村山早紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
七瀬という魔女の主人公を取り巻く短編集。
ほとんどの話が「死んでしまった人物や生物との交流」に主眼を置いていおり、ノスタルジーに近い感傷を喚起させる。
絵本を思わせる平易でやさしいタッチの描写は、洗練された文章とは言えないかもしれないが児童向け作家出身の作風がよく表れていて印象的だった。
反面、迫害されてきた人々や人間に場所を奪われた生物たちが登場する一方で、人の醜い面に対してスポットを直接当てることがないため、かなり角が取れた話になっているなと思った。
登場人物がみなクリーンすぎる、と言ってもいいかもしれない。
悪人の存在は描写されず人間はひたすら庇護を受けるばかりで、「人間に対して甘す -
Posted by ブクログ
桜風堂ものがたりの続編。
ですが、前巻は途中で読むのを諦めてしまっているにも関わらず、続編でチャレンジ。
小さな町の書店を継いだ月原一整。
大きな書店と違い、小さいところは配本が少なく、経営も厳しい。
その局面から展開される物語。
巡り巡って良いことが起こることもあれば、起こらないことも多々。
この話では、素敵な巡り合わせがいくつも重なるけれど、物語だからと一蹴してしまうのは寂しい。
各地の書店が閉店の危機を迎え、活字離れが叫ばれる中で、
もしかしたら桜風堂のように、想いが重なり合えば起こせる巡り合わせもあるのではないかと信じたい。
まだまだ書店の力はあると願っている。 -