村山早紀のレビュー一覧
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『風の港』の続編。羽田空港を舞台にした5編のオムニバスストーリー。
前回の作品に比べてファンタジー要素が強いお話が多かったかな…。
空港に行く事が最近はめっきり減ってしまったけれど、あの大きくて、たくさんの人が行き交う中、空港の中のお店やスポットで奇跡の出会いがあると思うと素敵な場所ですね。
色々な思いを持ち空港に立ち寄る人たちに起きた奇跡の物語は心温まる物ばかり。中でも最初の「十二月の奇跡」は一番心に残りました。彼が二十代の頃に負った顔の傷。読み始めた時の彼の印象からは想像もつきませんでした。
昔お世話になった人、会いたい人に私もまた再会したくなりました。 -
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ネタバレ月原一整
桜風堂書店書店員。元銀河堂書店文庫担当。山間の小さな店の再生に取り組む。他者と関わることを避ける傾向にあったが、多少変わってきたらしい。書評ブログ「胡蝶亭」の書き手。
卯佐美苑絵
銀河堂書店児童書担当。内気で美しい娘。絵を描くのが得意。一整を心ひそかに慕っている。
三神渚砂
銀河堂書店文芸担当。若きカリスマ書店員。苑絵とは幼馴染。書評ブログ「星のカケス」の書き手。
柳田六朗太
銀河堂書店店長。業界の風雲児と呼ばれた豪快な男。万引き事件で店を辞めた一整を、なにかと気遣う。
金田丈
銀河堂書店のオーナー。裕福な実業家。戦後、灰燼に帰した風早の駅前商店街を復活させた地域の偉人。
桜風堂店主
明治時代から続く店を一整に託す。良き書店人。
透
桜風堂店主の孫。本好きな利発で優しい少年。
藤森章太郎
音楽喫茶「風猫」店主。一流出版社を早期退職 した元人文分野の名編集者。全国の書店員たちと付き合いがある。妻は東京在住の児童書編集者。娘は海外留学中。
沢本来未
漫画家の道を断念し、小野田文房具店の二階でひきこもっている美大生。繊細な心の持ち主。毱乃の妹。
沢本毬乃
小野田文房具店の女主人。本職は染織家。大柄な美人。
蓬野純也
見た目と知性と才能に恵まれた売れっ子作家。人付き合いもうまく、性格もいい。一整の従兄弟。
高岡源
大人気の『紺碧の疾風』シリーズの著者。五十を過ぎて売れっ子に。デザイン会社勤務の営業職。穏やかで腰が低い。
団重彦
デビュー作『四月の魚』は一整が見出したことがきっかけでベストセラーに。かつて活躍した著名な脚本家。
柏葉鳴海
本好きの大女優にして元スーパーアイドル。通称「なるる」。苑絵の母の古い友人。
福本薫
桜野町町長。定年まで出版業界で活躍した後、Uターン。白髪の美女。
大野悟
福和出版社営業担当。明るく素直、商売もうまい。
夏野耕陽
渚砂の離別した父。大手出版社に勤める著名な編集者。
アリス
桜風堂書店の賢い三毛猫。
船長
年齢不詳の白いオウム。態度が大きい
芹沢結子
星野百貨店のコンシェルジュ。
九田
銀河堂書店のパート。
茉莉也
苑絵の母。
鹿野有香
福和出版の団重彦の担当編集者。
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はじめに子猫の話が出てきて、それが子猫目線で語られており、それだけで猫派の私は心をわしづかみにされてしまった。その後しばらく子猫のことには言及されず、ずっとあの子猫はどうしたかなぁと気になりつつ聴いていた。子猫は後半あたりから形を変えて物語に絡んできて。。。物語に縦糸と横糸があるなら、子猫は斜めに縫われた糸みたいに絡んでくる(うまく言えないけど)たまに表にでてくる糸目みたい。
猫だけでなく、それぞれの登場人物の人生が糸となってお互いに絡まりながら織り上がっていく作品かなぁ。
物語りの始まりのころ、主人公の一整につらい出来事が起きるのだけど、それが本当にひどい出来事で、聴いている私もつらすぎてもう聴くのを止めようかとも思った。
一整の人生はつらいことの連続だったけど、助けられる出来事もあった。そして助けてくれた人ともまた縁があって…というふうに物語は織られていく。ああ、こことここがこう結びつくんだと思いながら、聴いていくことができた。良いお話。続きを聴いていきたい。 -
Posted by ブクログ
誰かの思いがたくさん詰まった、宇宙の光に照らされている、美しくてきらきらの贈り物詰合せみたいなお話でした。
村山早紀さんの物語って、目に見えない大切なものの力について、丁寧に語られていて良いなあ、と思います。
月の地下にある街も、ネコビトもイヌビトもトリビトも、そしてヒトも、異星の人も、優しくてふんわりと蝋燭が灯るような、一枚の絵のような、詩のような、あたたかい世界。今の季節にぴったりだということを実感しました。
装丁も可愛らしく、眠る前、大切な誰かに読んで聞かせたくなります。きっと良い夢が見られるおまじないのようなものになる気がします。
私もこんな月に行ってみたいな。