村山早紀のレビュー一覧
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荒廃した地球に見切りをつけ、月へと移住した人類。そこでは猫から進化したネコビト、犬から進化したイヌビト、恐竜の末裔であるトリビトが、人類の仲間として共存している。
ネコビトの1人であるキャサリンは書籍の編集者で、新聞社の三百周年記念事業としてクリスマスにまつわる物語を集めた本を製作中だ。4章それぞれに、収録される作品が掲載されているのだが……。
んー、ほぼ同世代の村山さんが、「昔のSFみたいな作品を書きたい」と呟いたことから始まった本だそうだが、少々期待外れだった。設定こそSF的だが、中身はいつもと変わらないFT&人情噺だ。舞台が月面というだけで、人々の暮らしは現在と何ら変わらない。今でさえ出版危機が叫ばれているというのに、「四六判のハードカバー」だの「活字」だのが生き残れるのか? むしろその設定に違和感を覚えてしまった。 -
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この本は、ブク友の間で流行ってた本だって今頃になって手に取った作品。村山早紀さんの短編3つに、げみさんのイラストのコラボ作品。大人の絵本って感じでサクッと読んでみました。
シューマンのピアノ曲「トロイメライ」は聞き覚えのある曲で学校の下校時に流れていた記憶です。
この曲が始まると「下校時刻になりました。生徒はすみやかに下校してください」ってアナウンスが未だに脳内再生されるフェードアウトを促す曲でした。
人の想像力は現実と溶け込んでどれくらいの割合なら非現実の世界を違和感なく受け入れることができるのか。幻想だと気づいていても、心地よく注がれるワインのように受け容れていつの間にか夢見ごこちになってしまう。
猫が人間のように思考するのはもはやデフォルト、ひな人形が突然動きだしても違和感を飛び越えて微笑ましく思ってしまう。
こんな設定を平気で受入れてしまう感覚は何処からくるのだろう。
最初の話は、実現しそうな近未来の話。温暖化が進み向日葵が春に咲く花になっているとか、ロボットも人と心を通じあえるぐらいに進化したのに、戦争に駆り出されるとか未来に希望を見出すことのできなくなった少女は何処に向かうのか・・・
愛猫とすごした15年、猫の一生は、人間の五分の一生ぐらいだから人が猫の境地に辿りつくのに五倍も時間かかってしまうのかって思ってしまった。
ひな人形に宿った魂は永遠の時をすごすことになってしまって対照的に映りましたが・・・。
ただぼんやり見つめながら、この現実を明るい未来に変えていける力になればいいなって思いました。 -
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地球から月へ移住した者達がクリスマス民話を集め綴る物語。切なくも優しい物語に心を振るわされ、この本を私も誰かにプレゼントしたい、と思いながら読んでいた、途中までは。
突然、この本は私へのプレゼントではないか、と震えた。何って、長年風早の街に住みたい、村山先生の世界に入りたいと想い焦がれてた私が、この世界に居てる……!私の名前が綴られてるのを見てこの本が更に大切な本になった。サイン会に行って先生にお礼が言いたいくらい嬉しくて、思いがけないプレゼントを貰った。この感動をお裾分けしたいからブックサンタしよ。
にしても、出てくる人達みーーーーっんな大好き!読んでてホッとして心洗われる。魔法使いかと思われるお婆ちゃんが特に大好きすぎて。もう優しすぎて泣く好き。
作中で告げられる「いないと言い切るのは寂しい」っていうのすごく分かる。魔法、優しいお化け、付喪神、そして月で宇宙で生きる者達、いたら良いのにな、と願う気持ちを肯定されたようで嬉しかった。 -
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ネタバレ花咲茉莉亜
長女。夕方のラジオパーソナリティー。花屋の看板娘、カフェ千草の経営者でもある。
花咲りら子
次女。高校生。
花咲桂
末っ子。小学生。
野々原桜子
ラジオの人気アナウンサー。
花咲草太郎
父親。私立の大きな植物園、風早植物園の広報部長だった。
花咲優音
母親。元から病弱で、風邪をこじらせて亡くなった。
木太郎
祖父。千草苑。一流の庭師で若い頃は有名なプラントハンターだった。
磯貝唄子
近所の屋敷に住んでいる、知的で美しい。随筆家。
石田
桂の担任。りら子も受けもった恩師。
真岡野乃美
りら子のクラスメート。学校のそばの古い文房具屋兼雑貨屋兼本屋の娘。
磯貝皓志
唄子の夫。病で亡くなった。木太郎、唄子とは、風早の街で生まれ育った幼なじみ。
有城竹友
この街在住の新人少年漫画家。
怪盗
三角屋玩具店のおじいちゃん。灰色の鷹。
十六夜美世子
有名なイラストレーターだった。
秋生
桂の同級生。
鈴本翼
桂の同級生。
佐藤リリカ
桂の同級生。帰国子女。
金髪の中学生
川に流されている猫を救った。 -
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シリーズ第3弾。
大事な探しものがある人は、必ず ここで
見つけられるという
店の名前は たそがれ堂
不思議な 魔法の コンビニです。
今回のお客様たちが願った事とは・・・
・星に願いを・喫茶店コスモス・本物の変身ベルト
今回は、どんな切なさが待っているのかと期待してましたが
やはり、読後感の温かさは裏切らないですね。
正に、夜空の星に切なる願いをかけた時、やさしい奇跡が起こる。
秘密結社で働くモノクル(片眼鏡)の男
何気にまた出て来るので覚えておきましょう。
MIDIのオルゴール・・・懐かしいぃ~
文庫出版時の2010年当時は、MIDIファイルも普通に
サイトで使ってたんだよねぇ~(^◇^;) -
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10巻もシリーズ化されている『コンビニたそがれ堂』です。読めばきっとあなたも、おでんとお稲荷さんが食べたくなります。(って、そっちかい!)
おそらく人気の秘密は、敬体でやさしい文体、分かりやすい表現と展開など、まるで童話か児童書を読んでいる感覚です。
と思ったら、元は児童書だったんですね。文庫化の際、大人向けに加筆修正されたものだそう。
基本的に一話完結の短編集で、5話あります。たそがれ堂は、大切なものを探している時だけ、その人の前に現れるという不思議なコンビニでした。
夕暮れ時、赤い鳥居、稲穂の紋に赤い看板、銀色の髪と金色の目をした店員ときたら‥もうこれ、赤いきつねですね。きつねの神様ですよ。
(あ、因みに緑のたぬきは出てきません、ハイ。)
どの話も温かさと切なさで、グッときます。村山早紀さん、日常の隣にある不思議な世界を描くのがお上手です。叶わなかったこととか、誰かに伝えそびれた言葉とか、そういう願いや想いがもし届くとしたら‥と、それが夢物語だとしても琴線に触れるのでしょうね。大人ほど響くんだと思います。
私の前にもたそがれ堂が現れないかなぁ。
いい意味で、狐につままれてみたいなぁ。
幸せのお裾分けやおこぼれが欲しいなぁ。
(お前にゃコンコン(来ん来ん)。きつねだけに‥。)
ですよねー。