村山早紀のレビュー一覧

  • 桜風堂ものがたり(下)(PHP文芸文庫)

    Posted by ブクログ

     桜風堂を訪れ、入院中の店主に代わって店を任されることになった月原一整。
     一整の生い立ちや、桜風堂の店主の人生に切なくなったが、温かい町の人たちに支えられ一整自身、自分の居場所を見つけられたことに胸が熱くなった。

     作家さんと編集者が二人三脚で渾身の思いを連ねた言葉が、装画、装丁を経て出版社へ継がれ、書店へ。
     その思いは書店員さんたちの思いと重なり、読者へと運ばれる。

     本屋巡りが一層楽しみになる作品だった。
     またこの続編や星野百貨店を題材とした作品も出ているようなので探しに行きたい。
     村山早紀さんが影響を受けた伊達雅彦さんの「傷だらけの店長」も読んでみよう。

    0
    2025年11月24日
  • さやかに星はきらめき

    Posted by ブクログ

    切なく、そして遠い未来の話なのに懐かしい気持ちを覚えるやさしい物語。
    クリスマスにちなんだ話なので今の時期のちょうど良かった。
    物語は主人公のストーリー→物語の順で展開される。

    0
    2025年11月15日
  • 桜風堂ものがたり(上)(PHP文芸文庫)

    Posted by ブクログ

     百貨店にテナントとして入っている書店、銀河堂で書店員として働く月原一整。
     人付き合いは苦手なものの、上司や同僚、取引き先の出版社の担当者からは「宝探しの月原」と一目置かれるほどの有能な店員。
     そんな中で起きた万引き事件が原因となり、自ら書店を去ることに。
    ブログで知り合った桜野町の桜風堂書店を訪れるところで上巻終了。

     大型書店ですら閉店に追い込まれている現代において、個人書店の存続はとても厳しい。
     本を愛し、言葉を愛する店員さん同士のやりとりがとても温かくて、私も仲間に入りたいほどだった。
     時々登場する猫がなんとも切なくて愛しかった。
     下巻が楽しみ。

    0
    2025年11月14日
  • 不思議カフェ NEKOMIMI

    Posted by ブクログ

    50代独身。黒猫をひろったその日、頭痛に悩んでいると不思議な出来事が。
    突然死したがあやかしのような存在となり「魔女」として猫たちと不思議な旅をする。
    かつて魔女っ子に憧れた子どもだったオトナのファンタジー。
    空飛ぶ車。喫茶店。猫。

    0
    2025年11月07日
  • コンビニたそがれ堂

    Posted by ブクログ

     「コンビニたそがれ堂」の第1弾。
     第2弾を先に読んでしまったが、この第1弾で改めて温かい気持ちになれた。

     叶わなかった願いやさよならを言えずに別れてしまったことも、決してなかったことではなく、確かにあったこと。
     確かにあったものはいつも心の中で輝いている。
     人だけでなく、猫やテレビも。

     少し切ないテーマではあったが、出会った全ての人や物が愛しく感じられる作品だった。

    0
    2025年10月26日
  • 不思議カフェ NEKOMIMI

    Posted by ブクログ

    村山先生の本を読むときはやっぱりティッシュが必要。こんなにも優しい物語なのに、その優しさに涙が溢れてしまう。

    優しくて、可愛らしくて、ほんの少し切なくて。
    また一つ大好きな本が増えた。

    特別な奇跡に選ばれるのは、いつだって当然“特別な女の子”。ずっとそう思っていたけれど、この物語で選ばれたのはごく普通の女性。

    特別な女の子じゃなくても、何歳になったとしても、「魔女になる夢を見てもいいのよ」と、言ってくれているような、素敵な物語。

    0
    2025年10月22日
  • 桜風堂夢ものがたり2 時の魔法

    Posted by ブクログ

    中編3編から成る本書。あとがきによると、シリーズは本作を持っていったん完結らしい。で、出色は最初の1編。優しい幽霊の登場が絶妙で、つい惹き込まれてしまった。

    0
    2025年10月15日
  • 街角ファンタジア

    Posted by ブクログ

    すべての章に猫が出てくるお話でどの物語も登場人物や背景が凝っていて深みのある物語だった。猫がまるで魔法使いのように登場していて面白かった。

    0
    2025年09月26日
  • 風の港 再会の空

    Posted by ブクログ

    この世界観に馴染んだせいもあってか
    前作より更に楽しめた。
    旅も空港もとんとご無沙汰。
    どっか行きたいなぁー。

    0
    2025年09月26日
  • 不思議カフェ NEKOMIMI

    Posted by ブクログ

    暖かい日の午後、お気に入りのお茶を入れて甘いものと一緒にのんびり落ち着いた時間を過ごしているような気分になれる。魔女、ファンタジーの話だか、その存在が自然に信じられ、各エピソードも優しさにあふれ、穏やかな気持ちになった。

    0
    2025年09月24日
  • 桜風堂ものがたり

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    父・姉の交通事故死を契機に心を閉ざした青年書店員と彼が務めた老舗銀河堂書店の人々の活躍と、老舗書店をやむなく退職した後に田舎の個人書店桜風堂の店長としての物語。

    この本を読み始めてまず気になったのが、題名である「桜風堂」がなかなか出てこないこと。半分以上読んでやっと出てきたって感じ。題名はこの本の内容にふさわしくないんじゃないかな? だからといってどういう題名にすべきか私に案は無いけれど。。。

    最初にこの本に対して批判めいたことを書いてしまったけれど、この本の内容は素晴らしかったです!

