【感想・ネタバレ】桜風堂ものがたり(上)(PHP文芸文庫)のレビュー

あらすじ

書店に勤める青年、月原一整は、人づきあいは苦手だが、埋もれていた名作を見つけ出して光を当てることが多く、店長から「宝探しの月原」と呼ばれ、信頼されていた。しかしある日、店内で万引きをした少年を一整が追いかけたことが、思わぬ不幸な事態を招いてしまう。そのことで傷心を抱えて旅に出た一整は、ネットで親しくしていた、桜風堂という書店を営む老人を訪ねるため、桜野町を訪ねるのだが……。

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Posted by ブクログ

村山早紀さんのこの作品の文章を読み始めたら
「読書が好き」と言い始めた頃の懐かしい気持ちを思い出しました。

文章がキラキラ、生き生きとしているんです。
そして言葉選びがきれい。
そんな本好きにしてくれた作家さんが描く書店員さんのお話は
現実を忘れて本の世界に引き込んでくれました。

上巻で描かれる月原一整の転機は本当に悲惨。
万引き犯を捕まえようとしただけ。
なのに「万引き犯がかわいそう」とはどういった了見で生きているのか?
死ななきゃ何をやってもいいのか?と思いましたよ。
物語の中のモブたちに(笑)
もうガシッと心を掴まれました。
月原一整に報われて欲しいと思って読んでいたのですが
本屋さんがどう動いているのか、どうやって本を売っているのか
もっと大切なことが描かれていることに気付きました。

下巻につづく

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2025年05月25日

Posted by ブクログ

正義の仮面を被った悪意に振り回される主人公。

それでも、もう一度立ち上がった時に気が付くのは周囲の人達の暖かさ。
言葉に出来なかったり、行動に移せなかったり……様々な葛藤に迷いつつとにかく進む。

胸が苦しくなるような前半でした。

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2024年09月17日

Posted by ブクログ

本にまつわる小説が読みたくて、探していたらこの本に出会いました。

装丁もとてもキレイ。

書店員さんのお仕事もよくわかる物語です。

みんな優しくて温かくて、でも人付き合いが苦手な人もいて。
共通点は本が大好き。

書店員さん同士の繋がりがある事や、手作りの帯をシェアしているなど知らない事もありました。
みなさん、本を売るためにいろんな工夫をしているんだなぁ〜と。

いつも本屋さんで本を選んで買ってくるだけだったのが、この本を読んで本屋さんへ行く時の気持ちが変わりました。

一整のいる桜風堂書店へ行ってみたい。

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2023年10月24日

Posted by ブクログ

本を作り運び売ってゆく仕事の一番最後のところで「ありがとうございます」と頭を下げるそういう人々のものがたり。本屋さんに行きたくなる本です。書店員さんが関わり、本への愛着を持たれているなんておもいもよらないことでした。お話はフィクションとはいえ、作家さんがいろいろな書店員さんを取材され、それをもとにとても丁寧に育てあげられた作品だと思います。あとがきも読んで欲しい作品です。   

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2023年05月18日

Posted by ブクログ

再読です。

人ってやっぱり何かしらを抱えて生きているもの。
何回読んでも、好きな本は好き。
登場人物はみんな、心優しい人ばかりで心があったかくなります。

生きることをあきらめるな。幸せになることを。前に進むことをあきらめたら、人間その場で腐っていくだけだ
最初に読んだのは文庫ではないので上下巻にわかれてなかったけれど、この上巻は桜風堂の導入部分。書店を辞める時の描写は心がとても苦しくなるけど、下巻に向けて少しずつ前を向いて行けます。

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2022年10月26日

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ネタバレ

月原一整は星野百貨店の中にある銀河堂書店の文庫担当の書店員。
同僚の卯佐美苑絵は夢見る女の子で、一整のことを王子様だと密かに想っています。
カリスマ書店員の三神渚砂は苑絵とは幼なじみです。一整をやはり想っていますが、友情を大切にしています。

