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Posted by ブクログ
架空の町の架空の百貨店を舞台にした短編連作集、俗とファンタジーをほどよくミックスした感じの物語だった。
架空とはいえ、作者はかなり百貨店について調べているようで、舞台装置である架空の百貨店である『星野百貨店』について細かく設定し描写もしている。百貨店自体、最近では近くに見かけなくなって、ショッピングモールのようなものの方が身近になっている。そのせいだろうか、描写されている店舗も様子も景色も、そこで働く人々の感覚も、懐かしいというか、そうであったら良いだろうなあという憧憬めいたものになっている。
夢がある設定なのだが、ひと続きになっている物語の根底にあるのは、かなり俗で後継者問題ががっつり横たわっている上に、これが異世界ファンタジーであれば万々歳で解決されるところを、高級路線の大型店舗が背負っている現実という壁があるために、どこか曖昧な状態になってしまっている。
とはいえ、作中にある『手が届かないからといって、星は美しくないだろうか』と一文に、この物語の骨子は集約されているのだろうと思う。
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小説・文芸
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