村山早紀のレビュー一覧
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ネタバレ初めからひなぎくから里への「出せない便り」の形の語りで始まります。ひなぎくの目からみた人間の町の不思議さ、魔法のような文明の利器が、純粋な目で語られるのが、いかにそれが「異常」なことであるのかがクリアに浮かび上がってきます。
明らかに広がっているひなぎくの世界も見えてきます。ひなぎくが鬼につれられて水仙の咲く谷間に行って戻ってくるのですが、これの響呼側の視点も描かれているのが面白いと思いました。
ずっとサブテーマにあった、響呼の友人、愛理の物語は読んでいて哀しいです。ひなぎくだけが聞いた、とある人の昔語りも。
一冊通して、人の心の闇のような部分が優しく触れられているように感じました。 -
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植物と会話ができる不思議な一族が住むまちの物語。
いろいろとシリーズを出されているのは知っていて気になっていましたが、本書が村山さんの初読みになります。
なんといっても素敵な設定に惹かれて。
読んでみたら、まるで大人のおとぎ話でした。
純粋さと優しさに溢れてて、心が洗われるようでした。
「大人の」おとぎ話だという所以は、痛みがあるから。
それは、大切な人を亡くした痛み。
途中すこし泣きそうにもなりました。
3姉弟も草太郎パパも、木太郎さんも唄子さんも、おもちゃ屋のおじいさんも、とにかく登場人物もみな優しくていい人たちなんですよね。
この本には、悪意が登場しないんです。
だからずっとにこにこ -
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今回は風早三郎さんの代わりに化け猫の『ねここ』が店番です。
三郎さんとはちょっと違う接客ですが、心の中の本意を見ぬかれそうな感じ。違うテイストで面白かったです。
たそがれ堂は、生きている人のお客さんだけでなく、心残りな死に人さんも来ている。
皆、お互いに語り合い、境遇を思いやる。
死んでからも、相手を思う気持ちに切なくなりました。
副題が「神無月のころ」で、私の誕生日が10月なので、なんというタイミングなんだろうと嬉しかった。
誕生日の月の物語、素敵ですね。
ラストのお話で「桂花陳酒」が出てきますが、若いころに何度か飲みました。甘いお酒です。今はもう、飲まなくなりましたが、久々に飲んでみ -
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花咲家シリーズの3作目です。
本作品では、タイトルにもある「旅」をテーマに、
花咲家の5人と飼い猫、それぞれを主役に据えた、
6編の短編集となります。
特に、本作品では、
ハートフルファンタジーの構成、骨格はそのまま、
色々な視点、切り口でストーリーが紡がれており、
マンネリ感が、うまく払拭できていたと思います。
しかし、本シリーズの特徴であり、面白みが、
花咲家の血を引く人々と植物との秘かな語らいと、
人知れず起こる小さな優しい奇跡とするならば…、
1作目ほどの感銘は、感じられなかったかもな~。
それでもね、花咲家の人々、特に子供たちが、
回を重ねる毎に、少しずつ成長していく様子はね、