あらすじ
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やさしくて、せつなくて、うつくしい。小説とイラストのすてきな出会いを、あなたに。
書き下ろし作品を含む短編集。
大人気作家・村山早紀の書き下ろし作品を含む3つの短編に、数多くの装幀で知られるイラストレーター・げみの世界観に寄り添うやさしいイラストが彩る、華麗な1冊。『春の旅人』に続くコラボレーション第2弾。
オールカラー・全イラスト描き下ろし。
【収録作品】
あなたの心に寄り添う、3つの物語----。
「トロイメライ」:近未来、ロボットがぐっと身近になった世界。愛美ちゃんはお父さんと、ロボットのお兄ちゃんと暮らしていたのだけれど......。
「桜の木の下で」:大晦日、久しぶりにゆりちゃんが帰ってきた。同じ年にうまれた猫と女の子の物語。
「秋の祭り」:山奥に捨てられてしまった古いお雛様とお内裏様、三人官女。そんなお人形たちに、ある夜魂が宿ります。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
未来の話でロボットが亡くなった人の代わりに生きている。温暖化で春にひまわりが咲くぐらいの気温の中夏に死ぬ人が続出。
しかもロボット同士の他国の戦争。それに携わる人らが出張と称してロボットを治しに、物資を運びに、とロボットの戦いの補佐をする地球。
そこに住む少年少女は親を失い、タイムマシンで過去に行き未来を変える決意をする所で話は終わる。
考えさせられる内容。
捨てられた雛人形の話は最後はほっこり終了で久々の幸せなファンタジーの話だった。
Posted by ブクログ
春にひまわりが咲く、ロボットと共存して生きていく…
本当に起こってしまいそうで怖いなぁ
戦争も良くないしいろいろ考えさせられる
挿絵も綺麗で短編集ということもあり読みやすい
「桜の木の下で」「秋の祭り」 はほっこりする!
Posted by ブクログ
こちらも村山早紀さんとげみさんのコラボ作品です。村山早紀さんの描くストーリーに、げみさんの挿画、もうホントすごくいいんです♪
「トロイメライ」:向日葵が春に咲く近未来、ロボットが人間とともに日々の生活を送るようになっていた…。ある日突然勃発した戦争に、人間とロボットが駆り出されることになったとき、残させた家族は…。
「桜の木の下で」:15歳のゆりちゃんと同じ年の猫との心温まるお話。
「秋の祭り」:捨てられたお雛様とお内裏様に魂が宿った…お雛様とお内裏様は何を思い、どんな行動をとるか…。
一番心に残ったのは、表題の「トロイメライ」ですね…。近い未来、こんな世の中がくるのではないか…その時私ならどうするか、また今ロシアによるウクライナ侵攻の収束が見えないこともあって、『人間に与えられた「知恵と言葉」を使ってみんなが幸せになる世界』…考えさせられました。猫ちゃんとお雛様・お内裏様のお話は、読み終えてあったかい気持ちになりました(#^^#)
Posted by ブクログ
あまりこの手の本は読まないのですが読んでよかったと思います。
心が温かくなったり切なくなったり感情は少し忙しかったですが、綺麗なイラストもあり読みやすかったです(^-^)
Posted by ブクログ
#日本SF読者クラブ あえてSFに分類する。三つの物語からなる短編集。表題作が3分の2を占める。地球温暖化で、人口が激減した近未来。労働力、家族やペットはロボットによって補われている。そんな中、「砂漠の国」で戦争が起こり、ロボットが兵士として徴用される。そして、子供たちは未来を変えるために… 大人が読むべき本。
Posted by ブクログ
村山早紀せんせいの文章にげみさんの絵。
これ以上ないという組み合わせ♪
表紙の青年って、あの人だよね。
読み終えて見返してなんだか切ない。
でも、切ないだけでない美しさがたまらない。
表題作、未来の、やりきれない世界だけど、あのラストに
大きな希望を感じる。
でも、個人的にはお雛様のお話が1番かな。
もう、もう、窓から見てる姿もうふふとなる。
ずっと手元において、読み返して、本をなでてしまう。
そんな1冊。
Posted by ブクログ
小さな物語にそれぞれ味があって、少し切なくもあり、温かくもあり、楽しませていただきました。
挿絵も綺麗で、物語をイメージしながら読み進められました。
ありがとうございました。
Posted by ブクログ
『トロイメライ』、『桜の木の下で』、『秋の祭り』の三作品を収録した文章とイラストが綺麗な短編集です。
