村山早紀のレビュー一覧

  • コンビニたそがれ堂 猫たちの星座

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    コンビニたそがれ堂第八弾。人生の終わりに差し掛かった周太郎さんの、街の人にそっと優しくする話素敵だった。自分のことはさておき、他人に優しい、そんな心に余裕がある人々で溢れる世の中であってほしい。「サンタクロースの昇天」街の占い師ユリエさんのひらめきでたくさんの人々が助かった「勇者のメロディ」短編二話とも猫が出てきた。ほんとにイエネコというのは人が喜んでいるとともに喜び、落ち込んでいるとそばに寄り添い慰めてくれるかわいい生き物だ。

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    2022年06月02日
  • 竜宮ホテル 魔法の夜

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    第2弾

    今回はクリスマスをテーマにしたお話だったのですが…真逆の季節に読んでしまったので、またクリスマスの時期に再読したいと思います。

    今作もひなぎくちゃんがとっても可愛くて癒されました‪(*´꒳​`*)

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    2022年05月31日
  • 竜宮ホテル

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    村山早紀さんではお馴染みの海辺の街「風早」が舞台。
    猫耳の少女、ひなぎくがとっても可愛くて癒されます‪(*´꒳​`*)
    引き続き、続編も読み進めていきたいと思います❁⃘*.゚

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    2022年05月12日
  • 花咲家の旅

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    『「いまの時代」の人間として生まれてきてよかったなあ、と思うことのひとつが、飛行機が空を飛ぶ時代に生まれてきたこと』と語る村山早紀さん。

    古の時代より人は『旅』をしてきました。それは、観光というよりも食料を、住む場所を求めて未開の地へと移動するものでした。一方で人の『旅』の目的も時代によって当然に変遷もしていきます。村山さんは『いまの時代』に生まれたことの喜びをこうもおっしゃいます。

    『鳥か天使でなければ見られなかったろう高度から見下ろす、機窓の下に広がるひとの街。遠く遠く広がってゆく、その美しさを知ることができる』。

    私も『旅』が好きです。村山さん同様に『飛行機が空を飛ぶ時代に生まれ

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    2022年05月11日
  • コンビニたそがれ堂異聞 千夜一夜

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    コンビニたそがれ堂をゆっくり順番に読んでいるところなのだが、この異聞に現在の世界が書かれていると友人に聞いて先に読んでみることにした。今はコロナ禍。小説に取り入れると作家さんの特徴が顕著にでる。風早三郎神社の巫女見習い高校生の沙也加は、弟想いの優しいお姉さんで、弟の透矢は前世でなし得なかったことをコンビニたそがれ堂に見つけた。村山早紀さんの温かいお話が心に沁みた。玉手箱のお薬は希望だろうか?静かに世界中の人々に降り注ぎますように。

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    2022年05月09日
  • コンビニたそがれ堂 空の童話

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    あなたは『コンビニ』を利用したことがあるでしょうか?

    なんて質問は愚問ですね。2021年1月現在、なんと全国に57,000店もあるという『コンビニ』。この一週間を思い返してみても、『コンビニ』に行かなかった日はあるのか?というより一日一回しか行かなかった日はあるのかという位に、毎日複数回そんなお店を訪れているヘビーユーザーでもある私。

    そんな『コンビニ』にはないものはないのではないかという位に色んなものが揃っています。レジカウンター横で出されるコーヒーも流石によく考えられた万人が好みそうな味わいです。ふらっと寄った『コンビニ』で気軽にこんなに美味しいコーヒーが飲めるなんて!世の中悲しいこ

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    2022年05月09日
  • その本の物語 上

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    あなたは、子どもの頃にどんな本を読んだかを覚えているでしょうか?

    私はある一冊の本のことをずっと覚えています。それは、編み物が得意な一人のおばあさんが登場する物語でした。蝶々の羽の模様を参考に偶然編んだ編み物。それが空にふわっと浮かび上がります。そんな編み物によって飛行機を作り上げ、それに乗って孫の住む街へと飛び立つおばあさん…。学校の図書室で夢中になって読んだ日のことは未だによく覚えています。私は2019年の暮れに恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」を読んで以来今日に至る読書&レビューの日々を送っています。そんな今の私ですが、思い返せば本を読む喜び自体を知ったのは、この佐藤さとるさん「おばあ

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    2022年05月07日
  • 約束の猫

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    大好きな村山さんとげみさんのコラボ第3弾!優しい、猫と絡む物語。猫がとっても好き、というわけではないけれど、このおはなしたちはほっこりしていてよかった。
    子どもが流れてしまった女性寄り添った子猫。そのあとに宿った大切な娘。

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    2022年05月02日
  • その本の物語 下

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    ルルーとペルタと一緒に旅をしているような気持ちで読んでいたので、読み終えてしまうのがとても寂しく感じました…。
    ルルーやペルタにまた会いたくなった時には、風の丘まで行ってみたいと思います❁⃘*.゚

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    2022年04月18日
  • 100年後も読み継がれる 児童文学の書き方

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    子ども向けの本をどう書くべきか、というのはなかなか難しい。

    村山早紀さんによる児童書を書くための指南書。ノウハウより心構えに重きが置かれた本。現在の児童書の傾向や、村山さんが子どもの頃に読んでいた本、使っている道具、スケジュール、参考文献、新人賞について、などなど。

    でもこの本の一番良いところは「書きたい」と思っている大人そして子どもへのメッセージもあるところでしょうか。そういう本はなかなかなさそうです。

    書き方のくだりでは、プルーストも今で言う付箋で加筆していたことや、「耳をすませば」の雫ちゃんも思い出したりしました。なんにせよ作品を書くというのは大変そうです。

    ご自身の短編作品を用

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    2022年04月18日
  • アカネヒメ物語

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    風早の町に引っ越してきた、小学生のはるひは、公園で不思議な少女に出会う。他の人には見えない、そのアカネヒメは、風早の地で五百年を見守る神様。まだ幼いため憑代の桜の木から一人では離れられないが、はるひと一緒に行動することはできる。人々が互いに争う時代や戦時中のことを、ただ見守ることしかできなかったアカネヒメ。まだ小さな力を使って、風早の人の幸せを守ろうとするが....