中学生の男の子が苑絵の前で万引きをして、逃げようとするのを一整は追いかけますが、中学生は道路にとびだし、車に跳ねられ入院してしまい、SNSが炎上します。

一整は考えた末、店を辞職して、桜野町の、ネットで知り合った友人の営む、桜風堂書店を訪ねて行きますが…。


なんて優しい物語だろうと思いました。
優しすぎる物語です。
出てくるのは皆、いい人ばかりです。
そしておそらく下巻では、桜風堂書店を手伝うことになる一整。
どうしても売りたい本『四月の魚』を売ることはできるのか…。
苑絵や渚砂とはこの先再会することはあるのか…。
猫のアリスとオウムの船長は…。

一整が亡くなった父親の年齢を超えてしまうと考えるところでは、私もあと数年なので、亡き父を思いだし、涙がでました。
インターネットだけの繋がりで、初対面で店を任されるというのは、時代だなあと思いました。
(下巻に続く)。

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2022年06月08日

Posted by ブクログ

銀河堂書店を望まない形で辞することになった月原一整。
今まで行きたかったが足が向かなかった桜野町の桜風堂を訪ねたことで運命の歯車が回りだす。
人と人が星座のように繋がった素敵な物語だった。
書店や出版業界の話も興味深く読めた。

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2022年03月22日

Posted by ブクログ

書店の棚や平台に並べられた本の数々。それらはただそこに黙って、静かに置かれているわけでありません。
書店員さんがこの本を売りたい、お客さまにぜひ読んでもらいたいという願いを込め、さまざまな工夫と努力を重ね、本と読み手との運命の出会いを導いているのだということを、この本で初めて知りました。
店内で起こった万引き事件をきっかけに、ネットなどでの誹謗中傷を受け、長年勤めた銀河堂書店を去ることになってしまった月原一整は、ブログを通して知り合った桜風堂書店の店主を訪ねて旅に出ることになります。
広い空と優しい緑の波に抱かれたような静かな町、桜野町はその名の通り一面の桜の海でした。
私の心の中にも今、はらはらと桜の花びらが舞い降りているような気分です。
これから先どうなるのか、下巻が楽しみです。

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2021年05月03日

Posted by ブクログ

本を愛する書店員たちが集まる書店。
なんて素敵な職場なんだろう。
本に対する思いがそれぞれ違う形で溢れていて、読んでいると嬉しくなってしまう。
本が好きだからこそ、だからこそ起こってしまった悲しい出来事。
自分の居場所って、なくしてから気付くことありますよね。
彼のこれからがどうなるのか、優しいものであればと願ってしまう。

久しぶりにあたたかい作品に触れて、心が癒やされました。

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2021年04月04日

Posted by ブクログ

桜風堂と言う素敵な名前に惹かれ読み始めました。一整の優しさ、本への愛情と書店の仲間の温かさの中、万引き事件には心が痛みました。ネット社会の怖さも感じました。一整が新たな明るい未来に踏み出してくれることを祈りながら、下巻に進みます。

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2021年03月28日

Posted by ブクログ

 百貨店にテナントとして入っている書店、銀河堂で書店員として働く月原一整。
 人付き合いは苦手なものの、上司や同僚、取引き先の出版社の担当者からは「宝探しの月原」と一目置かれるほどの有能な店員。
 そんな中で起きた万引き事件が原因となり、自ら書店を去ることに。
ブログで知り合った桜野町の桜風堂書店を訪れるところで上巻終了。

 大型書店ですら閉店に追い込まれている現代において、個人書店の存続はとても厳しい。
 本を愛し、言葉を愛する店員さん同士のやりとりがとても温かくて、私も仲間に入りたいほどだった。
 時々登場する猫がなんとも切なくて愛しかった。
 下巻が楽しみ。

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2025年11月14日

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2017年本屋大賞5位
この本の表紙の絵がとてもきれいで春のようなあたたかさを感じさせます。
上下刊合わせてひとつの絵になるのも面白味があって良いですよね。
どこかファンタジーチックで
この本一冊がプロローグのような本に思えた。

上巻は書店で起きた万引き事件と登場人物のモノローグのような話がメインで、未回収や謎が多いので下巻にいろいろ繋がっていくのだろう。

万引き事件のエピソードはネット社会ならではで、万引きした側も、された側も誹謗中傷、当事者の特定などで将来を壊され傷付きネット社会の怖さと憤りをを感じた。
顔の見えない誰かの正義ごっこの言葉の暴力で最悪の結果を選ぶ人もいることを考えて欲しい。
あと万引きは書店の死活問題でもあり、地域に書店がなくなってしまう原因の一つでもあるので本当にやめて欲しいと思う。

