村山早紀のレビュー一覧

  • 約束の猫

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    手にした瞬間に幸福な気持ちになった素敵な本。思っていたよりずいぶん薄くて、収められた4篇もどれも読み終えるのが惜しいくらい短くて、だからこそ時間をかけて大切に読んだ。村山さんの文章は思ったとおり猫好きにはたまらなかったが、本書で初めて知ったげみさんのイラストもとても素敵だった。何度も読み返すだろう1冊。

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    2020年11月21日
  • コンビニたそがれ堂 花時計

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    シリーズ9作目。
    刊行されている分は、これで全部読み終わってしまった。
    今作は大事な人の命を守れなかった人たちの後悔のお話が中心。
    自分にとって、かけがえのない人がある日突然いなくなったら…とても心が締め付けられる。
    でも、そこでコンビニたそがれ堂の出番。
    悲しい記憶も、コンビニたそがれ堂の手にかかれば、優しい記憶に変わる。
    ここ最近の作品は猫に関する内容が多かったが、今作は本来読みたかった人の温かみがきちんと描かれていて、読み終わった後に癒される。
    コンビニたそがれ堂も、カナリヤ浪漫荘も早く続編が出て欲しい。
    個人的には完結している「桜風堂ものがたり」も何かの形で復活してくれると、さらに嬉しい。
    心がすさんでいる時に癒してくれる貴重な作家さん。

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    2020年10月20日
  • 花咲家の休日

    購入済み

    信

    奇跡に限らず,おばけも悪魔も妖怪も。
    信じてみるのも良いかもしれない。

    わたしだけのかみさまを。

    常識や当たり前のことなんて,もう知り尽くしているから。

    目に見えないものを,誰にもわかりっこないものを,信じられる強さと陽気さを。

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    2020年10月13日
  • 竜宮ホテル

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    表紙イラストのあまりの可愛さに見とれて手に取り、読みました。
    村山早紀さんなので、優しい雰囲気のお話なのはまず間違いないところ。
    期待にたがわず、とくに可愛らしいシーンが多い物語でした。

    作家の水守響呼(みもりきょうこ)は、住んでいるビルの建物が劣化したため、すぐにも出なければならなくなります。
    既にほかの住民はいない状態でした。
    あまり運がいいとは言えないヒロインですが。
    じつは不思議なものが見える血筋。
    ないはずのものは、出来れば見ないことにして、生きてきたのですが…
    猫の耳をした小さな女の子・ひなぎくを目撃、はからずも関わることになります。

    たどり着いたのは、竜宮ホテル。
    竜宮ホテルは、人間とそうでないものが共に暮らすことができる境界のような世界。
    ひなぎくちゃんやその友達と、ホテルでの生活をするうちに、強張った心がほぐれていきます。
    作家であるヒロインの作風は、まさしく村山早紀さんと同じよう。
    丁寧に紡がれていく言葉には、想いのこもった響きが感じられます。
    切なく胸に迫る部分もありながら、優しく可愛いお話でした。

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    2020年09月27日
  • ルリユール

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    ネタバレ

    ルリユールという仕事を初めて知った。不思議な物語、だけど、私はこれ好きだなぁ、好きだ。瑠璃の不思議な体験をみんな否定しない、クラウディアさんも瑠璃の側にいてくれて(それ不思議だけど!)良かったぁ。本当の母と父の話も、いつか読みたいなぁ。

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    2020年09月01日
  • コンビニたそがれ堂 神無月のころ

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    シリーズ第5作目。
    「神無月のころ」のサブタイトルが表す通り、たそがれ堂の主人は10月なので不在。代わりに2作目に登場するねここがたそがれ堂でアルバイトをして、訪れる人たちの悩みを解決していく。
    前作が少しボリューミーだったので、今作はサクッと読んでしまった。ライトだけど、みんな心のどこかに忘れられない命の記憶があって、その記憶と決別する様子には思わず涙が溢れる。
    人間だれしも永遠に生きられる訳ではないけど、命が終わっても悲しいことばかりではないことを教えてくれる一冊。

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    2020年07月06日
  • コンビニたそがれ堂 星に願いを