    各章のタイトルは、オルゴールの秘密、夢みる木馬、たそがれの約束、人魚姫の夏、春色のミュージカル、永遠の子守歌。

    2000年代に児童書として刊行された5編の作品に書き下ろしを1編加えて改訂したもの。連作短編の形だけど、一つの物語

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    2022年04月13日
  • その本の物語 上

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    児童書の「風の丘のルルー」は読んだことがなかったのですが、それでもルルーの世界にすぐに惹き込まれました❁⃘*.゚
    相棒のペルタが可愛過ぎて…♡
    下巻を読むのが楽しみです‪(*´꒳​`*)

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    2022年04月11日
  • 百貨の魔法

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    老舗百貨店で幻の魔法の白い子猫に会えたなら、お願い事を一つ叶えてもらえるローファンタジー連作短編集

    創業50年、業界苦境のなかでも、創立から続くお客様をおもてなしする心を持って前向きに頑張る人々を描いた優しい作品です

    …とても良いお話なのですが、後半お腹いっぱいになってしまいました

    結局、経営は回復したんでしょうかね…

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    2022年03月26日
  • 百貨の魔法

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    桜風堂ものがたりの姉妹本。
    出会うと願いを叶えてくれるという白い猫が、ふと現れる。舞台は、百貨店。戦後の暗い世の中を変えようとして建てられた百貨店が、多くの人達に愛されている事が伝わってくる。

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    2022年02月16日
  • コンビニたそがれ堂 小鳥の手紙

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    コンビニたそがれ堂第七弾。「雪柳の咲く頃に」魔神が食べられちゃう話はどこかで聞いたことあるようなと思ったが楽しかった。「小鳥の手紙」は巣箱を使って早くに亡くなったお母さんへ手紙を書いた子どもが返事がもらえる話。優しい素敵な話だった。「百貨の魔法の子どもたち」はステンドグラスにはまっている猫にお願い事をするために百貨店に忍び込む瑛太が喧嘩していた友だちと出会って二人で目的を果たす話。わくわくして楽しかった。

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    2022年01月22日
  • 星をつなぐ手 桜風堂ものがたり

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    桜風堂の続編!
    桜風堂と銀河堂書店のみなさんに、もう一度会えてとてもうれしかった。

    すべてがうまくいきすぎるんだけど、それでも、大人だからこそ、ああ、こういう優しい世界があってもいいよなあ…と思わせる極上のファンタジー。
    村山さんは大人を泣かせるのが上手すぎ。

    桜野町と昔話の下りとか、蛇足じゃない…?と思われそうなところをそう思わせないで収めているのがすごい。

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    2021年12月14日
  • 桜風堂ものがたり(下)(PHP文芸文庫)

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    人は悲しい過去と決別し前に進めるようになるには本によって勇気づけられ本が味方になって歩いていけるのかもしれない。
    何気に行っている本屋さんですが本をより知ってもらうためのpop作成などもう本屋さんのすごい努力や本を売りたい、世の中に出したいという愛情が詰まっていて、明日も本屋さんに行ってみようと思いました。
    人の温かい気持ち、百貨の魔法を読んだ時も感じましたが、こちらの本でもその温かさに泣けました。

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    2021年12月04日
  • コンビニたそがれ堂 祝福の庭

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    コンビニたそがれ堂第六弾。今回はクリスマスにまつわる話。「ガラスの靴」のつむぎちゃんはなんで優しい女の子なんだろう。夢をかなえるサンタさんのようだった。かわいくて優しい女の子だから、あなたはいつかきっと幸せになれるんだよ。心の拠り所になる勇気が出る言葉だった。「神様のいない家」のこずえは優しさと行動力で老女のかたくなな心を溶かした。「祝福の庭」の秀一と圭介が不思議なおじいちゃんを助ける話も友情が素敵だった。世の中の全ての人によいクリスマスを。

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    2021年11月27日
  • 百貨の魔法

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    星野百貨店にある都市伝説"魔法の猫"に纏わる短編集。
    短編はそれぞれ少しずつ重なり合い暖かい色になっている。
    人の棘に触れ、癒されたい時におすめの本。

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    2021年11月16日
  • 桜風堂ものがたり(上)(PHP文芸文庫)

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    とても好きな物語でした。
    前半部では、相田みつをさんの「ただいるだけで」*という詩と映画「ショーヤンクの空に」の「必死に生きるか。必死に死ぬか。」というセリフを思い出しました。その後は軽やかに物語が進んでいき、終盤、また深く考え始める流れででした。下巻を読むのが楽しみです。

    *
    あなたがそこに
    ただいるだけで
    その場の空気が
    あかるくなる

    あなたがそこに
    ただいるだけで
    みんなのこころが
    やすらぐ

    そんな
    あなたにわたしも
    なりたい

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    2021年11月09日