桜風堂書店に向かって旅に出た主人公の一整と
何となく夢の世界にいるような黒猫のアリスの話がこれからどのように繋がっていくのか、また最初の「美味しい」をくれた女の子の正体は誰なのか?
苑絵と渚砂の恋の行方、苑絵の魔法のような絵本、一整の「宝探しの一冊の本」、桜風堂書店
の今後などいろいろ興味を惹かれることが満載で下巻が楽しみです。
早く読みたい!

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2025年05月25日

Posted by ブクログ

お話の盛り上がりの山が何個かあって、飽きずに読み進められた。個人的には、本屋でアルバイトをしているので万引きの話は心が傷んだし、共感できるところもあった。

泣けるような大きな感動があったわけではないけど、本を愛する人達の物語はやっぱり美しいなと思った。

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2025年04月07日

Posted by ブクログ

はじめに子猫の話が出てきて、それが子猫目線で語られており、それだけで猫派の私は心をわしづかみにされてしまった。その後しばらく子猫のことには言及されず、ずっとあの子猫はどうしたかなぁと気になりつつ聴いていた。子猫は後半あたりから形を変えて物語に絡んできて。。。物語に縦糸と横糸があるなら、子猫は斜めに縫われた糸みたいに絡んでくる(うまく言えないけど)たまに表にでてくる糸目みたい。
猫だけでなく、それぞれの登場人物の人生が糸となってお互いに絡まりながら織り上がっていく作品かなぁ。

物語りの始まりのころ、主人公の一整につらい出来事が起きるのだけど、それが本当にひどい出来事で、聴いている私もつらすぎてもう聴くのを止めようかとも思った。

一整の人生はつらいことの連続だったけど、助けられる出来事もあった。そして助けてくれた人ともまた縁があって…というふうに物語は織られていく。ああ、こことここがこう結びつくんだと思いながら、聴いていくことができた。良いお話。続きを聴いていきたい。

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2024年12月15日

Posted by ブクログ

「宝探しの月原」と称される書店員のお話

詳細な感想は下巻を読んでから


だけど、序盤の万引きを巡るエピソードは実際に起こった事件・事故を元にしているので色々と思うところがある

書店で万引きした中学生が逃亡して事故にあったというニュース
その後に書店への批難の声が上がった事も実際の事件に似ている……

実際の事件はもっと酷かった気がしたので、ちょっと検索してみたら案の定、中学生側にあまり同情の余地がなかった
万引きで捕まって、正しい身元情報を述べずに警察を呼ばれ
連行される際に、自転車の鍵をかける許可を得てその場を離れ逃亡
警察官と書店員が追いかけて、中学生が線路内に立ち入って死亡
事件が報道されると、警察官も追いかけたにも関わらず書店員に批難や店へのクレームが一部の人から起こる
「万引きぐらいで……」とか、書店員に対して「人殺し」とか
結果、書店は閉店に至る

今作では、中学生は万引きせざるを得ない事情があったり、怪我で済んでたり、親もわきまえた態度だけど
実際の事件の方は、中学生は死亡し、親も書店の前を通る度に苦しいので閉店を望むとか、救いようのない展開だった

この事件って、店側への批難は筋違いだよな
万引きは窃盗というれっきとした罪だし
警察を呼んだのもおかしくないし
逃亡犯を追いかけるのに配慮は不要
何というか、世の中おかしいことがまかり通ってるよなぁと思う

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2024年02月15日

Posted by ブクログ

本屋の仕事について色々と知れる本だなあと思った。この本を読むと本屋の棚やPOPを今まで以上に注意深く見るようになる。本屋さんの仕事って奥が深いなあと思った。
それから自然と情景が浮かんできて、物語にどんどん引き込まれるような文章だなあと感じた。
オウムとのやり取りも可愛らしい。
上巻が読み終わってすぐに下巻を読まなくちゃという気にさせられる。たまたま上巻と一緒に買ってあったからすぐに読むことが出来たので良かった。
続きが楽しみです