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    シリーズ第3弾。
    なかなか手に入らないシリーズで、やっと次の作品が手に入ったので、読むことに。
    今作は近所のお兄さんに恋する小学生、戦後から風早の街で喫茶店を営んで来たマスター、そしてヒーローに憧れる普通の若者の3人を主人公とした3編からなる。
    太平洋戦争の話や、現在の日本の武器製造の話など、これまでよりとても大人向けの話が多いのが特徴的。「星に願いを」と言うサブタイトルから勝手にもう少しキラキラした内容かと思っていたが、読んだ後に心に重く残るものがある。
    作者も後書きに書いているが、戦後から平成そして令和まで生きてきた人々の記憶を私も未来へ引き継いでいきたいと強く思う。
    その為に自分で出来ることをいろいろ考えているが、やはり作家さんの文章に乗ると言葉の重みが違うなぁ、と感じた。
    これからの未来を生きる人々がいつまでも平和でありますように…
    もう二度と意味のない命を奪う戦争が起きない世の中が続きますように…
    星に願いを。

    後書きに作者さんが書いているように、私も作者さんからTwitterでメッセージをいただきました。
    とても嬉しかったです。
    その意味が今作の後書きで分かって、納得です。
    私も「言ってあげられる一言」が呟けるようになれたらいいなぁ…

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    2020年06月10日
  • 春の旅人(立東舎)

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    ・なんだかとてもきれいで宝物的な本だった。絵を見るための本かなと思う。
    ・花ゲリラをするお姉さんと小学生の女の子。
    ・夜に忍び込んだなくなる直前のゆうえんちで少年が出会ったおじいさんの待っているものは?
    ・ドロップの詩。

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    2020年06月09日
  • コンビニたそがれ堂 花時計

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    コンビニたそがれ堂シリーズ第9弾

    ▼収録作品
    「柳の下で逢いましょう」
    「約束の夏」
    「踏切にて」


    そうか~……風早三郎さん、旅に出てるのかあ。でも、「柳の下で逢いましょう」のラストでちょこっと出てきた! 嬉しい~。
    「約束の夏」では、あの書店員さんも! 

    ねここがもはやレアキャラでなくなりつつあって、それはそれで面白いからいいんだけど……。やっぱり初期の三郎さんがいた、たそがれ堂が懐かしいなあ。たそがれ堂名物のおでんとか、お稲荷さんとか、ねここ猫舌だからかあまりお客さんに勧めてくれないし……(笑)

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    2020年04月25日
  • コンビニたそがれ堂 花時計

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    柳の下で会いましょう
    影か薄い幽霊、ただでさえ透けてるのに影が薄いって
    なんて儚い存在なの?そんな彼がどうしてもしたかった
    のはただ一つ。同じ思いの人やネコが集まって出来た事
    に、ああ良かったとホッとする。
    約束の夏
    悟郎さん、大学生時代の恋。一緒に歩こうと思ったその
    人との思いがけない別れ。今の生活も幸せではある。
    でもあの時、という想いが少し形を変える。
    愛しい気持ちが吹きわたる。
    踏切にて
    星子の辛さ、菜々の優しさ。お互いの思いやりが通じな
    いこともある。きっと乗り越えられると信じている。

    いつか出会いたいな たそがれ堂 に

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    2020年04月10日
  • コンビニたそがれ堂 星に願いを

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    3編所収。

    失恋や別離をテーマにした作品が中心。
    ただ悲しく寂しいだけではなく、一つ越えたその先にあるもの=優しさの中にある強さまでたどり着いていた。きっと、風早三郎さんがこっそり、そっと主人公たちの背中を押したからなのかな。

    個人的には
    『誰のためでもない。見返りなんていらない。俺がそうしたいから、俺は自分がしたいように、かっこよく生きるのさ』
    というセリフが心に突き刺さりました。

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    2020年03月20日
  • かなりや荘浪漫 廃園の鳥たち

