村山早紀のレビュー一覧
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コンビニたそがれ堂シリーズの四作目。
今回は、夏の終わりの『追いつけない』、秋の『おやゆび姫』、クリスマスの頃の『空の童話』、それに、短めのエンディング、『花明かりの夜に』の四話です。
それぞれ、今では絶版になってしまった昔の児童書、『空の童話』によって、今の自分がある人々が出てきます。
そして勿論、素敵で優しい、コンビニたそがれ堂の店長さんも。
『追いつけない』は、最初からもう、読むのが辛くて、少しずつしか読み進められませんでした。
きっと幸せになれるに違いない、というのはわかっているんですけれども。
が、やっと読み進めた先では、そんな期待を裏切って、航さんは念願だったある事を成し遂げら -
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待望の竜宮ホテルシリーズ第2巻。
今作からの新キャラたちがまたいい味を出してる。
羽根つきペルシャ猫のペルさんがかわいい。本当に愛理のことが好きなんだなぁ。
そして相変わらずひなぎくちゃんがかわいい。
個人的にすごく意外だったのが、響呼さんの恋愛事情。
そっち方面で進展があるとはまったく思っていなかったので、へえぇー、そ、そうだったのか……! と衝撃だった。でも自然な組み合わせだよね、うん。
残念だったのは、誤植があったこと。
“エピローグ 魔法の夜”でひなぎくがひまわりになっているページがあって、ひまわりって誰? と一瞬本気で考えてしまった。 -
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ネタバレ表紙からしてちょっと小学生向けすぎるかーっと思いつつも
大好きな村山早紀さんなので手にとる。
結構深い内容のような気が・・・・。
ルルーが魔女だ、と告白した時にカイが逃げ出したのは私もちょっとショックだった。
え?そーゆー展開なんだ、と。
まああとで謝りにくるんだけど。
なるほど、あそこであっさり受け入れられたら話が簡単に終わっちゃうし、
きっと綺麗事すぎるんだろうな。
そうだな、と思う。何考えてるかわからない相手ってのはコワイ。
たとえば犬、とか猫、とかは結構表情あるような気がするんだけど、
鳥、とかはこう感情が見えない、とゆーかよくわからない、という部分で
かわいいっと思うんだけどふいに -
Posted by ブクログ
感想:
リアルとファンタジーの融合。
四季の移ろいを感じるお料理と情景のあたたかな暮らし。
意識しなければ気付けない、日常の中の大切な実はお気に入りだったひととき。
時々は気づいて大切にすくいあげようと意識するのに、いつのまにかまた指の隙間から零れ落ちるようにおざなりになってしまう。
慌ただしい日常の全てのそういう瞬間をすべて大事にすることは難しいけれど、紛れもなく自分にもそういうひとときはあるんだと、思い出させてくれる。
三章のセンシティブなトピックについては、急に現実を突きつけられたようでなかなか消化できずにいたけれど、キャラクターによって意見が違い、すんなりと受け入れられるものがあったこ