村山早紀のレビュー一覧

  • コンビニたそがれ堂 祝福の庭

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    ネタバレ

    人の優しさがつくる奇跡の話。特に3篇目「祝福の庭」は村山先生には珍しく青年同士の物語。小学校時代からの親友でも、半分大人になった二人は、一人は裕福な家と愛情溢れる家庭、頭脳に加えて整った容貌を持っていて、もう一人は貧しい家庭、住むところもないような有様、持っているのは自分だけ。そんな秀一は、やさしい親友を、今まで持ってきた自分たちの夢に殉じさせていいのか、もっと光溢れる未来があるんじゃないのか、自分の存在が親友の足を引っ張ってるんじゃないのか悩んでいて、それはとても痛いけど自分が引くことを考えてる。そこにサンタとたそがれ堂が現れて、もともとの自分の想いと向き合わせてくれる素敵な話。

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    2016年12月26日
  • コンビニたそがれ堂 祝福の庭

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    ガラスの靴/神様のいない家/祝福の庭

    つむぎとミヨコ、こずえと由利原せんせ、秀一と圭介。
    きっと周りの人たちも優しい。どんなに辛い時があっても自分の中にある優しいものは無くならなくて、いつか誰かの優しいものに触れるとふうわりとその身に広がって幸せにしてくれる。そしてまた誰かに優しく触れて行けると信じていられる。ありがとう

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    2016年12月22日
  • その本の物語 上

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    子供の頃に友達になった沙綾があるきっかけで眠りから覚めなくなり、それに罪悪感を感じて主人公が毎日病院に通い、昔一緒に読んだ本を読み聞かせに行きます。読み聞かせる魔女のルルーの話が大半です。人を信じたいけど、優しいばかりのひとだけじゃないので、いつも苦しむルルーに集団心理の恐ろしさが現れていて、私も学生の頃のことを思い出します。

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    2016年12月21日
  • コンビニたそがれ堂 祝福の庭

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    大事にゆっくり読むはずが、やっぱりあっという間に読み終わってしまった。
    だって、あの世界に触れたら、離れがたくて止まらなくなる。
    ましてや今回は、1冊丸ごとクリスマス!
    甘酒のシーンがどこにあるのか、わくわくしちゃった(笑)
    おでんと稲荷ずし、食べた~い。
    今回は、店長さんも帰ってきてねここちゃんと一緒にお店に立ってた♪
    こずえちゃんの冒険に、子どもの頃、いつもの行動範囲を出たところに行く、それも大人抜きのわくわくする冒険の気分を思いだした。
    こずえちゃんがあんまり元気だから、その冒険の理由にびっくり。いい子だー。
    サンタさんを手伝いたいとか、おもてなししたいなんて願う少年たちも素敵。

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    2016年12月18日
  • コンビニたそがれ堂 祝福の庭

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    ネタバレ

    『コンビニたそがれ堂』の六巻目。
    三話とも、クリスマスにまつわるお話です。

    一話目の『ガラスの靴』。
    タイトル通り、絵本の『シンデレラ』が好きだった女の子と、シンデレラのようになった女の子のお話。
    夢を叶える幸せもあるけれど、子供の頃の一番の夢を叶えられなくても、自分にとっての幸せのありように気付けるのも幸せなんだなぁ。
    つむぎちゃんが、とてもやさしくて可愛い!

    二話目の『神様のいない家』。
    かつて、超売れっ子漫画家だった女性が、今ではひっそりと独りで住んでいるお屋敷。
    そこに、入院中の母へのサプライズプレゼントにと、サインを貰いに訪れる、元気いっぱいで冒険好きの女の子、こずえ。
    先生が自

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    2016年12月03日
  • 花咲家の人々

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    ネタバレ

    外で、読まなくて良かったです。最後のお話「十年めのクリスマスローズ」を読んでいたら、涙が止まらなくなりました。最後に家族全員の前に現れたお母さん…。消えた姿を追って、庭に出たりら子が見た光景。クリスマスローズと小さな野草たちが全て枯れていたというくだりには、胸が詰まりました。みんな少しずつの後悔を持って生きているから、優しくなり、生きとし生けるものが大事に思えてくる、平和への祈り、幸せへの祈りが聞こえてくる花咲家の日常が愛おしく、素敵なお話でした。