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2023年11月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

月原一整
心優しい、銀河堂書店文庫担当。他者と関わることを避ける傾向にあるが隠れた名作を見出す才能がある。

卯佐美苑絵
銀河堂書店児童書担当。内気で夢見がちな美しい娘。絵を描くのが得意。画像に対して天才的な記憶力を持つ。

三神渚砂
銀河堂書店文芸担当。若きカリスマ書店員。人脈づくりがうまく、勝ち気で元気。いろんな意味で強靭な娘。苑絵とは幼馴染。

柳田六朗田
銀河堂書店店長。業界の風雲児と呼ばれた男。趣味の料理と酒関係の本の棚作り、壮大なディスプレイ作成に定評がある。人望がある良き店長だか、駄洒落と悪乗りが好き。

塚本保
銀河堂書店副店長。外国文学担当。知的な紳士。何かとクールでスタイリッシュな性格。店長とは学生時代からの長いつきあい。

桜風堂店主
明治時代から続く桜野町の書店「桜風堂」の今の代の店主。ネット関連の知識にも長け、「桜風堂ブログ」も人気。


桜風堂店主の孫。利発で優しい少年。本とおじいちゃんが大好き。料理と動物も好き。

蓬野純也
若手のベストセラー作家。テレビや雑誌にもよく登場する。柔和で人好きのする性格。かなりの美男子でお茶の間の人気者。

団重彦
テレビドラマの世界で、かつて活躍した著名な脚本家。数々のヒット作を持つが、いまは病気で一線を退いている。一整が見出した新刊、『四月の魚』の著者。

柏葉鳴海
本好きで知られる女優。十代の頃、歌手としてデビューして以来、スーパーアイドルとしてお茶の間の人気者に。通称「なるる」。苑絵の母とは昔からの友人。

大野悟
福和出版社営業担当。明るく素直でそつがない性格。空気とタイミングを読むのがうまい。さりげなく商売もうまいようだ。

福本薫
桜野町町長。若い日は出版業界の第一線で働いていたらしい。白髪の美女。

アリス
愛らしい賢い三毛の子猫。

船長
オウム。年齢不詳のキバタン。態度と声が大きい。

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2023年10月20日

Posted by ブクログ

とても好きな物語でした。
前半部では、相田みつをさんの「ただいるだけで」*という詩と映画「ショーヤンクの空に」の「必死に生きるか。必死に死ぬか。」というセリフを思い出しました。その後は軽やかに物語が進んでいき、終盤、また深く考え始める流れででした。下巻を読むのが楽しみです。

*
あなたがそこに
だいるだけで
その場の空気が
あかるくなる

あなたがそこに
ただいるだけで
みんなのこころが
やすらぐ

そんな
あなたにわたしも
なりたい

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2021年11月09日

Posted by ブクログ

バスと電車で読んだ。世界の優しさと風景の美しさにぐっと引き込まれる。後編もバスや電車などの移動の際に読もうと温めておいているが、残念なことに機会が無く1年以上過ぎた今も読めていない。

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2021年09月09日

Posted by ブクログ

星野百貨店の銀河堂書店!
本屋さんに行って、本の棚の間にいるときって、
ドキドキして、涙が出そうになる。
そうか、わたしも宝探しをしてたのか。
下巻、楽しみ。

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2021年05月02日

Posted by ブクログ

描く風景と人々がとても暖かい物語。
本への愛情と書店員として本に携われる充足感を描いた銀河堂書店の描写が良い。
一緒に働いている仲間も素敵でこんな本屋さんで働きたい。
不遇とはいえ、銀河堂書店を追われた主人公の描写が辛い(気持ち分かる)
物語はこれから面白くなりそう。
いざ、下巻へ

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2021年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人との踏み込んだ交流を避けていた主人公が少しずつ変わっていく姿を見て、私自身も見習いたいと思いました。

そして主人公がある事件によって世間から冷たい目でみられるシーンは色々考えさせられました。ニュースで報道されている事件は、事件一部分しか伝えられてないことがあり、またニュースの聞き手が反応するような過激な表現が使われ、歪んで伝わったりしてしまうことがあると改めて思う小説でした。

基本的には、心が温かくなる明るい小説で好きですが、泣き虫な登場人物が多く感動の押し売りを少し感じたので星を一つ減らしました。

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2021年03月04日

Posted by ブクログ

インスタで紹介されていたので読んでみました……村山早紀さんの作品は初めてでしたが全体的に柔らかい印象を受けました……タイトルの桜風堂が終盤に出てきて下巻に期待が持てる終わり方でした!

