あらすじ
桜野町にある桜風堂書店を託され、仲間たちとともに『四月の魚』をヒットに導いた月原一整。しかし地方の小さな書店だけに、人気作の配本がない、出版の営業も相手にしてくれない、などの困難を抱えることに。そんな折、昔在籍していた銀河堂書店のオーナーから受けた意外な提案とは。そして桜風堂書店を愛する人たちが集い、冬の「星祭り」の日に、ふたたび優しい奇跡が巻き起こる。『桜風堂ものがたり』感動の続編。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
今回もAudibleで聴きました。
すばらしく幸福な物語。報われるべくして報われる、安心出来るお話です。疲れてる私にはとてもしみました。いい物語に出会えて嬉しい。
あとがきまで含めて完成版、完全版だー!と感じます。
本のことが大好きで本屋さんにもとっても興味があるので、こうやってヒット作が生まれることもあるのかーなどなど。また紙の本でも手元に置いておきたいなぁ。
Posted by ブクログ
ああ!またやってしまった。桜風堂ものがたりシリーズ読む順番を間違えた。①桜風堂ものがたり、②星をつなぐ手 桜風堂ものがたり。主人公が何で銀河堂書店を辞めたのか?分からなかったけど、なんとな~く分かった。主人公・一整が山間の小さな桜風堂書店の再生に取り組む。一整の人柄、本、書店への想いが支援の輪が広がる。書店だけではなく、作家さん、元同僚、出版社社員も。書店再生の内容だけではなく、時代的な本離れ、書店の苦境、本を売る工夫(サイン会、手書きPOP、SNS活用)等、勉強になりました。書店はあってしかるべきだ!⑤
Posted by ブクログ
ちょっと話がうますぎるようなときもあるけど…とてもキレイで透明感があるストーリー。
風景も目の前に浮かべやすく頭のなかがキレイな絵面で読み進められます。
辛いことがあってもまっとうにしてればいいことあるさ~~と思えます。
Posted by ブクログ
桜風堂ものがたりの続編ということで楽しみにしていました。想像以上の満足度で心温まるストーリーでした。物語に出てくる本や伝説も続きが読みたくなりました。桜風堂や銀河堂書店のような本屋さんが地元にもあればいいのにと羨ましくもなりました。ただ本を買うという以上に、そこでの出会いや物語を大事にするというお話にとても感動しました。
また前回以上にそれぞれのキャラクターのお話に深まりがあり、面白かったです。みんなの恋の行方も気になるところですね。
Posted by ブクログ
本当にいいお話でした。
途中、合同サイン会のお話が出た時「素敵な図書室のある廃校があるじゃない」って思ったり、来未が桜風堂書店でコミックやラノベの棚を見てくれる人を探しているって聞いた時、やりたそうなのに諦めていた時「折角のチャンスなんだから。このチャンスを逃したらもう手に入らないよ」って心の中で発してました。
なんか、物語の中に自分も居るように。
みんなが幸せになって本当に良かった。
今後のそれぞれの物語も気になります。
桜風堂夢ものがたり、手元で待機していてもらいました。
楽しみです。
Posted by ブクログ
読書スランプであった私を、また癒やしてくれた『桜風堂ものがたり』に感謝です。
本作『星をつなぐ手 桜風堂ものがたり』は前作『桜風堂ものがたり』の続編になります。前作で大型書店の書店員である月原一整は、あるトラブルによって長く務めていた書店を去り、田舎町の小さな書店の店主を務めることになりました。本作は月原一整と小さな『桜風堂書店』の新たな奇跡が綴られた物語になります。
前作では月原一整や2つの書店の人々の優しさに涙しましたが、今作は前作以上の絆の強さや人への感謝が強調され、この世界の住人として私も傍で働いてみたいと憧れ、暖かい涙がポロリと頬を撫でました。
読者によって「出来すぎた物語だ」「現実ではあり得ない」と思われるかもですが、村山早紀さんの描く桜風堂ものがたりは、疲れた現実を一時だけ癒やしてくれる付箋のようなものだと感じます。改めて素敵だと感じました。
最新作で単行本の『桜風堂夢ものがたり』も心が疲れた時に読もうと思います♪
Posted by ブクログ
一人一人が主人公。誰しも色々な思いを抱えながらも一生懸命生きている。そして、自分の中に湧き上がる創造性が形になっていく喜びを感じ傷も癒やされていく。。そんなことが感じられて、本を読むのが好きになった息子に1巻もこの2巻もいつか読ませたいなと思いました。 何か悩んだときに手元に置いて自分を励ましてほしいなぁ。
Posted by ブクログ
桜風堂ものがたりのその後。
桜風堂書店で働く一整をとりまく田舎町やそこに住む人々、そして近くにはいなくとも一整を気にかける銀河堂書店の人々や作家の皆さん。
あぁ本当によかったとあたたかい気持ちに心が満たされる、大団円ということばがぴったりな一作です。
Posted by ブクログ
一人の善意が波紋のように広がり周りの人々と響きあうような優しさで紡がれたような物語。
表題作の星をつなぐ手は物語を読み終えるのが惜しくて何度も頁をめくり直した。
あとがきや解説まで心温まる文章なのがすごい。
Posted by ブクログ
一生懸命、丁寧に、頑張っていれば誰かがみていてくれる(かもしれない)。前向きに頑張ろう……と、優しい気持ちになれる作品。続きが読めて嬉しかったです。もっともっとこのシリーズが読みたい!