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    2016年11月20日
  • 花咲家の旅

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    ことばのすみずみまで、やさしくみずみずしく、あたたかい
    それは、そこに在り続けるものの強さ、かもしれない
    緑の歌声の中にいられたら、気持ちいいだろうな

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    2016年12月11日
  • 花咲家の怪

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    怪 とは言え 優しい記憶の集まりのようなもの。暖かい色の不思議な出来事たち。皆川さんも赤い色を燃やし尽くすのを止めてゆっくりと燃える暖かい赤に戻って来られるといいのに‥‥
    そして猫さんたち いつも守ってくれて あ・り・が・と・う♪

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    2016年11月14日
  • 花咲家の怪

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    ネタバレ

    怪、というタイトルは分かっていましたが、まんま怪談だとは思っていなかったので、ホラーは苦手な私は少々びくびくしながらページをめくりました。
    1話の桂の話はとても可愛らしく美しかったです。りら子も良いこと言うなあと。火車の話は切なかった。実際にこういった事件が起きている現状、いっそ文字に起こされた村山先生の、こういった事件に対する怒りや悲しみが表されているようです。
    第4話、こっくりさんなんて、私が小学校くらいのときに禁止されたような気がしますが、クラスの隅っこにいた私はやったことがなくやり方も知りません。が、こんなふうに明らかに怖いものに変貌した「こっくりさん」を、それじゃうちにおいでよと言っ

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    2016年10月29日
  • 花咲家の怪

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    『怪』ということだけど、怪談というよりは、不思議な存在が描かれたという感じ。
    人ならぬ存在の持つ優しさや悲しさ。
    1話目から涙腺が崩壊。
    なんて優しい幽霊さんたちなのだろう。
    りら子の言葉は、桂を慰めるだめの方便ではないから。
    「夏の川」の、ノスタルジックな優しさも素敵。
    それだけに、「火車」が悲しすぎる。
    あんな犯人がどんな非業の死をとげようとどうでもいいけど、皆川さんが手を下すことにはなってほしかったのに。しかも、ああいうふうになってしまうなんて。どうか、その後、皆川さんが救われる物語も書いてほしい。
    エピローグも最高。猫ちゃんたちにつれなくされても、この話を思い出して気を取り直すことにし

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    2016年10月10日
  • その本の物語 下

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    本編としては本当にきれいに、美しく着陸しています。
    そして「風の丘のルルー」完結編でもあります。
    本当に「ルルー」シリーズを読んでいなかったのが痛恨の一撃というか、読み終わった瞬間、この話ないのかなーと思ったら過去作にあって、でも絶版という衝撃。古本で集めようにも結構高騰している上巻数があるので、ものすごく残念というか無念というか………でも「ルルー」を全巻読破してからこっちももう一度読みます。

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    2016年08月13日
  • その本の物語 上

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    同作者、「風の丘のルルー」シリーズの最終篇。
    ルルーを読みたいなぁと思いながら読んでいたら、なんとあった!ということに驚いたので、本当に損な年代だー!と叫びました。あと十歳、いや五歳若かったら絶対読んでた、惜しい。

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    2016年08月13日
  • ルリユール

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    本の修復や造本を行うルリユール職人のクラウディアと、その弟子になった瑠璃。持ち込まれるどの本にも、依頼主達の想いが沢山詰まっています。誰もがみんな、ひっそりと痛みを抱えているけれど、クラウディアの手にかかれば本だけじゃなくて心の修復までがされていくようで、どのお話も読んでいて胸がぎゅっとなりました。切なくて、それでもとてもあたたかくて愛おしい。とくに三章の黄昏のアルバムで、大泣きしてしまいました。本棚に大切にしまって、何度でも読み返したい御本です。

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    2016年06月20日
  • ルリユール

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    ネタバレ

    ▼収録作品

    第一章「秋のアリア~宝島」
    第二章「星に続く道」
    第三章「黄昏のアルバム」
    第四章「魔人の夢~ボスポラスの夢」
    掌編「春の小函」

    そうか、本の重さは幸せの重さだったのか……。

    第一章、時を超えて思い出の本が届くのもロマンチックだけど、あの手紙はずるいなあ。それにしても、本の声が聞こえるなんて素敵。

    第二章、親友と離れてしまった経験がある自分には、胸に刺さるお話だった。

    第三章、これは泣いてしまうよ。みよ子さん、頑張ったね……! ゆっくり休んでね。また、二人が一緒に暮らせる日が来ますように。

    第四章、ついにクラウディアさん(+七匹の黒猫)の秘密が明かされるのですが……。

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    2016年05月08日
  • ルリユール

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    ネタバレ

    想いの詰まった本を、修復してくれる黒猫工房のクラウディアさん。
    赤い髪の美しい女性。
    美しい洋館に住んでいる不思議な人。謎めいていて、ふんわり優しい人。