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    新装版が出たらしく、最近よく本屋で見かけるシリーズ。
    この作者さんの「桜風堂ものがたり」が好きで、同じような優しさにあふれた作品だったら、いいなぁと思い、手に取ってみたが、あらすじを読んでみたら、幽霊が登場するとのことで、ちょっと後悔…
    ファンタジーは嫌いだから、幽霊とかの登場とかも絶対受け入れられないだろうと読んでいたら、なんと、これがあっさり違和感なく、読めてしまった。
    主人公の19歳の茜音はクリスマスの夜に、バイトから帰ると、母親が行方をくらまし、家賃を滞納していたアパートも追い出されてしまった。
    寒さの中、バイト先の好意でいただいたサンタクロースのコスプレで街を彷徨う茜音は公園で迷子の少女と出会う。
    その迷子の少女を住んでいるところまで送り届けたところで、茜音はかなりや荘の人々と出会う。
    元女優だった大家さんが営むかなりや荘には、元敏腕編集者や戦場カメラマン、その戦場カメラマンが育てる少女、そして若くして亡くなった天才漫画家が住んでいた。
    みんな、過去に傷を抱えつつも、一人になってしまった茜音を温かく迎える。
    ここまでで、1作目が終了。この後、どうなっていくのか、すごく気になるシリーズ。
    幽霊として登場する天才漫画家の玲司の存在にも違和感なく。そんなに数は読んでいないけど、この作家さんの作品はほんわかして、優しい気持ちにしてくれる。

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    2020年03月09日
  • トロイメライ

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    大人向けの絵本かな。
    村山さんの3つの短編とげみさんの絵で構成されています。
    大きすぎず、小さすぎずちょうど良い大きさの本だと思いました。
    SF色の強い表題作とファンタジー2作と思いました。
    表題作は哀しいトーンでしたが、ラストで救われました。
    ファンタジー作品は心温まる作品でした。
    立東舎さんでは他にもげみさんのイラストで本が出ているので、心惹かれます。
    機会があれば読みたいと思いました。

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    2019年12月11日
  • トロイメライ

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    すべてがそうではないけれど…
    一番はじめの話『トロイメライ』が、優しくて悲しくて切なくて…とても印象に残りました。
    20X0年。春が夏のようになり、ロボットが戦争に行く時代。そうしてしまったのは現代人である私たちのせいなのか…。
    考えさせれます。

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    2019年11月30日
  • かなりや荘浪漫 廃園の鳥たち

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    旧版を持っているので、番外編目当てに。
    とてもスペシャルな番外編が作者からのプレゼントのように感じました。
    続編も楽しみ。

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    2019年11月30日
  • 春の旅人(立東舎)

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    幻想的なシーンがはっきりと目に浮かぶ丁寧な文章で、ストーリーも優しいものばかりでちょっと息抜きに読むのに丁度良かったです。
    挿絵がとてもきれいなのですが、文章でも十分に情景が浮かぶので、ちょっと挿絵の多さが気になりました。

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    2019年08月26日
  • トロイメライ

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    ネタバレ

    ロボットに猫に人形に。人間以外にも心理はあって物語がある。そんな優しい視点が大好きです。未来のこどもたちが笑える世界をつくれるのは今の大人たちの一つ一つの想いの積み重ねなんだと強く感じました。

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    2019年07月21日
  • 花咲家の人々

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    風早の街に住む植物と会話できる一族のお話。
    一見ふつうの家族です。おじいちゃん、お父さん、三人の子供たち。お母さんは若くして亡くなっています。
    語り口が童話のように優しく、おとぎばなしのよう。普通に実直に生きている家族のお話だけど、時々魔法のような不思議なことが起きる。
    暖かくて優しくて涙が出そうになります。みんなが明るく生きているようで涙を隠し持っていて、それでも前を向いて歩いている。心癒され、優しい気持ちになる物語です。
    個人的には、記憶にないお母さんを恋しく思っている末っ子の桂のお話が好き。

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    2019年06月12日
  • コンビニたそがれ堂 猫たちの星座

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    【収録作品】しっぽの短い麦わら猫は その1/サンタクロースの昇天/勇者のメロディ/しっぽの短い麦わら猫は その2
     周太郎さんのまねごとがしたくなる。ささやかな生活を送るための希望と勇気をもらえる小説。

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    2019年04月02日
  • コンビニたそがれ堂 小鳥の手紙

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    ネタバレ

    お母さんと思って手紙のやり取りをする、百貨店の願いを叶える猫など信じることに対して優しさが溢れていてとても心温まるお話でした。

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    2018年10月06日