あらすじ
大事な探しものがある人だけがたどり着ける、不思議なコンビニたそがれ堂。ミステリアスな店長が笑顔で迎えるのは、大好きな友だちに会いたいと願う10歳のさゆき、あるきっかけからひきこもりになってしまった17歳の真衣、学生時代の恋をふと思い出した作家の薫子・・・そこで彼女たちが見つけるものとは? ほのかに懐かしくて限りなくあたたかい4編を収録したシリーズ第2弾、文庫書き下ろしで登場。
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Posted by ブクログ
人魚姫のお話しが切ないです。
時間の止まってしまった友達と、未来に進み続ける約束をする主人公。
きっと心に寄り添って生きる友達と夢を叶えるその先の物語りがあるんだろうなぁ。
友達の苗字にはちょっとびっくりしましたが。
魔法の振り子にもじんわりきました。
霊感のない想い人の女の子と、10年越しに約束を果たす幽霊になってしまった男の子のお話し。
必ず帰ってくると約束して、台所で奮闘する幽霊君がいじらしい。
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会いたい人…
これを読んで会いたい人が脳裏に何人もよぎった。
本当に魔法のコンビニあって、そこで奇跡の招待状があればハロウィンじゃなくても呼びたい。
また逢えるなら、せめてありがとうを言いたいな。
幼い頃からの感謝とか、あるいは資格をたくさん取らせてくれるために勉強教えてくれてありがとうとか、あなたのお陰でピアノに自信が持てました、とか言おうと思えばいくつも出てくるほどある。
お化けで出てきても、元の姿で来ても驚かないから安心してね!
状況が変わって、「奇跡の招待状」読むと心にくることが多すぎる。生きてるって奇跡だな
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雪うさぎの旅
人魚姫:ネットゲーム
魔法の振り子:クリスマス ホテル コーヒールーム 湖
ねここ:花火
フィクションだから、ええ?っていう展開もありますが、まあ夢があっていいなって思います
作者さんは、大人の人なのにピュアなお話が得意ですね
こんな世界、好きです
Posted by ブクログ
雪うさぎさんたちがさゆきちゃんを思う気持ちが微笑ましくて、だからこそ、その後が胸にしみる。その思いは温かくsみてくる。彼らの存在があったから、さゆきちゃんの生活は変ったのじゃないかな。
姿は消えても、見守る思いはさゆきちゃんのそばに残る。
人魚姫は、ホラーのち希望。
真衣も秋姫もとてもいい子。ちょっと歯車が狂って引きこもりになってしまった真衣だけど、前に進みたいという気持ちはなくしていないし。
秋姫がついていれば百人力。がんばれ!
薫子さんのお話もほんわかして大好き。
最終話のねここちゃんのお話。途中まで、その思いが切なくて気がかりでならなかったけど、よかった、本当によかった。ね、ねここちゃん。
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【あらすじ】
大事な探しものがある人だけがたどり着ける、不思議なコンビニたそがれ堂。ミステリアスな店長が笑顔で迎えるのは、大好きな友だちに会いたいと願う10歳のさゆき、あるきっかけからひきこもりになってしまった17歳の真衣、学生時代の恋をふと思い出した作家の薫子…そこで彼女たちが見つけるものとは?ほのかに懐かしくて限りなくあたたかい4編を収録したシリーズ第2弾、文庫書き下ろしで登場。
【感想】
Posted by ブクログ
いいおはなし。
けど、結構、哀しい。
心配して旅立ったゆきうさぎたちは
想い人に再び会えることはなかったし、
心の支えだった、憧れの少女は儚く命を落とし、
その笑顔とやさしい音色とともに、青春をともに過ごした青年は異国の地で心ない人に殺されて、
夢のように美しく幸せな国は為すすべもなく
また夢のように滅びる。
村山さんのお話はやさしいけれど、
なんだかいつも死が側にあるなあっと思う。
それでも、心は、いつか、伝わるのだと、
もしかしたら神様の気まぐれなのかもしれないけれど、
なんでもそろうコンビニが、
本当に必要な人の前に、本当に必要なときに現れてくれると嬉しいなあっと、そう、思う。
雨の日に、やってくる死者。
死んだ人への、招待状。ほっこりした話にまとめるのかと思いきや、いきなりのホラー路線になんじゃこりゃっと思ったら、なんと死者のイタズラとは!