『トロイメライ』は夏は死ぬほど暑くなりロボットが普及し、そして戦争が続く未来を描いています。
兄を亡くした愛美を主人公に、兄の代替ロボットのシロウや隣に住む弘志などの個性的な登場人物が物語を彩ります。
環境や戦争に対する人間の姿勢を問題提起しているように思えます。
『桜の木の下で』は飼い猫目線で家族との思い出が描かれています。
実家に帰ってきた15歳のゆりを15歳の猫さくらが迎えます。
同じ15歳でもさくらは高齢です。
人間だけでなく猫にも思い出と未来があり、命の儚さと尊さを感じました。
『秋の祭り』は不法投棄された雛人形が魂を持つお話です。
心優しい人形なので、復讐などの展開にはなりません。
彼らは捨てられたのだからと元いた場所には戻らず、しかし人間が好きなため落ち着ける場所を探します。
過疎地の村で一人のおばあさんを見つけますが、どうやら病気で寝込んでいて…。
さっと読み終わってしまいますが、心が温まる一冊でした。
Posted by ブクログ
大人向けの絵本かな。
村山さんの3つの短編とげみさんの絵で構成されています。
大きすぎず、小さすぎずちょうど良い大きさの本だと思いました。
SF色の強い表題作とファンタジー2作と思いました。
表題作は哀しいトーンでしたが、ラストで救われました。
ファンタジー作品は心温まる作品でした。
立東舎さんでは他にもげみさんのイラストで本が出ているので、心惹かれます。
機会があれば読みたいと思いました。
Posted by ブクログ
すべてがそうではないけれど…
一番はじめの話『トロイメライ』が、優しくて悲しくて切なくて…とても印象に残りました。
20X0年。春が夏のようになり、ロボットが戦争に行く時代。そうしてしまったのは現代人である私たちのせいなのか…。
考えさせれます。
Posted by ブクログ
ロボットに猫に人形に。人間以外にも心理はあって物語がある。そんな優しい視点が大好きです。未来のこどもたちが笑える世界をつくれるのは今の大人たちの一つ一つの想いの積み重ねなんだと強く感じました。
Posted by ブクログ
この本は、ブク友の間で流行ってた本だって今頃になって手に取った作品。村山早紀さんの短編3つに、げみさんのイラストのコラボ作品。大人の絵本って感じでサクッと読んでみました。
シューマンのピアノ曲「トロイメライ」は聞き覚えのある曲で学校の下校時に流れていた記憶です。
この曲が始まると「下校時刻になりました。生徒はすみやかに下校してください」ってアナウンスが未だに脳内再生されるフェードアウトを促す曲でした。
人の想像力は現実と溶け込んでどれくらいの割合なら非現実の世界を違和感なく受け入れることができるのか。幻想だと気づいていても、心地よく注がれるワインのように受け容れていつの間にか夢見ごこちになってしまう。
猫が人間のように思考するのはもはやデフォルト、ひな人形が突然動きだしても違和感を飛び越えて微笑ましく思ってしまう。
こんな設定を平気で受入れてしまう感覚は何処からくるのだろう。
最初の話は、実現しそうな近未来の話。温暖化が進み向日葵が春に咲く花になっているとか、ロボットも人と心を通じあえるぐらいに進化したのに、戦争に駆り出されるとか未来に希望を見出すことのできなくなった少女は何処に向かうのか・・・
愛猫とすごした15年、猫の一生は、人間の五分の一生ぐらいだから人が猫の境地に辿りつくのに五倍も時間かかってしまうのかって思ってしまった。
ひな人形に宿った魂は永遠の時をすごすことになってしまって対照的に映りましたが・・・。
ただぼんやり見つめながら、この現実を明るい未来に変えていける力になればいいなって思いました。
Posted by ブクログ
村山早紀さんとげみさんのコラボ。
柔らかな風合いの心に染みる絵に癒されながら優しい文章を楽しめた。
「トロイメライ」春のはじまりを教える花になったひまわりに驚きながら少女の目線を追う。
ひまわりを見ながら昔の日本くらいの涼しさになるようにって魔法を使いたい少女。
ロボットと共存する世界でも戦争があることにどうにかしたいと思う気持ちは変わらない。
未来は明るいことを見たい。
「桜の木の下で」猫とゆりちゃんは同じ歳。
猫はすっかりおばあさんだけどゆりちゃんのことを思っているのがよくわかる。
「秋の祭り」捨てられていた古いお雛様とお内裏様、三人官女と一人暮らしのおばあさんとの出会い。
熱を出して寝ていたおばあさんの看病をするお雛様たち。
お礼に着物を縫ってあげたおばあさん。
踊るお雛様たちに手拍子するおばあさんにほっこり。
幸せな気分になる。