桜風堂ものがたり続編
人と人との繋がりに感動しつつ
登場人物が優しい人ばかりなんだけど、
中にはちょっと嫌なことも。
人間臭くて良かった。
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『桜風堂ものがたり』の続編。
作者さんとしては、当初考えていた物語を二冊にわけて刊行することになったようなもの、だとのこと。
『桜風堂』ファンとしては、同じ登場人物が出てくることに喜びを感じました。(特にやはり月原一整!)
月原一整が引き継ぐことになり、いろいろな問題点を解決してくれる仲間が登場するのも悪くはなかったですが、この本では、イベントの発案から当日までの流れの部分がよかったです。自分自身、去年、あるイベントに携わって大変だった経験があるからだと思いますが。
本屋さんにあまり足を運んだことがない人にこそ読んでほしいかな。
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幕間2〜ケンタウロスとお茶を
とても染みました。
編集者に夢を釣り餌のようにされて、自分の大切なケンタウロスのお嬢さんを漫画の中で死なせてしまった来未の苦しさは、読んでいて辛かった。
大切な夢や想いを、自らの手で汚さざるをえなかったことで、自分自身をも責めていた来未が悲しかった。
来未が桜風堂に一歩踏み出すことができて本当に良かった。
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「桜風堂ものがたり」の続編です。
前作で話の中心となった作家・団先生の小説「四月の魚」
たくさんの人々を動かし、小さな書店を何とか立て直した月原一整ですが、今作は時代小説の人気作家
高岡源の小説で奇跡が…
奇跡起こりすぎですけどいいんです‼︎
町の人が全員良い人すぎですけどいいんです‼︎
それがこのシリーズの良いところ(*´∀`*)
悪い人ひっとりも出ません笑
素直に癒されてください。
そんな人にオススメです♪
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続編から読んでしまったけど面白い!
桜風堂書店に来るまでに何があったのかが気になるので、前編も読みたい。
「店長がバカすぎて」を読んですぐだったこともあり、書店が舞台の小説の面白さをより感じられた。
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『桜風堂ものがたり』の続編。前作よりもストーリーが明るく、とんとん拍子に話が進んでゆく印象。非現実的ともいえるけれど、そこがこの作品の良さなのだと思う。
前作と比べて、様々な読み手の姿を描いているように感じた。本を愛する人たちに焦点を当てて、その一人ひとりの物語を紡いでできたような作品だった。
もちろん、作品の芯には書店の未来への憂いと、まだまだ戦えるのだという希望が詰まっている。本を売るために試行錯誤し、仕掛けていく書店があり、それに応える読者がいる。
ネットやデジタル化によって煽りを受けている書店や書物であるが、逆にネットの力をうまく利用して本を売るということもできるのだと思った。
こうして感想をつらつら述べることも、もしかしたら作品を手に取る人を増やしているのかもしれないと思うと、少し嬉しくなる(私自身ブク友の方々の読んだ本を手にすることもあるし、ないとはいえないよね!)。
次は『百貨の神様』かなぁ。繋がっている世界の作品って、読みたくなる。ずるずると村山さんのワールドに引き込まれていく自分がいて、わくわくする。
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桜風堂ものがたりの続編。
色んな人たちの視点が描かれていて楽しめました。
渚砂と純也の関係性が好きです!