いやースゴイわ。どことなく等身大っぽく、ただのいい話でおわんない感じがおもしろい。
ねここだって、おいで、と差しのべられた手を握ればいいのに、にぎらない。
その切なさが、うわ~~~~っとなる。
うーん、やはり村山さん、好きです。
Posted by ブクログ
娘たちがすっかり夢中になってしまった「コンビニたそがれ堂」シリーズ。
「奇跡の招待状」の表紙も柔らかいタッチのイラストに優しい色づけがされいて、表紙だけでも癒され感、不思議感満載。
不思議な魔法に今回もかかり、あったかいほんわりとした気持ちになれる。
「雪うさぎの旅」では、大きな雪だるまと小さな雪だるまとの別れがせつなくて、さゆきちゃんに会う前だってのに、ついつい涙ぐんでしまう。
「人魚姫」は、ハロウィンの夜のお話だけあって、背筋が凍る恐怖も味わえる。
そして、娘たちも私も一番好きなのは「魔法の振り子」。薫くんの薫子さんへの思いがせつなすぎて、涙なしには読めない。
大人になるにつれて失ってしまった感性を取り戻せる一冊に出逢った。
Posted by ブクログ
ビブリオバトルのために読み直してみた。全体的に「死」っていうのが根底のテーマとしてあるのかなーっていう感じでした。友達が亡くなって…とか、自分を大切にしてくれた人が亡くなって…とか。それでも読んでて重くなかったです。やっぱり書き方かな…絵本っぽくてすごく柔らかい書き方だからだと思います。私は1番「雪うさぎの旅」が好きです。雪うさぎが跳ねてる感じがすごいいいなー…ていうか見てみたいなーっていう笑 絶対可愛い。そして電車の中で泣きそうになりながら読んでました笑 感動的な話ばかり。
Posted by ブクログ
シリーズ第2弾。
・雪うさぎの旅・人魚姫・魔法の振り子
・エンディング~ねここや、ねここ 4編を収録
大事な探しものがある人は 必ず ここで見つけられる
そんな魔法のコンビニ たそがれ堂
今回の奇跡の招待状は、どこに届くのでしょうか・・・
ありがちがキレイなだけのお話じゃないところが好きです。
それでも、一番のお気に入りは「魔法の振り子」
我が家としてホテルを愛する方は、ホテルからも愛される
ホテルマンとしてお客様と接する事で、人を見る目や
言葉の真実を読み取る力がつく。
あぁ~老舗ホテルっていうのは、こうじゃなくっちゃと
嬉しくなりました。
Posted by ブクログ
雪うさぎの旅ー溶けてしまう雪だるま達と雪うさぎがせつなかった。
人魚姫ー幽霊の秋姫が怖かった
魔法の振り子ー長い話だけどオカルト要素があって好き。薫君がかわいそうで衝撃的。世の中理不尽なことばかり。やるせないなあ
エンディング〜ねここや、ねここ
猫ちゃんは不思議な生き物。コンビニのお兄さんとの会話が短いけど、面白かった。
Posted by ブクログ
コンビニたそがれ堂・第二弾
#雪うさぎの旅
新しいママとの暮らしが始まる前の冬休み。
田舎に預けられた小学四年生のさゆきは、雪うさぎと、大きい雪だるま、小さい雪だるまを作った。
その子達は、さゆきの大切なお友だちになった。
その後、街に戻ったさゆきから届いた手紙は、どこか寂しそうで…
雪うさぎたちは、さゆきが心配で風早の街を目指す───
もうね、この雪うさぎと雪だるまたちが、いじらしくて、いじらしくて、泣けた…。
でもまた雪は降るものね。
そうしたら、またいつか出会える?
そうだったらいいなぁ。
#人魚姫
真衣は引きこもりの十七歳。ゲームの世界が唯一の居場所。
彼女がたそがれ堂で見つけた「奇跡の招待状」
それを大好きだった従妹・秋姫へ届けたい。でも…
これは悲しいやら、恐いやら…
苦手なホラー調だった。
でも、最後は前向きな気持ちにさせてくれる。
真衣、がんばれ!