Posted by ブクログ
桜風堂書店のその後が気になって、すぐに続編を手に取りました。
日々増え続けているこれだけ沢山の本がありながら、これらの本がこの世から無くなるわけではないのに、書店だけが町から消えていくなんて、ほんとうに寂しいです。
丁寧な人物描写が素晴らしくて、この本にすっかりのめり込んでしまいました。
地方の小さな桜野町が、知らず知らずのうちに大きな舞台となって、気がついたらいつのまにか壮大な物語となっていました。
あとがきに加えて、文庫版のためのあとがきも寄せられていて、作者村山早紀さんの心優しい人柄が思い浮かびます。
それと同時に、物語に登場した人々のその後も知ることができ、大満足です。
こんなに心温まる作品に出会えてとても嬉しいです。
Posted by ブクログ
前作の「桜風堂ものがたり」から、更に一整を取り巻く優しい人々の輪が広がっていきます。温かい気持ちで読み終わりました。人を想いやる事ができる人は、人に大切にしてもらえるのだと感じました。
あとがきに登場人物のその後が書いてあるのは、ここの皆さんの感想で教えて頂きました。読み逃さずにすみました。
Posted by ブクログ
人を引き寄せて、広がってゆく輪。
桜風堂書店は幸せだ。
本屋好きにとって、これ以上幸せに満ちた世界はないのではないか。
出てくる人はみな優しくて、出来すぎた理想的な世界。
けれど、大好きな物語!生温いかもしれないけど、この優しい世界感が大好きだし、こんな世界を目指すべきだ。
この物語の人達のように人を想い、人に手を差し伸べる優しい人でありたい。優しすぎる人の心に思わず泣けてしまうとても優しい物語。
Posted by ブクログ
桜楓堂書店第二弾楽しく読ませていただきました。街の本屋さんはまさに壊滅状態です。ネットで買うことも増えましたが、なるべく本屋さんにも足繁く通いたいです。でも町の図書室の蔵書を検索して借りることが出来るのは助かります。この本もまさにそうして手にした本でした。初めての作家の本が手に取れるのも移動図書で持ってきてもらう限定した本のなから選ぶからですね。今回も良い本に出会えました。本屋さんが街から無くなり、本を読む人が減っを日々憂いています。本には癒し効果がある事をもっと皆さんに知って欲しいです。私は疲れた心を読書で癒してもらいました。
Posted by ブクログ
ファンタジーのような優しいお話でした。
なんだか、今の私には幼く思える感じもありました。
10代20代の頃なら純粋に楽しめたかも。
そういえば、村山早紀さんのお話に夢中になっていた年頃が
それくらいだったような記憶が出てきました。
本で記憶が蘇るって本当にあるのだなぁと感じた結末でした。
Posted by ブクログ
桜風堂書店で第二の書店員としての人生を送ることにした月原一整。彼を取り巻く人たちの温かい手が繋がっていく。
人気シリーズの新刊が入荷できないピンチになる。大手の銀河堂書店で働いていた時には無かったことだ。
月原一整の誠実な謙虚なこれまでの生き方は、ピンチを救うことになるのか?
