村山早紀のレビュー一覧
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試験勉強の為、中断していた読書を再開。
再開1作目は試験後の頭にちょうどいい、ほっこりしたこのシリーズの第4作目。
今作はあとがきでも書いてあるが、ポプラ文庫史上一の厚みと言う、なかなか読み応えのあるページ数。
「空の童話」を巡る漫画家、編集者、書店員のお話と年老いた女医さんのエピローグの4編を収録。
表題作の「空の童話」は閉店寸前の書店を舞台に描かれた年老いた店長さんと、心優しい書店員さんのお話かと思いきや、途中から闇の組織の小鳥遊さんや宇宙人のスミスさんが登場し、一時はどんな展開になるかと思ったけど、ラストは安定のほっこり。
決して優しい面ばかりではなく、悲しいこともたくさん描かれているけど、読み終わった後は心が優しくなる作品。 -
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シリーズ2作目。
読みたいと思いつつ、新型コロナの影響で大きな本屋さんに足を運ぶことも出来ず、しばらくお預けかと思っていたら、奇跡的に近所の小さな本屋さんで発見!
暗い話題が蔓延している世の中で見つけた奇跡に、主人公・茜音との縁を感じた。
茜音がかなりや荘で暮らし始めて、約1年後のそれぞれの登場人物の様子が描かれる。
ユリカや美月も魅力的な人物だけど、欲を言えば、やはり茜音を中心としたほんわかした物語が良かった…
「桜風堂」の時もそうだったけど、登場人物がみんないい人なのに、人生は一筋縄ではいかなくて、それでも頑張っていれば、道は開ける…いつも、物語の裏にそんなメッセージを感じさせてくれる。
番外編のましろにしても、翔馬にしても、悩むところにとても共感して、一緒に落ち込み、そして、いつの間にか一緒に前を向いている。とても不思議な作風の作家さん。
「桜風堂」は大好きだったのに、2作目であっさり完結してしまった。今シリーズはちゃんと3作目もあるとのこと。
茜音の更なる可能性を、他の登場人物がどう見守っていくのか、今からすごく楽しみ。 -
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ネタバレ風早の街を守護する純真無垢な幼い土地神様(500歳だけど)のアカネヒメと、純粋な少女はるひの心の交流のお話だった。
どのお話も読後、心がほわりとあたたまって、ちょっと切ない。
感情的にも幼かったアカネヒメが、はるひと関わる事で、はるひと共に成長していくのが微笑ましい。
死んでしまったアカネヒメの想い人(想い神?)のカゼヒコが生きるパラレルワールドと繋がるお話が特に好き。
アカネヒメが眠りについた200年後の未来で、目覚めたアカネヒメがはるひについて、はるひの子孫に言う言葉に涙が…
「あの子はもういないけれど、あの子を愛しただけ、思い出がたくさん残っただけ、あたくしの心の中には、宝物が残ったんです。心の中できらきらしています。このきらきらは、あたくしが生きている限り、誰にも奪われない、失われず、決して消えない、あたくしの宝物なんです。永遠の、宝物。」
2人の出会いやはるひを愛おしく思う気持ちが存分に分かると共に、私にとっての大切な存在や出会い、それらを見事に形容してくれた言葉だった。
ほろりと泣けた -
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ネタバレバレエの音楽では知っていたけど、あの音楽のイメージから、明るくて陽気なお話を想像していた。
実際、装丁はそんな感じだし。
それにしても、マリーちゃんが可愛い。
優しくて、勇気がある。人形も、お友達だから大事にする。
怪我をすれば看病するのも可愛い。
こういう子、大好き。
最初の、人形たちと化け物ネズミとの戦いはどきどき。
ドロッセルマイヤーおじさんもユニークで好き。
彼が語る「魔法のくるみの物語」も面白い。
そうやって、楽しんで読んでいただけに、最後に呆然。
くるみわり人形だった王子様と暮らす方が幸せなのかもしれないけど、家族を置き去りにすることに欠片の迷いもないの?
残された家族のことを思いやる気持ちは?
そして、思ってしまった。
もしかしてマリーって、最初のねずみとの戦いで気を失ったまま、昏睡状態で、すべてはマリーの夢で、あのラストはマリーの体もあの世、天国に行ってしまったのではないかと。
ま、妄想炸裂の空想だけど。
これは、だんぜん、リライトでないお話も読んでみなくては。