村山早紀のレビュー一覧

  • 星をつなぐ手 桜風堂ものがたり

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    前作の後日譚。本当にこの町といい風早の町といい素敵だと思う。ゆるゆるとこの素敵さに近づいていく人でありたい。
    パズルの残したピースをはめていくように前作から続く話が優しく描かれていた。
    少しはまりすぎかなぁと言うかスソのが広がってしまっていたので、登場人物を絞った濃密な後日譚も読みたいと思ってしまった。

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    2021年04月20日
  • 桜風堂ものがたり(下)(PHP文芸文庫)

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    さて、下巻。
    悩みながらも店主不在の桜風堂を引き受けることになった一整だが、理想の書店を自分の手で作り上げることに取りかかる。
    再び万引きに遭遇したらとかあまり葛藤がなかったところは気になりつつも、店とお客様のために一整がとった書店員としての行動や知識を興味深く読む。
    とんとんと運んでいく話は少し上手く行き過ぎで、人里離れた桜野町の佇まいのせいもあって、ちょっとしたユートピア小説の趣だが、登場人物それぞれの胸の内がしっかり書き込まれていることで、ただのファンタジーに終わらなかった。
    一整、苑絵、渚砂はもとより、銀河堂の店長からパートに至る店員さん、桜風堂の店主とその孫の心の内の思いやそこから発

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    2021年04月04日
  • 桜風堂ものがたり(上)(PHP文芸文庫)

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    描く風景と人々がとても暖かい物語。
    本への愛情と書店員として本に携われる充足感を描いた銀河堂書店の描写が良い。
    一緒に働いている仲間も素敵でこんな本屋さんで働きたい。
    不遇とはいえ、銀河堂書店を追われた主人公の描写が辛い(気持ち分かる)
    物語はこれから面白くなりそう。
    いざ、下巻へ

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    2021年03月21日
  • ルリユール

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    ルリユールという言葉を初めて知りました、
    私も勉強になりました(*^^*)
    個人的に好きな世界観なのであっという間に読んでしまいました(*´ω`*)
    黄昏のアルバムのお話が好きです。
    ひとは生きている本、生きている本がひとなのです。世界に一冊きりしかない。この言葉好きです。(*^^*)

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    2021年03月12日
  • 桜風堂ものがたり(上)(PHP文芸文庫)

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    ネタバレ

    人との踏み込んだ交流を避けていた主人公が少しずつ変わっていく姿を見て、私自身も見習いたいと思いました。

    そして主人公がある事件によって世間から冷たい目でみられるシーンは色々考えさせられました。ニュースで報道されている事件は、事件一部分しか伝えられてないことがあり、またニュースの聞き手が反応するような過激な表現が使われ、歪んで伝わったりしてしまうことがあると改めて思う小説でした。

    基本的には、心が温かくなる明るい小説で好きですが、泣き虫な登場人物が多く感動の押し売りを少し感じたので星を一つ減らしました。

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    2021年03月04日
  • コンビニたそがれ堂 小鳥の手紙

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    せっかくなんで五円かわかるところだったのに!!!
    いや、わかっている。御縁であろう。
    それを確かめたかったのに!!!!

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    2021年02月21日
  • コンビニたそがれ堂 猫たちの星座

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    さりげなくおすすめコーナーに並べておくと、
    小学生にも人気のシリーズ。
    装丁が可愛くて、語り口が優しいので安心しておすすめできます。もとは児童書だったとのことなのですが、ぜひ児童書版でも出して欲しいなあ…。

    「探しているものが何でも見つかる」コンビニをめぐる、短編集です。ああ、人って、やさしいなあ。と思わせるお話を書いてくれます。

    猫をメインにしたシリーズ8作目。
    作者さん、猫推しですね?と思ったらあとがきで納得。
    クリスマスシーズンの本だったので、
    季節外れのタイミングで読んでしまった。

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    2021年02月16日
  • 桜風堂ものがたり(下)(PHP文芸文庫)

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    一気読みだった。新しい桜風堂での生活、銀河堂の人々の想いや行動が春風の様にウキウキワクワクしてしまう。そんな話だった。この本に出逢えて良かった。読めて良かった。著者、書店員さん全ての人に感謝を。
    またあとがきと解説がとても面白く
    あとがきは「もうひとつの桜風堂ものがたり」か!ってくらい面白かった。あとがきは著者の他作品が読みたくなるくらい
    新たなワクワクをくれました。
    ありがとう。ありがとう。

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    2021年02月12日
  • トロイメライ

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    『トロイメライ』、『桜の木の下で』、『秋の祭り』の三作品を収録した文章とイラストが綺麗な短編集です。
    『トロイメライ』は夏は死ぬほど暑くなりロボットが普及し、そして戦争が続く未来を描いています。
    兄を亡くした愛美を主人公に、兄の代替ロボットのシロウや隣に住む弘志などの個性的な登場人物が物語を彩ります。
    環境や戦争に対する人間の姿勢を問題提起しているように思えます。
    『桜の木の下で』は飼い猫目線で家族との思い出が描かれています。
    実家に帰ってきた15歳のゆりを15歳の猫さくらが迎えます。
    同じ15歳でもさくらは高齢です。
    人間だけでなく猫にも思い出と未来があり、命の儚さと尊さを感じました。
    『秋

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    2021年02月04日
  • トロイメライ

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    『シロウさんもソラタも、わたしは作り物には思えない。数十年前の、ロボットがこんなに進化していなかった時代の日本人が、ふたりを見たら、きっと魔法みたい、お話の中の存在だっていうだろう』

    世界初の二足歩行ロボットは1969年に発表され、それ以降地道な研究開発が多くの研究者の間で続けられてきました。1996年にホンダのASIMOがケーブルなしの自律制御可能なロボットとして登場したことは、当時の人々に大きな衝撃を与えたとされています。その一方で、日本ではロボットアニメの大隆盛を受け、未来世界にはヒト型ロボットというものが当たり前に存在する、未来世界とはヒト型ロボットが活躍する世界である、そんなイメー

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    2021年01月27日
  • 約束の猫

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    4つの猫とともにある物語.優しい絵と文がぴったりで,たとえ不幸にも死ぬことがあってもそれが次の幸せに繋がるようなそんな希望と夢のあるお話.ほっこりします.