そして銀河堂のオーナーからの呼び出し。それは何を意味するのか?
桜風堂書店のある桜野町には「星祭り」という古くからのお祭りがある。桜風堂を愛する人たち、そして桜野町を愛する人たちが集まってくる。そんな町に住みたいと切実に思った。
あとがきに月原一整の物語が完結と書いてある。
終章、私は良い終わり方だと思う。祭りの後ほど寂しいものはない。その余韻はある意味、儚くもあり美しいとさえ感じるからだ。他人の幸せを願う、ステキな描写は文字の流れだけでなく、その文字が実際の映像のように映る。星祭りの余韻のように。
Posted by ブクログ
月原一整
桜風堂書店書店員。元銀河堂書店文庫担当。山間の小さな店の再生に取り組む。他者と関わることを避ける傾向にあったが、多少変わってきたらしい。書評ブログ「胡蝶亭」の書き手。
卯佐美苑絵
銀河堂書店児童書担当。内気で美しい娘。絵を描くのが得意。一整を心ひそかに慕っている。
三神渚砂
銀河堂書店文芸担当。若きカリスマ書店員。苑絵とは幼馴染。書評ブログ「星のカケス」の書き手。
柳田六朗太
銀河堂書店店長。業界の風雲児と呼ばれた豪快な男。万引き事件で店を辞めた一整を、なにかと気遣う。
金田丈
銀河堂書店のオーナー。裕福な実業家。戦後、灰燼に帰した風早の駅前商店街を復活させた地域の偉人。
桜風堂店主
明治時代から続く店を一整に託す。良き書店人。
透
桜風堂店主の孫。本好きな利発で優しい少年。
藤森章太郎
音楽喫茶「風猫」店主。一流出版社を早期退職 した元人文分野の名編集者。全国の書店員たちと付き合いがある。妻は東京在住の児童書編集者。娘は海外留学中。
沢本来未
漫画家の道を断念し、小野田文房具店の二階でひきこもっている美大生。繊細な心の持ち主。毱乃の妹。
沢本毬乃
小野田文房具店の女主人。本職は染織家。大柄な美人。
蓬野純也
見た目と知性と才能に恵まれた売れっ子作家。人付き合いもうまく、性格もいい。一整の従兄弟。
高岡源
大人気の『紺碧の疾風』シリーズの著者。五十を過ぎて売れっ子に。デザイン会社勤務の営業職。穏やかで腰が低い。
団重彦
デビュー作『四月の魚』は一整が見出したことがきっかけでベストセラーに。かつて活躍した著名な脚本家。
柏葉鳴海
本好きの大女優にして元スーパーアイドル。通称「なるる」。苑絵の母の古い友人。
福本薫
桜野町町長。定年まで出版業界で活躍した後、Uターン。白髪の美女。
大野悟
福和出版社営業担当。明るく素直、商売もうまい。
夏野耕陽
渚砂の離別した父。大手出版社に勤める著名な編集者。
アリス
桜風堂書店の賢い三毛猫。
船長
年齢不詳の白いオウム。態度が大きい
芹沢結子
星野百貨店のコンシェルジュ。
九田
銀河堂書店のパート。
茉莉也
苑絵の母。
鹿野有香
福和出版の団重彦の担当編集者。
Posted by ブクログ
「桜風堂書店ものがたり」の続編。ある人気時代小説シリーズ最新刊が桜風堂には未配本で悩む一整に銀河堂書店から連絡が入る。オーナーの書店への深い想い。三人の人気作家のサイン会に街のロマンチックなお祭り、本のある空間に宿泊と本好きなら遠くても行きたくなる企画。実際どこかでやったら行くだろうな(笑)リアル書店への思いは様々だけど無くなってしまったらもう二度と戻らない、そうなんですよね。だからリアル書店で買い物をしないと、とまたさらに思います。
Posted by ブクログ
桜風堂物語の続編だと知り、楽しみにしていました。
主人公、一整の周りに集まる人は
誰もかれも優しく温かでそっと手を差し伸べてくれるそんな人ばかり。
読みながら、私までとても居心地が良く、ずっとずっと見ていたいような、続いてほしいような
そんな物語でした。
私にとって
本屋は昔から、憧れの職業でしたが、
あらためて、これほど奥の深い、仕事だと初めて気づきました。
みなさん、本に対する愛がいっぱいで自分の仕事に誇りを持ち楽しく働いていて、
街のこういう本屋さんが、閉店することなく
ずっとこれからも続いてほしいです。
心に残る素敵なお話でした。
Posted by ブクログ
桜風堂ものがたりの続編。前作も優しい奇跡の物語だったけど、今回もさらに奇跡の物語だった。
地方の小さな書店なので、やはり色々な困難が…そんなところに銀河堂書店のオーナーからの提案、桜風堂書店を助けてくれる人々…そして桜野町の『星祭り』の日に起きた奇跡、心温まる物語でした!