    持ち込まれた本にまつわる物語に、何度涙したことか。
    誰も、みんな優しくて。
    誰かを傷付ける意図なんてないのに、取り戻せないことに心を痛め続けている。
    それを、クラウディアが修復した本が癒してくれる。
    ルリユールって、なんて素敵なお仕事。

    その仕事を習おうと決めた瑠璃ちゃん。
    彼女も、幼い心に取り返せない後悔を抱えている。
    でも、クラウディアさんと過ごして、ルリユールを教わることで先に進んでいる。

    瑠璃の姉のあかねも、心に抱えるものがある

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    2016年04月17日
  • かなりや荘浪漫 星めざす翼

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    「かなりや荘浪漫」2巻。思うように漫画が描けない茜音、編集者として茜音を見守る美月、同じように幽霊として茜音を見守る玲司、それぞれのライバルが登場する。番外編としては、ましろと、彼女を成長させた編集者との物語。

    やっぱり村山さんの文章素敵。でもそれだけじゃなくて、今回特に印象に残ったのは、紙媒体としての雑誌を作るということについて。雑誌だけの話じゃなくて一般的な本でも同じことだと思うのだけれど、やっぱり紙には紙の魅力があると思う。電子媒体のものとうまく共存できればいいんだけど…。

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    2016年04月11日
  • ルリユール

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    ”ぶんこでいず”でおススメの一冊。なるほど、不思議でほっこりの大満足でした。
    あらすじ(背表紙より)
    風早の街でひと夏を過ごすことになった少女・瑠璃は、夢に導かれて訪れた洋館でクラウディアという謎めいた女性と出会う。彼女は本の修復や造本をするルリユール職人、どんなに傷んだ本でも元通りにできるという。ぼろぼろになった依頼人の本を、魔法のような手わざで綴じなおすクラウディア。あるいはそれは本当に魔法なのか。その手伝いをするうちに、瑠璃のなかに秘められていた悲しみも修復されていく。本を愛するひとたちの美しく不思議な物語。

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    2016年04月10日
  • ルリユール

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    本を治す職業、ルリユール。瑠璃は祖母の家の近くに住むルリユールのクラウディアと出会う。

    本好きにはこの職業がたまらなく魅力的ですね!大学で装丁家の方の講義を聞いたところだったので花布とか寒冷紗とかがわかって嬉しかった笑

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    2016年04月08日
  • 竜宮ホテル 水仙の夢

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    「水仙の夢」ひなぎくちゃんと鬼の物語。鬼が水仙の咲いているところに連れて行ってくれる。最初は素敵な鬼だなあとしか思わなかったけれど、響呼さん側の話でそういうことだったのかという感じだった。ひなぎくちゃんのうさぎの帽子絶対可愛い(確信)
    「椿一輪」長崎の書店員さんと響呼さんのお話。素敵だ…サインで猫を描くというの、村山さんのサインのよう。
    「見えない魔法」おもちゃでも守護霊みたいになるの、付喪神みたい。でもこれも素敵!
    「雪の精が踊る夜」愛理さんのお母さんの魂がくっついてくる。こわい。

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    2016年04月08日
  • コンビニたそがれ堂 奇跡の招待状

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    ネタバレ

    いいおはなし。

    けど、結構、哀しい。

    心配して旅立ったゆきうさぎたちは
    想い人に再び会えることはなかったし、
    心の支えだった、憧れの少女は儚く命を落とし、
    その笑顔とやさしい音色とともに、青春をともに過ごした青年は異国の地で心ない人に殺されて、
    夢のように美しく幸せな国は為すすべもなく
    また夢のように滅びる。

    村山さんのお話はやさしいけれど、
    なんだかいつも死が側にあるなあっと思う。

    それでも、心は、いつか、伝わるのだと、
    もしかしたら神様の気まぐれなのかもしれないけれど、
    なんでもそろうコンビニが、
    本当に必要な人の前に、本当に必要なときに現れてくれると嬉しいなあっと、そう、思う。

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    2016年03月25日