#魔法の振り子
女流作家・薫子。
彼女には、約束を果たせないままになっている学生時代の友人がいる。
その彼は十年前から消息不明になっていて…
こんなかたちの再会なんて、哀しすぎる。
やはり気持ちは伝えられるうちに…。
たとえ叶わなくても、月日が過ぎれば、「伝えておいて良かった」ときっと思えるはずだから。
#ねここや、ねここ
昔々、海と地の幸、慈悲深い領主さま、すべてに恵まれた豊かな国があった。
そこの若君様たちに、たいそう可愛がられた小さい一匹の黒猫「ねここ」
ずっと続くと思われた幸せな日々。
あぁ、ねここや、ねここ。
「長生きするんだよ…。」その若君様の言葉どおりねここは───
物の怪とねこちゃん。恐い話のはずが…
この健気な「ねここ」が愛おしくてたまらない。
今は別れても、きっと巡りあえる。
目には見えなくても、そばにいてくれる。
そう信じていたくなる。
Posted by ブクログ
悲しくて切ないお話ばかりでしたが、どのお話もたそがれ堂の存在があたたかく優しい空気に浄化してくれる、残された人々が前向きに一歩を踏み出せる存在になっていました。
それにしても、本当に切ない気持ちになりましたが、たそがれ堂があって、本当に良かった。
Posted by ブクログ
たそがれコンビニシリーズ第二弾。
自宅の積み本になってたので、ゆっくりお風呂に入りながら読んだ。
4つの短編。
雪うさぎの旅…母の再婚で風早町に引っ越した女の子に作られた雪うさぎと雪だるまの話。作られたおばあちゃんの家から、女の子のいる風早町を目指す。せつないけど、あたたかい。
人魚姫…引きこもりの女の子が引きこもるきっかけになった、いとこの死に向き合う話。若干ホラー。たぶん猿の手がモチーフになっていると思われる。
仕事のし過ぎで亡くなったプログラマーの父と、徹夜勤務の同じくプログラマーの母とか、IT関係のイメージがここに詰まってるなあと思った。そういった会社もあるので当たってるけど。
魔法の振り子…10年前にクリスマスの約束をしたまま行方不明になった大学の友人に想いをはせる女性、薫子。
彼女の部屋では最近不思議な現象が起こっていた。明らかにポルターガイストだけど、目で見えないものを信じない彼女。そんな彼女が行動を起こしたところ…。
ストーリー後の彼女の人生が気になる。目に見えない彼を感じていくのかな。
ねここや、ねここ…戦国時代っぽい時代のある国の猫のその後。日本の昔話っぽい。
Posted by ブクログ
続編。また、このコンビニの話が読めるのは嬉しい限り。
「人魚姫」を読んでいて、自分の就活を思い出した。皆が就職先が決まっている中、取り残された気持ちがしていた自分。死んだ方が世間のためになるんじゃないかと思ったこともあった。でも、一歩一歩焦らず歩んできたからこそ今の職場がある。真衣に幸あれ。いや、あれだけ強いお守りがあれば大丈夫かなww
「魔法の振り子」は泣きそうになった。いい夫婦だなあと思ってしまった。
Posted by ブクログ
三本とも、前に向き直ろうとするお話です。
エンディングは、コンビニからちょっと離れて、大昔存在したけれど、野心ある魔法使いに滅ぼされた美しい国の話です。
Posted by ブクログ
友人のおすすめで。
やさしい文体で、やさしい物語。あとがきの「日々繰り返される選択」の話に共感するし、物語からは自然と「どんな人にも、瞬間を選ばず、いつ別れが訪れるかわからないんだなぁ」としみじみ思った。
読んでいた物語のあとがきと、自分の読後の想いが重なったと感じたのはこれが初めてかも。
Posted by ブクログ
この世で売られている全てのものから
本来はそこにあるはずのないものまで
心から願いばどんな探し物も必ず見つかる魔法のコンビニ
たそがれ堂のシリーズ第二弾
今回はホラーチックな物語で4人の女の子が登場します。
パパの再婚で風早の町に引っ越したさゆきの物語<雪うさぎの旅>
新しい街、新しいお母さんん、新しい学校
まだ馴染めずにいたさゆきは引っ越しの準備の為
田舎に預けられてた時に友達代わりとして作った
雪うさぎと雪だるまの事を思い出し会いたくなります。
もうネタバレになっちゃっていますが
けなげで儚い、行っちゃダメだよ〜〜と
言ってやりたくなります。
いとこの秋姫ちゃんの死をきっかけに引きこもり
ネトゲばかりしている17歳、真衣の物語 『人魚姫』
秋姫ちゃんは真衣と正反対の性格でとても前向きな子
真衣が苛められて辛いと告白した時も
一生懸命励ましてくれたそんな秋姫ちゃんを
大雨の日濁流が飲み込んでしまう
ちょっと怖かったです。でも真衣が現実社会で
見つけたお仕事の張り紙は真衣が思っている
通りだったらいいなぁ〜とほっこりしました。
十年前に旅に出たまま戻らなかった薫との守れなかった
クリスマスの約束を抱えた作家・薫子の物語 『魔法の振り子』
4編の中で1番好きでした。
大切な友人、学生時代の淡い恋心、彼が大事にしていた
場所での約束それはどれも温かく大切な思い出ばかり
