村山早紀のレビュー一覧
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花咲家シリーズ、第2弾。
前作よりも不思議感強い一冊。
大切な誰か、大切なものをを守りたい気持ちが一章ごとに温かく描かれる。
家族や友達は勿論、ひととは呼べないもの、時間的、空間的、次元的に遠いところに存在するものたちにも、そういう気持ちがある。
一章ごとに花咲家の誰かが中心になって描かれるのだが、前作で桂に助けられた猫の小雪も、メインの家族として登場するのが良い。
個人的に、「朝顔屋敷」がとても好き。
『プロローグ』
『魔法のコイン』
草太郎、月に二度の、勤務先の植物園の休園日。
カフェで、遠い昔の友人に思いをはせる。
『時の草原』
夏休み、桂、秋生、翼、リリカの4人は、自由研究として、絶滅した動物を探しに半月山に行くことになる。
地球の未来のために今できることを考えさせられる。
『死神少女』
雨にぬれた帰ったりら子は、珍しく熱を出す。
そして、懐かしい再会。
『金の瞳と王子様』
小雪にとって、桂は愛をのすべてをささげるべき存在。
猫は飼い主が幸せに暮らしてくれるよう、知られざる戦いを続けているのである。
『朝顔屋敷』
お盆の花屋は忙しい。
木太郎は配達の途中、昔馴染みの、青い朝顔が咲き誇る屋敷の前にさしかかる。
家の主の内藤さんに「冷たいものでも」と招かれる。
『エピローグ ~薔薇に朝露の光ありて』
カフェ千草の常連客、ステッキを持ち、知的で優しいまなざしの老紳士が、茉莉亜は好きだった。 -
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ネタバレ村山早紀さんの作品は大好きなのだけど、酷い目にあったり、自己犠牲をしたりする猫たちが出てくるのだけは辛い…と、ちょっぴり間を置いていたのだけど、火車は、なんとも、心に残る話だった。
今回、猫ではなくて、人間と愛猫が一緒に怨霊化して復讐してしまう。それで成仏するならスカッと(スカッとまではしないか)まあ、一件落着な感じがあるのだけど、そのまま、善悪とか愛情とかなくなってただの怨霊になってしまう哀しさ、恐ろしさがある。
人を呪わば穴二つ?
酷いニュースが流れると、物凄い怒りに駆られるのだけど、報復するのも簡単なことではなく…悲しくて悔しいなあ。なんでそんな奴らがいるかな。 -
Posted by ブクログ
コンビニたそがれ堂・第二弾
#雪うさぎの旅
新しいママとの暮らしが始まる前の冬休み。
田舎に預けられた小学四年生のさゆきは、雪うさぎと、大きい雪だるま、小さい雪だるまを作った。
その子達は、さゆきの大切なお友だちになった。
その後、街に戻ったさゆきから届いた手紙は、どこか寂しそうで…
雪うさぎたちは、さゆきが心配で風早の街を目指す───
もうね、この雪うさぎと雪だるまたちが、いじらしくて、いじらしくて、泣けた…。
でもまた雪は降るものね。
そうしたら、またいつか出会える?
そうだったらいいなぁ。
#人魚姫
真衣は引きこもりの十七歳。ゲームの世界が唯一の居場所。
彼女がたそがれ堂で見つけた「奇跡の招待状」
それを大好きだった従妹・秋姫へ届けたい。でも…
これは悲しいやら、恐いやら…
苦手なホラー調だった。
でも、最後は前向きな気持ちにさせてくれる。
真衣、がんばれ!
#魔法の振り子
女流作家・薫子。
彼女には、約束を果たせないままになっている学生時代の友人がいる。
その彼は十年前から消息不明になっていて…
こんなかたちの再会なんて、哀しすぎる。
やはり気持ちは伝えられるうちに…。
たとえ叶わなくても、月日が過ぎれば、「伝えておいて良かった」ときっと思えるはずだから。
#ねここや、ねここ
昔々、海と地の幸、慈悲深い領主さま、すべてに恵まれた豊かな国があった。
そこの若君様たちに、たいそう可愛がられた小さい一匹の黒猫「ねここ」
ずっと続くと思われた幸せな日々。
あぁ、ねここや、ねここ。
「長生きするんだよ…。」その若君様の言葉どおりねここは───
物の怪とねこちゃん。恐い話のはずが…
この健気な「ねここ」が愛おしくてたまらない。
今は別れても、きっと巡りあえる。
目には見えなくても、そばにいてくれる。
そう信じていたくなる。 -
Posted by ブクログ
文章がとても柔らかく、温かな気分になれる一冊。
大切な探し物が見つかるコンビニたそがれ堂。
行きたいと思っても行けず、本当に欲している物があった時だけ辿り着ける不思議なお店を中心とした短編集。
どのお話も、優しくて切なくて思わず涙がこぼれてしまった。
独特な世界観だけれど、情景がすぐに頭の中に浮かんでくるし、登場人物等に感情移入しやすい丁寧な描き方だった。
神無月という事で、神様は不在。
その代り?にお化け(幽霊)たちが登場するが、ユーモラスだったり、優しかったり、寂しかったり……。
そんなお化けたちの姿にハッとさせられる事も多く、読みやすいので子供たちにも是非読んで欲しい物語だと思った。