    書店の棚に並んだ本を今まではただ何となく見ていたけれど、書店の店員さんって自分が担当する棚、平台に対し

    0
    2025年09月22日
  • 桜風堂夢ものがたり

    Posted by ブクログ

    桜風堂に関わる人々が、月原一整に会いにいく途中で「会いたい人に会う」奇跡に遭遇する。「夏の迷子」と「子狐の手紙」の読後感が好き。村山先生らしい、ファンタジー色満載で楽しい。この物語に登場する人達はみんな本を愛していて、色々と共感できる。本への想いや愛おしさをそのまま人への思い出や愛につなげる優しい物語だった。

    0
    2025年09月22日
  • 魔女たちは眠りを守る

    Posted by ブクログ

    たくさんの情景が浮かんできてとても楽しかったです。魔女になりたかった子供の頃を思い出させていただきました。…魔女はいるのかもしれません/•᷅•᷄\୭

    0
    2025年09月22日
  • 不思議カフェ NEKOMIMI

    Posted by ブクログ

    ほんわかとした物語には
    のんびりと読むのが似合う

    単行本を大捜しして手に入れたのを思い出し
    ゆったりした時間を思い出す
    律子さんの体のその後が少し気にかかるけど
    彼女を知る人達の悲しみも気になるけど……

    魔法の世界に踏み出した彼女と一緒に
    その世界を味わおう

    0
    2025年09月20日
  • 竜宮ホテル

    Posted by ブクログ


    響呼は幽霊や妖怪の姿を見ることが出来る不思議な力の持主。 ある日家を失った響呼は「竜宮ホテル」へと移り住むことに…

    大好きな村山早紀先生の風早の街シリーズの一冊。
    出会う人全てが優しくて温かい。その優しさに何故か胸がいっぱいになって涙が溢れそうになってしまった。
    こんな素敵な風早の街に、竜宮ホテルに住んでみたい。

    0
    2025年09月18日
  • 街角ファンタジア

    Posted by ブクログ

    短編集5話。
    一つ一つが猫と本好きが出てくる温かな話。
    イヤミス作家が本当は優しさを望んでる話、漫画家を諦めたおじいちゃんだったが、魔法にでもかけられたかのように、漫画もレストランも成功した未来に置き換わる話が好きだった。
    誰かを思いやれる人って素晴らしい。
    登場人物全員が誰かを思いやれる人で、娘にも読んで欲しいと思った。

    0
    2025年09月16日
  • 星をつなぐ手 桜風堂ものがたり

    Posted by ブクログ

    人気作の配本がない、 出版の営業も相手にしてくれない、 など地方ならではの困難を抱えながらも桜風堂書店で奮闘する月原さんと、その周りの桜風堂書店を愛する人たちの 物語の続き。 書店を起点にして、 街が元気になっていく姿 が素敵だった。 こんな素敵な書店があったら遠くても行っ ちゃうなあ。 本が好きな人による、 本が好きな人のための 物語。

    0
    2025年09月16日
  • 不思議カフェ NEKOMIMI

    Posted by ブクログ

    雨の日に路地で倒れていた黒猫を助けた律子に、ある奇跡が起こります。

    絵を描くこと、空想することが大好きな律子の前に魔神が現れ、人としての寿命は終わるけれど、律子は魔法使いとして誰かの幸せを祈り守りながら生きていける力を与えられます。
    黒猫メロディーとともに空飛ぶ車に乗って旅をはじめた律子は旅先で小さなカフェを開き、そこで出会った人たちの大切な想いをひとつづつすくい上げていきます。

    律子のこれまでのつつましい暮らしや人となりがとても丁寧に描かれていて、目に見えないものがいかに尊くて大切なことかということに改めて気づかされました。
    誰かを幸せにしたいという純粋な想いが魔法を作り出し、優しさが奇

    0
    2025年09月15日
  • 桜風堂ものがたり

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本屋の店員さんの話。
    今はカリスマ的な存在の書店員さんがいるのは知っていたがいろいろな苦労があるんですね。
    確かに本屋に行くと人目を引くようにポップや飾り付けをしてますね。大変だと思う。
    苑絵が描く絵ってどんな絵なんだろう。想像したけどダメだった。それを表紙の絵にしてくれたら・・・
    心温まる本でジーンとくる場面もあり良い本だと思う。

    0
    2025年09月14日
  • 魔女たちは眠りを守る

    購入済み

    単行本で読みましたが、書籍を置くスペースを減らすべくまた文庫で買い直し再読。読むのに夏の暑さや日々の忙しさに読了にほぼ2ヵ月掛かってしまいました。

    0
    2025年09月13日