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    2021年01月16日
  • 約束の猫

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    七日間のスノウ
    五千年ぶんの夜
    春の約束
    約束の猫

    人に寄り添って生きた猫たち。ふとしたことで出会い、思いがけず別れて行く。
    そしてまたどこかで出会う。必要とする人と、必要とされる猫が

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    2020年12月04日
  • 約束の猫

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    手にした瞬間に幸福な気持ちになった素敵な本。思っていたよりずいぶん薄くて、収められた4篇もどれも読み終えるのが惜しいくらい短くて、だからこそ時間をかけて大切に読んだ。村山さんの文章は思ったとおり猫好きにはたまらなかったが、本書で初めて知ったげみさんのイラストもとても素敵だった。何度も読み返すだろう1冊。

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    2020年11月21日
  • コンビニたそがれ堂 花時計

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    シリーズ9作目。
    刊行されている分は、これで全部読み終わってしまった。
    今作は大事な人の命を守れなかった人たちの後悔のお話が中心。
    自分にとって、かけがえのない人がある日突然いなくなったら…とても心が締め付けられる。
    でも、そこでコンビニたそがれ堂の出番。
    悲しい記憶も、コンビニたそがれ堂の手にかかれば、優しい記憶に変わる。
    ここ最近の作品は猫に関する内容が多かったが、今作は本来読みたかった人の温かみがきちんと描かれていて、読み終わった後に癒される。
    コンビニたそがれ堂も、カナリヤ浪漫荘も早く続編が出て欲しい。
    個人的には完結している「桜風堂ものがたり」も何かの形で復活してくれると、さらに嬉し

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    2020年10月20日
  • 花咲家の休日

    購入済み

    奇跡に限らず,おばけも悪魔も妖怪も。
    信じてみるのも良いかもしれない。

    わたしだけのかみさまを。

    常識や当たり前のことなんて,もう知り尽くしているから。

    目に見えないものを,誰にもわかりっこないものを,信じられる強さと陽気さを。

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    2020年10月13日
  • 竜宮ホテル

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    表紙イラストのあまりの可愛さに見とれて手に取り、読みました。
    村山早紀さんなので、優しい雰囲気のお話なのはまず間違いないところ。
    期待にたがわず、とくに可愛らしいシーンが多い物語でした。

    作家の水守響呼(みもりきょうこ)は、住んでいるビルの建物が劣化したため、すぐにも出なければならなくなります。
    既にほかの住民はいない状態でした。
    あまり運がいいとは言えないヒロインですが。
    じつは不思議なものが見える血筋。
    ないはずのものは、出来れば見ないことにして、生きてきたのですが…
    猫の耳をした小さな女の子・ひなぎくを目撃、はからずも関わることになります。

    たどり着いたのは、竜宮ホテル。
    竜宮ホテル

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    2020年09月27日
  • ルリユール

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    ネタバレ

    ルリユールという仕事を初めて知った。不思議な物語、だけど、私はこれ好きだなぁ、好きだ。瑠璃の不思議な体験をみんな否定しない、クラウディアさんも瑠璃の側にいてくれて(それ不思議だけど!)良かったぁ。本当の母と父の話も、いつか読みたいなぁ。

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    2020年09月01日
  • コンビニたそがれ堂 神無月のころ

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    シリーズ第5作目。
    「神無月のころ」のサブタイトルが表す通り、たそがれ堂の主人は10月なので不在。代わりに2作目に登場するねここがたそがれ堂でアルバイトをして、訪れる人たちの悩みを解決していく。
    前作が少しボリューミーだったので、今作はサクッと読んでしまった。ライトだけど、みんな心のどこかに忘れられない命の記憶があって、その記憶と決別する様子には思わず涙が溢れる。
    人間だれしも永遠に生きられる訳ではないけど、命が終わっても悲しいことばかりではないことを教えてくれる一冊。

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    2020年07月06日
  • コンビニたそがれ堂 星に願いを

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    シリーズ第3弾。
    なかなか手に入らないシリーズで、やっと次の作品が手に入ったので、読むことに。
    今作は近所のお兄さんに恋する小学生、戦後から風早の街で喫茶店を営んで来たマスター、そしてヒーローに憧れる普通の若者の3人を主人公とした3編からなる。
    太平洋戦争の話や、現在の日本の武器製造の話など、これまでよりとても大人向けの話が多いのが特徴的。「星に願いを」と言うサブタイトルから勝手にもう少しキラキラした内容かと思っていたが、読んだ後に心に重く残るものがある。
    作者も後書きに書いているが、戦後から平成そして令和まで生きてきた人々の記憶を私も未来へ引き継いでいきたいと強く思う。
    その為に自分で出来る

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    2020年06月10日
  • 春の旅人(立東舎)

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    ・なんだかとてもきれいで宝物的な本だった。絵を見るための本かなと思う。
    ・花ゲリラをするお姉さんと小学生の女の子。
    ・夜に忍び込んだなくなる直前のゆうえんちで少年が出会ったおじいさんの待っているものは?
    ・ドロップの詩。

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    2020年06月09日