村山早紀のレビュー一覧

  • かなりや荘浪漫 星めざす翼

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    シリーズ第2弾! 番外編が特に良かった。リカバリーというかレジリエンスというか、人は独りだというのは思い込みなんだなぁ...と。茜音や美月のその後が気になるので第3弾を仕入れて来なければ!

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    2021年12月09日
  • 百貨の魔法

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    舞台が「閉店してしまうかもしれない百貨店」なので、寂しくて少し暗いストーリーです。
    それが詩のような言葉で優しく綴られているので、切ない気持ちになりました。
    そして、その切なさの中に、時々心温まる小さなエピソードが散りばめられていて、思わず涙ぐみそうになることもありました。
    百貨店と、すべての登場人物の、「その後」の幸せを願います。

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    2021年11月24日
  • 百貨の魔法

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    この作品を一言で表すと、百貨店の百貨店による百貨店のための百貨店応援小説です。私自身あまり百貨店に行ったことがないのですが、この作品を読んでぜひ行ってみたいと感じた。いろいろな部門の従業員さんたちの汗と涙に包まれた百貨店の素晴らしさぜひ感じてみてください。百貨店言い過ぎてごめんなさい

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    2021年10月09日
  • コンビニたそがれ堂 星に願いを

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    元は児童書だった影響かもしれませんが、すらすらと読めて文章が胸に自然と染み込んできて、不思議な感覚でした。
    例えるならば「絵本の読み聞かせをしてもらっている」感じでした。
    この本を読んでいて昔の自分を自然と思い出すことが多かったです。

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    2021年09月16日
  • 百貨の魔法

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    ネタバレ

    少しずつ読み進めましたが、最後まであったかいお話でした。これからも不況の中もがきながらも町の灯りとして続いていくと思いたいです。

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    2021年09月04日
  • かなりや荘浪漫 廃園の鳥たち

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    ラノベでなくても行けそうなストーリーと構成。茜音と美月以外のキャラのあれこれは? あぁ、次作があるのですね! これは仕入れねばなるまい。住んでみたいぞ! かなりや荘!

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    2021年09月05日
  • コンビニたそがれ堂異聞 千夜一夜

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    ネタバレ

    【収録作品】海の記憶/星へ飛ぶ翼/猫たちは光を灯す
    コロナ禍の収束を願って描かれている。
    語り手は神社の神主の娘で巫女をしている高校生。珍しく3度もたそがれ堂を訪れている。

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    2021年08月31日
  • かなりや荘浪漫 星めざす翼

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    かなりや荘浪漫シリーズ第二弾。

    周りの期待と本人の納得と、何かを作るというのは難しいですね。
    好きなものだけ作っていればいい趣味とは違う。
    お金をもらう、仕事にするとは、そういうこと。
    そして友人でありライバルという存在はいいですね。
    敵だけど仲間みたいな。
    お互い良い刺激を与えられる関係って、仕事において、ものすごく大きなモチベーションになりそう。
    いたことないので羨ましいです。

    後半は、夜逃げした茜音のお母さんの話。
    とても弱い人なのはわかるけど、どんな事情があれ、黙って子どもを捨てるのは理解に苦しむ。
    想ってるからこそと言われても、残される側の気持ちを本当には考えてないだろうと。

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    2021年08月22日
  • 桜風堂ものがたり(下)(PHP文芸文庫)

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    書店員さんの仕事、思い、他書店員との連携など、書店員さんの業務の裏側を見ることができたのがとてもよかった。最近はオンラインで本を買ってしまうことが多いけれど、書店に行くとたしかにいろいろな本に心惹かれるし、知らなかった作家の本との出会いもある、それは書店員さんのマジックにかかっていい出会いを生んでいるんだなぁ、とあらためて感じる。

    また、作中に登場する「四月の魚」も読んでみたくなる。スピンオフとしてあるのかしら。幸せになれそうな物語を読んでみたい。

    一方で、全体として言いたいことがてんこ盛りすぎて、ストーリーにひとつの流れが見出しづらく、さっきまでの話はどうなったの?と気が散ってしまう場面

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    2021年08月01日
  • 星をつなぐ手 桜風堂ものがたり

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    私にとっての本とは。
    その本を読んで優しい気持ちになったり、あの人に申し訳ないと反省したり、感謝したり、愛おしく思ったり。

    そんな本を書く作家さん。そんな本を推薦する書店員さん。いろんな思いをのせて自分の手元にくるんだな。私にとって、その時、必要なメッセージを込めて、私の手元にくるんだなと。
    偶然ではなく、必然。
    その時の私に必要なメッセージに気づけよ!って私の手元にやってくる。そんなことをしみじみと感じる本が、この桜風堂ものがたりです。

    p.16
    感謝の思いや、嬉しかったこと、大切に思っているということは、言葉にして伝えておこうと。そうすれば、いつか言葉は魔法になり、自分が大切にしている

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    2021年05月29日
  • 約束の猫

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    猫が傍にいて慰め慰められ、まるで自分のそばにいるような感覚になります。イラストも凄く素敵です。とても楽しめました。

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    2021年05月20日
  • 桜風堂ものがたり(上)(PHP文芸文庫)

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    2017年の本屋大賞第5位。皆さんの★も良さげで買ってみた。

    本屋さんとその店員を描いて悪くない雰囲気だけど、独特の語り口と話の進め方は良くも悪くもちょっとまったり。
    一整がああいうことで愛する仕事と温かい職場を辞めることもないと思うのだが、そうせざるを得なかった過去の経緯がこれから明かされていくのかしらん?
    下巻もあるし続編もあるようだからか話の流れがゆ~っくりで、上巻は登場人物とそれぞれが抱える胸の内の一端が明かされて終わった感じ。
    ようやく桜風堂に辿り着いたけど、これからどう展開していくのか、下巻に期待。