それぞれのキャラの今後も気になるなぁ…
Posted by ブクログ
桜風堂ものがたりの続編。
世界観は変わらずに温かいけれど、読めば読むほど主人公じゃなくて三神渚砂に感情移入してしまう。全部がそうではないけれど、なんだかどことなく、私に似てる、そんな感じがするからかもしれない。
狭い範囲の人間関係を大切にしたい方、とか。
言葉にしなければ思いは伝わらない
わかっていても、なかなかこれが難しい
本好きの一人として、書店に足を運ぼうと思い直す本です
Posted by ブクログ
桜風堂の続編!
桜風堂と銀河堂書店のみなさんに、もう一度会えてとてもうれしかった。
すべてがうまくいきすぎるんだけど、それでも、大人だからこそ、ああ、こういう優しい世界があってもいいよなあ…と思わせる極上のファンタジー。
村山さんは大人を泣かせるのが上手すぎ。
桜野町と昔話の下りとか、蛇足じゃない…?と思われそうなところをそう思わせないで収めているのがすごい。
Posted by ブクログ
前作の後日譚。本当にこの町といい風早の町といい素敵だと思う。ゆるゆるとこの素敵さに近づいていく人でありたい。
パズルの残したピースをはめていくように前作から続く話が優しく描かれていた。
少しはまりすぎかなぁと言うかスソのが広がってしまっていたので、登場人物を絞った濃密な後日譚も読みたいと思ってしまった。
Posted by ブクログ
色んな人のストーリーがあって、その人達が田舎の小さな本屋さんに集まって、新たな道を切り開くと言った作品でした。ひとつのストーリーを軸に色んなところが集まって展開するのと違っても読みやすい作品色んな人のストーリーがあって、その人達が田舎の小さな本屋さんに集まって、新たな道を切り開くと言った作品でした。ひとつのストーリーを軸に色んな人が集まって展開するのと違っても読みやすい作品でしたでした。
Posted by ブクログ
桜風堂物語続編にして一旦の完結編
作者が「あとがき」に書いていたように、「おしまい」と最後に書いてありそう
絵本のように柔らかく幸福続きで終わりも優しい
現実を少し見せつつも、本好きと本屋の夢を壊さないような話
一点、とある恋愛、友愛が腑に落ちなくて、人間の難しさに唸った
思いやりの形は人それぞれだなぁ
Posted by ブクログ
良い行いは必ず報われる、現代のおとぎ話。
作中の主人公が言っちゃうくらい、全てがうまくまわっていく、幸せな予定調和。こんな世の中だから、そんなお話もたまにはいいよね。
Posted by ブクログ
私にとっての本とは。
その本を読んで優しい気持ちになったり、あの人に申し訳ないと反省したり、感謝したり、愛おしく思ったり。
そんな本を書く作家さん。そんな本を推薦する書店員さん。いろんな思いをのせて自分の手元にくるんだな。私にとって、その時、必要なメッセージを込めて、私の手元にくるんだなと。
偶然ではなく、必然。
その時の私に必要なメッセージに気づけよ!って私の手元にやってくる。そんなことをしみじみと感じる本が、この桜風堂ものがたりです。
p.16
感謝の思いや、嬉しかったこと、大切に思っているということは、言葉にして伝えておこうと。そうすれば、いつか言葉は魔法になり、自分が大切にしている何かを守り、幸せにするかもしれないから。
p.86
金田オーナーの言葉
それがこの国に先に生まれ、先に死んで行くものが残せる宝物なんじゃないかとね。
p.93
棚田店長の言葉
人たらしも才能のうちだな。ひとに好かれるのがうまいってことだよ。他の誰でもない、このひとから品物を買いたい、あのひとのいる店でお買い物をしたい、と思わせる才能。