村山早紀のレビュー一覧

  • 竜宮ホテル 水仙の夢

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    ネタバレ

    2話目の本屋さんの話がぐっときました。私自身いつの間にか大手書店にしか行かなくなってしまいましたし、かつて通っていた書店も多くが閉店してしまいました。
    このシリーズもだいぶ世界が広がって、誰を主人公にしてもお話が展開できる感じになってきましたね。

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    2016年02月13日
  • 竜宮ホテル 水仙の夢

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    物悲しさや寂しさだったり、実は重い話が軸になってるものが多かった気が。
    でも、それらも全部、響呼さんを中心とした竜宮ホテルにゆかりのある人たちの優しさで浄化していくような物語でした。

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    2016年02月08日
  • 竜宮ホテル 水仙の夢

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    ネタバレ

    今回は、2012年2月から2014年2月くらいまで、のお話だそうです。

    去年はサンタさんに会えなかったひなぎくも、今回はやっと会えたようです。

    でも、その前には、節分に鬼とも出会ってしまったり。
    元々は恐ろしかった鬼も、「鬼は外」と追われる鬼を可哀想に思うひなぎくも、どちらも優しい。
    鬼はひなぎくを見て、多分もうおぼえてはいないだろうけれど、それでも、幼かった娘の事を思い出したのかもしれないですね。
    そして、いつも謎めいていた、不可思議屋さんの活躍も、知る事ができます。

    作家さん、編集者さん、書店員さんとの温かい繋がりの『椿一輪』は、切なかったけれど、最後のオチが、とても嬉しかったです。

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    2016年02月08日
  • 花咲家の人々

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    植物と会話ができる不思議な一族が住むまちの物語。
    いろいろとシリーズを出されているのは知っていて気になっていましたが、本書が村山さんの初読みになります。
    なんといっても素敵な設定に惹かれて。
    読んでみたら、まるで大人のおとぎ話でした。

    純粋さと優しさに溢れてて、心が洗われるようでした。
    「大人の」おとぎ話だという所以は、痛みがあるから。
    それは、大切な人を亡くした痛み。
    途中すこし泣きそうにもなりました。

    3姉弟も草太郎パパも、木太郎さんも唄子さんも、おもちゃ屋のおじいさんも、とにかく登場人物もみな優しくていい人たちなんですよね。
    この本には、悪意が登場しないんです。
    だからずっとにこにこ

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    2016年02月02日
  • かなりや荘浪漫 星めざす翼

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    ネタバレ

    読んでいてほっとする。
    シリーズ2巻目で、今回は各登場人物それぞれのパートで構成されているので、皆に親近感が湧いてきた。
    P146の、「この世界は優しくないことを知り、様々な不幸や別れがあることを知りながら、でも、望みを忘れずに、愛し続ける人々の歌」という言葉はそのままこの小説に言える事だと思う。

    個人的に、作家や出版のお仕事小説が好きなので、そういう面でも続刊が楽しみ。
    刊行されたのが昨年11月で、ハロウィンの季節から小説が始まるので、出てすぐ読めてたらよかったな。

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    2016年01月23日
  • かなりや荘浪漫 星めざす翼

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    ネタバレ

    それぞれが前へ一歩ふみだす一歩手前の物語がつまっています。
    それぞれのやるぞっていうパワーを感じます。

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    2016年01月10日
  • コンビニたそがれ堂 神無月のころ

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    今回は店主がお休みで、アルバイトのねここが店番をしており、訪れる客も人じゃないものが多くユニークでした☆

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    2015年12月14日
  • コンビニたそがれ堂 神無月のころ

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    ネタバレ

    コンビニたそがれ堂シリーズ第5巻。
    風早三郎不在のたそがれ堂を任されたのは、化け猫のねここ!

    ▼収録作品
    序章 神無月のころ
    幻の遊園地
    夏の終わりの幽霊屋敷
    赤い林檎と金の川
    終章 三日月に乾杯

    序章でいきなり泣いてしまった。村山さんの書く猫話には弱いなぁ。
    4巻の『空の童話』が話にちょこっと出てきたのも嬉しかった。あと、斎藤さんも


    たそがれ堂自体がレアなんだけど、店員がねここなのもある意味レアだよね。

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    2017年03月08日
  • かなりや荘浪漫 星めざす翼

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    ネタバレ

    かなりや荘浪漫シリーズの2作目。

    今回は、色々なライバルたちが登場します。

    まだ名前が出ただけですが、茜音にも早速、今後競い合う事になるであろう、2人の少女が。

    そして、敏腕編集者の神宮寺美月のライバル、一条絵馬が。
    この二人は、ライバルと言っても、お互いを蹴落とそうとか、そういう事は全く考えていなくて、まさに「好敵手」。

    茜とユリカも、親友ではあるけれども、相手に置いて行かれないように、と、それぞれ頑張る姿が描かれています。
    幼い頃から続いていて、お互いを支え合っている、なくてはならない親友なのに、踏み込みすぎることのない二人の友情は、読んでいて、心が和みます。

    茜音の作るかぼちゃ

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    2015年11月22日
  • 花咲家の休日

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    むせかえるような草いきれや人の灯す明かりの温かさを感じることができるのに、ものすごく死に近いのはなぜなんだろう
    最後の最後に希望の輝きが見えるといい

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    2015年11月04日
  • コンビニたそがれ堂 神無月のころ

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    ネタバレ

    今回は化け猫のねねこが不在の店長にかわり店番をしてお客様に対応します。
    ちょっと違ったテイストで楽しめました。

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    2015年10月28日
  • コンビニたそがれ堂 神無月のころ

