村山早紀のレビュー一覧
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村山早紀さんの小説と詩編ですね。
村山早紀さん(1963年、長崎県生まれ)小説家、児童小説作家、絵本作家。
挿絵は、げみさん(1989年、兵庫県生まれ)イラストレーター、挿絵画家。
村山早紀さんが児童向けに発表した作品ですが、大人の人にも読んで貰いたい願いから生まれた一冊です。
小説が二篇、詩が一篇の三作です。
げみさんの挿絵が美しく、表紙からオールカラーで、この本を包み込んでいます。
花ゲリラの夜
小学生の理奈ちゃんの家は下宿やで、二階を学生さんに貸している。さゆりさんもそのひとりで、花が好き。じつは、ひそかに、町のいろんなところに、花の種をまいて、花が咲くのを楽しみにしている『花 -
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ネタバレしっぽの短い麦わら猫は その1
千春
子猫。雀のように地味な毛色をしていて、てのひらに載るほど小さく痩せていて、しっぽの長さも普通の猫の半分くらいしかない。
サンタクロースの昇天
周太郎
子どもたちは巣立ち、妻も見送り、広い家で一人ひとり暮らし。
ノラ
周太郎のうちに住み着いてくれている半野良の猫。
樹里
周太郎の近所に住んでいる孫のひとり。獣医大生。
ラッキー
周太郎が子どもの頃に飼っていた白いペルシャ猫。
ピアニスト志望の苦学生
剽軽な顔で笑う娘。街の密かな人気者。
病院で泣いてる女性
子どもがとても重い病気。
勇者のメロディ
ユリエ
古いファッションビルの小さな占い屋の占 -
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ネタバレ序章 神無月のころ
瑞穂
小学六年生。
チイコ
黒い野良の子猫。
たそがれ堂の店長
会議があって、遠くに行ってる。
たそがれ堂のバイト
紺色の地に、いろんな秋の花の模様が描かれた着物、その上にエプロンドレスを重ねた、高校生くらいの、かわいらしい黒い長い髪のお姉さん。化け猫ねここ。
幻の遊園地
哲也
かわいいものと美しいものに目がない若者。コンビニ桜でバイトしている。
昭子
哲也と同じマンションの住人。
昔の哲也
昭子が小学四年の時に隣に引っ越してきた同い年の男の子。
夏の終わりの幽霊屋敷
夏野真昼
廃墟一歩手前の洋館を受け継いだ。翻訳の仕事をしている。
小和田美鈴
真昼の叔 -
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本屋さんの、心温まる物語です。
私は書店で働いたことはないのですが、この本を通して書店員さんのお仕事や、普段考えていることなどを知ることができ、より本が好きになりました!
本屋さん巡りをしてみたくなりました。
また、本の帯に書いてある「涙は流れるかもしれない。けれど悲しい涙ではありません」の言葉を意識しながら読み進めていたのですが、初めは帯の言葉に違和感を感じていました。しかし、最後の最後で「そういうことか!」となるようなちょっとした仕掛けがありました。
帯も含めて1つの作品だということを実感しました。
続編もあるそうなので、今から読むのがとても楽しみです! -
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桜風堂物語の続編だと知り、楽しみにしていました。
主人公、一整の周りに集まる人は
誰もかれも優しく温かでそっと手を差し伸べてくれるそんな人ばかり。
読みながら、私までとても居心地が良く、ずっとずっと見ていたいような、続いてほしいような
そんな物語でした。
私にとって
本屋は昔から、憧れの職業でしたが、
あらためて、これほど奥の深い、仕事だと初めて気づきました。
みなさん、本に対する愛がいっぱいで自分の仕事に誇りを持ち楽しく働いていて、
街のこういう本屋さんが、閉店することなく
ずっとこれからも続いてほしいです。
心に残る素敵なお話でした。
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桜風堂店主の言葉に『本を読むとは他人の人生を生きるということだ。自分ではない誰かの人生を辿り、その心で生きてみるということだ。…ひとは、一冊本を読むごとに、きっと、その本の分だけ、優しくなれるんだと…。ひとは本がなければ、ひとりぶんの人生しか生きられず、…』と本を売るという仕事が大好きな理由のひとつとしてあげている。そうだよなぁ。と改めて思う。
本を読むことが習慣化されていればそんなに意識することがないのだが、普段あまり読書をしない人にとっては、何が良くって読むの? 何が楽しいの?って思いを持つらしい。ごくたまにだが、そう言われたりする。今度聞かれたら店主の言葉を伝えようと思う。その通りだと