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【あらすじ】
鬼は外、福は内。外へ外へと追われた鬼はいったいどこへ行けばいいの?ひなぎくは心を痛め、心で呼ぶのです。鬼さんこちらへいらっしゃい。「ここ」なら誰もあなたを嫌わない。魔法の力に祝福され、不思議を招く竜宮ホテル。今回のお話はひなぎくと節分の夜の物語、「水仙の夢」。小さな書店を響呼が訪う、「椿一輪」。玩具の白猫の魂と懐かしい奇跡の物語、「見えない魔法」など四編。
【感想】
美しくも悲しい物語だった。母子の関係についての人それぞれのあり方を知ることができた。優しくあたたかい関係もあれば、厳しく冷えきった関係もある。親は子どもを愛したくても愛し方がわからなかったり、子どもは親に愛されたかったけど甘え方がわからなかったり…。家族の中にも遠慮や我慢があって、でも家族だからこそ伝い合えることもあるんだなって思った。一番は笑いが絶えないあたたかい家庭がいいのかもしれない。でも、そうじゃなくても幸せな関係もあるのかなって、この物語を読んでて思った。切なくなったけど、大切なことを学ばせてくれた1冊だった。
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「水仙の夢」ひなぎくちゃんと鬼の物語。鬼が水仙の咲いているところに連れて行ってくれる。最初は素敵な鬼だなあとしか思わなかったけれど、響呼さん側の話でそういうことだったのかという感じだった。ひなぎくちゃんのうさぎの帽子絶対可愛い(確信)
「椿一輪」長崎の書店員さんと響呼さんのお話。素敵だ…サインで猫を描くというの、村山さんのサインのよう。
「見えない魔法」おもちゃでも守護霊みたいになるの、付喪神みたい。でもこれも素敵!
「雪の精が踊る夜」愛理さんのお母さんの魂がくっついてくる。こわい。
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H ひなぎくと K 響呼さん。竜宮ホテルに住む二人の暖かな心が周りの人々の心と一緒になってあふれている。愛理さん元気出してね、美鈴さんきっと目を覚ましてね。世界中の人が幸せな時間を過ごしていますように……
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待ちに待った竜宮ホテル第3弾!
▼収録作品
第一話 水仙の夢
第二話 椿一輪
第三話 見えない魔法
第四話 雪の精が踊る夜
第二話、もしかしたら……と思いながら読み進めていったら、最後で涙が止まらなくなった。あの三毛猫ちゃん、大丈夫かな……。蔦の精霊たちが愉快。
響呼さんの画力や、ペルさんのしゃべり方が明らかになったりしてところどころで和んだ。愛理のお母さん問題がひとまず落ち着くなど、進展もあり。
ひなぎくちゃんは今巻もかわいすぎた。サンタさんからもらった帽子、本当に似合うだろうなあ。
あと今巻は日比木くんと、あとがきで村山さんも書かれていたけど、寅彦さんがあまり(ほとんど?)目立たず。
安斎先生、奥様も一緒に連れて来たのかな。ふたりの活躍は、4巻以降を楽しみに待っていよう。
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今回も、ほんわか温かいお話で、読み始めたら、手が止まらなかった。
1つ目の鬼さんのお話。
ひなぎくちゃんの優しい心が素敵。水仙の好きな青鬼さん、心やすらかにいますように。長く長く苦しんだのだもの。
優しい奇蹟が響呼さんを小さな書店に導いた「椿一輪」は、途中で、そうでなければいいなと思っていた展開で切ない。
でも、その人は、その日をずっと待っていたのだろうな、と思う。
「雪の精が踊る夜」では、響呼さんも、愛理さんも、1つ前に進めたみたい。
それも、竜宮ホテルの魔法、かな。
魔法の本をがんばって読んでるひなぎくちゃんも可愛い。
1作目から、改めて読み返したくなっちゃった。
積読本が120冊もあるのに、困ったな~。
なんて言いながら、喜々として本棚に向かってしまうのだ(笑)
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初めからひなぎくから里への「出せない便り」の形の語りで始まります。ひなぎくの目からみた人間の町の不思議さ、魔法のような文明の利器が、純粋な目で語られるのが、いかにそれが「異常」なことであるのかがクリアに浮かび上がってきます。
