村山早紀のレビュー一覧
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「宝探しの月原」と称される書店員のお話
詳細な感想は下巻を読んでから
だけど、序盤の万引きを巡るエピソードは実際に起こった事件・事故を元にしているので色々と思うところがある
書店で万引きした中学生が逃亡して事故にあったというニュース
その後に書店への批難の声が上がった事も実際の事件に似ている……
実際の事件はもっと酷かった気がしたので、ちょっと検索してみたら案の定、中学生側にあまり同情の余地がなかった
万引きで捕まって、正しい身元情報を述べずに警察を呼ばれ
連行される際に、自転車の鍵をかける許可を得てその場を離れ逃亡
警察官と書店員が追いかけて、中学生が線路内に立ち入って死亡
事件が -
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村山早紀さんの作品は、いつも心に響く想いを感じます。
心の底から欲しいと強く願った人ほど、コンビニ「たそがれ堂」は姿を表す。迷い込んだ人々は「たそがれ堂」で得たモノで、それぞれの物語に想いを乗せる。時には出会い、時には別れが綴られる物語であっても最後はいつも希望が残る。おでんとお稲荷さんの美味しそうな香りを今日も漂わせながら、お客さんを温かく迎える優しいコンビニ「たそがれ堂」。
児童書を元に文庫化した本作は読みやすく、『桜風堂ものがたり』シリーズと同じく風早の街で起きる物語(として『風早の街シリーズ』と言う括りもあるのですね。)のため、人を選ばずに心を癒やしてくれる力がありました。短編集で -
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コンビニたそがれ堂シリーズ
元々ファンタジーではあるのだけれど、久しぶりに読んだからか、よりファンタジー味を感じた気がします。
1つめは、小学6年生の愛が、幼い頃から兄妹のように仲良く過ごしてきたお隣の4歳上のお兄ちゃんへの淡い初恋を描いた『星に願いを』
2つめは、喫茶店を経営する老夫婦、宗一郎さんと鳩子さんの物語『喫茶店コスモス』
3つめは、ヒーローに憧れながらも、平凡な日々を送る良介が、失恋した夜に「悪の秘密結社」の求人広告を見つけたことから始まる物語『本物の変身ベルト』
それぞれにテイストは違うけれど、少し頑張ってみるきっかけをくれたのが、コンビニたそがれ堂。そうやって主人公たちが頑張っ -
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シリーズ第2弾。
・雪うさぎの旅・人魚姫・魔法の振り子
・エンディング~ねここや、ねここ 4編を収録
大事な探しものがある人は 必ず ここで見つけられる
そんな魔法のコンビニ たそがれ堂
今回の奇跡の招待状は、どこに届くのでしょうか・・・
ありがちがキレイなだけのお話じゃないところが好きです。
それでも、一番のお気に入りは「魔法の振り子」
我が家としてホテルを愛する方は、ホテルからも愛される
ホテルマンとしてお客様と接する事で、人を見る目や
言葉の真実を読み取る力がつく。
あぁ~老舗ホテルっていうのは、こうじゃなくっちゃと
嬉しくなりました。 -
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村山早紀さんとげみさんのコラボ。
瞬く星空の下なのかと思ったが、透明の傘をさしているのは雪なのか⁇
とても幻想的で、青年を見上げている白い猫が、なんとも言えずに愛しい…。
そんな表紙に惹かれて、ページを捲る全4話。
表題作の「約束の猫」が、表紙となったのが読んだあとにわかる。
こんなにも猫が身近に感じられるとは思わなかった。
そばに居てあたりまえのような存在になっている。
実際、犬としかいっしょに生活したことはないのだが…。
それでもこれほどまで猫に惚れるとは…。
「七日間のスノウ」拾った子猫を家族に内緒で、こっそり育てたけれど…。家族の愛を感じられる(涙腺崩壊もの)
「五千年ぶん