切なかったなぁ〜、魔法の振り子はペンジュラム
揺れ具合でイエスかノーを知る道具
オカルトチックだけどクリスマスの夜には
こんな奇跡が起きてもいいかな
戦国の時代、かわいがってくれた一家を殺された恨みから
魔物となってしまった一匹の黒ネコの時代を超えた物語
『エンディング~ねここや、ねここ』
魔物となってしまったゆえに時を超え
生き続けなければならない、ねここ
謙虚でただただ、相手の幸せだけを願い
何度生まれ変わっても守り続けていくと誓う
ねここが打ち上げられた花火を見ると
寂しくなると言う、私も花火を見ていると何とも切なくなる時が
ありました、一瞬で散ってしまう儚さは
宝物のように大事にしたい・・そう命のように
昔の思い出に悩んでいたりこれかの人生に不安を感じている
主人公達の想いは今の時間と未来を前向きにさせて
くれるものでした今回もほっこり和ませて頂きました。
Posted by ブクログ
コンビニたそがれ堂は
会いたいだれかに送る招待状を売っている。
つらい時期を過ごしていたり、
節目を生きてる主人公達が、
会いたい人と会いたい仲間に招待状を送る。
読んでいて、最初しんどいけど
最後に元気になれるお話達だった。
誰かを恨んだり、憎んだりすることがないのに
ちょっとしたホラーなとこがあったりして
面白かった。
私にも、会いたくて会いたくて
会えない人に会いたい時に
コンビニたそがれ堂に行けたらいいな、、、と思っちゃう。
行くべき人だけが行ける素敵なコンビニ。
せつなくてやさしい話。
中学生の娘もお気に入り。
Posted by ブクログ
雪うさぎの旅
さゆき風間の街に引っ越してきてまだ一週間くらい。四年生。
人魚姫
小野真衣
背が低くてやせっぽちの、病気がちな少女。十七歳。
真衣の母
パソコンソフトを開発する会社に勤めているSE。
磯良秋姫
真衣と同い年のいとこ。
魔法の振り子
薫子
ティーン向けの雑誌の小説新人賞を受賞して作家デビュー。
佐藤薫
薫子の学生時代の友人。
莉子
サークル仲間の親友。
中村航一
ホテル風早の宿泊部長。
エンディング〜ねここや、ねここ
Posted by ブクログ
・雪うさぎの旅 ★★★
素敵なお話だったが、ちょっと子供向けかも。
・人魚姫 ★★
うーん、ダラダラと長かったー
・魔法の振り子 ★★★★
心の中で泣いた!ハートウォーミング。
ただ薫との思い出が長すぎた。
Posted by ブクログ
一巻より子供向けっぽくなくて楽しめた。特に「人魚姫」がすき。いじめと戦わなくちゃ、耐える、となった時は方向性に疑問を感じたりもしたけれど、それがそのまま正しく上手く行くのでない所が良かった。動けなくなって学校にも行けなくなって引きこもりになったり、オカルトで、謝りながら怖くて帰って、となるのが胸に迫った。端々から沢山詰まって丁寧な濃やかさを感じた。「ねここや、ねここ」も憎んで復讐に燃えて魔物になってしまうのが著者の子供向け作品のイメージから外れていて、意外で引き込まれた。全体的に根っ子はほっこりで優しい。
Posted by ブクログ
このシリーズを読むのは久しぶりでしたが、今回も優しい物語でした。タイトル通り、合えなくなった人に出会える奇跡に、切なくなったり、心があたたかくなったり。でも、一番好きだったのは最後のねここのお話。戦国時代から始まる、お話の運びが好きでした。ねここは、これからどう生きていくのだろう。猫でないものになってでも、守りたいものがあるってすごい。風早の街は、他の村山さんのお話でも舞台となっていますが、訪れてみたいくらい好きです。不思議がいっぱいの、素敵な街なんだろうな。面白かったです。
Posted by ブクログ
前回の物語より、
なかなかコンビニたそがれ堂が
登場しないなぁ~って感じでしたが
その分、各物語の主人公に対して
前回より細かく書かれていてよかったね。
それぞれの物語が
コンビニたそがれ堂から購入したもので
いろんなものを乗り越え
これからを生きていく
そんな姿が素敵でしたね
Posted by ブクログ
今回も疲れた心に響きました。個人的には幽霊になってもそばに戻ってきてくれた話が好きです。私も鈍いので振り子でもないと気が付かないですきっと。人魚姫の一歩一歩クエストのように進んでいくところにも共感を覚えます。ちょっとずつでも進んでいくのは大切ですよね、見習いたいです。
Posted by ブクログ
風早の街の古い鳥居が並ぶ路地に夕暮れ時だけ開く不思議なコンビニ『たそがれ堂』を訪れた、4人の物語。
世界中のありとあらゆるもの、不思議なものも売っているコンビニ。でも大事な探し物がある人でないと見つけることができない・・・。ん?なんだか『駄菓子屋銭天堂』シリーズと設定がほとんど一緒だなぁ。で、こちらの話は王道のいい話。
この著者は、児童書でも優しい話を書くのだけれど、やはり一般図書というよりは中高生向けなのかな?ちょっとストレートすぎて物足りない気も。にしても悲しい話が多かったな。