【感想・ネタバレ】不思議カフェ NEKOMIMIのレビュー

あらすじ

祈りよ、届け!

こつこつと働き、余暇には本を読み、紅茶を淹れて音楽を聴く。つつましく生きてきた律子に人生の終盤、ある奇跡が訪れる――。

人ならぬ身となり、黒猫メロディとともに空飛ぶ車に乗った律子は、旅先でいろんなひとや妖怪と出会ったり、時にはカフェを開いてお客様に料理やお茶をふるまったり…。かつて魔女に憧れたあなたに贈る、小さな魔法の物語。

『レミーさんのひきだし』『王さまのお菓子』の人気イラストレーター・くらはしれいさんによる絵も多数掲載。

※この作品は過去に単行本として配信されていた『不思議カフェ NEKOMIMI』 の文庫版となります。

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Posted by ブクログ

依存症にならないように計画的に読んでいる村山早紀先生の「不思議カフェ NEKOMIMI」文庫版が発売されたので、このタイミングで順番を早めて読み始めた。約2年半前に発売された単行本を脇に置きながら一気に読んだ。

帯の裏側に書かれてある「こつことと働き、余暇には本を読み、紅茶を淹れて音楽を聴く」。緩めの会社に入社した時に、もしかしたらこんな生活を実際に送れるのではと思ったものの、いつの間にか最先端の研究に引きずり込まれ、自分の時間が全く無くなる生活に嵌っていった。楽器の演奏だけは死守するつもりだったが、次第に練習する時間も無くなってしまった。しかし、環境の変化が急に起こり、時間の余裕ができた。よし!このチャンスをものにすることで、帯の裏側に書かれている理想の生活が得られるかもしれない、生きたまま・・・現在は、村山早紀先生の作品に出合う事ができ、他にも沢山の本(専門書ではない)に囲まれて幸せな毎日を過ごしている。入社時には、よもやこんな理想社会が待っているとはこれっぽっちも想像できなかった。くどいようですが、生きたまま・・・平和っていいな。

お話は、人生の終盤に急に魔女になり、趣味の料理で腕を振るい、万博で有名になった空飛ぶ車で好きな場所に行けて、いろいろな出会いがあり救ってあげる、というもの。こんな素晴らしい話、いいよね。魔女だから永遠に存在し続け、その間、使命感に燃えて地球上を飛び回る、救われる人は徐々に増えていき、地球は平和と愛で溢れるのだろう。この様な魔女は何人いるのか?それは、世界の平和の度合いとリンクしているはず。そう考えると、最近ちょっと魔女は減っているのかな、果たしてその原因は何か?その点も含めて、魔女が更に活躍するお話をもっと読みたい、つまり先生にはPart 2 をお願いしたいということ。このような人をほっこりさせる様な作品をもっと読みたい。本を読み終えてしみじみと幸せを感じるのは村山早紀作品ではあたりまえ。だから村山早紀依存症にならないように、自制して計画的に読むようにしているのだが・・・強度の依存症の人はなかなか抜け出せない。

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2025年10月01日

Posted by ブクログ

50代独身。黒猫をひろったその日、頭痛に悩んでいると不思議な出来事が。
突然死したがあやかしのような存在となり「魔女」として猫たちと不思議な旅をする。
かつて魔女っ子に憧れた子どもだったオトナのファンタジー。
空飛ぶ車。喫茶店。猫。

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2025年11月07日

Posted by ブクログ

村山先生の本を読むときはやっぱりティッシュが必要。こんなにも優しい物語なのに、その優しさに涙が溢れてしまう。

優しくて、可愛らしくて、ほんの少し切なくて。
また一つ大好きな本が増えた。

特別な奇跡に選ばれるのは、いつだって当然“特別な女の子”。ずっとそう思っていたけれど、この物語で選ばれたのはごく普通の女性。

特別な女の子じゃなくても、何歳になったとしても、「魔女になる夢を見てもいいのよ」と、言ってくれているような、素敵な物語。

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2025年10月22日

Posted by ブクログ

暖かい日の午後、お気に入りのお茶を入れて甘いものと一緒にのんびり落ち着いた時間を過ごしているような気分になれる。魔女、ファンタジーの話だか、その存在が自然に信じられ、各エピソードも優しさにあふれ、穏やかな気持ちになった。

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2025年09月24日

Posted by ブクログ

ほんわかとした物語には
のんびりと読むのが似合う

単行本を大捜しして手に入れたのを思い出し
ゆったりした時間を思い出す
律子さんの体のその後が少し気にかかるけど
彼女を知る人達の悲しみも気になるけど……

魔法の世界に踏み出した彼女と一緒に
その世界を味わおう

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2025年09月20日

Posted by ブクログ

雨の日に路地で倒れていた黒猫を助けた律子に、ある奇跡が起こります。

絵を描くこと、空想することが大好きな律子の前に魔神が現れ、人としての寿命は終わるけれど、律子は魔法使いとして誰かの幸せを祈り守りながら生きていける力を与えられます。
黒猫メロディーとともに空飛ぶ車に乗って旅をはじめた律子は旅先で小さなカフェを開き、そこで出会った人たちの大切な想いをひとつづつすくい上げていきます。

律子のこれまでのつつましい暮らしや人となりがとても丁寧に描かれていて、目に見えないものがいかに尊くて大切なことかということに改めて気づかされました。
誰かを幸せにしたいという純粋な想いが魔法を作り出し、優しさが奇跡を生む。
世界は優しい魔法で包まれている。
心の片すみにそっとしまっておきたい、素敵なファンタジーの世界を堪能することができました。

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2025年09月15日

Posted by ブクログ

感想:
リアルとファンタジーの融合。
四季の移ろいを感じるお料理と情景のあたたかな暮らし。
意識しなければ気付けない、日常の中の大切な実はお気に入りだったひととき。
時々は気づいて大切にすくいあげようと意識するのに、いつのまにかまた指の隙間から零れ落ちるようにおざなりになってしまう。
慌ただしい日常の全てのそういう瞬間をすべて大事にすることは難しいけれど、紛れもなく自分にもそういうひとときはあるんだと、思い出させてくれる。
三章のセンシティブなトピックについては、急に現実を突きつけられたようでなかなか消化できずにいたけれど、キャラクターによって意見が違い、すんなりと受け入れられるものがあったことが救いとなった。

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2025年11月25日

Posted by ブクログ

つつましく生きてきた律子は、かつての愛猫とともに人ならぬ身となり…少しせつない大人のための魔女の物語。ゆったりとした時間が流れている作品なので、ゆっくりと読み進めました。廃校を舞台にした「花のもとにて」が情景が浮かんでよかった。

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2025年08月21日

Posted by ブクログ

都会の片隅で真面目にコツコツと働いてきた主人公がかつて亡くした猫の生まれ変わりと再会直後、人ならぬものになり飼い猫と大切な植物と旅に出る。
ファンタジー色満載の童話のような世界。日々仕事に追われていると少し疲れてしまう、そんなときに読みたくなる本ですね。学校の怪談?怪奇?桜の木はつれていけないんだよなぁ、と少し悲しく思った。

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2025年08月09日

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