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    2021年04月03日
  • コンビニたそがれ堂 花時計

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    今回集まった願いは、「時を巻き戻せたら。」
    最後の『踏切にて』が一番好きです。誰しも、自分ではわからない自分の優しさを汲み取ってくれている誰かがいてくれるもの。だと信じて生きていきたいね。
    最近三郎さんがあんまり出てきてくれなくてレアキャラの座をねここちゃんから奪取してる感あるわ
    でも忙しいですもんね、寄り合いとか…寄り合いって表現のされ方おじいちゃんぽくて笑ってしまった

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    2021年04月02日
  • 約束の猫

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    人と猫との出逢いによって、心の隙間を埋めてくれる模様が描かれた短編集です。

    小説だけでなく、イラストレーターのげみさんが描くイラストが全てカラーとなっているので、想像しやすくなり、幻想的な雰囲気にさせてくれました。

    約100ページの量で、値段は税抜きで1500円。高っと思いましたが、全編カラーのイラスト付きとして考えると、妥当なのかなと自分に言い聞かせて購入しました。

    げみさんの作品は初めて?だと思いますが、色彩が鮮やかで心を暖かくさせてくれます。また、明と暗の描き方が立体的に浮かび上がるかのような表現であり、幻想的でした。
    他の作品も見てみたい気持ちにもなりました。
    と思って検索してみ

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    2020年11月19日
  • コンビニたそがれ堂 猫たちの星座

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    2020年100冊目!
    作者さんの言葉を借りると、末広がりのシリーズ8作目。
    疲れた時には癒される、このシリーズも残り2冊。
    今作は猫を中心とした比較的長めのお話が2編。前後に麦わら猫のエピソード付き。
    いつも作者さんには、ほっこりさせられ、時には涙し、読み終わった後には心が温まるような感じにさせられるシリーズだが、作者さん自身もあとがきに書いているように、今回の2作はどちらも少し悲しいお話。
    疲れた心には少し重く、今回は星少な目で…

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    2020年09月24日
  • かなりや荘浪漫 2 星めざす翼

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    【収録作品】1 十月のお菓子/2 枯れ葉舞う書店にて/3 柱時計は時を刻む/4 星空を行く翼/5 スターダスト/番外編その1 空から降る言葉/番外編その2 冬の魔法 
     集英社オレンジ文庫版が途絶えてしまったので気になっていたけれど、こちらで再刊してくれて、ちゃんと続きも出るそうなのでありがたい。登場人物の一人一人に物語があるわけで、いろいろと考えさせてくれます。
     正直、誰がいちばんになるかはどうでもいいです。売れる本=質のいい本ではないのは当然。質にしたって、結局選考委員の好みが反映されるわけで。プレゼンがうまかったり、有形無形の力があったりする人が味方につくかどうかで分かれる部分もありま

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    2020年08月16日
  • かなりや荘浪漫 廃園の鳥たち

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    マッチ売りの少女を思い出させる様なスタートではあったけど、温かい人達の温かい言葉で埋め尽くされた一冊。
    心が傷ついた時に読むと癒されるような気持ちになるだろう。
    番外編に月原一整さんが出てきて、色々な物語を繋いでくれた感じ。お得!

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    2020年07月29日
  • コンビニたそがれ堂 小鳥の手紙

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    早いものでシリーズ7作目。
    母親を早くに亡くした少女と、小さな娘を失った作家さんの秘密の手紙のやり取りのお話など3篇を収録。
    そのうちの1作は村山さんファンなら、絶対歓喜する星野百貨店が舞台の番外編。
    私はファンと言えるほどのファンではないが、「桜風堂ものがたり」の舞台が星野百貨店なので、読んでいてワクワクしてしまった。
    現在発売されているのが、9作まで。
    大事に読んで来たはずのシリーズも、あと2作で終わるかと思うと、少し悲しい…

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    2020年07月27日
  • コンビニたそがれ堂 祝福の庭

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    12月の刊行と言うことで、1冊まるごとクリスマスのお話。
    ここ最近の作品は命の重さを感じる作品が多かったので、今作に収録された話は夢があり、誰もなくならず、優しい気持ちで読み終えることが出来た。
    特に1作目の「ガラスの靴」は今まであまり出て来なかったセレクトショップの店員さんが主人公で、とても新鮮な感じがした。遠い昔に優しくしてあげた女の子が恩返しに来るのも、とても夢があって、よかった。
    もしクリスマスに奇跡が起きるのならば、私も物ではなく、もう会うことの出来ない人に会いたいと願うだろう。
    今回はクリスマスと言うことで、「たそがれ堂」に店長とねここ両方ともいて、サービス作品だったんだろうなぁ。

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    2020年07月13日
  • コンビニたそがれ堂 空の童話

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    試験勉強の為、中断していた読書を再開。
    再開1作目は試験後の頭にちょうどいい、ほっこりしたこのシリーズの第4作目。
    今作はあとがきでも書いてあるが、ポプラ文庫史上一の厚みと言う、なかなか読み応えのあるページ数。
    「空の童話」を巡る漫画家、編集者、書店員のお話と年老いた女医さんのエピローグの4編を収録。
    表題作の「空の童話」は閉店寸前の書店を舞台に描かれた年老いた店長さんと、心優しい書店員さんのお話かと思いきや、途中から闇の組織の小鳥遊さんや宇宙人のスミスさんが登場し、一時はどんな展開になるかと思ったけど、ラストは安定のほっこり。
    決して優しい面ばかりではなく、悲しいこともたくさん描かれているけ

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    2020年07月06日