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    今回は風早三郎さんの代わりに化け猫の『ねここ』が店番です。
    三郎さんとはちょっと違う接客ですが、心の中の本意を見ぬかれそうな感じ。違うテイストで面白かったです。

    たそがれ堂は、生きている人のお客さんだけでなく、心残りな死に人さんも来ている。
    皆、お互いに語り合い、境遇を思いやる。
    死んでからも、相手を思う気持ちに切なくなりました。

    副題が「神無月のころ」で、私の誕生日が10月なので、なんというタイミングなんだろうと嬉しかった。
    誕生日の月の物語、素敵ですね。

    ラストのお話で「桂花陳酒」が出てきますが、若いころに何度か飲みました。甘いお酒です。今はもう、飲まなくなりましたが、久々に飲んでみ

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    2015年10月03日
  • 花咲家の旅

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    花咲家シリーズの3作目です。
    本作品では、タイトルにもある「旅」をテーマに、
    花咲家の5人と飼い猫、それぞれを主役に据えた、
    6編の短編集となります。

    特に、本作品では、
    ハートフルファンタジーの構成、骨格はそのまま、
    色々な視点、切り口でストーリーが紡がれており、
    マンネリ感が、うまく払拭できていたと思います。

    しかし、本シリーズの特徴であり、面白みが、
    花咲家の血を引く人々と植物との秘かな語らいと、
    人知れず起こる小さな優しい奇跡とするならば…、
    1作目ほどの感銘は、感じられなかったかもな~。

    それでもね、花咲家の人々、特に子供たちが、
    回を重ねる毎に、少しずつ成長していく様子はね、

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    2015年09月22日
  • その本の物語 下

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    現代の世界と、魔女ルルーが主人公の作中作を行ったり来たり
    現実と物語の中を気持ちが行ったり来たり・・

    子どもの頃に「ルルー」のようなお話に出会っていても
    おそらく読まなかったと思う。

    私は、喜びや楽しさの中に見える、
    ちょっと寂しい、
    一人ぼっちの感覚が苦手な子どもだった。

    だから、大人になってから出会えてよかったと思う。

    勇気とやさしさは孤独と哀しみの上にある。
    児童書が教えてくれることは多い。

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    2015年09月06日
  • 花咲家の旅

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    ネタバレ

    花咲家のそれぞれの旅にまつわるストーリーをつづった短編集。
    おじいちゃんのお話はなくなった妻との新婚旅行でいった九州を訪ね、妻の大切さを再認識し、亡くなった悲しみをようやく受け止める様子に切なくなりました。
    また、猫の小雪の冒険のお話はとてもかわいらしかったです。
    最後の末っ子の桂が空港で体験した不思議な出来事は孤独だと思っていたおじいさんに心の安らぎをあたえ、こちらの心もあったかくなりました。

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    2015年08月24日
  • 花咲家の旅

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    木太郎さん、小雪、草太郎さん、りら子さんと楠夫さん、茉莉亜さんとゆすらさん、桂くんと先生。今の旅や過去の旅、長い旅や短い旅。どこかへ行く事が旅なら誰かと出会うことも旅。今生きていることも、生まれてから死ぬまでの長い旅の途中なのかな。この先も良い旅ができますように。

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    2015年08月24日
  • 花咲家の人々

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    村山早紀作「花咲家の人々」再読。緑の想いに関して深く考えてしまう。
    私は正直信じていないけれど、でもあっても不思議では無いなと思えました。
    ところで、我が家の「観葉植物&野菜」の大繁殖は、果たしてどんな意味があるのだろうか?外の植物が室内に入りたがっているのは(笑)。…冗談は抜きにして、あまり冷たくするのは止めようと思ったのは本気でした。

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    2015年07月17日
  • その本の物語 下

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    思い出の児童書。魔女のルルー。その世界に浸かりながらも、その世界に浸かる主人公がいることでより世界に浸ることができる、そんな素敵な、夢にあふれた物語だった。

    現実にはまさかね、とわかってても。
    もしかして、と思ってしまう。
    この小説を読んでまさしく、そんな気持ちになった。

    ルルーの話、全部読んでみたいなぁ。

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    2015年06月25日
  • その本の物語 下

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    ルルーとルーリアの伝説がここに完結。
    そして、南波と沙綾の側も動き出す。

    差別するものと差別されるもの。
    昔の魔女狩りも、現代のイジメも本質はきっと同じ。
    だけど、その状況の中でも、「自分がどうありたいか」を見失わずに生きるルルーと沙綾の姿はとても煌めいている。

    ほんわかした物語の中にも、芯の通った登場人物たちがイキイキと動き回り、友達のように身近な存在として本を閉じた今も息づいている。

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    2015年06月10日
  • 花咲家の休日

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    花咲家シリーズの2作目です。

    1作目と比べて、ファンタジー色が強くなっており、
    ハートフル・ファンタジー、ハートフル・ホラーの、
    村山さんらしぃ作風であり、作品ではありましたが、

    花咲家の人々と、植物との秘かな語らい、
    そして、気付かれなぃほどの、小さな優しぃ奇跡が、
    本シリーズの特徴であり、面白みであるとするなら、

    ほんの少しばかりの、原点回帰も期待したぃかも…。

    それでも、読み進める度に、じんわりと温かくなり、
    最後にほろりとするお話は、村山さん、さすがです!

    花咲家の人々、特に子供たちが、
    回を重ねる毎に、少しずつ成長していく様子も、
    家族小説として、次回作が待ち遠しくなる作品

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    2015年05月27日