このお話はやっぱりメルヘンちっくというか、現実離れしてあったかくて美しい。
そしてそこが良いところだと思います。
桜野町も桜風堂も実在してたらいいのに。
そして今作読んで、表紙の女の子が苑絵だとわかってスッキリ。
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前作に引き続き温かい優しいお話で良かった。とても良かったのだけど、私はどうしても苑絵に感情移入ができなくて、両想いなのがちょっぴり煮え切らなかったり…。でもとても優しくて良いお話!本屋さんにも行きたくなりました。
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桜風堂ものがたりの続編。
作品が実際の事件を基に描かれていると知り、その後が気になり。
書店を大事に思う書店員さんたち、町から消えていく昔ながらの書店。本を創る人の思い、著者と書店の関係。
本は好きだけれど、裏側は知らなくて、そういう流れがあって、手元に本が届くのかと毎回思う。
今作はその後、で、一整が出会った桜風堂書店がある町の住人たちの視点も加わっている。
夢のない言い方をすれば、こんなにうまくいくことってある?と思ってしまうのだけれど……。
個人的にほんわかした作品は好きなので、登場人物が皆優しく、それぞれを大事に思っていて、その優しさが巡り巡って奇跡を起こす、というストーリーにたびたび泣けてしまいました。
涙脆くなってるなと呆れたくらい。
でも、書店員さんたちの本への思い入れ、熱さを感じることが出来て、嬉しくなりました。
さらに続編があるようなので、そちらも追う予定。
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前作は本屋大賞のノミネート作品だったと、あとがきを読んで知った。前作では、ちょっとうまくいきすぎかなと思ってしまったけど、続編を読んで、このシリーズはこれがいいのかなとも感じた。
星祭りの、町全体の高揚した雰囲気が好きだな。お客様たちが楽しみながら一整たちを助けるのも、素晴らしい優しさのつながりで、読んでいて気持ちいい。
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桜風堂ものがたりの続編。
ですが、前巻は途中で読むのを諦めてしまっているにも関わらず、続編でチャレンジ。
小さな町の書店を継いだ月原一整。
大きな書店と違い、小さいところは配本が少なく、経営も厳しい。
その局面から展開される物語。
巡り巡って良いことが起こることもあれば、起こらないことも多々。
この話では、素敵な巡り合わせがいくつも重なるけれど、物語だからと一蹴してしまうのは寂しい。
各地の書店が閉店の危機を迎え、活字離れが叫ばれる中で、
もしかしたら桜風堂のように、想いが重なり合えば起こせる巡り合わせもあるのではないかと信じたい。
まだまだ書店の力はあると願っている。
Posted by ブクログ
『桜風堂ものがたり』は2017年本屋大賞第5位になった作品。
百貨店内の書店である「銀河堂」の書店員だった月原一整。
人づきあいが苦手な彼だったが、埋もれている名作を見つけ出す「宝探しの月村」とも呼ばれ、書店員仲間の信頼は厚かった。
ところが、店内で起こった万引き事件の責任を取り、店を辞める。
傷心の彼を迎えてくれたのが桜野町の「桜風堂」の老主人だった。
街の小さな書店「桜風堂」で一整が見出した一冊が奇跡を起こす。
『桜風堂ものがたり』は好きな本だったので、続編『星をつなぐ手』を手にした。
「桜風堂」書店を託された一整。
しかし、小さな地方の書店では、人気作の配本もなく…
そんな一整を支えてくれたのは、「銀河堂」の仲間やオーナー。
誠実な彼の人となりが再び奇跡を起こす。
『星をつなぐ手』は一整を支える人々を描いている。
たくさんの人の話を少しずつ…
一整の話を期待していた私には、ちょっと残念だったかな…
最近、”書店”や”本”を描いた小説が多いように思う。
読むたびに、書店や本にかかわる人々の大変さが身に沁みる…
この本で知ったこと
小さな書店には新刊が行き渡らないということは、珍しい話ではない。
一冊でもいいから欲しい、と切望する小さな店には、その一冊すら入ってこない。
中小の書店で、あまり売り上げが良くなく、新刊が配本されないような書店でも、
事前に、できれば早いうちに、客から注文が入れば、予約することができる。
欲しい本が、無事に発売日に入荷するそうだ。
客注といって、お客様からの注文は、それだけ強いのだ。
本の流通の仕組みは良くわからない。
ただ、書店で注文すると長く待たなければならない。
私は最長、2週間、待った経験がある。
そんな記憶から、欲しい本がネットでは翌日に届くのに…
と、思っていたけれど…
街の本屋さんが消えていくのは、本当に悲しい。
私には絶対に購入すると決めている作家さんがいるので、そんなときは「客注」という手があったのか!
と、思ったけれど…
私が2年前に引っ越してきたこの街には、すでに街の小さな本屋さんはなかった。
一度、消えてしまった小さな本屋さんは二度と戻らない…
切ない現実。
Posted by ブクログ
ある事情で銀河堂書店を辞め、縁あって桜風堂書店を任されることになった一整くんのその後を描いた作品。
前作『桜風堂ものがたり』は、なんともやり切れない現実を突き付けられて楽しいばかりの読書ではなかったが、本作はそこまでつらくはなかった。まあ、ままならない配本や露骨な営業担当など、実際経験したことでもあり腹が立ったが……。でも、前作でどん底まで落ちてしまった一整くんが元気だったり、昔の仲間と笑顔で再会したりと嬉しい場面も多かった。そして前作では語られなかったある人物のその後が描かれていて、胸のつかえがおりた。
人たらしたる一整くんの周囲に人が集う様は、まるで三国志の劉備や、水滸伝における梁山泊のようだ。ある種のファンタジーとも言えるが、これに近いことは現実に起きているらしい。現実も捨てたもんではない。