明らかに広がっているひなぎくの世界も見えてきます。ひなぎくが鬼につれられて水仙の咲く谷間に行って戻ってくるのですが、これの響呼側の視点も描かれているのが面白いと思いました。
ずっとサブテーマにあった、響呼の友人、愛理の物語は読んでいて哀しいです。ひなぎくだけが聞いた、とある人の昔語りも。
一冊通して、人の心の闇のような部分が優しく触れられているように感じました。
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2話目の本屋さんの話がぐっときました。私自身いつの間にか大手書店にしか行かなくなってしまいましたし、かつて通っていた書店も多くが閉店してしまいました。
このシリーズもだいぶ世界が広がって、誰を主人公にしてもお話が展開できる感じになってきましたね。
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物悲しさや寂しさだったり、実は重い話が軸になってるものが多かった気が。
でも、それらも全部、響呼さんを中心とした竜宮ホテルにゆかりのある人たちの優しさで浄化していくような物語でした。
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今回は、2012年2月から2014年2月くらいまで、のお話だそうです。
去年はサンタさんに会えなかったひなぎくも、今回はやっと会えたようです。
でも、その前には、節分に鬼とも出会ってしまったり。
元々は恐ろしかった鬼も、「鬼は外」と追われる鬼を可哀想に思うひなぎくも、どちらも優しい。
鬼はひなぎくを見て、多分もうおぼえてはいないだろうけれど、それでも、幼かった娘の事を思い出したのかもしれないですね。
そして、いつも謎めいていた、不可思議屋さんの活躍も、知る事ができます。
作家さん、編集者さん、書店員さんとの温かい繋がりの『椿一輪』は、切なかったけれど、最後のオチが、とても嬉しかったです。
魔法?の実現には、あの老猫の力も大きかったような気がします。
響呼さんのお母さんも、愛理さんのお母さんも、娘の傍に、現実とは違う姿で現れるのは同じなのに、抱く感情が正反対なのですね。
美鈴さんは、娘の事が心配でたまらなくて、当然辛いだろうに、おちゃめに振舞うのが素敵。
そして、愛理さんは、少しでも前に進めて良かった!
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まあ、優しいお話しです。
サンタクロースは、一貫してしてるんだな、この話の主軸がサンタクロースかもしれない。
あとがきを読むとシリーズは続いけるようだけれど、でてる?この本最後だったら結構時間経ってるけど。
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節分にひなぎくが鬼を呼ぶ表題作、作家の響呼が書店でサインを書く「椿一輪」、元携帯電話の開発部の青年の「見えない魔法」、母親に愛されない愛理とクリスマスの「雪の精が踊る夜」の四編。三話の携帯電話という小道具や、四話の親がどんな育ちをしていても子供の側は親を助けようとしなくて良いと言い切る美鈴が印象的。
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今回も優しい優しい世界観のお話。
優しくてあったかくて、でもとっても切ない。
竜宮ホテルシリーズで一番切なかったかもしれない。
胸がきゅうっと収縮するような苦しさがあった。
でも暖かさが包んでくれてるから、風早の街のお話は大好き。
鬼のお話。好きだな〜
みんなが幸せになったらいいのにな!って願っちゃう優しい気持ちになれる。
寅彦くん&安斎先生の全然出番なかったので、次回活躍してくれることを望む!
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【収録作品】第一話 水仙の夢/第二話 椿一輪/第三話 見えない魔法/第四話 雪の精が踊る夜
*涙腺を刺激する話が多い。こんな話を愛する人が多いなら、人間も捨てたものではないかも、と思いそうになる。
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なんとなく今回は切ない話が
多かったそんな感じがしたね。
世界には
思い、願いが込められたものが
多くある。
それを魔法というのであれば
魔法が身近に感じるね