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2025年07月18日

Posted by ブクログ

綺麗な文章で綴られる、人の優しさと寂しさに触れる物語。
情景描写が細かいためテンポ良く読み進める感じではありませんが、いつもより少しだけ前に進もうと思える暖かいお話です。

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2025年06月19日

Posted by ブクログ

次々に聞こえてくる本屋さんの閉店
本を読む人が減るのは何故か
ネットで読むからか
雑誌を買う人の減少
情報はケータイから
問題はたくさんあるのだろう。

この本は、そんな問題山積みの書店員さんたちの物語。書店員さん達の日々の仕事、その苦労話など奮闘記。

さらさら読みやすかった

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2025年05月17日

Posted by ブクログ

前半はようやくこれから始まるといった展開。ファンタジーのようなストーリーも合間に入り、捉えどころのない感もあるが、下巻でどう話が進んでいくだろうか。

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2024年10月27日

Posted by ブクログ

桜風堂書店が出てくるまで長い長い。
万引き中学生の親をなぜネットがそんなにもてはやすのか?万引きを軽く考えていることがよくわかる。中学生だって自分の母親の財布からお金は取れなくても書店から万引きすることは実行できたんだから、親のお金を盗る>書店からの万引き という罪悪感なんでしょ。
書店が本当に少なくなった、地方とか街が小さいとか関係なく。日本有数の街でも大型書店は確かにあるけど少なくなった。寂しい限りです。

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2024年10月21日

Posted by ブクログ

おそらく初読み作家さん。
偶然見つけ、あらすじで書店員さんの話しのようだと購入。

上下巻になっており、こちらは上巻で★3つ。上下巻一気読み済。

事件が起き、無責任な拡散によっていわれなき言葉に晒され、大好きな書店から去る決意をした一整。
一整の過去、生い立ち、純朴さが描かれ、必要だけれども長いエピローグになっているように思う。

タイトルの桜楓堂がなかなか出てこないので、どういうストーリー?と先が見えない感じが続いた。

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2024年07月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『魔女たちは眠りを守る』が初読みであった村山早紀さんの作品である本作上巻は、とても辛い現実に遭遇した主人公が暗闇から光へ導かれる所までが綴られている。

銀河堂書店という百貨店の六階にある書店で働く(自覚していない)カリスマ書店員の青年が、ある万引き事件によって世間から冷たい視線を浴びせられることになる。守りたかった自分の担当コーナー、多くの人に読んでもらいたかった本、ずっと一緒に働きたかった書店員の同僚と悲しくも別れる決断をし、ある書店を目指して旅をする。それが『桜風堂書店』

村山早紀さんらしさなのか、人の悲しみも温かみも優しい言葉で綴られていて、また本屋さんの辛い実情にも触れていて、なんとも切ない気持ちになる上巻でしたが、最後の桜風堂書店の店主との出逢いから下巻はきっと明るい未来になるんだろうなと、淡い期待を胸に頑張って読みます!!

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2023年02月12日

Posted by ブクログ

2017年の本屋大賞第5位。皆さんの★も良さげで買ってみた。

本屋さんとその店員を描いて悪くない雰囲気だけど、独特の語り口と話の進め方は良くも悪くもちょっとまったり。
一整がああいうことで愛する仕事と温かい職場を辞めることもないと思うのだが、そうせざるを得なかった過去の経緯がこれから明かされていくのかしらん?
下巻もあるし続編もあるようだからか話の流れがゆ~っくりで、上巻は登場人物とそれぞれが抱える胸の内の一端が明かされて終わった感じ。
ようやく桜風堂に辿り着いたけど、これからどう展開していくのか、下巻に期待。

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2021年04月03日

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