あらすじ
傷ついたひとたちが立ち上がる姿を優しく描く人気シリーズ、待望の第二弾。母親が失踪し、アルバイト先もクビになったが、ひょんなことから「かなりや荘」で暮らすことになった茜音。彼女は元漫画家の幽霊・玲司や、編集者の美月にその才能を見出され、漫画家をめざすことに。そして新しく創刊される漫画雑誌の「新人賞」を巡り、茜音と美月のコンビに好敵手たちも現れ!? そんな折、かなりや荘に怪しい新住人がやってきて、事件が……。茜音の母・ましろの旅を描いた番外編「空から降る言葉」と、PHP文芸文庫版のための書き下ろし番外編「冬の魔法」も収録。
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かなりや荘第二作。
美月とライバルの関係が素敵。
痴漢騒動のドタバタ感の楽しさ。
あまりにあからさまに怪しい人は本当は怪しくないw
子供ながらに立派なナイトの翔馬がときどき年相応の顔を見せるのが可愛い。
クリスマスの魔法。
その日のましろさん、そうだったのね。
茜音のことを思うと、もっといいやり方もあった気がするけど、その一言で信じられる絆もいいものなのかもしれない。
さて、この続き、どうなっていくのだろう。
茜音は漫画家になるのかな、とか、色々気になってワクワクする。
Posted by ブクログ
何が幸せかは誰にも分からない。時時の枝分かれを自分の気持ちで選び取って進む。周りの助言や箴言大きなお世話があっても、自分の道を決めるのは自分しかない。どこにいても何をしていても自分を好きでいたい。
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かなりや荘の住人として落ち着いた茜音。
編集者の美月とともに
漫画家デビューめざして奮闘中。
そんな中、接触の少ない謎の新住人の
行動が怪しいと話題になるが…。
茜音のライバルになりそうなキャラが
ちょっと登場したりして
この一冊でお話はまとまっているものの
作者も続きを書く感じで終わっているのに
残念ながら、その後動きはないようですね。
いつかシリーズ再開したら読んでみたい。
Posted by ブクログ
【収録作品】1 十月のお菓子/2 枯れ葉舞う書店にて/3 柱時計は時を刻む/4 星空を行く翼/5 スターダスト/番外編その1 空から降る言葉/番外編その2 冬の魔法
集英社オレンジ文庫版が途絶えてしまったので気になっていたけれど、こちらで再刊してくれて、ちゃんと続きも出るそうなのでありがたい。登場人物の一人一人に物語があるわけで、いろいろと考えさせてくれます。
正直、誰がいちばんになるかはどうでもいいです。売れる本=質のいい本ではないのは当然。質にしたって、結局選考委員の好みが反映されるわけで。プレゼンがうまかったり、有形無形の力があったりする人が味方につくかどうかで分かれる部分もありますし。
というわけで、賞レースを扱う今後、その描かれ方に興味があります。
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。
読みたいと思いつつ、新型コロナの影響で大きな本屋さんに足を運ぶことも出来ず、しばらくお預けかと思っていたら、奇跡的に近所の小さな本屋さんで発見!
暗い話題が蔓延している世の中で見つけた奇跡に、主人公・茜音との縁を感じた。
茜音がかなりや荘で暮らし始めて、約1年後のそれぞれの登場人物の様子が描かれる。
ユリカや美月も魅力的な人物だけど、欲を言えば、やはり茜音を中心としたほんわかした物語が良かった…
「桜風堂」の時もそうだったけど、登場人物がみんないい人なのに、人生は一筋縄ではいかなくて、それでも頑張っていれば、道は開ける…いつも、物語の裏にそんなメッセージを感じさせてくれる。
番外編のましろにしても、翔馬にしても、悩むところにとても共感して、一緒に落ち込み、そして、いつの間にか一緒に前を向いている。とても不思議な作風の作家さん。
「桜風堂」は大好きだったのに、2作目であっさり完結してしまった。今シリーズはちゃんと3作目もあるとのこと。
茜音の更なる可能性を、他の登場人物がどう見守っていくのか、今からすごく楽しみ。